獅子吼 ~シンハ・ナーダ~
innocentsphere
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了
満足度★★★
物足りなかった
舞台が広すぎるわけでもなし、時間が長かったわけでもなし。だけど、なんだか内容が物足りない。
ところどころ見ごたえはあるものの、自分たちがどうやって死んでしまったかを追求する物語に単純に惹かれなかった。
はじめの役者をプロジェクターで紹介するシーンは鳥肌がたつくらいかっこよかった。
演劇LOVE 〜愛の三本立て〜
東京デスロック
リトルモア地下(東京都)
2007/09/30 (日) ~ 2007/10/09 (火)公演終了
満足度★★★★
「LOVE」鑑賞
最新作のLOVEを鑑賞。エチュードでやるようなことを舞台にのっけてしまうという、なんとも大胆・面白い作品だった。(演出家の多田さんはこういうことをワークショップなどでやるということは知らなかったらしいのですが)
始め無声エチュードがしばらく続き、女性の役者ばかりが一人、また一人と増えていくのですが、はじめは場面が動かず10分ほどしたところでこれが60分続くのかなと思うと少し暗い気持ちになりました。
けれど15分から20分したところでだんだん空気が動き始め、観客も引き込まれていったのではないかと思います。
すれちがいや同調から完全なる一体となり、また離れては同調しだす。
たったそれだけのことなのになぜこんなにも観客は引きこまれ、笑い声を出すのか、不思議な気持ちで見ていました。
(実際私も声を出して笑っていました
気になったのは役者さんの衣装が完全に私服だったのかな、ということです。(紺、黒、ベージュ系の色が多かった)
個性や自己主張は意識して作っていないのだと思いますが、どうしても着ている服の影響もあって、個人それぞれの無声会話+リアルというより、役者・人間全体をひとくくりとして同じ記号同士のコミュニケーションのように扱っているよう感じられました。(それでよかったのかな?)
個人的には、もう少し普段着にしても多少、色だけでもの工夫があってもよかったんじゃ、なんて思ってしまいました。
こんなこと書いてるけど、面白かったです。
月とテロル
神様プロデュース
王子小劇場(東京都)
2007/09/27 (木) ~ 2007/10/01 (月)公演終了
満足度★★
長かった
長い。
脚本は面白いし着眼点もいいと思う。昨今のテロ事件を思い出させるのですが、人の死を甘く見ているんじゃないかという気がしてしまい、私にはちょっときつい内容でした。
渋柿の行方
ヒンドゥー五千回
サンモールスタジオ(東京都)
2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★
舞台装置がよかった
舞台装置の作り方が面白かったです。
沢山の障子を貼り合わせていて、なさそうなんだけどありそうな、
雰囲気ある部屋を演出されていました。かきのたね、扇風機、風呂上りのTシャツ、汗スプレー等など、なつかしい気持ちをぐっと持ってこさせられました。
照明もとても効果的だったと思います。なつかしい人が出てくる場面の色使いが絶品でした。
ただ劇団として、家族ものをやるのにはちょっと無理があるかなぁと感じてしまい、中盤あたりまで物語に入っていけませんでした。
家族同士(子供・両親・祖父母)のはずなのに、同じ歳の役者さんが会話しているように見えてしまうことがほとんどでした。あえてリアルさにこだわらない演出だったとしても、どうにも無理が多かったように感じます。
絶対のリアリティをもってやりたかったのか、もしくはありえない空間の中でこの芝居を表現したかったのか、どちらにもとれてしまい、曖昧なまま終わってしまった印象です。
けれど役者さんたちのキラリと光る個性が要所要所に感じられ、笑わせてもらいました。
次はまた違ったテイストのお芝居を見たいと思います。
殺ROCK ME!
劇団鹿殺し
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2007/09/08 (土) ~ 2007/09/13 (木)公演終了
満足度★★★
迫力満点
かなりの迫力に圧倒されました。とにかく熱い!!!
役者の力強さを感じて、時間の長さを感じさせませんでした。
私にはギャグが一つもヒットしなかったのですが、
そのギャグが面白いか面白くないかとかそういう問題でもなくて、
スピード感と熱い熱気が伝わってくる舞台でした。
ただ、もう少し役者さんそれぞれの力の差をなくした方がよいかな、と思います。話もギャグを入れるところといれないところを明確にしておかないと、
観客が話にのめりこめません。
サロメ役は演技の力量を考えても他の役者を使うべきではなかったのでしょうか。
あそこまでいい役者さんを使っているとやはり浮いてしまっているように思えます。サロメがキモの舞台ですから、芝居の仕方によっては最後観客が全員感動、という仕上がりにもなったのではないでしょうか。もっとがんばってほしかったです。
歌声は最高でした!
