黄緑はなくても困らなそうな色だけど、老婆でありながら、つねに少女でもありつづけた、佐々木富貴子演じるきみどりさんは、この舞台のまごうことなき主色。一見、飛び道具的な使われ方に思えるかもしれなくても。たとえば、小柄な彼女がそれまでは軽々と飛び乗っていた押し入れに、登れなくなる。なんて素敵な老いの描き方だったんだろう。そのときの彼女の救いを求める視線の弱々しさもふくめて。
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2010/08/02 15:14
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