コナンの観てきた!クチコミ一覧

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十二人の怒れる男たち

十二人の怒れる男たち

舞台「十二人の怒れる男たち」製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2025/03/26 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何度か目の「十二人の怒れる男たち」でしたがサンシャイン劇場という大きい劇場で拝見したのは初めて
小劇場での観劇では、すぐ傍で傍聴しているかのような臨場感あってこその作品かと思い込んでいましたが、劇場の大きさに合ったスケール感というか、アガサクリスティー作品を観ているような面白味が

会議室にドヤドヤと陪審員たちが入ってくる冒頭のシーンだけでもう「これは厄介な展開になるんじゃないの…」と予感(期待)させてくれるのは
決して揉めながら入って来たからではなく、大のオトナがこんなに・・・個々人が何気に発している圧倒感からではないかと

夏砂に描いた

夏砂に描いた

miwa produce。

πTOKYO(東京都)

2025/03/28 (金) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

波打ち際の泡、錆が浮いた停留所の表示板、風に揺れるカーテン、空耳かと思う音色と空・・・様々な情景が浮かんでは消え次の情景に・・・映像のようにイマジネーションを掻き立てられる朗読劇
こんなに胸が苦しくなる直球の恋愛ものに出逢えたのは超久しぶりかも
若い方に響くところはあるに違いないけれど、包括的に味わい尽くす事ができるのは中高年の観客ではないかと
胸がしめつけられる初恋の感覚を今一度呼び起こしてみたい方は是非

絶妙なタイミングで差し込まれる生ギターの音色
ソファー席のみならず、どの座席(自由席)にも飲物を置けるテーブルなり台が用意されており、劇場とはまた違う ゆったりした空間で舞台の世界に没頭できるというのも素晴らしかったです(飲物の注文は任意)

TARKIE~伝説の女たち~

TARKIE~伝説の女たち~

ケイローズ株式会社

有楽町よみうりホール(東京都)

2025/03/24 (月) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

日本のエンターテイメント黎明期をエンターテイメント作品に
波乱に富んだ時代背景、松竹少女歌劇団vs宝塚歌劇団の対立シーンは格別に面白く、戦争の闇の中、水の江瀧子さんの逞しさに光を感じました
なんと演劇にも関わる時期があったというのも興味深い
見入っているうちに演出が植草克秀さんだった事を思い出し、あぁ確かにと
めくるめく生バンドでのレビューショー、ラストに向けての大盛り上がり、とことんエンターテイメントで満たされていくスタイルはかつてのジャニーズ公演と通じるところが多い(宝塚との相性も良いし)
アフタートークでは植草さんご本人も登壇
少年隊仕込み、演者に近く親しみやすい演出家という雰囲気がしました

右往左往

右往左往

猿博打

OFF OFFシアター(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

旗揚げ時代に、ここはもっと脚本力が付けば凄い劇団になるのではないかと
個人的にもどかしい思いをしたのだけれどあれから数年、今回脚本を手掛けているのは「かわいいコンビニ店員飯田さん」の池内風さん・・・え、最高じゃん!
実際、キレがあって小気味いい劇団の持ち味が炸裂、本当に最高の舞台でした

学生社会運動メンバーとノンポリ演劇部と演劇部OBの会話劇
劇中に演劇部員の劇評があり、それに笑っていた事を思い出すと何とも書きにくいのですが、リアリティーあるフィールドに生きる三者それぞれに強く惹きつけられ、ただもう目まぐるしいくらい面白かったです
現在をテーマにしたディベートシーンひとつ取っても若者達の放つ言葉に逐一引き込まれるし、加えてディベートしてない者の発言までもが香ばしく、これまた引き込まれてしまうという
笑ってしまう中に何ともいえない悲哀が、その悲哀にさえ可笑し味がこみあげてくるのだから、この3人、いつまでも見ていたい

