ハルサメ
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/18 (月)公演終了
満足度★★
「笑い」の仕掛けを理解はできるものの、開演10分を過ぎたあたりから、心から笑えなくなってしまった。つまらない訳ではないのだけれど、何かがありきたりというか、中途半端。楽しいけれど、笑うに笑えない時間に、疲れ果ててしまった。
鯨を捕る
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/03/14 (木) ~ 2019/03/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/03/14 (木) 19:00
112分休憩なし。
テーマとしては、ありふれた、何度も描かれてきたテーマだとは思うけれど。人が生きる中で背負う、どうしようもなさや、弱さみたいなものを、非常に、鮮やかに、描いていたように思う。最後のシーンでは、涙止まらず。
この素晴らしき世界
しゅうくりー夢
ザ・ポケット(東京都)
2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了
AMERICA
大統領師匠
シアターシャイン(東京都)
2019/03/06 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/03/07 (木) 19:30
105分。10話オムニバスコメディ。コメディというか、演劇的なコントに近いかも。バカバカしいものからシュールなものまで、10話それぞれ、いろんな角度の笑いでせめてくるので、観ていて飽きなかった。各話の場転も鮮やか。
様々な笑いの中でも、「シュールな笑い」の話が、個人的には好き。三木聡が脚本を書いていた頃、中期くらいのシティボーイズを思わせる感覚。もっとシュールさを突き詰めて欲しい。
はなにら
MONO
吉祥寺シアター(東京都)
2019/03/02 (土) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
家族から離れるって何だろう、自立って何だろう、結婚って何だろう。あえて、血のつながっていない家族たちと、その自立を描くことで、そんな事を観ているものに考えさせてくれるお話。基本はコメディ。一人一人のキャラクターがしっかりしていて、ジワジワと暖かくなっていく。その感覚を非常に楽しめた。
ちょっと説明っぽいセリフが多くて、ナチュラルと不自然の「ムラ」に戸惑った。観劇に慣れていない人にとっては、分かり易くてとても親切な舞台だと思う。
『コンサート・リハーサル』
時々自動
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/02/28 (木) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/02/28 (木) 19:30
事前学習を怠って、不意打ち。KAATで「前衛」の芝居を観るとは思わなかった。音楽、ダンスその他、表現の迫力は凄まじい。白井晃のアフタートークで、普段自分が見ている芝居が「意味まみれ」で「様式的」であることに気が付いた。積極的に観たいとは思わないけれど、一度は経験するが面白い。
サンカイ
やみ・あがりシアター
サンモールスタジオ(東京都)
2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/27 (水) 19:30
各階で繰り広げられる人間関係が、とにかく生々しくて。一つひとつの階の話だけでも、結構おなか一杯になりそうな濃さで、各々1時間くらいの短編芝居になりそうなのに。それが6階分。そりゃ居場所なくて、空き部屋に逃げるよね。前半の丁寧な部分と、後半の各階の並行した物語のテンポの取り方が、非常に心地よくできていた。
ピルグリム2019
サードステージ
シアターサンモール(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/03/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/26 (火) 19:00
鴻上尚史の芝居らしく、時代を捉えつつも、どこか空騒ぎ的で。でも作品各所に散りばめられているテーマのようなものはジワジワと刺さり、しかもどこか希望を感じさせてくれる作品だった。
「繋がり孤独」というテーマと、共同体とそこから排除される中の「分裂する二つの自分」というテーマ。この2テーマが、どこか分裂しかけているようにも感じる。前者は時代の中で移ろう部分だが、後者は普遍性を持っているテーマ。後者のテーマだけでも、お話としては成立し得るのではないか。
Opus No.10
OM-2
ザ・スズナリ(東京都)
2019/02/22 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★
鑑賞日2019/02/22 (金) 19:30
舞台美術、プロジェクターをはじめとする照明の使い方、その他の仕掛けが、観客の度肝を抜く点は、見ていてすごいな、と思うものの。
私の好きなタイプとは、真逆の演劇でした。
わが町
下北沢演劇祭
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2019/02/21 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
3幕構成を、休憩を挟まず上演。オリジナルのアレンジはありつつも、ワイルダーの「わが町」をそのままに、90分に短くまとめた作品。
公募の市民劇という事もあり、「粗削り」な役者が多かったとは思うが、何よりも尊い「日常」がしっかりと描かれていて、最後のシーンにしっかりと心動かされ、涙した。「市民劇団」が私たちの町の演劇として「わが町」を演じるという構造が、作品全体の表現として、非常にハマっていた。
新しい星
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/20 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/20 (水) 19:30
SF要素の強い、デストピアな物語。学者の視点の科学的根拠から、普通の人々の視点まで、会話のやり取りを積み重ねて、SFな話を積み上げていく様は、緻密で鮮やか。
