四則演算
sugarless
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/10/20 (木) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
脚本の演算
芝居を見るって高くつくなあといつも思うんだけど、
平均的な2500円のクオリティはとっくに超えていると思う。
いろんなことがキッチリ符合するので、
内容はグロテスクな感情を取り扱っているけど
脚本の計算が気持ちいい。
守里の双眸
集団as if~
吉祥寺シアター(東京都)
2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
as if クオリティ
好き嫌いがはっきり別れる作風。
受け入れられない人もいると思う。
しかし非常に誠実に作られているのを感じた。
集団as if~が残酷で救いがない話でも許せるのは、
チケット代3,500円あたりの他の公演と比較しても
いくつかの面で確かに誠実さを感じるからある。
節目の公演ということで、劇場と規模を大きくし、
これまでの公演よりもチケット代を高くする、ということを
真剣に考え、還元しようという姿勢。
あれとこれの経費でこれだけかかるから、
じゃあこの金額で行くか、みたいな作り方をしていない。
超鋼祈願ササヅカイン 戦いの果てに
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンターテイメント
客席の笑いや、上演中に何度も起こる拍手の嵐が、
楽しませようという意識やサービス精神が溢れている証明。
劇場の一体感も心地よかった。
鍛えられたアクションが素晴らしい。
ヒーロー好きなら尚更楽しめると思います。
神奈川かもめ短編演劇祭
神奈川かもめ短編演劇祭実行委員会
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2016/01/29 (金) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇祭そのものの価値
自分が面白いと思ったものを、審査員が批判的に評価する、という事が起こると、
作品を見て、楽しんで、ここを応援したい!と思った側としては悔しい。
とは言え、この演劇祭の存在自体には価値があると思う。
この演劇祭のために集まった劇団、作品は面白く、興味深かった。
演劇に対して一定の成果を出してきた審査員の講評は
お客さんにとっても劇団にとっても多様な視点で演劇を考えるきっかけになるし、
このようなイベントが演劇の興隆の糸口になっていく気がする。
ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】
劇団マリーシア兄弟
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★★
キャストが絶妙
必要以上に声を張ったりしない、リアルな会話劇。
キャラクターの設定と、役者の雰囲気がぴったりで、
ここまでキャスティングがぴったりな舞台は珍しいと思う。
ダミィ・ダ・ダミー
いしくらけんしろうとかっぱ3兄弟
荻窪小劇場(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/22 (日)公演終了
満足度★★★★
日常的な非日常
とても自然な非日常、という印象。
出演者の演技が良かったからだと思う。
途中、話の切れ目で暗転が入るのも見やすい。
舞台セットがとてもうまく作られいた。
Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―
<火遊び>
ギャラリー悠玄(東京都)
2013/06/27 (木) ~ 2013/07/01 (月)公演終了
満足度★★★★
近未来
未来はきっと合理化された社会に違いない。
統計データをもとにして作られた大多数にとってここちよい世界。
でも、そこから外れた人は恐ろしい世界。
人間とは何か、
何を大切にするべきかを考えさせられる舞台だった。
ヒトゴト
ナマニエノハルサメ
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
役者には辛い話
役者を目指す主人公が自殺しようという話。
小劇場の役者は大抵この主人公のようなものなので、
役者が見ると厳しい現実を突きつけられる(笑)
上演時間はちょうど良かったのだけど、
話がダイジェストっぽくなってしまったので、
もうちょっと話の肉付きがあったらよかったと思う。
出演者の個性がそれぞれとても面白かった。
「花野」「紙風船」
85000企画
ゆうど(東京都)
2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
空間を活かした舞台
静かな物語。
小林尚臣さんの演技が渋かった。
古民家を舞台に使っての芝居。
雰囲気がとてもよい。
劇場でやる芝居とは一線を画した趣き。
とても良い時間が過ごせた。
ピンキリ
OZABUTON
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2013/08/03 (土) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★
新しい試み
「やりたいことがいっぱいある」という情熱を感じた。
代表本人が小劇場の慣習を一から点検してやってみよう、という
チャレンジ精神にあふれた舞台だと思う。好印象。
知り合いじゃないお客様限定のWAS割(人数制限なし)というのも良いと思う。