ネタバレBOX

この部室でのやり取りをいつまでも見ていたいと思いながら終盤へ
しっかり見切る事ができました(笑)もう、さすがです

怪人二十面相

怪人二十面相

J-ROCK

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日を観劇
金髪の二十面相にスラっとした明智小五郎
オープニングでキャストが一堂に会すると、もうそのビジュアルだけで面白い事が起こりそうな感じがする
明智小五郎がめっちゃ喋って しかも毒舌、小林芳雄は少年にしてはちょっとスレていやしないか(笑)
キャラクターに独自の色付けがされているので、かなりオリジナル色の強い印象
これって原作が持つ雰囲気より数年前NHKで放映していた「シリーズ・江戸川乱歩短編集」のイメージに近いような気が

現代風にアレンジ、それでも漂ってくる昭和の香りが良い

ご町内デュエル

ご町内デュエル

sitcomLab

ザ・ポケット(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

佐野瑞樹さん演出のLeftチームを観劇
全く生活圏が異なった者達との衝突に加えて強烈な個性の妙味、いろんな要素が絡まり合った結果、やり取りのほぼ90%が食い違っている(笑)
段々増えていく登場人物の組み合わせによって食い違いの内容も増々多彩に
新たな諸事情や勘違いの誕生でオモシロの勢いをずっと加速させたまま駆け抜けていったのが見事
ずっと大笑いというより小気味よく含み笑いを重ねつつ時々爆笑というテンポの良さが何とも心地よかったです

『BORDER〜罪の道〜』

『BORDER〜罪の道〜』

五反田タイガー

六行会ホール(東京都)

2025/03/05 (水) ~ 2025/03/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

シリアスな物語をイメージさせるフライヤーデザインと説明文
こちらもその心積もりだったのですが、おや?まず始まった前説ではめっちゃコミカルな空気感が
これは一体どっちだ・・・
なるほど シリアスとコミカル、二刀流だったのでした

オール女性キャストで繰り広げられる女性刑務所の世界
シリアスとコミカルを織り交ぜた独特のテンポが心地良く惹きつけの握力も強い
それぞれ推しのあるお客さんも大勢おられた様でしたが、個性が豊か
これなら皆さん満足感を得られただろうなぁと、見応えもあったし

七人の墓友

七人の墓友

diamond-Z

荏原文化センター(東京都)

2025/02/27 (木) ~ 2025/03/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

いずれやって来る死を意識させる「哀」に墓友なる仲間達の「楽」な空気感を纏わせた、ほろ苦くも面白いストーリー
色んな人が登場して自分達の日常と同じ目線で楽しめるというdiamond-Zさんの劇団カラーにとても合っている作品

吉野家を中心とした様々な人達を見ていると確かにお墓にも多様性があって全然良いと思えてくる
夫に「一緒のお墓に入りたくない」と宣言するくらいなら、もう生きているうちに別れてしまった方が良いのではないかと個人的には思ったりするも、ナルホドお母さんの言葉に頷けてしまうところもある
その一方で老後になって一緒にお墓に入りたいと思える友人ができるというのがなかなか素敵なのでは、と思いながら鑑賞していました

FUTURE

FUTURE

DRUM TAO

THEATER MILANO-Za(東京都)

2025/02/21 (金) ~ 2025/02/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

自然の神秘、壮大な美しさをモチーフとした映像をバックに従え 笛、尺八、琴、三味線そしてド迫力な和太鼓の響き
演奏のみならずパフォーマンスクオリティーも驚くほど高く、時間が経つほどに身体が浄化されていくよう、もう感動ものでした
耳に、そして目にするもの全てが美しいのですが特に目を引いたのが男女共プレイヤーの筋肉の美しさ
その筋肉の躍動で生まれる波動がそのまま全身に響いてくるという生舞台の醍醐味
色とりどりにショーアップされたシーンのひとつひとつがまさにクールジャパン
お隣もそうでしたが外国のお客さんがこんなに多い舞台というのは初めてだったかも
すっかりインバウンドの街に様変わりした歌舞伎町に燦然とそびえ立つ歌舞伎町タワー
そんな現在の歌舞伎町を象徴したような娯楽で溢れるタワー内劇場にとても相応しい公演でした

おーい、救けてくれ!

おーい、救けてくれ!

