トウキョウの家族
Theatre劇団子
駅前劇場(東京都)
2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ほっこり
久しぶりに劇団子の芝居をみた。
彼ららしい愛に溢れ、優しさに満ちた素晴らしい作品。復活公演にふさわしい作品だと思った。
新しい劇団員の皆様の演技も良かったが、斉藤さん、大高さんの安定したすばらしい演技は心に残った。これからの活動、作品が本当に楽しみになった。
石山さんの芝居に対する魂のような、覚悟の宣言のような作品を見逃してはいけない!
ある日の出来事
リブレセン 劇団離風霊船
ザ・ポケット(東京都)
2011/11/09 (水) ~ 2011/11/13 (日)公演終了
満足度★★★★
伊東演出冴え渡る!
離風霊船らしい不条理劇で、観る者をじわじわと追い詰めてくるような作品だった。
俳優の皆さんの演技もすばらしく、濃密な時間を過ごさせていただいた。
最近観た芝居を否定するわけではないのだが、久しぶりに「演劇」らしい「演劇」を観た感じ。
人が人を演じると言うことを極限まで追求し、俳優をがんがん追い込んだであろう伊東さんの演出は、本当におもしろかった。
残念ながら、今日(13日)の15時からの回が千秋楽となるが、すごくおすすめな作品。
離風霊船おなじみの、楽日スペシャルは見逃せないと思う(笑)。神出鬼没な演出家・伊東由美子さんが、俳優たちにも内緒で、登場するとかしないとか。
バック・トゥ・ザ 三億円事件!
THE東京ピチピチBOYS
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★
俳優の皆様が素敵でした!
私の劇団、WHATCOLORの笑門福が出演させていただいたので、拝見しました。
すごく素敵な作品でした。シンプルでわかりやすいストーリーの中に、物語の細かい伏線が丁寧に張られ、とても魅力的な作品に仕上がっていたと思いました。
私は特に出演の皆様の演技に、強く魅きつけられました。
WHATCCOLORと縁がある、大高雄一郎さんと、仲沢景さんの演技はとても素敵でした。私たちの劇団に参加していただいたときは、いわば弟分的な役で出演していた彼らが、「バック・トゥ・ザ 三億円事件!」では、兄貴分の役で出演していました。時の流れを感じるとともに、彼らの成長を感じ、なんだかすごくうれしくなりました。
そして、主演をつとめた久永輝明さんの熱い演技には、すっかりやれてしまいました。芝居に対する情熱がまっすぐ現れた演技に心を引かれ、是非一度一緒に芝居を作らせていただきたいと思いました。
また、笑門 福と絡みが多かった、平川舞弥さんのかわいらしい演技もとても印象に残りました。もし興味があるなら、WHATCOLORの舞台でも、笑門 福と共演してほしいと思いました。
デビルマン~不動を待ちながら~
桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>
PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)
2011/05/13 (金) ~ 2011/05/20 (金)公演終了
満足度★★★
見応えがありました
セリフ量が多い脚本を、学生の皆さんがとてもまじめに懸命に演じているのが、すごくよかった。
もちろん学生なので、演技のつたない部分やつっこみどころは、正直満載だったけど、演じている俳優たちの情熱にあふれた演技に引き込まれっぱなしだった。
上手い下手よりより、演じる側の情熱で、観る側の心が動くことを改めて実感できてうれしくなった。
私が普段行く劇場と違って、今日は10代後半から20代前半のお客様が多かったが、そうしたお客様が、この公演をご覧になって、演劇を好きになったら本当にうれしい。
隣に座った女の子が、号泣している姿を見て、演劇に携わっている自分を誇らしく感じました(笑)。
溢れんばかりの情熱と熱い思いに満ちた彼らの芝居は、本当におすすめです。
STATION
リブレセン 劇団離風霊船
ザ・スズナリ(東京都)
2011/05/11 (水) ~ 2011/05/17 (火)公演終了
満足度★★★
さすが老舗劇団!