半面「会話劇」の要素が強すぎて、SFの要素にはアンマッチな面も。フィクションらしさを、舞台ならではの照明や音響の表現で煽って欲しかった。
台所太平記~KITCHEN WARS~
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2019/02/16 (土) ~ 2019/02/25 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/19 (火) 19:00
レビュー、ショー、吉本新喜劇的な要素が強い、大衆喜劇的な芝居。その中で、役者さん、特に女優さんの個性や魅力がいっぱい詰まっている。歌あり、ダンスありのエンターテイメント。楽しい時間を過ごせた。客入れ前から、キッチリ盛り上げてくれるのも好印象。
肉体改造クラブ・女子高生版
劇団ハーベスト
小劇場B1(東京都)
2019/02/18 (月) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
AFTER塩原JUNCTION
塩原俊之自主企画興行
イズモギャラリー(東京都)
2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/02/15 (金) 19:30
3話オムニバス。濃密な会話劇の空間を、思う存分楽しめました。
『笑の太字』
「笑の大学」への愛と、コメディへの決意と、絶妙なオマージュ。笑が止まらず、その決意には涙。最高でした。
『天気予報を見ない派』
追憶と喪失感との切り取り。時間を解いて、また紡ぐ感覚。切なすぎて。らまのだらしい、時間の切り取り方。
『いまこそわかれめ』
大和田あずさが、活き活きとしてて可愛いくて。そんな彼女に「救われる」彼の視点の物語。決意より「懐かしさ」みたいな言葉を、正しく形にしてくれたような印象の舞台でした。
『呼ばれぬ者の声を聴け』『散歩道』
演劇ユニットくものした
荻窪小劇場(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/02/14 (木) 19:00
「呼ばれぬ者の声を聴け」「散歩道」の2話オムニバス。
「散歩道」は、時間の流れの表現がとても面白い。半面、既婚の身としては、もっとドロドロした生活も、描いた方がいいのではないか、という思いも持つ。
旗揚げ公演という事もあり、脚本・劇場運営・その他、各所に粗削りな部分を多く感じた。一方、どこか目の離せない一面も持つユニット。今後に期待。
いつかそのアレをキメるタイム
シベリア少女鉄道
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/02/06 (水) ~ 2019/02/19 (火)公演終了
満足度★
鑑賞日2019/02/13 (水) 20:00
元ネタを知らないことが問題なのか、観る私の感性の問題なのか不明だが、周りの客は大爆笑の中、私はその中に入ることができなかった。
僕らの力で世界があと何回救えたか
タカハ劇団
小劇場B1(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/14 (木)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/02/13 (水) 14:00
「若い時分の後悔」をSFなお話に昇華させる事で、他者に対する「喪失感」を際立たせて提示した作品。
単に「青春の後悔」を描くストーリーはたくさんあるけど、この作品は並行世界への喪失感と、出会えなかった世界に対する恋焦がれる気持ちを、絶妙にフィクションの中に組み込んで、観る側に喪失感を一層際立たせて投げかけていた。
とはいえ、観る側の想い次第で、「青春」以外の視点でも、様々な捉え方ができる作品だと思う。
光の使い方が奇麗。
PARTY PEOPLE
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2019/01/31 (木) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
役者さんの演技が特徴的で個性的で繊細で、役者さんを見ている分には飽きない芝居だった。
半面、群像劇を狙っているからなのか、話に抑揚のない「のっぺり」とした印象を受ける。パリピ(?)の周りに集まる人々を通して、お金と人間について表現したいのだろうと思うけれど。お金に関する結論が、かなり安直なモノに落ち着いてしまっている印象を受けた。
ヨコハマ・ヤタロウ
theater 045 syndicate
小劇場B1(東京都)
2019/01/30 (水) ~ 2019/02/04 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2019/01/31 (木) 14:00
観劇のきっかけは「この日マチネ時間が取れそうなので、検索でヒットしたから」という消極的な理由から。観てみて驚き。チラシにもある通り「掘り出し物」的な完成度。
西部劇や時代劇チックな話だけど、B1を所狭しと繰り広げられる痛快活劇。正に観ていて痛快な芝居。爆発する感情が舞台に溢れるヤタロウと、世界観を創る周りの俳優たち。アクション、照明、空気感どれも凄まじい!
冬のカーニバルシリーズ Mann ist Mann (マン イスト マン)
KAAT×まつもと市民芸術館
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/01/26 (土) ~ 2019/02/03 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/01/30 (水) 19:00
ブレヒトの「マン・イスト・マン」を、キャバレーのショーような食事可の席で観劇する、というスタイル。
劇中劇のスタイルを取るわけだが、そこにあまり必然性を感じる事ができなかった。ブレヒトの喜劇をそのまま演じているのでは、現代的にはつまらないのだが、つまらない喜劇を観ている我々、という、まさにつまらない構造に。また、後半、社会色が強い話のあたりでは、せっかくの「キャバレー」色があっさり消えてしまっていて、さらにこのお話の構造に、困惑してしまった。
飲食中、片手でも音を出せる「ブラボーバトン」(鳴子みたいなやつ)が配られるので、とりあえずノリで楽しむ、という路線もあるが。