SPACE U

ギャラリーLE DECO(東京都)

2025/02/19 (水) ~ 2025/02/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Cチームを観劇
まずはスペシャルゲスト白尾祐典さんのヴァイオリン演奏
小さな空間、至近距離での生演奏というのは初めではないですが、こんなにも真正面からヴァイオリンと向き合い、ヴァイオリンをダイレクトに感じ取れる機会はかなり貴重
約15分だったとはいえ至福の時間、痺れました

休憩後に本編開幕
おそらくチームの中では一番若いペア、その若さが良い方向に作用していたのではないかと
牢屋の賄い人である少女は あまりに世慣れしておらず、投獄された青年に心を許していく様、その先にはどうも嫌な予感が・・・
静かな演劇を予想していたのですが、なかなかにパッショナブル
うまくいけばいいのにと思うのだけれど、どうにも嫌な予感が
予感が当たったか否かはネタバレのため自粛、是非劇場にて

おばぁとラッパのサンマ裁判

おばぁとラッパのサンマ裁判

トム・プロジェクト

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/02/03 (月) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

このところ世界中が関税発言に振り回されている中、時代や規模の違いこそあれ本作も「関税」がテーマ
政治問題を扱っているとはいえ お茶の間的な性格も有しているので、親近感をもって観る事ができました
魚屋の柴田理恵さんと弁護士の太川陽介さんのゲス笑いに観ているこちらも思わずつられて笑ってしまいますが、人として何を望むべきなのか、段々と見る目が変わっていき・・・
沖縄の陽気さと、理不尽を何度でも打ち返そうとするエネルギーに敬意を表したいと思う公演でした

時代絵巻AsH 其ノ拾八『蒼穹~そうきゅう~』

時代絵巻AsH 其ノ拾八『蒼穹~そうきゅう~』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2025/02/06 (木) ~ 2025/02/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

侵略を受ける日高見国の民のみならず、侵略する側である大和国の人間模様にもしっかりスポットを当て描かれている事
そして大和国の中にも良心ある者が少なくとも存在していたという事で物語にグッと深みが

守るべきものを命懸けで守ろうとした人達の生き様が切なく、それを取り巻く大きな勢力図が美意識高く描かれた時代絵巻
今回も小劇場の枠を完全に飛び越えた壮大さと美学に圧倒されました

ごはんが炊けるまで(仮)

ごはんが炊けるまで(仮)

演劇企画アクタージュ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/01/30 (木) ~ 2025/02/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

茶わんチームを観劇
何だか隠し事が多そうな家族の正体が大方判明したところで、また新たな「何故?」が生まれ、その「何故?」をひとつひとつ解き明かしていくほどに考えさせられる事も増えていくという面白い構成

ここ数年、主催の大関雄一さんと半々の割合で、今回の作・演出は坂井和さん
ふたつ前の公演では出演者の竹下亘さんも作・演出されていて、いずれも3つの個性があるのと同時にアクタージュ節というか、アクタージュだけの空気感がしっかり存在している
超リアルの芝居とはまた違って、描かれる内容によってはマイナスに作用する可能性もあるのだけれど、本作みたいに家族の多様性を描いた作品にはとても良い方向に作用していると思う

拝見した回では公演後、全員参加のアフタートークが
演出家に劇団員や準レギュラー、新顔の役者さん達が入り混じったアフタートークは、これまで観てきたどのアフタートークよりも生々しい面白さがあってとても良かった
これもまさにアクタージュだけの空気感

藤戸

藤戸

劇団演奏舞台

演奏舞台アトリエ/九段下GEKIBA(東京都)

2025/02/01 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

多くの血を流し我がものにしたトップの座
勝ち得た特権とは裏腹に巣食う苦悩の姿はどこか「マクベス」を彷彿させ、やがては日本特有の情念がどっと押し寄せてきて、もう圧巻でした
怪談にも似た怖さはパンチが効いていましたが、それをドラマチックに彩る音楽、演出のおかげでエンターテイメントとしての余韻が残り、更には劇団さんのおもてなし精神のおかげで気持ちよく劇場をあとにする事ができました

かすていら

かすていら

Team337

赤坂RED/THEATER(東京都)

2025/01/29 (水) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ハートフルすれ違いコメディー
コメディーの方向性としては三谷幸喜作品だけれど、諸々緩さがあり、そこから何ともシュールな空気が生まれて 結果、独特に面白い
演劇通も認める完成度の高い作品はもちろん魅力的だけれど、こういった絶妙なすっとぼけ感は計算されたものとまた違った面白味があって良いなぁと
前提として役者さん達に魅力が無いと生まれない面白味
とことん気軽に、ほのぼの&シュールを楽しめるエンターテイメント作品でした