離風霊船といえば、時事ネタを独自の視点で、作品に取り入れることで知られている劇団。今まさに現在進行中の災害を、どのような形で、そしてどんな視点で、作品に表現されているのか、すごく楽しみでした。
この公演には、私が演出した「トランス」で初舞台を踏んだ倉地裕衣</a>が出演してます。なんと老舗劇団である離風霊船に二度続けての出演となりました。
また、劇団公演への出演が1年ぶりという、伊東由美子さんの演技も楽しみでした。芝居人として男前な(笑)彼女の姿は、本当にかっこいい。久しぶりのホームグランドで、どんなあばれっぷりを見せてくれるのか、わくわくしながら劇場へと向かいました。
こども かける たそがれ ぶん の いち
しずくまち♭[フラット]
d-倉庫(東京都)
2010/10/09 (土) ~ 2010/10/12 (火)公演終了
満足度★★★
エネルギーが満ちあふれていた!
実は私は2004年の初演を観ていたので、今回どのような作品に仕上がっているのかが、とても楽しみだった。
ちいさな王国に流れ着いた一人の自称「こども」。彼がやってきたことで、王国の人間関係のバランスが少しずつ崩れていく。
こどもとおとなの境界線を、不老不死であるひととそうでないひとの間に引いた、ナカヤマカズコさんらしい不思議な世界観のお話だった。
出演者のほとんどが、演劇を始めて間もない俳優とのこと。彼らが演じた「こども」は、演じることへの思いにあふれ、彼らの目にはパワーがみなぎっていて、私はすっかり物語の世界に引き込まれてしまった。
少し変わった難しい世界観の中で、どの俳優もみずみずしいエネルギーにあふれた演技をしていて、すごく素敵な公演に仕上がっていたと思う。
◎恒例!気になる俳優さん!
この公演で私が注目したのは、野澤恵梨さん。難しい役どころをのびのびと、楽しそうに演じていたのが印象に残った。
おそらく彼女は、細かくつけられた演出に答えるために、もの凄く沢山の努力を積み重ね公演に望んでいたように見えた。今後の活動に注目したい。
そして身内の倉地裕衣。慣れない環境の中で、沢山の苦労をしたんだと思う。彼女が演じた役は、すごく難しい役だったが、彼女の今のベストが出せていたんじゃないかと思った。今後の彼女の活躍に期待したい!
まなこ の おく の ちいさな おんな
しずくまち♭[フラット]
d-倉庫(東京都)
2010/10/08 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★★
女性のはかなさと強さを感じた
しずくまち♭の最大の特徴で、最大の魅力は、音楽の生演奏。今回の公演「まなこ の おく の ちいさな おんな」では、ピアノとピアニカによる生演奏だった。
電子回路が一切介在しない、人間の声と、楽器が振るわせる空気の波動だけで構成された作品は、ライブ感と魂を直に揺さぶってくれるパワーにあふれていた。
ナカヤマカズコさんの作品を観るのは、久し振りだったのだが、何だか作品が持っている空気感が、少し変わったような気がした。なんというか、少し丸くなったというか、よりソフトになった印象。
以前のナカヤマさんの作品は、ふわりとした空気感の中に、少し尖ったメッセージがちりばめられていた気がした。しかしこの作品では、尖ったメッセージは作品のテーマの奥底にうまく封じ込められ、彼女がこの作品に託したかったであろう、女性のはかなさと強さを、とてもシンプルに柔らかく表現していた。
ナカヤマさんのなかで、様々な変化が起こり、この作品にたどり着いたことがすごく素敵に表れていた。
「まなこ の おく の ちいさな おんな」は、とても良い作品だったと思う。
作・演出のナカヤマカズコさんの世界観は、ライブならではの魅力を最大限に生かしたとても魅力あふれる物だった。
生の楽器演奏と芝居のコラボレーションは本当に素敵だった。
伝説との距離
シャチキス(少年社中×ホチキス)
シアタートラム(東京都)
2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ばかばかしいまでに素朴なテーマの奥に隠された愛!
