ひなつの観てきた!クチコミ一覧

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ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット

ミッドサマーナイツドリーム・イン・インターネット

エビビモpro.

王子小劇場(東京都)

2010/09/08 (水) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

201009091930
 

とろける魚

とろける魚

東京のくも

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

変化球は巧み
1時間という短い上演時間も、物語をすべて回収せずに終わらせた点も、じつはけっこう潔くて好感。なので、変化球で楽に打ちとろうとせずに、直球勝負も観てみたい。

KUNIO07『文化祭』

KUNIO07『文化祭』

KUNIO

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/09/03 (金) ~ 2010/09/06 (月)公演終了

満足度★★★★

出演者みんな魅力的に描かれてた! 
43歳主婦とか最後の祖母役の人とかすごいよかった。現役舞台人では、二階堂瞳子・千田英史・杉原邦生が目立つ。

忘却曲線

忘却曲線

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2010/09/06 (月) ~ 2010/09/12 (日)公演終了

誤解してた!
冒頭の曲、ドラムの音から戸川純バージョンだと勝手に思ってたけど、
↓河田唱子さんのコメント欄で、
ブリジットフォンテーヌの原曲だったと知る。
役者では、ちょっと嫌な感じの役なのに好感をつい抱いてしまう荒井志郎と、あまりに笑顔が素敵だった大西玲子が印象的。

ネタバレBOX

★戸川純/ラジオのように http://www.youtube.com/watch?v=srw0KDpgoZQ
★Brigitte Fontaine/Comme a la radio http://www.youtube.com/watch?v=3WfVir1_Edc

横浜だからか、意外に底に流れるのは『人形の家』だったなあ(←強引?)。女は、家の外では娼婦としてしか生きられない。ときとして駆除されてしまうような、ノラ猫としてしか。

一方、家で暮らすためには、怒鳴る夫にも耐えねばならない。母を降りて、女に戻らねば未来を語れない。あるいは、歌舞伎町から黄金町まで、風俗に過度に通じたオジサンとしか出会いがない。煙草を吸わぬ、「卵」を使ってだし巻いたり目玉焼いたりする女だけが、あの家で暮らすことができる。

つまりは、19世紀のイプセン的な物語を、現代の女性が描いていたことに驚く。
クララ症候群

クララ症候群

ブルーノプロデュース

タイニイアリス(東京都)

2010/09/02 (木) ~ 2010/09/05 (日)公演終了

秀逸な設定
タイトルの「クララ症候群」という言葉が語られた直後に、「立てない!」と女優が叫んで倒れ臥した瞬間に、もう勝負は決まったと思う。だって、その後は、立ったり座ったりするだけで、過剰な物語がどこからか流れこんでくるから。

「ひつじ」 Les moutons

「ひつじ」 Les moutons

TACT/FEST

東京芸術劇場ロワー広場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

めぇぇ~めぇぇ~
結局、2日間で3回観てしまった…。なのに四つ星なのは、ほんとなら、なにも情報なしに観たかったから。でも、ツイッターで何人かがつぶやいていなかったら観なかったかもしれないのだけど…。なにも知らずにエスカレーター降りたら羊とすれ違った、みたいな出会いを希望(笑)

Spicy, Sour, and Sweet

Spicy, Sour, and Sweet

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり快快は、
東京最強のポップだった。それはつまり日本最強でもあり、世界最強にも近いといえるのではないか。
※満足度は快快にタイしてのものです。

ネタバレBOX

B-floor『Flu O Less Sense』は、911の航空機ハイジャック事件を基軸に、執拗に分配される「皿」を食糧という富の象徴、はたまた通貨に見立て、現在も繰り広げられている『タクシン派』と『反タクシン派』によるタイの政治的内紛状態を描いた、とても論理的な作品。たとえるなら、冨士山アネットが燐光群の戯曲で踊る感じ、かな?w

一方、
B-floorと快快のコラボ『どこでもドア』。
こちらでは、ヒロシマ・ナガサキ・終戦記念日には向かわず、
もっと庶民的なタイを描く。
たとえるなら、イデビアン・クルー主宰・井手茂太振付による日・タイコラボレーション作品 『コウカシタ』に近い手触りか?
言葉が通じなくとも伝わる、世界。

