ネバーランド☆A GO!GO!
bpm
SPACE107(東京都)
2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了
満足度★★
2→1ビデオ→1
カーテンコールでひと言あったものの、フラットな5、6列での見切れはかなりきつい。そのせいもあるとは思いますが、バランスが噛み合ってない印象。そのサービス精神と、クライマックスの勢いは、流石。
2の再演を希望。
「Stepping Stones」「血の婚礼」
エイブル・アート・ジャパン
シアタートラム(東京都)
2007/10/12 (金) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
階段立見で、
2本はちょっときつかったです。
あれだけの様々な人々が一つの作品を創り上げていく、その稽古場のコミュニケーションが観てみたいなと思いました。
慈善 MUST BE DIE / マシュマロ・ホイップ・パンク・ロック
MCR
ザ・ポケット(東京都)
2007/10/03 (水) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★
慈善 MUST BE DIE
2本観れず。残念。
魅力的な役者陣や、ラストの構成など、上手さは感じるもののいまいち突き抜けず。切なさポイントは無くなりますが、一部屋に絞っても面白かった気が。
演劇LOVE 〜愛の三本立て〜
東京デスロック
リトルモア地下(東京都)
2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了
満足度★★★★
転換期→黎明期→現在
演劇LOVEな素敵空間。原宿・60分というのは入り口としても良かったのではないかと。リトルモアだからこそ生まれた企画ということですが、フットワーク軽く別の都市でもやってほしいなぁと。
『社会』と『LOVE(新作)』は入って右手の奥側だと、窓の外がちと厳しい。
カロリーの消費
サンプル
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
「サンプル」
ものすごいデッサン力で、人間を肖像画ではなく静物画として描き込んだような作品。違和感という意味で気持ち悪い、美しさ。どこまでもストイックでクールな視線に熱さを感じます。
トークでも出ていた過去作品からの流れで見える、平面への移行や、戯曲を分解していく感覚は、サンプルという名前に相応しいものなのかもなぁと。
[get] an apple on westside / R時のはなし
快快
STスポット(神奈川県)
2007/09/15 (土) ~ 2007/09/17 (月)公演終了
満足度★★★
走馬灯が突き抜けない。
[get] an apple on westside
イベント『ベッド』での初演時も感じた、童話のようなころっとまとまった書き言葉の難しさを、乗り越えれてない印象。初演時は身体のぶれや、ゆがめた表情、声の音量の幅など、エネルギーで引っぱってた部分を、洗練された身体表現に置き換えた分、そこが目立ってしまった感じ。最後の走馬灯が、演劇的なものだという感覚より先に、物語的にまとめた「走馬灯」そのものとして見えてしまうあたりがもったいない。
R時のはなし
終盤、先生と二人のシーン。それまで使っていた人形から人間に移行するとき「人間」というもののその大きさに素直に感動。要素が増えた分、りゅーじがついた嘘という「15 minutes made」バージョンで芯になっていた部分が薄くなったのは、残念。
Oji ~ヘンテコリンなわんぱくおじさん~
グワィニャオン
前進座劇場(東京都)
2007/09/15 (土) ~ 2007/09/16 (日)公演終了
満足度★★
ランカウイ島は、この公演で知りました。
ランカウイ島の魅力を伝える演劇作品というよりは、演劇を使ってランカウイの魅力を伝える、プロモーションのような公演でした。
ありのまま自然を描き、ランカウイ島の魅力を伝えようとするエネルギーは伝わってきましたが、そうであるのなら、弱肉強食の世界に擬人化で描いた友情をプラスして感傷的に見せようとする大トカゲのシーンは目指す方向が違うように思います。個人的にはかなり引いてしまいました。
冒頭や最後など全員(?)揃う場面が何度かありますが、人数の魅力をもっと出してもいいような気がしました。特にハリマオのテーマに関しては全員で歌ってほしかったです。
アルカトラズ合宿
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2007/09/05 (水) ~ 2007/09/11 (火)公演終了
満足度★★★★
ハンドボールだということが途中までわかりにくくなってるのは気になりますが、
どうでもいいです。そんなこと。
とにかく観てて気持ちが良かったです。
完全に時間を忘れて観てました。
殺ROCK ME!
