さわやかファシズム(無事公演終了!ご来場まことにありがとうございました)
INUTOKUSHI
王子小劇場(東京都)
2012/10/03 (水) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
全ての真面目くさったものを笑い飛ばす破壊力!
彼等はかっこいい不良少年のように、全ての体制的なものを破壊してくれる。しかもそれを笑いを武器にして、というところがさらにかっこいい。
藤尾姦太郎がいつもながらいい。竹田有希子が輝いていた。他の登場人物もみな素敵だった。
今、逃げる
熱帯
サンモールスタジオ(東京都)
2012/10/05 (金) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
さあ逃げよう!
逃げるな!という説教臭い大人の言い草に対し、逃げるという行為がなんと爽快なことか。南へ、北へと、様々な事件を巻き起こしながら逃げ続ける彼らは、全ての現代人の憧れだ。
ゴベリンドンの沼 終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!
おぼんろ
ゴベリンドン特設劇場(東京都)
2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
評判どおり。
あまりにこりっちでの評判が高いので、スケジュールを変更して観に行く。思いっきりハードルを高くして観たが、それに応えるステージだった。
シアターグリーンにて~立った立ったハイブリットクララが立った!!~
ハイブリットハイジ座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
新しい才能の誕生を祝いたい。
二時間半の芝居を見ながら鳥肌が立ってきた。今、ひょっとしたらすごい公演を見ているのかもしれないという予感が全身を包む。
天野峻の作品は処女作から見続け、才能があることは認識していたが、それが確信に変わった作品となった。
勿論荒削りな部分はあるし、初日のドタバタもあった。それにも関わらず、学生演劇の歴史に残る作品ではないかと思う。それぞれ好き嫌いはあるだろうから、この2時間半に詰め込みに詰め込んだ作品には賛否があるだろう。
しかしそれはビートルズが登場した時、ローリングストーンズが登場した時の反応と同じだ。眉をひそめる表現や、稚拙な部分(とくに前半)も含めて、時代を確かに切り開いた作品となった。
春までの距離
LIPS*S
萬劇場(東京都)
2012/08/16 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★
素敵なファンタジー劇団
前回、とても素敵なファンタジー作品を見せてくれてフアンになったが、今回はさらに豪華なキャストを加えていちだんとパワーアップした。
往断歩道、その川岸で【公演終了致しました。ご来場いただき、誠にありがとうございました。】
カミグセ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/08/10 (金) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
イメージがまず秀逸。
横断歩道で足を踏み外すとずぶずぶとおぼれていくというシーンがあったが、この作品全体のテーマを象徴し、シーンとしても台詞としても秀逸。そのシーンとラストシーンの動的シーンが、この作品全体の完成度を高めた。
小説的な作品で、映像にも漫画にもすぐなりそうな作品だが、意外と演劇では少ない。この路線を極めていくと面白い団体になりそうな予感がする。
TangPeng30【A】(緊急のお知らせがございます。ご確認くださいませ。)
TangPeng30A
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/07/31 (火) ~ 2012/08/07 (火)公演終了
満足度★★★★
見応えある女性演出家の競演!
今回のSAFの特徴は才能ある女性主宰、女性演出家、女性脚本家が揃ったことである。
このTangPeng Aチームは特にそれを感じさせた。BABYuniverseはユニークな発想にブラックなものを加えて、それを女性だけで演じるというスタイルがもうそれだけで劇的である。
PAPALUAは楽しいエンターテインメント作品を創りあげた。短編ではなく、長編で観てみたいと思わせるほど、豪華の役者陣とスケールの大きな構成でたっぷりと楽しませてもらった。
期待していた笑う女の公演が見られなかったのが残念。
そして、笑う女の急な欠場というアクシデントがあったにも関わらず、他の2劇団がそれを感じさせない頑張りを見せたことにも拍手を贈りたい。
【全ステ満員御礼】廻る世界の4元ベクトル【終了】
明治大学実験劇場
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
刺激的で魅力的。
若さと才能を感じました。本の良さをベースに、演出、役者、スタッフが総合的にレベルが高く、最初から最後までわくわくしながら見ました。
明治のレベルの高さを再認識させられました。
【シアターグリーン学生芸術祭vol.6】に捧げる演劇儀式 (ご来場ありがとうございました!!!!!)
宗教劇団ピャー! !
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/07/27 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
やられました。
主宰であり作・演出を担当する塚田君が病気降板して、劇団員は本当に大変だったと思う。
しかし、それを逆手にとった公演に仕上げたところに劇団の底力を感じた。
黛(まゆずみ)さん、現る!
ナカゴー
王子小劇場(東京都)
2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了
組曲『回廊』
空想組曲
OFF OFFシアター(東京都)
2012/07/19 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
カナヅチ女、夜泳ぐ
悪い芝居
王子小劇場(東京都)
2012/07/10 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
勢いがある!
