てっくぱぱの観てきた!クチコミ一覧

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バー・ミラクル

バー・ミラクル

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/29 (土) ~ 2019/07/08 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/04 (木) 20:00

Dry編。105分、休憩10分含む。3本の短編オムニバス。
全体として、お酒を飲みながらリラックスして観るのに適していた芝居。押されとともに会話劇を楽しめた。

『悪魔のかいせつ』
オチ的なものは最初から見えているけれど、男1の一人芝居的なのがいい。
『嘘つきな唇は、たぶんライムとジンの味。』。
シチュエーションが物凄く切なくて痛い。自然な会話の切り取り方がよい。ラストは少し語り過ぎかな。
『力が欲しいか』
畳みかけるコメディの勢いが面白い。

MITUBATU

MITUBATU

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/07/03 (水) 19:30

90分休憩なし。
舞台の時間の切り取り方や、唐突だけれど妙に納得させられてしまう設定に、かなり引き込まれた。観終わって俯瞰してみると、よくありがちな人情劇なのかもしれない。ラスト、まさかあの映画に帰結させるとは予想だにしなかったけれど、背負った罪や傷と、その癒しの過程が、90分の時間の中にコンパクトにまとまっていた。

ネタバレBOX

あの映画=「スタンド・バイ・ミー」。
ノーカントリーフォーヤングメン

ノーカントリーフォーヤングメン

コンプソンズ

シアター711(東京都)

2019/07/02 (火) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/07/02 (火) 19:00

135分休憩なし。
やはり言語化するのが難しい劇団、作風。
日常の「退屈に対する閉塞感」を、コンプソンズならではのナンセンスなタッチで描いた作品。前回公演と2作観て感じたのは、コンプソンズはどこか現実の世界を、抽象的に捉えているように思ったこと。基にしている事実は他愛もないことなのかもしれないけれど、それを抽象化して、笑と下ネタとナンセンスな舞台表現に昇華させて、観客に刷り込んでくるように感じた。
舞台のバカバカしさと裏腹に、研ぎ澄まされた表現力。あっという間の2時間だった。

発明少年天才ピカリ

発明少年天才ピカリ

劇団ミックスドッグス

オメガ東京(東京都)

2019/06/27 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/27 (木) 19:00

135分休憩なし。
ミクドクの特徴は、やはりスピーディな舞台。今回もスピード感は健在だったけれど、、、、初日だったこともあるのか、役者さんの感情や、演技の流れ、そして何より台詞回しが、ミクドクの独特のスピードに付いていっていない感覚。そんな中で、物語に集中出来なかった、というのが本音だった。
未来人が探しているのは老人だけれど、時を隔ててやり取りをしているのは、子供、という設定が面白い。

山兄妹の夢

山兄妹の夢

桃尻犬

シアター711(東京都)

2019/06/26 (水) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/26 (水) 19:30

100分休憩なし。
話全体が、ドライで、軽くて、ポップ。他人の呪縛に囚われたり、驚く裏切りがあったり、しょうもない理由で死んでしまったり、宗教にハマったり・・・。どうにもならない中でも、生きていかないといけないっていう人間のありのままの姿を、感動でもなく、コメディでもなく、ただただ、淡々と明るく描く。独特の舞台テイストが楽しい。
安直な感動の結末を、見事に避けているのが、逆に爽快で気持ちがいい。涙なんて微塵も流れなかったけれど、人が生きる事の滑稽さを、重く深くえぐり取っている作品に感動した。

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

駄目なたすいち

Geki地下Liberty(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/20 (木) 14:00

120分休憩なし。
者たちがステージを駆け巡り、テンポよく物語を紡いでいく作品。観ていてとても軽快で心地よい劇場でその場に一緒にいて、役者さんたちの創る空間を、共有しながら楽しむ芝居という印象。脚本やストーリーより、役者さんの駆け抜けた空間の残像、余韻の感覚を楽しんだ。21人出演していたとの事だけれども、一人一人しっかりと、全員思い出せる。キャラクターが濃い演出、演技が印象的だった。

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

劇団四季

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2019/03/19 (火) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/15 (土) 13:00

175分。休憩20分込。
物語の中のモチーフとして、バレエが登場することもあり、ダンスのシーンが非常に魅力的。ダンスを楽しんでいる分には、とても楽しめる時間。加えて、衣装に関しても、次から次へといろいろといろいろなものが登場するのでこの点でも見ていて飽ない。
ただ、私にとっては、物語が陳腐過ぎる。現実味が全くない。ミュージカルにも、物語が必要な私にとっては、不向きでした。