オムニバスの作品の数自体は減らしてもいいかもしれない。
二人の役者の魅力で、楽しめた。
大人の絵本『カラフル』
あぁルナティックシアター
駅前劇場(東京都)
2013/04/02 (火) ~ 2013/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
笑える物語
いつもはナンセンスコメディの劇団が、
のっけからいきなり演劇っぽかったのには驚いた。いい意味で(笑)
でもやっぱり途中はすごく笑える。
『ガラクタとペガスス』
8割世界【19日20日、愛媛公演!!】
ワーサルシアター(東京都)
2012/11/28 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了
FURTHER ALONG
ノーコンタクツ
萬劇場(東京都)
2012/11/23 (金) ~ 2012/11/25 (日)公演終了
うーん
物語が短いシーンの連続で構成されているんだけど、
進行とあまり関係のない遊びや思わせぶりな台詞が多い印象。
拝見したのが初日のせいか、殺陣自体のミスがあったり
「ザ・ハードボイルド」な仕種が逆効果になってしまい
それらがしばしば間延びする原因になってちょっと見づらかった。
脚本含め、総てにおいて、カッコつけることが最上の目的になっているように感じてしまった。
真ん中くらいの席で見ていたのだけど、声もいまいち届かなくて、
諸々もうちょっと頑張って欲しかったな。
中国人の殺し屋役の方はしっかりリズムが作れていて好きだった。
舞台セット、衣装、照明は綺麗でした。
僕から見れば僕が正しい、君から見れば君が正しい
MacGuffins
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★
飽きさせないテンポ
「僕から見れば僕が正しい 君から見れば君が正しい」。そんなことばかりです世の中。
…それはそれとして。Aバージョンを観ました。
スピーディで畳みかけるようなテンポ。
表情や動きや声のインパクトを駆使して飽きさせない。面白かったです。
素舞台とはいえ、2000円という料金設定もお客さんに優しい。
ねぼすけさん
バジリコFバジオ
サンモールスタジオ(東京都)
2012/09/27 (木) ~ 2012/10/02 (火)公演終了
満足度★★★★
演技力の高さとアイディア
演出のアイディアが斬新。
他との違いが明確で、独特の作風の人形がとても魅力的。
前説がものすごく面白かった。
日常を描く話は役者が上手くないと面白く観れないけど
これは面白かった。
纏繞の夕月
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジェットコースター
相変わらず好みは別れる作風ではあるけど面白かった。
ラストステージにかける役者陣の意気込みも手伝ったかもしれないが、
エネルギーとテンポが凄まじい勢いを生んでいた。
インプロも絶好調で前半から笑いをガンガン取り、後半では打って変わって急転直下、
残酷さが人の愚かさと滑稽さをえぐり出し、これでもかと見せつけてくる。
高いところから一気に低いところへ突っ込むジェットコースターのような展開。
この「残酷さ」がいびつな世の中をアップで写し出すasifのひねた虫眼鏡、
善意の人が無惨な目に遭い、世の無情さを際立たせる。
この表現の仕方を受け入れられるかどうかが、評価の一つの分かれ目であると思う。
こういうのが苦手な人もいるだろうけど、しかし一度入場して客席に座れば
嫌でも最後まで見なければならない。そういう意味でもジェットコースター。
白虎隊風雲録 コダマ!(CM大会最優秀賞受賞!)
劇団バッコスの祭
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/09/26 (水) ~ 2012/10/01 (月)公演終了
満足度★★★★
少年漫画好きが燃える設定
JOJOとかシャーマンキングとか、少年漫画好きが燃える設定。
メインキャストを担う丹羽さんがいままで見てきた作品の中で、
緩急の幅が広くて、今回の役が一番好きだった。
コダマの設定(武士の選択がシブい)がぶっ飛んでいて
歴史オールスターが活躍するので、
例えば映画アベンジャーズみたいな感じで見るのが正解な感じ。
『帰郷』
3.14ch
タイニイアリス(東京都)
2012/09/12 (水) ~ 2012/09/18 (火)公演終了
落人たちのブロードウェイ
Theatre劇団子
紀伊國屋ホール(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しい気持ちになる
チラシの印象通り、元気をもらえる系のミュージカル。
澪乃せいらさんが宝塚出身の力を見せて、ミュージカルパートに華を添えている。
小手伸也さん率いる村人たちの直球のエネルギーが心地よく、感情移入しやすい。
また、つぶやきシローさんが不思議な存在で、舞台がさらに味わい深くなり
個性的な面々が絶妙のバランスを取っていて面白かったです。
現代俳優論
ローカルトークス
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/21 (火) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★
人間模様
物語を見せるというよりは
人間の生きざまを見せる、といった印象。
役者が達者な上に魅力が引き出される演出が面白かった。
それぞれの個性の強さが邪魔をせず、妙なバランスが取れていた。
そういう演出は、確かクロム舎の頃からそうだったような気がします。