オズの魔法使い
NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2007/08/25 (土) ~ 2007/09/01 (土)公演終了
満足度★★★
子供に見せたい
そんな思いが十分に伝わってくる舞台。
子供に見せたいをテーマにしているので、休憩15分をいれても、
2時間は長いと感じましたが、色の鮮やかさや、音楽の美しさにこころ惹かれました。
個人的には作品の雰囲気は劇団四季のライオンキングと渡辺えり子の宇宙堂を足して二で割ったような印象をうけました。
やはり子供相手ということで、役者さん自身は色々な制限があったのではないでしょうか?
多少の窮屈さのようなものを感じました。
演出の仕方によっては、もっと子供の心を巻き込んだ、飽きさせない舞台ができたのではないかと思います。
全体的に楽しい舞台でした。
5時には家に帰ろう
トリのマーク(通称)
ザ・スズナリ(東京都)
2007/08/18 (土) ~ 2007/08/19 (日)公演終了
満足度★★
脚本
役者が演技をするには脚本が難しかったように思えた。
もっと役者の力量や、伝えたいことが明確であればもっと面白い芝居になったはず。
役者がそれぞれ伝えたいことがまとまっていない感じ。
一人芝居をするほど、役者に力量がある人がそれほど
そろっていなかったので観客が飽きてしまったんだと思う。
もしくは演出者の力不足。
雰囲気のある芝居というのは伝わってくるのですが、
それ以上の何者かが伝わってこない。
もったいない芝居だなと思いました。
脚本は面白いので次に期待したいです。
リュウカデンドロン
黒色綺譚カナリア派
ザ・ポケット(東京都)
2007/08/15 (水) ~ 2007/08/19 (日)公演終了
満足度★★★
においたつ
においたつ雰囲気のある芝居だった。
はじめは何が始まるのかわからずちょっとついていけなかった。
でも後半、はやみ役の板垣桃子さんの演技に釘付け。
団長の死体に愛を注ぐ姿がとてもいとおしく、美しい愛の形に思えた。
彼の足を抱えていかないでという姿にほろり。
最終回で役者の声が枯れていたこと、
疲れが見えてしまったのがちょっと残念でした。
きっと調子のいいときなら、もっと熱量のある芝居が見れたはず。
次の芝居もまた見に行きたいです。
きみは死んでいる/その他短編
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2007/08/15 (水) ~ 2007/08/20 (月)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった
女×女バージョンを見ました。
3作品とも最後にシリアスがあって、
血だらけだったり、コメディだったりすごく楽しかった。
作品のテイストは青臭い部分もあり、
人によって賛否両論だと思うが、私は好き。
2つ目のオムニバスの女優さん3人が面白い。
女性の力が圧倒的だった。
かなり笑わせてもらった。
役者の雰囲気が違ったり、あとちょっと時間が長すぎたかな・・・。
魔人現る
劇団鹿殺し
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/08/03 (金) ~ 2007/08/07 (火)公演終了
満足度★★★★
すごいパワー
KAKUTAの女優さんが特にすごかった。
全員のパワーに圧倒されっぱなし。
最後は感動して涙が出てしまった・・・。
欲をいえば、席がせますぎたのと、スタッフ対応が悪かったことかな。
芝居はよかった。
初雷
文学座
紀伊國屋ホール(東京都)
2007/02/23 (金) ~ 2007/03/05 (月)公演終了
THE BEE
NODA・MAP
シアタートラム(東京都)
2007/06/22 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
日本・ロンドンバージョン共に
基本的な演出は同じだけど、装置が違いました。
よくもここまで思いつけるなと感動。
脚本もよかったけど、野田秀樹の日本版演技が特にすごい。
そして秋山奈津子のセクシーさにやられた。
見てよかった。
Nf3 Nf6
サンモールスタジオ
サンモールスタジオ(東京都)
2007/06/13 (水) ~ 2007/06/17 (日)公演終了
息・秘そめて
ポかリン記憶舎
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/06/19 (火) ~ 2007/06/24 (日)公演終了
滅裂博士
南河内万歳一座
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2007/07/13 (金) ~ 2007/07/16 (月)公演終了
満足度★★
うーん
初見。初めがインパクト大でわくわくした。
博士のお父さんが首を台の上にのせて舞台を駆け回るシーンは圧巻。
勢いもありハラハラさせられた。ただ途中、中だるみしたなというかんじ。どんなことを伝えたかったのか、コンセプトが今ひとつ伝わってこなかった。もったいない、の一言。また見に行きたいです。