6じすぎたらワンカップ

6じすぎたらワンカップ

劇団やりたかった

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/24 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/13 (木) 19:00

90分休憩なし。
前回の独特の会話劇の作風がものすごく好きでの観劇。前回と同様。とてもテンポのいい、でも、まった~りした会話劇。
クスクス笑いのポイントが沢山あって、キャラクターも個性的。飽きる時間は全くなかったんだけれども。演劇的な感動というか、舞台で生で観て迫ってくる芝居独特の感覚を、今回は感じなかった。コメディにかなり傾いた芝居だったので、単にコメディ、として終わってしまったかなぁ、という印象が残念。

こっちみてるの、しょうこ

こっちみてるの、しょうこ

やみ・あがりシアター

小劇場 楽園(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/12 (水) 19:30

95分休憩なし。
ストーリーは分かり易い舞台なのだけれど、どこか、今自分が観ているもの・・・芝居として観させられたものは、物語としての表層でしかなくて。実際に感じている事は、どこか観ているものとは違っているような気がする、という、とても不思議な、ハイコンテキストなものを観させられているように感じる舞台だった。
特に、しょうこ、マフィンの魅せ方が、非常に洗練されていた。

サリンジャー

サリンジャー

ボクナリ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2019/06/07 (金) ~ 2019/06/12 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/10 (月) 19:00

85分休憩なし。
終始コミカルで「走れメロス的」な劇中劇のテンポもあり、舞台を駆け抜けていく。笑いネタが面白い・・・とは思えなかったけれど、駆け抜けるスピード感の後ろに、言いしれぬ切なさ、痛さを感じる。
そもそもこの舞台だって…いや、すべての舞台は、紙一重のバランスの中、そのバランスが崩れない、奇跡で成立しているんだよ、という事を再認識として感じたり。表現の場に、身を置いたことがない人に理解は出来るだろうかという思いはあるも、どうしようもない対立を、風を切るように描いた作品。とても切なくて、面白かった。

いざ、生徒総会

いざ、生徒総会

filamentz

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/11 (火) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/11 (火) 19:30

130分。休憩なし。
全部で18人も出ているのに、一人一人の個性が際立つ芝居。一人一人の役者さんの魅力が、眩しすぎる。シチュエーションコメディの脚本が非常に面白く、かつ、個々のキャラクターを引き立たせる要素が満載。ラストの生徒総会では、単純に民主主義や自由について考えさせてくれる。130分、めんいっぱい楽しませてもらいました。

ひまわりの見た夢

ひまわりの見た夢

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/06/04 (火)

ひまわりの見た夢「ワスレナグサ」115分休憩なし。
先週の「re-act」を観ずに「ワスレナグサ」を初めて観たとすると、非常に良い作品だったと思うのだが。
「ワスレナグサ」に、先週の「re-act」のAnother Storyを期待して別の物語を求めてきた私としては、ちょっと肩透かし。重複シーンが、全体の6~7割あった感覚。「re-act」で張られた伏線の回収自体は、とても鮮やかではあるものの、その伏線そのものが物語全体の解釈に、劇的な変化をもたらすか・・・というと、そこまでのものではないままで。別に、re-actとワスレナグサと、分けなくても、一つにまとめてよかったんじゃないかな、の作品だった。

らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/03 (月) 19:00

170分。(85分/休10分/75分)

ネタバレBOX

いろいろな捉え方が出来る作品だと思うけれど、私にとっては、2019年現在の今、東日本大震災をどう捉えたらよいのか分からない、という困惑の途中経過を、表現したもののように感じた。
劇の殆どの時間は、「皆何かを抱えながら、それでも生きている群像劇」という印象が強かった。上手い役者さんが多いし緻密なので飽きる事はないのだけれど、劇として、どこか物足りない印象が続く。
最後に直撃する震災。それまでの人間関係や生活が、翻弄されて、どこか崩れて、それまでの方向とは少しズレていく。ラストのシーンは、幸せになったり、不幸を背負ったままだったりと、どちらともとれる結末。それぞれが感じる震災8年目の苦悩みたいなものを、訳の分からない「幸福と」「不幸と」を、元・服役囚という設定を借りて、語りたかったのかな、と感じた。
夕夕方暮れる

夕夕方暮れる

立ツ鳥会議

萬劇場(東京都)

