私はここにいる
ユーキース・エンタテインメント
STUDIOユーキース(東京都)
2020/12/10 (木) ~ 2020/12/23 (水)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/12/10 (木)
価格3,500円
個人的には「緋色、凍レル刻ノ世界、永遠」(2015)以来の、太田守信さん(黒薔薇少女地獄)脚・演の本作、Aキャスト公演の初日を拝見(100分弱)。
話の流れはわかりやすく、役者個々人の力量が芝居の出来を左右するタイプの芝居か。
演技陣では、星秀美さんは勿論として、初見の優里菜さんがはまり役だった。
サンタクロースが歌ってくれた
ノーコンタクツ
萬劇場(東京都)
2020/12/03 (木) ~ 2020/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/12/06 (日)
価格3,800円
6日17 時開演、麻見演出チームの回を拝見(120分弱)。
でっ、このユニットの普段の手口(下ネタ連発⁉︎)とは違うし、どこかで何度か経験したことのある作風だし…「脚本:成井豊」で納得。
芸達者な人達が演じるキャラメルボックス作品を堪能!
なお、演技陣では
狂言回し役の
安井摩耶さん、岡ちひろさん
そして、この方のおかげで、上演中、今はノーコンタクツの芝居を観ているんだ!と気づかせてくれた
茗原直人さん
が印象に残った。
2020
劇団肋骨蜜柑同好会
サンモールスタジオ(東京都)
2020/12/03 (木) ~ 2020/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
3日19時開演回(150分。途中、5分・10分の2回の休憩が入る)を拝見。
詳細は来週の再観劇時に述べるも、観客にこびない?熱気と決意の潔さに胸を打たれた。
Persona
Antikame?
雑遊(東京都)
2020/11/18 (水) ~ 2020/11/22 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/11/21 (土)
価格4,000円
21日19時開演回(1時間45分)を拝見。
私には何回観ても難解なAntikame?の芝居。今回も後半に入って漸く、登場人物中5人の大まかな立ち位置を把握した程度で言うのもおこがましいが、月夜の晩の潮の満ち引きのような(但し、双方で引き合うことはない)各人の感情のあやを、雰囲気だけは浸らせてもらった。
演技陣では、お一人だけ他の登場人物と色合いが違って映った、(以前、Antikame? の舞台に出ておられた?)俊えりさんが印象深かった。
ビトウィーン・ザ・シーツ
露と枕
シアター風姿花伝(東京都)
2020/11/18 (水) ~ 2020/11/22 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/11/19 (木)
19日19時半開演回を拝見。
初めのうちは「苦手な話だなぁ」と腰が浮きかけていたが…
ヒト世代前の脚本家ならば、様々な情念渦巻き・ぶつかり合い…となるだろう題材を、週刊少年ジャンプの主人公のようなメンタルのヒロイン麦を中心に、テンポ良く、爽やかささえ感じさせるテイストに調理した100分弱。
この作者、凄い才能だなぁ!と帰路でも感心しきり。
演じ手では、役得なんだろうがw
麦役・小林桃香さん 怜美役・北原葵さん(←衣装担当まで!)
のお二人がやっぱ強く印象に残った。
江戸系 宵蛍
あやめ十八番
吉祥寺シアター(東京都)
2020/11/12 (木) ~ 2020/11/16 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2020/11/15 (日)
15日14時開演回を拝見。
今の若い人には「史実」とも言えるだろう成田闘争という重厚なテーマが、あやめ十八番のこれまでの作風とはひと味もふた味も異なる感動をもたらしたかなぁと。
具体的に言うと、個人的には浄瑠璃だと勝手に解釈していた、あやめ十八番の作風に、今回の『江戸系 宵蛍』は浄瑠璃のテイストは残しつつも、シェークスピアの史劇の重厚さが加わったようにも感じられた。
いずれにしても、とてつもなく凄い演劇体験をさせてもらった。感謝!
