満足度★★★
歌は、台詞だけでは伝えきれないときに登場するのでは・・・
前半はミュージカル仕立てで、台詞と歌が交錯する。
ピアノ伴奏が生なので、それはちょっとリッチな気分がしました。
でも、それは最初だけで、まあ段々飽きが来てしまう・・・。
それから、話は「ユルイ」です。
「話」についていえば、便利屋の面々が、
一度、自分たちのやってきたことに対して
思いを巡らさざるを得ない状況になった場面が、
まあ唯一、筋の構成として考えられているなあ、と思ったくらいで、
あとは、「よくある話」という感じです・・・。
例えば、女主人公である奈美のほのかな慕情や多感な性格など、
もっと表現のしようがあったような気がする。
でも、ミュージカルなら、話はゆるくても、
歌と踊りで魅せられれば、ということですが、
(私はそれほど歌自体が下手とは思わなかったが)
盛り上がりに欠けていたのは否めないと思う。
その原因の1つは、歌の部分というのは、
台詞だけでは伝えられない、表現できない、
という部分で登場するものなのに、
前半部分は、ある意味きちんきちんと台詞と歌とを交互に入れているという感じで、
台詞部分のやり取りが盛り上がって、そして歌に行くという作りではなかったこと。
そして、後半部分に差し掛かって、ある意味話が盛り上がってきたところでは、
逆に台詞中心になってしまい、歌は影をひそめてしまう。
踊りについても「つなぎ」的印象を持ってしまい、
また、「日本舞踊」的と思われる部分も、
なぜこれを取り入れたのか必然性が感じられず、
ただ単に、色んな要素を取り入れたかっただけ、という気がした。
こういう、歌や踊りを添え物的に感じさせる作り方は再考を要するのではないか?
と思った次第・・・。
映像も(演劇に取りいれられることは最近多いが)画像がイマイチだし・・・。
でもまあ、普段とちょっと違うものが観られたことや、
花嫁さんのウェディングドレス姿はやっぱりきれいだったので、
ぼんやり見ていればそこそこ面白いのかなとも思い、
3Pとしました。
2011/07/01 11:30
この公演はチケット代もお高いし相当、期待していたのですが・・。
よしさんの前に観られたかたの評価もイマイチですし、ワタクシもあまり
期待しないよう心して観ます。
いつも観ている劇団はレベルが解ってるから安心して観にいけますが、
初見の場合、ホント、恐いww。