6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
こわっぱちゃん家「picnicへのご案内」は近未来のお話なのですが、死という普遍的な世界を描いて、本当に考えさせられました。
良かったです。
Pitymanは不条理な世界観に、奇妙な間が面白くて気にいりました。
ちょっとテンポが悪く感じてしまうのは私だけかな。。。
6団体プロデュース『1つの部屋のいくつかの生活』#3
オフィス上の空
吉祥寺シアター(東京都)
2021/04/09 (金) ~ 2021/04/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
皆さんも書いてるけど、「晴天」さんには気の毒なくらい静かなシーンになると、劇場に響き渡るいびきの音。これは気になる。。。芝居は面白かったのに、なぜ寝るかな?疲れていたのか?
筋立ては、食い違っていく濃密な会話劇。引き込まれました。本当に面白かった!!
「ハダカハレンチ」は40年前に駒場小劇場で観た「夢の遊眠社」をなんとなく思い出しながら、懐かしいな、このテースト。少年とか、「オーイ!」と何べんも声をかけるのは今も野田さんやってるね。。。舞台中を役者が走り回ったり、アンモナイトの渦のような迷宮にはまり込むとかね。。。
ただ、野田秀樹の幾重にも重ねられた物語の構造には1時間の芝居でそれをやるのは厳しいかな。
でも、この世界好きですよ。
聖なる日
劇団俳小
d-倉庫(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
骨太なテーマに正面から挑んだ力作。2時間40分という時間を長く感じなかったのは役者の熱演と演出の巧みさか。人種、性、宗教、様々な違いが差別を生んでいる今、この演劇は私たちに問い詰める。
正義とは何か、生きていく本能には逆らえないのか、いろいろ考えさせられるが、答えは簡単には出ない。。。実際にあった事件はリアルであるがゆえに生々しい。否定しなければいけないのに、どう否定していいのかわからない。人が持つ原罪なのか、そもそも人は不条理に存在しているのか。そんなことを考えながら帰途に就いた。
オーストラリアという国を、その成り立ちを考えながら。。。
カミキレ
藤原たまえプロデュース
小劇場B1(東京都)
2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
コロナ禍の今、どうしても陰鬱な空気の中で生活をしている我々にとって、救われる作品だ。
色々な問題が提起されていくが、明るい空気観で表現されていく。
久しぶりにダンスのシーンを見て、いいな、と思いました!
「女がつらいよ」「パンダが降る日」
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2020/12/02 (水) ~ 2020/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
「女がつらいよ」を観劇。
MCRだな。冒頭からMCRの世界に引きずり込まれる。
そこから展開するおかしな話は、面白くて目が離せない。
切なさと笑いのミックスは、今年最後の観劇にぴったりでした。
月曜日の朝、わたしは静かに叫び声をあげた
甲斐ファクトリー
王子小劇場(東京都)
2020/11/25 (水) ~ 2020/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
ラストシーン、あまりにも美しい照明で彩られた舞台で、運命の渦に巻き込まれていく二人。
いつの間にか、泣いている自分に気が付いて暗転がもっと長ければと思った。
主役の二人はもちろん、劇団のトラ丸さんは貫禄の演技。悪魔なのかな。。。
前回観た「八月のモンスター」を超えた!以下、ネタバレへ。
脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきました!いやあ、面白かった。
何が面白かった、かというとネタバレになるので
以下boxへ。
とにかく、現代の問題てんこ盛りで、あわわー、でした!
蜚蠊
劇団女体盛り
シアターシャイン(東京都)
2020/03/11 (水) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★
まず、新型コロナの渦中、公演することの難しさ。予防を徹底することでの判断に賛同します。
内容は、ゴキブリは階級のメタファーだと思いますので厳しい環境で生を成立させるための対立。。。
いろいろ考えさせられました。
東京ノート
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
同時多発する会話が計算されつくした構造を成している。何気ない言葉の中にドキッとする言葉が滑り込まされていたり、ヨーロッパで戦争が起きていることを、すでに日常のように受け止めている登場人物たち。それ自体が恐怖だと思います。「東京ノート」は今でも普遍的であり、新しい息吹を客席に送ってくる緊張感のある傑作である。
しかしながら、「静かな演劇」である以上、照明も変わらず、音楽も無い。。。
どうしても、一部の観客が眠ってしまう。。。眠ってしまうだけなら気にならないが、いびきは困る。観客も演劇の参加者であってほしい。。。仕方ないか。
作品はこんなに素晴らしいのに。
少女仮面
metro
テアトルBONBON(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
劇の冒頭、少女と老婆が叫ぶ。「なによりも、肉体を!」そして、暗転の中、メリーポプキンの
「悲しき天使」が大音響で鳴り響く。もう、それだけで心が持っていかれる。あの時間と肉体の存在が交錯する世界に。「少女仮面」は傑作です。近年、唐の他の作品にどうしようもない古臭さと違和感を感じて、「ああ、唐といえども時の流れのには逆らえないのか」と寂しさを感じていましたが、この作品だけは普遍的なテーマをうまく混沌の中に浮き上がらせていて、時代を超越してくる強さを持っている。月船さららの春日野は、今まで見たどの春日野より、肉体の老いと美への執着、ジェンダーの問題、そこでのたうち回る悲しさを誰よりも表現していた。さすがはヅカガールだ!若松も良かった。冷たい暴力的な存在を演じきっていた。満州の甘粕大尉の行った歴史的事実とか、東京空襲とか、知らないと後半がわからないかもしれないから、当パンとかに書いておくといいかもしれない。
燦々
てがみ座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2020/02/07 (金) ~ 2020/02/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかった!