今乗りに乗っている劇団という感じ。一作一作、大きな進化を感じられることがうれしい。
開演した瞬間からワクワクドキドキの連続。主役の吉川莉早がきらきらと輝いて見えた。その他の登場人物も皆魅力的。中でも小雪役の大川原瑞穂、コハル役の大塚宣幸が良かった。
舞台上の山崎彬が絶妙の立ち位置で、芝居に スパイスを効かせている。それも見事だった。
錯惑の機序、或いはn質点系の自由度 The Slight Light Like Sleight of Hand.
まごころ18番勝負
王子小劇場(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
THAT FACE~その顔
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2012/06/14 (木) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
満足度★★★★
ポリー・ステナムの処女作が観られるうれしさ。
イギリスの若き天才女流作家、現在24歳くらいだろうか。そのポリーステナムの19歳のときの処女作。この作品を上演するというだけで意義深い。私は大学演劇とか、若い人の演劇をよく見るので、日英の作風の違いに興味を持って観させてもらったが、やはり面白い。日本の若手演劇人、特に20歳前後の人に是非観てもらいたい作品だ。那須佐代子と宇宙(たかひろ)がこれぞ熱演という演技で魅せる。舞台美術がまた素敵だった。
15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了
飛龍伝〜革命という名の愛のために〜【全公演終了いたしました。ご来場ご声援ありがとうございました】
演劇サムライナンバーナイン
タイニイアリス(東京都)
2012/06/08 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
つか芝居は永遠なり!
チームSとスペシャルバージョンと二回観た。
つか芝居の面白さをうまく生かしながら、役者を見事に生かしている。
吉見フレディの演出力に恐れ入った。
ことほぐ
intro
生活支援型文化施設コンカリーニョ(北海道)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/04 (月)公演終了
満足度★★★★
祝祭の儀式として!
三人の妊婦が舞台上に登場した瞬間にこの作家の感性に恐れ入った。
臨月の近い妊婦が三人だけで暮らしている。そのシチュエーションだけでどれだけ劇的なことか。
そして、劇中叫ばれるが、本来最も幸せであるべき妊婦が不幸せを競うという状況に胸打たれるものがある。彼女たちは何から逃亡し、何と戦っているのだろう。
ことほぐというタイトルがいい。演劇は祝祭の文化だ。円形の舞台に祭りという要素を取り込み、神に祝福されるべき妊婦の悲喜劇を見事に凝縮して見せてくれた。北の国に演劇の神髄を観た気がする。
翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)
バナナ学園純情乙女組
王子小劇場(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
バナナ学園の挑戦はこれからだ。
バナナ学園の群衆演技は、一見破天荒に見えて、二階堂瞳子の緻密な演出でなりたっている。あれだけの人数を演出しきるというだけで、彼女の能力に感心する。
今回暗黒AKBがシェイクスピアの世界に降り立ち、演劇界のシェイクスピアブームを蹂躙してみせたような作品。賛否両論であることこそが彼女の狙いであろう。
彼女の演劇革命家としての姿勢が魅力的だ。今回の作品で彼女がやろうとしたことの全てが成功したとは言えないが、目指しているところは深い。
夢!サイケデリック!!
範宙遊泳
アトリエ春風舎(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/04/29 (日)公演終了
満足度★★★★
女優熊川ふみを堪能!
いつも新しい演劇のスタイルを生み出して驚かしてくれる範宙遊泳だが、今回は劇団員と劇団員同然の福原冠とで、これが範宙遊泳の原点とでも言うべき楽しい作品を見せてくれた。
それにしても熊川ふみという女優は素敵だ。あれだけ表情豊かな女優はなかなかいない。とてつもなく面白い顔から美少女のような美しさまで、秒単位でころころ変化していくのである。その熊川ふみを心ゆくまで堪能してもらおうというのが今回の芝居だ(というのは私の勝手な解釈。)
夢の中の不思議な世界は、時にアリスのように、訳がわからないけど素敵でわくわくして、そして詩的なのである。大橋一輝、埜本幸良、福原冠のバランスがよく、それぞれが独特な世界を持つ魅力的な役者達であることもうれしい。これからどれだけ大きくなっていくのか楽しみだ。
オーシャンズ・カジノ
北京蝶々
王子小劇場(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
まさにエンターテイメント!
王子小劇場での公演だが、去年観たトラムよりスケールを感じたのは不思議だった。
北京蝶々は最近、演出家を外部から連れてくるというシステムを取っている。毎回、色んな演出家を連れてきて演出の違いを楽しもうということではなくて、作品に応じて、その作品にあった演出家に依頼するというシステムだそうだ。新しいスタイルだし、それがこの劇団にはとてもあっている。
今回ぬいぐるみハンターの池亀三太が演出と聞き、テーマ性が前面に出る北京蝶々と、感覚的な演出をする池亀三太とが果たして合うのかと心配したが、杞憂だった。作品のスタートから、ハリウッド映画を思わせるような楽しさ。わくわくどきどきしながら、大塩作品を堪能出来た。
役者では、鬼頭真也と堀越涼の演技にしびれた。二人の対決シーンは最近の演劇の中でも特に私のお気に入りシーンとなった。