なお、上演時間は、前・後半70分の150分に途中休憩10分を合わせて150分。
夜盲症
柿喰う客
ザ・スズナリ(東京都)
2020/11/13 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/11/14 (土)
価格4,330円
14日18時開演回を拝見。
劇団員9名の女優陣による、豪腕・豪脚・豪速球で押しまくりの60分だったが、舞台から離れたG列で観ていたせいか、個々の奮闘以上に、舞台上での各人のチームワークが印象深かった。
ともあれ理屈抜きで存分に愉しめた。
火の殉難
劇団俳優座
俳優座スタジオ(東京都)
2020/11/06 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/11/12 (木)
12日19時開演回を拝見。
髙橋是清の晩年を描いた160分(途中休憩15分含む)の舞台は、暗転また暗転の駆け足の進行。これを「テンポ良く」と取るか、「落ち着かない」と取るかは人それぞれだろうが、私は前者で受け止めた。
作劇は劇団チョコレートケーキの古川健。そのためか、井上準之助以下、政治家3人衆に、時折「治天ノ君」が顔を覗かせているような気がするのは、私個人の先入観のせいかなぁw
演技陣は、頑固だがお茶目なところもある、高橋是清役の河野正明さんを初め、政治家・家族・将校に扮する、ベテラン・中堅・若手に至るまで、皆さん、芯の座った演技はさすが。舞台にグイグイ引き寄せるチカラを感じた。
ただ、その演技陣の熱演をもってしても、途中休憩15分をはさむとはいえ、上演時間160分は如何にも長い。
それから、途中休憩時や帰路、何人かの観客の口から出ていた、「金解禁ってナニ?」には同感。
用語しか知らない方が大半だったようなので、当日配布の印刷物に、簡単な解説は欲しいところ。
はかりしれない光をもつもの
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/11/03 (火) ~ 2020/11/10 (火)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/11/08 (日)
価格4,000円
Mars Ver. 19:00開演回(換気休憩10分間込み計100分)を拝見。
「船頭多くして船山に上る」が如き、迷走気味の針路を取るストーリー展開を、演技の勢いで突破しようとしている?せいか、特に前半は、役者個々の技量の差があからさまに出て、正直、観ているのが苦痛でさえあった。
ただ、耳目が慣れた後半になると、役者さん達の奮闘が熱演と映るようになり、どうにか、それなりに座り心地の良い大団円を迎えられた。
nullにして君を離れ
salty rock
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2020/10/30 (金) ~ 2020/11/01 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/31 (土)
価格2,300円
31日17時半開演回で、B枠 短編2本。
まず第一話「君の花」は、山田佳奈さん演じる「女」の登場から一気にストーリーが動き出す。
それから、公演中なので詳細は伏せるが、特に後半、長瀬巧さんが演じるからこそ、「男」という役柄の説得力がいや増していくんだなと納得。
第二話「いつかの朝に」は、姉妹の関係性に物凄く既視感を覚え、後から「遠雷、不如帰、青嵐」だぁ!と膝を打つことに。
あと、姉妹の会話だけでは、肉親にありがちな、どんどんエスカレートするところ、野崎涼子さん演じる店員の登場が、よき小休止となって実に効果的。
最後にだが
第一話・第二話(は声のみ)共に出演されている山田佳奈さん。
他の作家さんの舞台でも拝見したことがある女優さんだが、ことsalty rockの作品世界においては、「慈愛」担当⁈なんだろうなぁと、今宵、勝手に決めつけてしまった。
nullにして君を離れ
salty rock
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2020/10/30 (金) ~ 2020/11/01 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/30 (金)
価格2,300円
30日18時開演回にて、A枠「タイトル未定」。
ヒトは皆、不定形の液体のようなモノで、気を緩めると互いに混じり合おうと…
演者の一人が以前より面識のある升野紗綾香さんだとも最後まで気づかぬ程に、salty rock初参加の演者4名が創り出す、「緊迫」に浸食され続けた50分。
瑠璃色花火物語(2020年版)
劇団暴創族
萬劇場(東京都)
2020/10/21 (水) ~ 2020/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/10/25 (日)
価格4,000円
B班の千穐楽の舞台を拝見。
福岡出身のヒトなもんで、劇中の博多弁には序盤苦笑したものの…力技の笑いどころで散々笑わせてもらった挙句、最後の最後で涙腺直撃!
