寒花
ハツビロコウ
シアターシャイン(東京都)
2018/09/11 (火) ~ 2018/09/17 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回の「廃墟」で三好十郎脚本に臨んだハツビロコウ。
今、「観てきた」を読み直しても、賛否双方に割れた評価だった。
それでも、十分平均点以上だったけれど、やはりハツビロコウを観る側は、どうしてもハードルを高くしてしまうのだなあ、と思う。
さて、今回は鐘下辰男作品に戻って、伊藤博文暗殺を謀った安重根の芝居。
昨今、英雄として亡霊のごとく蘇ったこの名前。
彼を朝鮮独立運動家の尖兵と見るのか、ただのテロリストと見るのか、舞台には興味が尽きない。「彼が最後に残した言葉は、、、」に惹かれて観に行くことは必至だ。
鐘下辰男版「正義の人々」が観られるのかな。
浅草アリス IN WONDERLAND
劇団ドガドガプラス
浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)
2018/08/18 (土) ~ 2018/08/27 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
ドガドガの夏がやってきた!
「ドガドガ史上最もファンタジーで華やかな舞台です!」とのこと。
いつもファンタジーで華やかなのですが、敢えてここまで言い切っちゃうのは自信の表れ?
臨死体験からの舞台転換が楽しみですね。
それと「真実の愛」とはいかなるものか、期待しております。
慕情の部屋 2018
スポンジ
駅前劇場(東京都)
2018/07/11 (水) ~ 2018/07/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
単独犯か共犯か、殺人の動機まで深く詮索していくと境界線は曖昧なもになるのだろう。
具体的に殺人を要請したり、殺人の手筈を助けたりというなら共犯で間違いない。
けれど、未必の故意であった場合、例えば夫への怨嗟や憎悪を口にしたり、夫から暴力やハラスメントを受けていると告白したり、それが男の殺意の原因になったとすれば、、、、
いや、男の強い妻への愛情が、夫の存在自体を許せなくなったとすれば、、、、その愛情も、男の一方的なものであれば単独犯は揺るぎないとしても、妻との不貞とまではいかなくともその思わせぶりな態度や言動に起因しているとすれば、、、
フライヤーの何とも暗示的な、2人の並び位置、そして2人(であろう)手の絡み具合、
2人の関係にゾクッとさせるような何かがありそうです。
以前は画廊公演とのことで、今回は舞台公演に拡大変更とのことです。
残念ながら前回は未見ですが、画廊の自由度、高い密度に替わって、舞台ならではの工夫に期待しています。
ホテル・ミラクル6
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/07/05 (木) ~ 2018/07/10 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/07/09 (月)
期待値の高いシリーズなのですねえ。
オムニバス形式、それも団体あるいは演出家がそれぞれに鎬を削る構成というのは、やはり食欲をそそられますねえ。テーマは1つ、ラブホ、6番目の本番というのは、縛りがあるのかなあ。
フジタタイセイさん、ニュームラマツさん、上岡実来さん、うーん多彩ですねえ。
絢爛かつ、ムフフな内容を期待しておりますよ。
「Dの再審」
かはづ書屋
小劇場 楽園(東京都)
2018/09/04 (火) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
スタジオから劇場へ。
初演を観たとき、とても秀逸な物語設定で、楽しませていただきました。
しかし、スタジオということなのか、ほとんど舞台装置もなく、役者の立ち位置の変化が不明瞭なため、時々人物を見失うような感覚に囚われたことを思い出します。
舞台上が、祝賀会場から法廷に変じるという妙味があるはずなのですが、それもほとんど感じることができな語ったような記憶があります。
今回は劇場。それほどの舞台装置を必要とする作品ではないかもしれませんが、舞台美術も含めて、より整然とした謎解きの妙味を見せていただければと思います。
「BELIEVE」「おせっかいな乗客」
CAPTAIN CHIMPANZEE
都電荒川線(東京都)
2018/06/23 (土) ~ 2018/06/30 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
リターン オブ 都電荒川線
あの楽しい時間が、またやってくるのですねえ。前回からわずか4ヵ月とは嬉しい限りです。「おせっかいな乗客」というのは、都電車内と思えば場面風景が思い起こされるのですが、「BELIEVE」となると、何を信じるの???
前回は何しろ、細かい演出と、凝った設定に感心させていただきました。
サプライズと、ちょっとしたホンワカ感が45分に凝縮されている、CAPTAIN CHIMPANZEEの都電公演楽しみです。
晴天の1日を期待して、車外からの驚きにも似た好奇の眼にも、ちょっとした酔いしれたいものです。
母の法廷
劇団CANプロ
スタジオCAN(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/05/26 (土) 15:00
法廷劇は好物ですが、あれ、裁かれる男って、役者さんに男性いないじゃない。
被告人不在なの?