劇団鹿殺し
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2007/09/08 (土) ~ 2007/09/13 (木)公演終了
満足度★★★★
スペース・ゼロで堂々と。
心配がなんだったのかというくらい、堂々と。かなり観やすい、鹿。になってます。ライブ寄りで引っぱりつつ、シーンを組み合わせていく後半は劇的。豪華客演陣の中、独特の存在感、江戸川卍丸が良い。
もう少し脇が落ち着いてくれれば。
the real thing
青年団リンク・RoMT
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/09/05 (水) ~ 2007/09/11 (火)公演終了
満足度★★
入って左と奥の、天井無い側が観やすいかも。
120分の長さの中で、どこか若さが見えたり、なんだか「肉が足りない」「肉食ってない」感じがして、戯曲との距離から日本人の身体を思ったり。日本人がやってることで見えている部分もあるのかなとか。
同空間に存在している演出は好き嫌いがあるのですが、今回は好みでした。
授業
ウジェーヌ・イヨネスコ劇場
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)
2007/09/08 (土) ~ 2007/09/08 (土)公演終了
満足度★★★
字幕なんていらない。
設定と、ひと言さえわかれば字幕いらない気が。邪魔になる瞬間があったりしました。まさに重量級なパワーある役者3人の、言葉を越えたエネルギー。サービス精神が狂気の間に入ってくるのは、もったいない気もしますが、楽しくもあり。
ポスト・パフォーマンス・トークは、終演後発車のバスを待たせて続く続く。
The Perfect Drug
smartball
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/09/06 (木) ~ 2007/09/09 (日)公演終了
満足度★★
人間関係が希薄。
台風の中、三鷹へ。
半ストップモーションや暗転の使い方など、smart ballな時間は面白さの可能性を感じますが、噛み合ってない印象を受けました。それを描きたかったのかなとは思いますが、人間関係が希薄で、人物も薄く、前作で心を掴まれた台詞もあまり印象に残らず残念でした。音の使い方はらしさを感じたり。
SWEET REVENGE and around the world
劇団ひろぽん
早稲田大学学生会館(東京都)
2007/08/31 (金) ~ 2007/09/01 (土)公演終了
満足度★
荒さ、薄さが目立つ。
タイムスリップに関する問題は、気にならないことはありませんでしたが「そういう『タイムスリップもの』なんだな」と、割り切って観ようとは思いました。しかし、その「嘘」をついてでも描きたい世界・人物・物語がしっかりとしてなく、荒さばかりが気になり、結局最初の「嘘」も信じ切れませんでした。
1時間ほどの上演時間でエンターテイメントを見せようという姿勢は悪くないと思います。
アメノクニ/ヤマトブミ~Children Of The Sun~あまてらすうみのこたち
innerchild
吉祥寺シアター(東京都)
2007/08/31 (金) ~ 2007/09/09 (日)公演終了
満足度★★★
役者の立ち姿が印象的。
初innerchildが前作で無かったことに後悔。単なる続編などでなく壮大な<連作>であるということが、観ていてわかりました。
前作を観てないせいもあってか、冒頭の映像はまだ完全に「映像」で、どうしても距離があったのですが、オープニングを過ぎた後は映像もだんだん楽しめるように。美術としても空間としても力のあるスクリーンが素敵でした。
徹底的にこだわりながら、ぎりぎりを引っかけ取り込んでいく世界観は好みです。また、役者さん一人一人の立ち姿が、堂々と、すっと舞台に立っていて、とても印象的でした。
性癖優秀
柿喰う客
新宿シアターモリエール(東京都)
2007/08/29 (水) ~ 2007/09/04 (火)公演終了
満足度★★★★
「ヤリたい放題」をやり切るパワー。
一度、その温度に達してしまえば、ラストまであっという間の「妄想エンターテイメント」です。シアターモリエールの2時間に、そこまでやるかというくらいエネルギーをぎゅうぎゅうに詰め込み繰り出しながらも、暴走することなく、一人一人の登場人物、一つ一つのエピソードを描き切っていました。物語がしっかりしているからこそ、クライマックスの緩みや、暴れっぷりも生き生きと見え許せてしまうのでしょう。最後、客席と一体になったあの空気は忘れられません。
9/4(火)までです。
シフォン
少年王者舘
ザ・スズナリ(東京都)
2007/08/24 (金) ~ 2007/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★
何もない。ことを魅せる。
何もなさが劇的に描かれ、そこには、純粋な少年王者舘の演劇がありました。いつも以上にループや反復が物語に絡み定着していた…というよりは、それが物語そのものといった感じ。