圧巻だったのが、観客の拍手とタイのスコールを重ねた風景。
語られる政情不安に関知することなく、晴れていれば物を売り、雨が降れば軒下で凌ぐ。
そんなタイの生活者たちの空気を瞬時に体験できたほうが、政治の話よりも、
親しみが湧くのは必然。
すべては相手への興味を抱いてからだろう、と語られていたように思え、
そこには新しい世界の未来がありはしないか?
15 Minutes Made Volume9

15 Minutes Made Volume9

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

本心や裏を語る6作品
満足度では、ナカゴーが突出。
会話のセンス、微妙な間による不穏な空気感、公園の情景が立ち上がってくる役者たちの細かな
演技に、たぶん、このままだらだらと続いていてもきっと見飽きなかっただろう。舞台に漂う情報量が違いすぎる。

ネタバレBOX


シンクロ少女は、いかにも作り込めませんでしたという体裁。それでも、ときおりも力を感じる瞬間はあって、そのセンスを頼りに次回公演は観てみようかと思った。なにより、能力のある男優をたぶらかしている感に期待したい。

犬と串は、鈴木アメリを筆頭に、役者が適材適所の好演。
演劇ゴアーな人の「小劇場を応援してます」という言葉は、ブブゼラの音のように騒音でしかない、という主張は大いに気にいった。
それに敬意を表して、絶対に応援しないことに決めたけど、いいよね?w

Mrs.fictionsは、おそらく、もっとも優秀な脚本。
それを切なく届けて終幕という構造だけど、6作品の掉尾を飾るという意味では、ケレン味に欠けた印象も。
布団での寝芝居だったけど、
あれを立ってできなかったのか、走りつづけては無理だったのか、
もっと演出に葛藤があってもよかったようにも思う。
富獄三十六系

富獄三十六系

尼崎ロマンポルノ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了

201008121700
 

きみどりさん

きみどりさん

東京ネジ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

黄緑はなくても困らなそうな色だけど、
老婆でありながら、つねに少女でもありつづけた、佐々木富貴子演じるきみどりさんは、この舞台のまごうことなき主色。一見、飛び道具的な使われ方に思えるかもしれなくても。たとえば、小柄な彼女がそれまでは軽々と飛び乗っていた押し入れに、登れなくなる。なんて素敵な老いの描き方だったんだろう。そのときの彼女の救いを求める視線の弱々しさもふくめて。

ネタバレBOX

ただ理想をいえば、、三人兄弟はそれぞれ片親が違う、なんて設定だったほうがもっと好み。三人の役者の顔立ちが異なることをもっと活かせただけでなく、押し入れで寄り添っていたシーンとかをさらに深められたと思うから。

あるいは、少しずつ小出しにしていた情報を、前半にぜんぶだしてしまって、それを基に後半は役者の関係性や表情を楽しみたかったなあ。
あと、暗転は一切なくして、時間を重ねてしまっても。
って、それはまるで違う芝居ですね…w
反重力エンピツ(再演)

反重力エンピツ(再演)

国道五十八号戦線

サンモールスタジオ(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

別腹!?
キャストと演出の違いで、これだけ印象が異なるのは、友寄戯曲の強さの証明だなあ、やっぱりいい本だなあ。

ネタバレBOX

初演と比べると、個々の役者の演技の自由度が増したことで、いまを生きる、よりカジュアルな現代的な革命家たちによる権力闘争的な戯画感が強調された気がする。

そして当然ながら初演組の解像度は高く(例外は堀奈津美、かな)、
なかでもハマカワフミエは存在感が倍増。
そのため、
初演時に感じた「消えることでしか存在を認められない爆弾に共鳴してしまうような儚い存在」から一転、
ラストはさながらゲームの勝者のような雰囲気すら。

個人的には、舞台で福原冠も観たかった…。
『「「「愛」を使う」と言う」とつぶやく』

『「「「愛」を使う」と言う」とつぶやく』

コマツ企画

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

天国に近い場所?
ほんとに、一人芝居ではないんです、これは。まさに、一人でしか出来ない演劇。その違いは体験すればすぐにわかると思うので、言葉で説明するのは野暮だよなあ…。

ネタバレBOX

一人で、なにかを、だれかをたくさん演じ分けるのではなく、
自分の語りたいことを、自分でしか語れないことを伝えるために、
すべてを一人で抱えこみ、あるいは背負って立つ川島潤哉の姿からは、
強欲やら業やらといった言葉が浮かんでくる。
だけど、そこにいる観客はいつしか、
彼をひとりにはさせない、
させたくなくなっている…。

たぶん、それが孤天ということなのかもしれない。
ラクダ

ラクダ

範宙遊泳

王子小劇場(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

わあっ、
屑屋役の熊川ふみ、突出!