「守るべき依頼人であり」=弁護士
「罪を追求する被告人であり」=検察
「有罪無罪を下さねばならぬ相手」=裁判官
「そして別の女にとっては、愛おしい息子だった…。」=傍聴人=母親
で女性4名。
法廷劇って、被告人本人のドラマなしでも描けるから、不在でも構わないけれど。
1時間という簡潔なドラマに期待してみます。
7人の壊れた女と男がひとり
マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
果たして、どのように壊れていくのか。
7人全員が壊れるとなると、多様なバリエーションが必要なわけで、それぞれをどのように描き分けているのかが楽しみ。
1人1人の精神的・心理的な背景、男との関わり方、壊れる理由と契機。
小学生もいるというしなあ、どうなっているのだろうか。
フランケンシュタインー現代のプロメテウス
演劇企画集団THE・ガジラ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2018/06/07 (木) ~ 2018/06/13 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
予定2018/06/11 (月) 19:00
あの「ドグラ・マグラ」から、もう1年が経つのですね。
サブタイトルの「現代のプロメテウス」というサブタイトルがどうしても気になります。説明書きでは、近代の走駆の人物として語っているフランケンシュタインが、「現代」という語を冠ぜられたプロメテウスになっている。200年前の物語として演ぜられるのか、否、現代に火に替わる何かをもたらす存在として描くのか。
人類による、生殖以外での人類の創造がプロメテウスの比喩?
AIの創造がそれを示唆するかな。
フライヤーのその図柄から何が想像できるのか。(これは生物の眼?)
おっかなびっくりびっくりに期待しております。
纏者の皿
フロアトポロジー×ヒノカサの虜
ギャラリーLE DECO(東京都)
2018/05/22 (火) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「鵺的」の公演でフライヤーを見て、5月27日のAB通し公演を目指すが、ついうっかりで売り切れ、確かにルデコのスペースではさもありなん。
わざわざ注意書きもしてあったのに。
フロアトポロジー×ヒノカサの虜、それも同テーマから中編2本と短編2本を書き下ろし、演出も振り分けるという。これは、どうしても観たくなりますよね。
どうせなら、1日で完全鑑賞と行きたいが、時間が取れない。
まずはどちらを観て、それでもう一方観ようか、なんて日和ったことを言っていると見逃しかねないな。ここは腹を割るしかないか、信頼できる作家と劇団であることだし。
べったりぬっとりした舞台を期待しております。
Trance
笛井事務所
明石スタジオ(東京都)
2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/05/18 (金) 14:00
「赤い部屋」「人間椅子」「人でなしの恋」「算盤が恋を語る話」「恐ろしき錯誤」「押絵と旅する男」「覆面の舞踏者」が原案とのこと。って、どうなるの?
秘密倶楽部の話なので、その会話の中に織り込まれていくのかな。
とはいえ、そのまま突っ込んでも新味はないし、まあ、ここはお手並み拝見ということでしょうか。
江戸川乱歩は舞台にかかることは多いのだけれど、正直、かなり玉石混交。一番まずいのは欲張りすぎ。原作を忠実に再現するだけでも、イメージの具体化に苦労するので、
こちらの舞台が、楽しみでありながらも、同時に心配。
健闘を祈り、私の老婆心をなかったものにして欲しい。お願い。
ヒュプノス
Oi-SCALE
明石スタジオ(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ちょっと待ってよ。
今回、林灰二さん出ないの?いや、きっと出るよね。
毎回、驚かせてくれるOi-SCALEだから。
説明書、長!相変わらずの煙に巻き方というか、林節というか。
それに比して、今回はちょい時間的に短めだけれど、信頼度は抜群だから
また、驚かせてくれるのでしょう。
(Oi-SCALEの舞台は、内容の予測は意味ないものね)
考えずにも、理解させてくれる劇団なので、今回も期待しております。
まいっちんぐマチコ先生
舞台版まいっちんぐマチコ先生実行委員会
ブディストホール(東京都)
2018/05/03 (木) ~ 2018/05/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/05/04 (金) 13:00
昨年は、観てきた!の☆評価は低かったものの、評価自体には、皆さん愛がありましたよねえ。まあ、評価というと、型ぐるしくなるけれども、皆さん好きなんだよなあ、こうしたイベント風舞台が。
今回は、青木ひかるさんから、片岡沙耶さんに交代。露出度はいかがでしょうか?
でも、昨年夏公演組も結構残っていて、絢瀬かのん、江里奈、大塚結生、片瀬美月、しいはしジャスタウェイ、鈴原優美、関口ふで、ネゴシックス、もりしょうこ、柳瀬早紀、(敬称略)と、継続性は高い。
何と言っても、脚本・演出は、引き続き串田さんですから、新しいメンバーを加えて、ハイブリッドなマチ子先生が観れることを期待しています。
カッター
シアターノーチラス
RAFT(東京都)
2018/05/10 (木) ~ 2018/05/13 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/05/13 (日) 13:30
あれ?面白そう。
新宿眼科画廊とた、楽園、711とか好きな劇場で公演されているし、過去の公演内容を拝見しても何ともはやミステリアスな香りがぷんぷんするのに、どうして観に行かななかったのかが不思議なくらい。フライヤーは目にしたような気がするのだけれど。
これでまたしても見逃すとなると、何とも不覚の極みかも。
今回の興味は、切り裂き事件だということ。それもスカートの。
痴漢でもなく、わざわざ電車内でのカッター犯罪。なぜ、そんなことをするの?