役者アマノテンガイも一つの魅力でした。
前から2列目でしたが、今回は前でも大丈夫です。
オズの魔法使い
NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2007/08/25 (土) ~ 2007/09/01 (土)公演終了
満足度★★★
Over the Rainbow
かかし、ブリキのきこり、ライオンの三人を中心に、脇を固める役者さん達が、しっかりオズの国に連れて行ってくれました。子どもたちのワークショップが行われたという竜巻のシーンなどは、実際に活かしてみるなど、モノか量か何かでオズの世界に圧倒されるシーンが観たかったなぁという気もします。
小さな女の子が「昨日も来た!また来る!」と言っていたのが印象的でした。素敵な公演だと思います。
合同ミニ発表会
演劇ぶっく社
ENBUゼミナール(東京都)
2007/08/26 (日) ~ 2007/08/26 (日)公演終了
満足度★★★
昨年に引き続き。
この企画、結構好きなのです。去年の毛皮族江本さん講座の発表が良かったこともあり。舞台経験という思い出であるならあそこまでキラキラ輝いたものにしてほしいし、サマースクールと名乗るからには若い俳優達の今後に繋がるようにしてほしいなぁとか、いろいろと考えてしまいました。
そういう意味も込めての星付けをネタバレBOXで。
夏海とツバサの離婚★旅行
THE♥フォービーズ
笹塚ファクトリー(東京都)
2007/08/24 (金) ~ 2007/08/26 (日)公演終了
満足度★
思考の停止。想像力の欠如。が持つ危険性。
『テレビ的』であることが悪いことだとは思いません。しかし、そう名乗るのであれば、劇中でテレビを茶化し「くだらねぇ」と言ってしまう、その姿勢をまず改めるべきだと僕は思います。
自分たちがリスペクト、フューチャーしているものを「くだらねぇ」と言ってしまうかっこよさや、「テレビ」は「くだらねぇ」から「テレビ的な演劇」を作る!ということだったのかなとも考えられますが、そこまではわかりませんでした。
また、当日パンフに『マンガ』というキーワードを載せていましたが、『マンガ』的な演技をやりきれていたのは一人だけだったように僕は感じました。
十を語るのに、一から十まで全てをそのまま舞台上で提示することが、「テレビ的な演劇」だとは思えません。また、「テレビ的な演劇」が気軽さであるとかそういうことなら、1時間半に収めた方がいいと思います。2時間前後の演劇が多い中、1時間半という時間には「気軽さ」があると思いますし、個人的に2時間は長く感じました。
久しぶりに「出てきただけで笑いが起こる」状態等を目にして、その「思考の停止」を良しとしている作り手側には危機感を覚えました。THE フォービーズもそのことに違和感や、危機感を感じているのであれば、もし次回公演で同じ状態が生まれた時にはその場に「つっこみ」を入れるなど、初めてTHE フォービーズを見る観客が置いて行かれない工夫がされていくことを願います。前説は過去公演でも行っていたようですし、そういうことができる団体だと思います。
そういった「何をしても、あるいは何もしなくても笑う」という、作り手側にも失礼だと思える観客も一観客であることは確かです。携帯電話など事前に注意されているものでない以上、楽しみ方の一つであり、観客は悪くありません。空間づくりや、瞬間的な対応で、印象は変わると思いますので、「テレビ的な演劇」が「何も考えずに見れるもの」「誰もが楽しめるもの」ということであるのなら、そういう観客のためにも考えて頂ければと思います。
【8/30(木)3:03】
ぴんぶぅさん よしこ☆さん のコメントを受け、以下の文を加筆修正致しました。
『テレビ的』であることが悪いことだとは思いません。しかし、そう名乗るのであれば、劇中でテレビを茶化し「くだらねぇ」と言ってしまう、その姿勢をまず改めるべきだと思います。また、当日パンフに『マンガ』というキーワードを載せていましたが、『マンガ』的な演技をやりきれていたのは一人だけでした。
十を語るのに、一から十まで全てをそのまま舞台上で提示することが、テレビ的だとは思えません。また、気軽さであるとか、そういうことなら、1時間半なら1時間半の“枠”に収めるべきだと思います。2時間は長かったです。
「何も考えずに見れるもの」を楽しんでいる観客が悪いとはいいませんが、久しぶりに「出てきただけで笑いが起こる」状態等を目にして、その「思考の停止」を良しとしている作り手側には危機感を覚えました。
なだれる
劇団競泳水着
王子小劇場(東京都)
2007/08/22 (水) ~ 2007/08/28 (火)公演終了
満足度★★★
28日、火曜まで。
初見。面白かったです。
確かにトレンディードラマ。「最新型のラブストーリー」ではないです(笑)
トレンディードラマを「演劇で、1時間半で」やることによる、観客層・観劇人口拡大の可能性と、ラストの演劇的な構成による新たなトレンディードラマの魅せ方は、最新型だと思います。お薦めです。