宇宙という壮大なイメージで繰り広げられた物語なのだが、テーマはもの凄くシンプルなモノ。
悪く言えばばかばかしいまでに素朴なテーマに心を許し、無警戒に大笑いしていたはずなのに、いつの間にか頬を涙がつたっているという秀逸なストーリーだった。
この芝居の魅力は、何と言っても個性が強い俳優達のぶつかり合い。しかも、それぞれの俳優達がホームグランドではあまりやらないキャラクターを演じているところ。
そしてこの公演では、少年社中から11名、ホチキスから8名の俳優が参加し、総勢19名という大所帯の舞台となっていた。
そんな個性の強い俳優達の芝居を見事にコントロールし、観る方が気持ちよくなるバランスでまとめた毛利さんの演出は、本当に見事だった。
個性の強い俳優達の共演は本当に刺激的で、俳優と作家、そして演出家の熱い思いがバンバン客席に伝わってきていた。
傷心館の幽霊(浅野泰徳演出)
(株)喝采企画
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2010/08/25 (水) ~ 2010/08/29 (日)公演終了
満足度★★★
浅野さんの演出力にうなった!
脚本がとても面白く、そこに浅野さんならではの演出が乗っているのが、とても心地よかった。
久間さんが、この脚本を浅野さんに演出させたセンスは、本当に素晴らしいと思った。
悪役志願
黒色綺譚カナリア派
座・高円寺1(東京都)
2010/08/20 (金) ~ 2010/08/26 (木)公演終了
満足度★★★
劇空間が「ムック」ワールドに染まっていた!
この公演に、私が主宰いているWHATCOLORに出演したことがある、大原研二さんが出演していたことがきっかけで、劇場に足を運んだ。
この劇団は、少し自分の好みとは違う感じがしていたので、興味を持ちながらもなかなか観る機会がなかった劇団の一つだったので、彼がこの公演に参加してくれたことを喜んだ(笑)。
高さがある「座・高円寺1」の舞台をうまく生かした多層構造のセットをはじめ、照明や音響、俳優の台詞や舞台上の空気感が、一つの世界観にまとめ上げられていて、とても面白い作品だった。
ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
少年社中の代表作になる!
誰も立ち上がれないほどの熱い思いが、会場を満たしていた。こんな舞台に立ち会ったのは、本当に久し振りだった。
より多くのかたに観て欲しい。特に、普段芝居に足を運んだことがない方。
こんな辛い時代を頑張って生きている、疲れ切ったたくさんの「大人」に観て欲しいと思った。
あの音楽かっこ良さ、照明の美しさ、衣装の繊細さ、俳優達の姿、そしてあの劇場で体験できることを考えると、間違いなくチケット代は安い。
是非、あなたの大切な方と一緒に足を運んで欲しいと思う。
ちなみに私は一人で行って、もの凄く後悔した(笑)。なんならもう一度観に行きたい気分。
そしてこの公演には、私がプロデュースを行っている「青の靴下と鳩と太陽☆PROJECTS」の公演で、チーフ制作をつとめてくれた内山智絵さんが女優として参加していたのと、照明を担当してくれた菅沼玲さんが、スポット操作で参加していた。
深情さびつく回転儀
電動夏子安置システム
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
他の結末が気になる!