2つの時間軸の入れ替わりも巧みな、充実した内容の120分だった。
なお、演者では、前原未春さんと鴛海優歌さんの2人の朝妻紫音が、とても・とても目に焼きついた。
妖花迷宮
ヅカ★ガール
d-倉庫(東京都)
2020/10/22 (木) ~ 2020/10/26 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/24 (土)
価格3,900円
妖花迷宮 -あやかしはなめいきゅう- 《白の章》、24日20時開演回を拝見。
短編2本の構成で、題材は過去のカフェ公演等で馴染み深いもの。
久方ぶりの大きな舞台での公演のせいか、個人的には、出ハケとか舞台上のヒトの動きがスッキリしたというか、この劇団さんの特色である様式美が更に洗練された印象を強く感じた。
80分(含 途中休憩10分)。
痴人の愛 ~IDIOTS~
metro
ザ・スズナリ(東京都)
2020/10/22 (木) ~ 2020/10/27 (火)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/22 (木)
価格4,800円
初日の22日19時半開演回を拝見。
登場人物を絞った
ナオミ…月船さららさん
河合譲治(Wキャスト)…片岡哲也さん
痩せた男…影山翔一さん
語り手…サヘル・ローズさん
の布陣で、紫の上を育て上げる光源氏、とはいかず、自由奔放なナオミに翻弄される中年男の愛の形を描く100分間。
終演後、コロナ禍で、身近での挨拶が出来ない代わりに、出演者3名、ザ・スズナリ側面のベランダに出て来てのご挨拶。
それは、勿論、幾多の困難を乗り越えて、無事、初日の舞台を終えたことへの喜びと安堵感の表われなのだろうが、「痴人の愛」というよりも、「マイ・フェア・レディ」の終演後みたいな、晴れやかな雰囲気だった。
野外劇 NIPPON・CHA!CHA!CHA!
東京芸術祭
池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)
2020/10/18 (日) ~ 2020/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/10/20 (火)
価格500円
生前、NHK教育テレビの若者向け番組で司会をされたりとか、多方面で活躍なされていた、故・如月小春さんの原作を、中島諒人(なかしま・まこと)さんが野外劇に仕立てた『NIPPON・CHA! CHA! CHA!』。
昭和の東京五輪開催を前に、走る才能に秀でた故に、善意の人々から過度の期待を託された青年の悲喜劇を描く95分。
昭和世代なもんで、途中から、故・円谷幸吉選手のエピソードが重なってしまい、最後は胸が締めつけられる思いがした。
ガラスの部屋のミューズ
文化庁・日本劇団協議会
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2020/10/14 (水) ~ 2020/10/18 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/17 (土)
17日17時回(74分)を動画配信で視聴。
特異な設定の下、真栗ルネ(木皿楚和)を巡る、テルホ・スウリ・ルネの叔父の自己擁護の表層が、終盤、一気に剥ぎ取られていくくだりは見応えがあった。
アポフェスひとり芝居博覧会
銀色天井秋田企画
APOCシアター(東京都)
2020/10/10 (土) ~ 2020/10/11 (日)公演終了
満足度★★★★
価格3,000円
1本30分の競作短編集、アポフェスひとり芝居博覧会、11日ソワレ3本立てを拝見。
そのうち、わかまどかさんの「わりといつもと同じ夕方」は、突然、東京から帰省してきた一人息子に語りかける形で、ほのぼのとした日常の様子を細かな演技で表現しつつも、徐々に異変の発生を暗示させるセリフが散りばめられ…。
結末の意外性・悲劇性が強烈な印象を残した、今年観た作品の中では出色の出来の30分。
素晴らしい作品だった。
アポフェスひとり芝居博覧会
銀色天井秋田企画
APOCシアター(東京都)
2020/10/10 (土) ~ 2020/10/11 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/11 (日)
価格3,000円
1本30分の競作短編集、アポフェスひとり芝居博覧会、11日ソワレ3本立てを拝見。
そのうち、宮村さん「粧自記」は、ご自身の半生記(反省記?)を、明るく・楽しく・前向きに表現しておられた。
観終わった後の印象も良く、主宰の「セツコの豪遊」の舞台も観たくなってきたw
売春捜査官
今生酔いどれ喫茶
シアター711(東京都)
2020/10/08 (木) ~ 2020/10/12 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/10 (土)
価格3,500円
10日19時開演回(80分)を拝見。
演出・役者を変えて、何度も拝見したことのある、有名な、つかこうへい作品ゆえ、観客の気持ちを鷲掴みにするのは、今回も当たり前としても…
助演陣は善戦しているものの、主演の声質・声量が木村伝兵衛役には少し力不足かな?と感じられる場面が多々。
2015年の東京ジャンクZvol.4「蒼いラフレシアの鼓動」から何作か観ている方なので、良い役者さんなのは存じ上げているんだが、本作に限って言えば、手が合わなかったのかなぁ?と。
StarDust Tales~絶滅編~
兎団
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2020/10/07 (水) ~ 2020/10/12 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/10/08 (木)
価格2,000円
この団体の作品にしては珍しく「遊び」の部分が少なく、登場人物(?)達の「行方」がメインストーリーの流れに集約されていく様には、グイグイと迫るものがあった(上演時間80分)。