満足度★★
う、うざい・・・うっとうしい
シリアスで、現実的な問題定義のされた
社会派な内容をミュージカルの力を借りて、わかりやすく、
角を取って、訴えかける・・・という作品の意図はわかる。
なので、これは僕の個人的な趣味、見解を率直に申しますと、
ぐちゃぐちゃ回りくどい理屈をこねた
イライラする作品で、非常にうざい、うっとうしい。
これは、自分が○×、白黒をパッパっと決める性格なので
言い訳、理屈を繰り返す3時間弱は、非常に苦痛であった。
非常に繊細な問題ではあるものの、
芝居の台詞の中にあるように「自己満足」を求める人の話であり
共に生きる、共に生活する人のことなど、そっちのけで
考えている人達の話で、全くもって退屈。
実生活でも、自己益、自己満足な行動なのに、相手に、その結果を
認めてもらおう、評価してもらおうとする人はいますが
あまりウマは合いませんねぇ。
これだけ台詞の多い役のマルシアを見るのは初めてですが
四季にうじゃうじゃいる外人役者(アジア系)よりは、まともだけど、
やっぱり巻き舌のような感じがし違和感がある。
一人、朗々と歌い上げる今井氏は、いかにも好色風で、
なんで結婚相談所を利用しているのか、良くわからない。
鈴木ほのかが、あんなに所帯じみた感じというか、
老けた感じがして艶がない。
キラっと光るのは、ANZA。
彼女はりりしく、舞台に潤いを与えていた。
しかし、この作品は、小さい作品。
博品館や青山円形、せいぜいパルコ劇場で上演される程度の大きさの
内容。キャストも雰囲気も、芸術劇場を埋めるには
程遠いほどの間延び。
この空虚さが、よけいに作品をすっかすかにしているのかもしれない。
2008/02/07 00:19
倖田クミみたいに四面楚歌になってしまいますねぇ。
マルシアは良く言えばカルメンのような役が似合い、
ストレートに言えば普通の役、ましてやインテリ気味な役は、分不相当、まだね。
ジギルとハイドのルーシーは当たり役と思うし、ファンテーヌも良かったから
事務所がちゃんと役をコントロールしてあげれば、よろしいかと。