2019/05/31 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/31 (金) 19:30

125分。休憩なし。
ストレートな群像会話劇。時系列が若干行ったり来たりしたり、同時に別の時間が同じ舞台上で進行したりするが、理解はしやすく物語としては、心にストンとはまり易い。
「明日はいいことあるだろうか」と「まあ、上手くはいかないよな」という、2つの想いの中で、それなりに精一杯生きるも、どこか雨の中に突っ伏してたたずんだ感のある登場人物たち。「ある風景」スケッチしたような印象で、物語に引き込まれていきつつも、不思議と、悲しいとか、嬉しいとかいった、感情は起きなかった。演出として狙ったものなのか、少し刺激が足りないのかは、好みが分かれるところ。

カケコミウッタエ

カケコミウッタエ

日本のラジオ

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2019/05/25 (土) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

満足度★★★

105分休憩なし。
直球のストレートプレイと言っていいと思う。役者さんの演技が非常に魅力的で、繊細で、それを味わうという観点では非常に楽しかったのだけれども。
ストーリーの点では、全くしっくりこなかった。
他者に自分の中にないものの存在を見出した時、愛と憎悪は非常に近い感情で、ある愛の中でその憎悪について書いた物語・・・、だとは思うんだけれども。私の中では、そこから展開することなく「ふうん」という感想に落ち着いてしまった。

ひまわりの見た夢

ひまわりの見た夢

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/29 (水) 19:00

ひまわりの見た夢「re:act」97分休憩なし。
初演の映像を、観劇三昧で観て好きになった作品。実際に起きたある殺人事件を下敷きに、加害者側と被害者側の断絶や、家族の絆の表現が秀逸。社会派と呼ばれる、雀組ホエールズらしい作品。登戸で発生した痛ましい事件を、時折、想起せずにはいられなかった。

緋ノ廻ル輪

緋ノ廻ル輪

劇団虚幻癖

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/23 (木) 19:30

110分休憩なし、10分押含む。
サルトルの「出口なし」や、映画「キューブ」のような、不条理な世界の中で、人間の業の深い部分を描いている脚本、舞台に展開される世界観は、興味深かった。
ただ、意図的な演出のか判別がつかなかっだか、役者さんのセリフや感情が、繋がったものになっておらず、半ば叫ぶようなセリフになっているため、表面的にはあまり上手い演技に見えず観ている側の感情が付いていかなかった。万人受けする舞台ではないが、独特の世界観がある。

YELL!

YELL!

TEAM 6g

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/23 (木) 14:00

戯曲の中に、過去の名作な話の影を、いくつも感じつつ。・・・涙腺が決壊しました。マチネに観たものだから、池袋の街を歩くのが、ちょっとはばかられ。後半の展開の妙、役者さんの演技、そしてお話。最高の作品でした。

ネタバレBOX

前半は、ダムに沈む村、田舎に生きる人の人間関係を描く話で。このお話だけでもかなり引き込まれましたが、これで終わってしまうのかと思ったら。
後半の畳みかけるような展開が、鮮やか過ぎて。父子の別れのシーンで終わりかな、と思ったので、ラストの蛍のくだりは、もう少しコンパクトでもよかったかな、と思いましたが、
生涯印象に残るような舞台でした。
あの日見た星空はきれいだった

あの日見た星空はきれいだった

アンティークス

シアター711(東京都)

2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/05/22 (水) 19:30

105分。休憩なし。
劇団15周年との事。前説で、これまでの公演のオマージュ的な集大成な話、との説明あり。劇団が一貫して「どうしようもない別れ」と、「その別れの原因のどうしようもなさに対する救済」を描いているのは、とても、とても、よく理解できるのだけれども。いろんな要素があり過ぎて、どうも焦点を定められず。

向井坂良い子と長い呪いの歌

向井坂良い子と長い呪いの歌

少女都市

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/05/21 (火) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/21 (火) 20:00

105分休憩なし。

ネタバレBOX

「演劇」をモチーフにしているが、「演劇」の話ではない、と感じた。
人は自分という檻から逃れる事は出来ない。もし、その人間が囚われたものが「演劇」なら、自らが捉えている「演劇」からは出ていくことはできない。才能の無さにもがき、聞こえない神の救いの声にもがく。
芝居の全編を通して描かれている苦悩は、人間としての「箱庭で遊ぶ苦悩」そのもの。その感覚を「演劇」のモチーフを借りて表現しているように受け取った。
その意味で、苦悩は普遍的だから、どこか予想可能。誰かの箱庭の中に連れられて、手を引かれて案内をされた印象だった。

中野亜美の、向こう側にいってしまっている演技が凄い。目が離せなかった。

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