YouTubeには予告編や出演者による内容解説などが上がっていた。
私も自分の劇団やプロデュース公演で、映像による宣伝活動を行っているので、「電動夏子安置システム」のこうした映像によるアプローチにとてもリスペクトな感じ。
とても楽しみに劇場に足を運んだ。
CLASSICS vol.2
AND ENDLESS
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/12/12 (金) ~ 2008/12/25 (木)公演終了
満足度★★★★
私が見たのは、『Cornelia』
ファンタジーの世界観をうまく作れるかは、芝居全体のクオリティーを維持する意味で重要な要素。そのために、舞台美術と衣装は、本当に重要になってくる。
そこに力を入れている劇団ということだけあって、舞台美術と衣装は質が高く、安心して物語の世界観に浸ることが出来た。
明らかに劇団のファンだけを対象に作られたシーンが、多くちりばめられていた事は、千秋楽スペシャルだったことを差し引いたとしても、新たなファンや純粋な演劇ファンを遠ざけてしまうのではないかと、思ってしまった。
しかしながら、全体としては脚本や俳優のレベルも含め、とてもクオリティーの高い作品だったと思う。
軋み
ブラジル
新宿シアタートップス(東京都)
2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★
結末はきっと賛否両論!しかし私は…
俳優皆さんの個性的で魅力あふれる演技が、「軋み」という作品をブラジルならではのアンサンブルをかもし出し、より深く、魅力あふれる作品へと導いていた。
本当に面白く、ある意味ブラジリィー・アン・山田氏でなければ書けない、彼自身の愛がこもった素晴らしい芝居だった。
賊
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
コーフンしました!里江も良い役で良かった
総勢40人が、舞台のみならず、客席の脇や、真ん中の通路など、会場中を走り回る様子は、本当に迫力があった。そのすべての登場人物たちが、どの人物も丁寧に描かれていて、すべてのキャラクターが生き生きと演出されていた。
そして、それぞれのキャラクターを彩る衣装や、ヘアスタイルもとても素敵だった。特に女優陣が着ていた着物は、本当にきれいだった。
音楽もとても印象に残った。特に生での歌唱シーンがあった、挿入歌はとてもよかったし、彼らが鬼だという設定は素敵だった。
また、脚本もとても面白く、東・西・南に分けられた海賊達や、その争いに巻き込まれた北の公家達の思いが、徐々につむぎあってエンディングへと向かっていくストーリーは見事だった。
休憩を挟んだ3時間の芝居だったが、まったく長さは感じなかった。
ただ、要素を盛り込みすぎていて、少しだけストーリーが散漫になり、エンディングのダイナミックさが少し、物足りなく感じてしまった点や、細かい点だが、滑舌悪く台詞が聞き取りづらい方がいたのは、大きいステージだけにもったいないなーと感じた。
脚本をもう一息練れたり、俳優個々の細かい稽古をもう少し追及したら、さらに良くなると感じてみた。
しかし全体的には素晴らしい作品だったと思うし、15周年の[総力]公演と題打っているだけあって、見ごたえたっぷりな公演だった。
あなたと私のやわらかな棘
ジェットラグ
新宿シアタートップス(東京都)
2008/10/17 (金) ~ 2008/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
良かったポイントは大きく3つ
なんと言っても今回の演出家が、私が今最も注目している若手劇団、柿喰う客の中屋敷法仁さんが演出していると言うことで、是が非でも観に行こうと思っていた。
私的にこの「あなたと私のやわらかな棘」が良かったポイントは、大きく3つ。
●中屋敷法仁さんの演出が良かった
●俳優が良かった
●そもそもこの企画が良かった
「女脳」「男脳」
8キャラット
ザ・ポケット(東京都)
2008/10/23 (木) ~ 2008/10/26 (日)公演終了
満足度★★
フレッシュさを感じました!
