満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/04 (月) 12:00
170分。20分の休憩含む。
父親が、自分仕事をどこか大げさに語りたい、という願望。子供に対して真実をそのまま伝えても、多分理解してもらえないだろうからこその、誇張であったり。その誇張が、関係を悪くする原因にもなったり。そんな父と子の心の構図を、「大人のための童話」というキャッチフレーズの通りに見事にストーリー化した作品。後半涙が止まらなかった。物語全体が、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」の、アンチテーゼになっているような気がした。
日本初演は、アンサンブルかいたが、今回はなし。“12 chairs version”。舞台の広さのわりにちょっと迫力は書いたものの、ストーリーの良さと、12人の演技が絶妙。特に川平慈英が絶妙にはまり役だった。