会想列車

会想列車

劇団 枕返し

遊空間がざびぃ(東京都)

2025/01/24 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

可愛くも怪しげな車掌さんのいる列車
発車前の車内光景を見渡しながら、怪しさは増していくし、どこに向かう列車なのかもまだ分からないのだけれど、何だかデンジャラス込みで楽しそう♪
自分もこの列車に一緒したい・・・から一転、そんな生易しくはなかった、ごめんなさい客席から観ているのが良いです
冒頭から気になっていたレジェンドのアニメキャラが、あぁこんな事に(笑)
どんなにシリアスになろうともクスクス笑いを伴って、これはやっぱり客席から観ているのが良い
人や妖怪たちの背景が深掘りされるほどに物語が絡み広がっていく描き方が巧いなぁと
観劇後恒例の一番良かったと思う役者さんへの応援投票
今回はどの観客も誰にしようか悩ましかったのではないかと思う

ネタバレBOX

ラストだけはクスクス抜きで
なるほどこういうエンディングを迎えたのか、なかなか良いなぁと思ったのは確か
ただ収束力の強さというか、腑に落ちる感というか、うまく言えないのだけれど、もうひとつ(恋愛)ドラマとしての説得力が加われば
更に高い完成度の余地がここにはあるような気がしました

消失

消失

キューブ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/01/18 (土) ~ 2025/02/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

可笑し味と狂気のブレンド、その加減が天才的
風采が上がらない兄(藤井隆さん…漂う哀愁がたまらない)と子供っぽい弟(入野自由さん…子供っぽさに潜む危うさが良い)
共に40代
何かがおかしい・・・柔らかく張った膜が突然硬度を変えてバリバリッと剥がされていくスピードにゾクッとする

ケラリーノ・サンドロヴィッチ作品を河原雅彦さんが演出されるのは今回が初めてではない様ですが、自分にとっては初
こちらもケラさんと河原さんの味わいが絶妙にブレンドされていて新鮮に感じられました

星の王子さま

星の王子さま

J-ROCK

博品館劇場(東京都)

2025/01/17 (金) ~ 2025/01/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

作品は未読であったけれど、過去に「星の王子さまミュージアム」でその世界観を体感していたので、既に作品イメージは出来上がっていての観劇
ちゃんとイメージ通りの舞台演出になっていたのが良かった

操縦士と王子さまの衣装は原画そのままに、音楽やイラストの映写も添えられ「すごく贅沢な読み聞かせ」といった趣
子供だけでなく大人にも充分響く作品
切なく、どこか物哀しいストーリーが心にしみ入りました

Musical プラハの橋

Musical プラハの橋

サンライズプロモーション東京

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2025/01/07 (火) ~ 2025/01/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ミュージカル公演としてはなかなか異色のキャスティングかと思いましたが、それぞれが役柄にはまっていて良い感じ
日本人好みの楽曲と、歌手として活躍されている竹島宏さんと庄野真代さんのイメージも合わさってドラマコンサートを楽しんできたような感覚に
そんな中、宍戸開さんが演劇的スタンスをキープ、ユーモアもあって良いバランスがとれていたのではないかと
物語としては甘ったるい不倫モノかと思わせる流れから後半に向けてのギャップが凄く、それに連動して歌詞、メロディー共に切なくドラマチックになっていくのが印象的でした

フェイス

フェイス

リーディングドラマ『フェイス』製作委員会

よみうり大手町ホール(東京都)

2024/12/16 (月) ~ 2024/12/18 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ランズベリー・アーサー&坂元健児の回を観劇
大劇場仕様のリーディング公演は大体クオリティーが安定しているので、楽しめるか否かは脚本にかかっている…というイメージ
二人芝居でありながら二人芝居じゃあない
引き出しの多さや瞬発力を遺憾なく発揮できる内容なので役者さんもやりがいがありそう
今時のリーディング公演は単なる朗読ではなく、動きのある(演じる)見せ方、客席に迫ってくる様な迫力まであって充実しているなぁと思う

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