変態なのかもしれないけれど、変態には変態の論理というやつがあって、電車といった密閉空間でリスクをおかしてまですることには理由があるはずだ。単に興奮を得たいとして、その原体験となるものはどこからきているのだろう。
ましてや、合理的な理由でそうした犯罪に手を染めているとしたら、、、、
興味あるなあ。
ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング
悪い芝居
HEP HALL(大阪府)
2018/05/12 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
予定2018/04/28 (土) 14:00
フライヤーを見て、フジテレビの深夜番組「IQエンジン」を思い出しました。(古すぎますねえ、失礼)
記憶は脳に司さどられているものですが、夢野久作の「ドグラマグラ」のように全身の細胞1つ1つが記憶を持っているという考え方が好きです。
だから、記憶は常に死んでいき、分裂元の細胞の記憶が、新しい細胞に受け継がれていく。そんな中で、細胞が受けた様々な影響が、本来受け継いだり獲得したりした記憶に極々微妙な改変を起こし、本人が確かだと思っている総体としての記憶に徐々に変化をもたしていく。なんてことを考えたりします。
こちらの芝居は、「記憶」の物語だそうです。儚く不確実でそれでいて、本人の存在自体を保証してくれる記憶、けして同じものがない記憶、どんな物語なのでしょうか。
観てみたいと思います。
【満員御礼!!】楽屋~流れさるものはやがてなつかしき~
Prayers Studio
Prayers Studio(東京都)
2018/05/03 (木) ~ 2018/05/03 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
予定2018/05/03 (木) 18:00
清水邦夫「楽屋」、小劇場にとっては、もう古典中の古典である。
4人だけの限定的な空間、簡潔な舞台装置(そもそも、戯曲自体に舞台に関する記述があるのか知らないのだけれども)。
こうした舞台は、演者や演出によって大化けしそうな予感がして、つい食指が動いてしまう。
こちらの劇団では、公演後の座談会が好評だそうだ。(こちらの劇団に関して未見です)
舞台に関する意見交換(議論ではない)は、大好物なのだけれど、この作品に関しては舞台を観てからでないと、参加が決めづらいなあ。ともすると「あれ?」となりそうな危険を含んでいる本だと、私自身思っているので。
4月28日の「ダム・ウェイター」も観るつもりなので、その時の座談会に参加してみて、決めるとしよう。
ダム・ウェイター
Prayers Studio
Prayers Studio(東京都)
2018/04/28 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
予定2018/04/28 (土) 18:00
ハロルド・ピンターは、自身ブームになっている。昨年見た「管理人」の影響である。
とはいえ、そうそう舞台にかからないので、こうした上演はとてもありがたい。
しかし、2人芝居とはいえ、せっかく稽古を積み上げていくのだから、たった1日の上演というのはもったいない気がする。ただただ、その公演日が空いていたことに感謝。
この戯曲は読んだことがないし、説明書を読んでも、何のことやらさっぱり判らないのだけれど、不条理劇という言葉に惑わされることなく、ピンター独特の芝居空間を楽しみたい。
母の恋人
劇団中馬式
新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)
2018/05/26 (土) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
母の恋人だと名乗る見知らぬ男。
彼は本当に恋人だったのか、何をもって信じればよいのか。
姉妹の困惑が、手に取るようです。話の展開は無限に考えられますが、その落ち着く先は何なのか。これは観てみないことには、どうしようもありません。
設定は単純なのに、全く読めない劇団初公演。鬼が出るか蛇が出るか。
春の花びら3回転!!
チームまん○(まんまる)
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/04/11 (水) ~ 2018/04/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
花びら3回転って、懐かしい表現だなあ。
今のご時世でも、こんな表現するの?
フライヤーの写真見るだけは、何かとてもさわやかな、社会人への旅立ちみたいな感じなのに。
でも、まん〇も、ルビ振っていないと危ないし、
3作品のタイトルも確信犯だしなあ。
下世話大好きなんだけれど、笑えるよねえ??????( ´艸`)
忘却論
華凛
ワーサルシアター(東京都)
2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
え、あの狭いワーサルシアターで4面舞台を演るの?
それも、10名の登場人が出てきて、全員女性だそうな。
奥の席の人は、ムンムンして窒息死しないかな?
再演のようなので、練られた芝居が観れそうで楽しみです。
忘却しない「忘却論」を見せてください。