演劇の演劇たる要素をエンタメに昇華して、感動し、また十分娯楽として楽しめる作品だった。作家と演出家の才能に拍手を贈りたい。
才能に対する残酷さと、苦悩を考えさせられた。
お栄という人間をもっと知りたいと思いました。
舞台「盆栽」
ALPHA Entertainment
渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)
2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了
満足度★★★★
緊張感のある会話劇。面白かった!
ネタバレになるので内容は書けないが、3組の組み合わせで展開していくスピードが
心地よい。90分、良い時間が過ぎた。
貧乏が顔に出る。
MCR
OFF OFFシアター(東京都)
2019/12/26 (木) ~ 2019/12/30 (月)公演終了
「くも行き」
ワワフラミンゴ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/12/18 (水) ~ 2019/12/22 (日)公演終了
満足度★★★
なんとも独特の世界観を持った劇団の芝居を観た。
演劇にありがちな大仰なセリフ術は一切使わず、淡々と静かに劇は進行する。
まあ、これがリアルなのかもしれないな、とか思わされる。
それが可笑しさをくすぐる。面白い!
ひょっとしたら、くせになりそうで困る。
こういうのもいいな。それと、安い!!
365度人生
張ち切れパンダ
小劇場B1(東京都)
2019/12/07 (土) ~ 2019/12/15 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた!すげえ面白かった!!
役者の熱量につられて、入り込んでしまい2時間があっという間だった。七子には困ったり切なかったりしながら、でも、いるよな、こういう人。。。うまく生きられない人。
私は共感します。こういう芝居、大好きです!
掬う
ロ字ック
シアタートラム(東京都)
2019/11/09 (土) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
SAKURA
劇団Turbo
駅前劇場(東京都)
2019/11/07 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了
満足度★★
再々々公演とのこと。となると、もう10年以上前のもの。細部は修正していかないと
全くギャグがわからない。コメディなのに、劇場には乾いた空気が流れてしまう。
役者も稽古不足が明らかで、テンポの悪さが気になって、話の中に入っていけない。
余分なネタは排除して筋肉質な芝居にすれば面白い題材なのに。。。
すごいのは、これだけの音楽を使ったこと。
ノート
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2019/10/24 (木) ~ 2019/11/04 (月)公演終了
満足度★★★
しっかりとした構成、照明は美しく変化し、舞台空間は劇なるものを現出させる。
しかし、私は観客席に取り残された感覚を受ける。なぜだろう?あの事件が風化したからか?
彼らは決して特別なわけではなかった。洗脳もどうなんだろう?そもそも、この事件を取り上げることで何が言いたかったのだろう?なぜ、今なのだろう?
色々なことを考えながら家路に着いた。そんなことを考えさせるためならば、私はまんまと作家の作戦にはまったことになるなと可笑しくなった。
瘋癲老人日記
劇団印象-indian elephant-
小劇場B1(東京都)
2019/10/02 (水) ~ 2019/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
谷崎である。
谷崎の原作というだけで、そこに特別な思いが存在してしまう。
谷崎の美的な空間や世界観を具現化することの難しさ。。。
この作は「鍵」などと共に、老人の生と性に執着するドロドロと滑稽さがある。
それは、うまく表現していると思う。主役に負うところが大きい。
足の美しさは・・・難しかったな。
八月のモンスター
甲斐ファクトリー
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
もう一回、千秋楽を観劇!
やっぱり、いい!というより、照明、音響も相乗効果で美しい舞台が作られた。
特に、踏切の赤い点滅が印象に残る。
ぜひ、池袋演劇祭の何かしらの賞を取るべきだと思う。
脚本は贅肉をそいだ切れ味のよい出来栄え。コミカルを交え、一気にラストまで観客を運んでいく。演出は映像をやったことがあるのかと思うほど、視覚に訴えてくる。
役者陣も素晴らしい!特に主役の二人。再演を希望します!