私の友人の女優「伊澤恵美子」さんが出演していた、コメディエンヌユニット 8キャラットの「女脳」「男脳」を観に行った。
映画での彼女の演技は、何度か拝見させて頂いているが、舞台での彼女の姿を見るのは、今回が初めて。
彼女がどんな演技をするのか、とても楽しみにザ・ポケットに足を運んだ。
「女脳」は、ある喫茶店を舞台に、女性5人が繰り広げるサスペンスコメディー。「男脳」は、久し振りにあった高校の同級生二人の、悩み相談のベースにした男性二人の会話劇だった。
脚本は、日本放送作家協会が主催している、第32回創作テレビドラマ大賞で、大賞を受賞した野条美由紀さんが担当しているだけあって、「女脳」「男脳」ともおもしろい作品だった。
伊澤さんは、「女脳」だけでなく「男脳」にも、出演していて、友人としてはうれしくなった。
8キャラットは、今回が三度目の公演という団体で、生き生きしていて、とてもフレッシュな印象だった。
「女脳」も「男脳」もとても見応えある作品になっていたと思う。
ただ、私が観た回が、いくつかトラブルがあった回だったらしく、出演者の演技が散漫に見えたところもあって、少し残念だった。
それと演出は、それぞれのキャラクターに、もっと積極的な方向性づくりを行っても良かったのかなと思ってみたりした。
潜在能力は感じたのだが、ちょっと消化不良な気分だった。
私の友人の伊澤さんは、とてもよく頑張っていた。前半ちょっと固いかなーというところもあったけど、全体的にとてものびのびした演技をしていて、観ていてとても楽しくなった。
是非私がプロデュースする公演にも出演して頂きたいなと思った。
氷
メタリック農家
OFF OFFシアター(東京都)
2008/10/23 (木) ~ 2008/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★
「氷」だけどホットになるファンタジー
私がプロデュースしている劇団、WHATCOLORの第10回公演「おとことおんな、時々、動物」(オムニバス作品)で、作・演出家の一人として参加してくれた、葛木英さんが主宰するメタリック農家の公演を観に行った。
その葛木さんが主宰するメタリック農家を拝見するのは、今回が二度目。前回もとてもおしゃれな世界観の作品だったので、楽しみに足を運んだ。
冷蔵庫というとても冷たい世界観のお話しなんだけど、心がとてもホットになるファンタジーだった。
黒船だあ!
リブレセン 劇団離風霊船
みなとみらいテント劇場(神奈川県)
2008/10/15 (水) ~ 2008/10/21 (火)公演終了
満足度★★★
なんちゃって時代劇!
私がプロデュースしている劇団WHATCOLORが、いろいろとお世話になっている劇団、離風霊船のテント公演を観に行った。
離風霊船といえば、屋台崩しといわれる派手なセット転換で有名!
今回は、テントの公演と言うことで、どんなに派手なセット転換になるんだろうかと、とても楽しみに足を運んだ。
和楽器による生演奏、歌あり、踊りあり、殺陣ありで、これぞ「芝居!」って感じ。
テントならではの派手な仕掛けも盛りだくさん!はちゃめちゃな感じがとても楽しかった。
レコード屋さんの3ヶ月
結木えつこ×谷川賢作produce
名曲喫茶ミニヨン(東京都)
2008/10/03 (金) ~ 2008/10/04 (土)公演終了
満足度★★★★
空気の揺れ
先日、私がプロデュースしている劇団、WHATCOLORの俳優、古泊明敏が参加していることもあり、拝見させて頂いた。
40年以上の伝統をもつレトロな空間で、生で演奏されるピアノとアルトサックス(ときにクラリネット)と共に芝居が楽しめるという今回の企画は、本当に素敵な企画だと思った。
訪れたミニヨン。開演時間を勘違いし(笑)、なんと一番のり。
カウンターで珈琲とクッキーを受け取り、席につく。その珈琲がもの凄く美味しくて、とても幸せな気分で、開演を待つことが出来た。
会場の明かりが少しだけ暗くなるのを合図に、静かにピアノの音が滑り込んでくる。店の空気がほどよくピアノの音で満たされた頃、驚くほど柔らかな音で、アルトサックスがメロディーを奏で始めた。
Take me to a record shop(私をレコード屋さんにつれてって)。この企画のテーマ音楽とも言えるこの曲の演奏を聞きながら、私のワクワク感は最高潮に達した(笑)。
そして、ストーリーテーラーの結木えつこさんが現れ、いよいよ物語がスタート。
私の劇団の俳優の古泊明敏も相手役の菊池洋さんも、良い演技をしていて、物語にぐいぐいと引き込まれた。
また、結木えつこさんの歌もとても素敵だった。
この企画を、あの空間で体験することで、「音」は空気を伝わって感じるんだと言うことを、改めて感じた。
人の声も、楽器が奏でる音楽も、みんな空気を伝わって、体で感じる事が出来る。そんな当たり前のことがとてもうれしくて、幸せな時間を過ごすことが出来た。
本当に楽しい時間だった。