満足度★★★★
鑑賞日2020/11/12 (木)
12日19時開演回を拝見。
髙橋是清の晩年を描いた160分(途中休憩15分含む)の舞台は、暗転また暗転の駆け足の進行。これを「テンポ良く」と取るか、「落ち着かない」と取るかは人それぞれだろうが、私は前者で受け止めた。
作劇は劇団チョコレートケーキの古川健。そのためか、井上準之助以下、政治家3人衆に、時折「治天ノ君」が顔を覗かせているような気がするのは、私個人の先入観のせいかなぁw
演技陣は、頑固だがお茶目なところもある、高橋是清役の河野正明さんを初め、政治家・家族・将校に扮する、ベテラン・中堅・若手に至るまで、皆さん、芯の座った演技はさすが。舞台にグイグイ引き寄せるチカラを感じた。
ただ、その演技陣の熱演をもってしても、途中休憩15分をはさむとはいえ、上演時間160分は如何にも長い。
それから、途中休憩時や帰路、何人かの観客の口から出ていた、「金解禁ってナニ?」には同感。
用語しか知らない方が大半だったようなので、当日配布の印刷物に、簡単な解説は欲しいところ。