フラワーが投票した舞台芸術アワード!

2018年度 1-5位と総評
睾丸

1

睾丸

ナイロン100℃

あの頃、を知っている者は観客にどれだけいたのだろう。
知識として知っている者は多い。しかし、時代の匂いまで劇場に持ち込んで見事に観客をあの頃に連れて行った。そして25年。挫折した者たちはどう時代に折り合いをつけながら生きていくのだろう。3時間の芝居を全く時間を感じさせず面白かった!
ケラさんの手腕に感服です。
役者陣も素晴らしかった!
しかし、なぜ「睾丸」という題なのだろう?(笑)

連鎖の教室

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連鎖の教室

甲斐ファクトリー

傑作!
よくありそうなテーマだけど、その独特な世界観で悲しみや憎しみを、毒々しい美しさに昇華させている。前作「ワンダフルワールド」の時にも感じたが、張り巡らされた伏線がラスト見事にひとつになっていく様は、快感すら覚える。
リピート券を割引で販売しているそうなので、もう一度観に行こうと思う。
詳細は「ネタバレ」に書きます。
甲斐ファクトリーの舞台は、とにかく美しい!
音楽、照明で彩られた空間を役者たちが、また美しく演じる。
サービス精神にあふれた笑いもあり、JKも可愛くて、天使の連鎖の二人も綺麗だった。
しかし、舞台が始まるともう天使がいるのには驚いた。
しかも最後まで、その天使の存在は説明のないまま。なのに、なぜか納得してしまうのは劇作の巧みさだと思う。
憎しみと悲しみの連鎖の続く教室と世界が、結局一緒なんだなと、私たちは何も成長していないと突きつけられた芝居が終わったと思ったら、エピローグ的なお話、得した気分。
いつの間にか泣いている自分に気が付いた。
次回作がもう楽しみです。
前作にも出演していたあの娘たちも、また観たいな。

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

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図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

イキウメ

短編集のイキウメ。
どうだろう。。。いいんだけど、ちょっと。役者も芸達者だし。
どうしても、獣の柱、太陽、散歩する侵略者と比べてしまうのは観客のエゴでは無いだろう。
それでも、十分に他のダブルキャストなんかを使っている劇団より面白い!

事務王1

4

事務王1

財団、江本純子

遠藤留奈さん、本当に熱演でした。
足や腕に激しい演技でついたのか、あざが残っていて稽古での激しさが見て取れます。
内容はネタバレになるので、またにしますが千秋楽まで頑張ってください。

ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング

5

ラスト・ナイト・エンド・ファースト・モーニング

悪い芝居

悪い芝居も何回目かな?
一番良かった気がする。心にぐっと来た。

総評

歌って踊る、ショーのような演劇が多い中、ストレートプレイにかける劇団に注目しています。
もと、もっとストレートプレイが観たい!

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