ネタバレBOX

逆にいうと、酒を酌み交わすシーンが一人語りにみえてしまったのは残念。
あそこには、しっかりとラクダがいて欲しかったなあ。
それまでの時間で、半次にもっとちゃっんと無茶無法に振る舞わせて、
ラクダの分身に思わせてくれたら、
とか語ってしまうのは、落語に寄りすぎ?w

あと、カンカン踊りは、
ホラー映画の怪物みたいなものだと思っているので、
最後までみせずに語りで想像させるとかだと好み。
あるいは、日常にケガレを持ち込んで真底嫌悪されるようなコンテを、
北尾亘と浅川千絵で観たかったかも。
白雪姫

白雪姫

BeSeTo演劇祭

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

2010.07.03.1930
 

恋する剥製

恋する剥製

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/06/22 (火) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

ヤールギュレシ!
とても伝えたいことが正しく伝わってくるクレバーな演出と演技だったから、逆に、情報量が少なく感じてしまったりも。あるいは、役者の動きを生かそうとしてか、アクトスペース確保のためにスピーカーが吊りだけだった分、低音不足に感じられただとか、なんだろう、こんなに緻密に完成度高めなくていいから、もっとデタラメでいいのに、なんて理不尽な感想も(笑)。

ネタバレBOX

中川智明と森下亮が絡むシーンが魅力的。どうせなら、最後でオイルまみれになればいいのに(違)。女優では、渡邉とかげが一番、舞台映えするなあ、求心力あるなあ。で、デタラメといえばやはり、小林タクシー、ですか。もっと論理がなくなったほうが好みだけど、そうすると浮いちゃうか、この演出だと。
水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

水×ブリキの町で彼女は海を見つけられたか【ご来場ありがとうございました!!】

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

「水」
役名に象徴されるように、アロマセラピーのような清涼感のある作品。

ネタバレBOX

シンプルながら秀逸な舞台美術が、劇中の言葉を乱反射させ、渡り鳥でありながら籠の鳥の「ひばり」と、疲れた翼を休める安息の地でありながら死の気配が漂う「湖」を、さらりと重ねあわせ立ち上げていたように思う。

だからなのか、ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』が下敷きと知りながら、『ロミオとジュリエット』と『ハムレット』の悲劇をより強く感じた。
裂躯(ザックリ)

裂躯(ザックリ)

乞局

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/21 (月)公演終了

役者芝居
個人的には、岩本えりと笹野鈴々音が醸しだす雰囲気が好みだったけど、後半は、西田麻耶と下西啓正の夫婦にいろいろと持っていかれた印象。あと、前半で墨井鯨子を囲む、連合赤軍的粛正感も素敵☆

共生の彼方へ-セレクション-

共生の彼方へ-セレクション-

A.C.O.A.

atelier SENTIO(東京都)

2010/06/17 (木) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

霧笛
犬吠埼灯台での公演も観たかったなあ。

『アタシが一番愛してる』

『アタシが一番愛してる』

バナナ学園純情乙女組

ART THEATER かもめ座(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

覚醒!
完成度は高いけれど、型にはめる力の強い中屋敷戯曲から離れたことで、物語に役者が奉仕するのではなく、つねに、役者の存在感を貪り喰らい尽くしたくなるような、狂ったぐらい自由な空間が出現しまっていたかも! また、二階堂瞳子が演出に専念した効果大で、リズム、テンポにブブゼラすらくわわったかのような厚みが増して、やばい、どのシーンも不安定に最高潮。あと、今回はなんか、男子もやたらに可愛く思えたので、魅力倍音☆もちろん、いつもどおり、浅川千絵を観ているだけでも楽しす♪

ネタバレBOX

ごめん、いま、柿よりも面白いわ。内緒だけど♪
何も言えなくて...唖

何も言えなくて...唖

ゴキブリコンビナート

木場公園 多目的広場(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

王道のミュージカル
前回の木場公演とは違って完全密閉空間。とはいえ、野外でしかできないあの演出はあまりに効果的で、しかも切なくも美しいラストシーンを現出させていた。あ、横道かもしれないけどw 

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