退会ユーザが投票した舞台芸術アワード!

2016年度 1-10位と総評
治天ノ君【次回公演は来年5月!】

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治天ノ君【次回公演は来年5月!】

劇団チョコレートケーキ

この作品は3年前の再演で、しかも初演は読売演劇大賞の5部門中4部門で優秀賞、そして選考委員特別賞を受賞している。3年前のCoRichアワードでも1位となっている(私自身は2位としていた)ため、対象から外そうかと随分悩んだのだが、やはりこの作品は外せなかった。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/310077/stage_comments

パール食堂のマリア

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パール食堂のマリア

青☆組

これも2011年のCoRichアワードで第1位にして投票した作品の再演。心に染み入る素晴らしい群像劇であり、深い余韻を残す、真に優れた舞台であり、これも外せなかった。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/310079/stage_comments

モグラ…月夜跡隠し伝…

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モグラ…月夜跡隠し伝…

劇団桟敷童子

桟敷童子も(番外公演を含め)期待を裏切ることのない舞台を観せてくれる劇団のひとつだ。
初の現代劇である8月の「夏に死す」と、荒唐無稽なものはこれで終わりかもというこの作品と、どちらにするか散々迷ったが(本当は両方ともBEST10に入れたいところなのだが)、この路線を今後とも続けてほしいという意味合いを籠めてこちらを選択した。「夏に死す」は3回観て、この「モグラ」は4回観たが、それでも一向に飽きることなく舞台に集中させるというのはスゴイことだ。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/310485/stage_comments

なお、「夏に死す」の感想は http://stage.corich.jp/watch/310069/stage_comments

高き彼物

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高き彼物

SPAC・静岡県舞台芸術センター

この作品を観るだけのために静岡まで新幹線で往復。高橋長英主演で俳優座劇場プロデュース公演として上演された初演は私の生涯観劇BEST3の1本。今回もわざわざ静岡まで行った甲斐があった。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/309577/stage_comments

俺の酒が呑めない

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俺の酒が呑めない

劇団青年座

観劇後のカタルシス感には欠けるものの、「いい芝居を観た」という満足感がじわじわと湧きあがってくる。脚本は箱庭円舞曲の古川貴義だが、古川はユーモアたっぷりに、しかし厚みをもった人間ドラマを創りあげていた。老舗劇団だけに役者陣の演技にも隙がないし、セットも見事なものだった。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/309675/stage_comments

桜舞う夜、君想ふ  ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。

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桜舞う夜、君想ふ ※全公演終演しました。『観てきた!』ご記入頂けましたら幸いです。

STAR☆JACKS

大阪の劇団で初見だったが、観劇後直ちに「今年の池袋演劇祭の大賞はこれだろう」とツイートせずにはおれなかった作品。予想通り同演劇祭大賞を受賞した。時代劇でこれほど完成度が高く、心ゆくまで楽しめた作品は久々。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/311741/stage_comments

えんやこら讃歌

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えんやこら讃歌

劇団だるま座

八田尚之作品の菊地一浩演出による上演。上演時間は1時間45分と短めだが、人間の生命力を強く感じさせる秀作。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/309575/stage_comments

裏の泪と表の雨

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裏の泪と表の雨

BuzzFestTheater

日本三大ドヤ街のひとつである大阪・あいりん地区の一角にあるお好み焼き屋を舞台にした人情劇。笑いもあれば、涙もあるし、胸にぐっとくる場面も用意され、人間関係が実にうまく描かれている。個人的には【表のコテ】編が好み。
【表】の詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/309538/stage_comments
【裏】は http://stage.corich.jp/watch/309607/stage_comments

父と暮せば

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父と暮せば

MAM

昨夏初演されたものの再演。井上ひさしが原爆投下3年後の広島を舞台にした二人芝居に、新派で波野久里子に師事していた松村沙瑛子とだるま座の剣持直明が挑んだ作品で、映画版よりも胸に迫る舞台を創り上げている。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/310072/stage_comments

マシュー・ボーンの「眠れる森の美女」

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マシュー・ボーンの「眠れる森の美女」

ホリプロ

マシュー・ボーン率いるバレエ団のザ・ニューアドベンチャーズ来日公演。クラシックバレエだけでなく、モダンダンスの動きをも採り入れて、躍動感に溢れた舞台となっている。ドラマ性が強く打ち出され、まるで歌のないミュージカルを観ているような錯覚にすらとらわれた。
詳しい感想は http://stage.corich.jp/watch/310071/stage_comments

総評

2016年の年間観劇数は(チケット枚数ベースで)380本。その中で☆5ツを付けたのはわずか13本(3.4%)だった。さほどに私の中では、☆5ツをつけることに対する心理的ハードルは高いのだ。

さて、こういう言い方をするのもおかしいが、今回の私のBEST10が過去5年間と違う点は全てが自費で購入して観ている作品が並んだということだ。無論、中にはチケットプレゼントで当選してご招待を受けた作品もあるが、それらの作品とて全て自費購入で加えて複数回観ている。金を払ったからどうこうという訳ではないが、結果的にそうなってしまったのだ。
さらに1・2位と9位の3本が再演の作品である。これも本来なら外すべきかと考えたのだが、これらを外すと私自身の受けた感銘と異なってしまうため、敢えて入れることにした。

最終的には外れてしまったが、BEST10の候補として選択に入っていた作品を挙げておこう。
  ナッポスユナイテッド「トンマッコルへようこそ」
  劇団ドガドガプラス「カゲキ・浅草カルメン」
  演劇ユニット ハツビロコウ「わが闘争」
  演劇ユニット狼少年「陽の当たる庭」
  演劇ユニットG.com「肉弾」
  メガバックスコレクション「Hit or Miss」
  劇団ショウダウン「撃鉄の子守唄 2016年版」

因みに【ワースト3】を順に挙げれば
  初期型「芝居」(サミュエル・ベケットフェスティバル)
  劇団Athletics「万世不易」
   3.14ch「大型」
  
最後に苦言を。
開演時間の遅れなど当たり前という状況が著しい。関西の某劇団さんにうかがったら関西では定刻開演が当たり前だということで、東京では5分遅れなどほぼ常態だと言ったら驚いておられた。時間にルーズな数人の予約客と、時間を守って来場し窮屈な椅子で開演を待っている客のどちらが大切なのか、劇団の皆さんはよく考える必要がある。開演を遅らせるから、客だってちょっとくらい遅れても大丈夫だという気になるのだ。悪循環を断ち切る覚悟を持ってほしい。

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