〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
満足度★★★★
出来ることなら企画会議から加わりたかった作品なんだけども(前代未聞じゃん?)。アガリスクらしいコメディをやった上で、最後にはどこまでも回収にこだわるのが馬鹿らしくて爽快!この怒濤の展開は体感すべし!
今回は伊藤さん、ジャンプさん、津和野さんがツボ。浅越さんもいい具合にヤベェヤツ。女優陣可愛すぎ。アガリスクの女優はシリアスでも見たい人達なのよねー。
つーか、冨坂さんの脳内どーなってんの!?(褒)
全力でツッコんで、全力で振り回されて、不憫な津和野さんは(コメディ的に)最高だな!って思いました!
崩れそうで崩れないジェンガを見ているようで、やる方も観る方も精神ゲージが減る、良い作品ですね。
覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】
劇団ZTON
王子小劇場(東京都)
2017/09/14 (木) ~ 2017/09/18 (月)公演終了
満足度★★★
お初の劇団ZTONさんの覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】観劇。
難し過ぎない三国志と、息を飲む殺陣と、可愛い司馬懿と、覇道どころか非道(褒めてる)な劉備がすごい。王子小劇場を横長に使うの新鮮。
司馬懿と徐庶がいいですね。しばいかわいい。
魏延も捨てがたい。許チョも悪くない。劉備ゲスい(褒)。
殺陣の平均値高すぎ。
しばいかわいい(再)。
三枝さんが美しすぎて溜め息でる。三枝さん、殺陣もやってるよ!
スペプロのWORLDを見た人は、全員ZTONさん観に行くべきだぜ。あのローザ様の気高さとアクションと可愛さが、感じられるから
赤い衣装が本役の「劉琦りゅうき」なのだ。可愛くてかっこよくて見惚れるのだ。スチームの両アイヴィーが好きだった人は多分好きになるよ。
でも、白で黒な衣装の時の所作も美しくて昇天するのだ。
あとね、徐庶の久保内啓朗さんが、かべたんっぽさがあるの!!!\(^-^)/
若い頃のかべたんってこんなかな?って思っちゃって、めっちゃ引き込まれた。
顔立ちというか、眼、かなぁ?
青の凶器、青の暴力、手と手。この先、
キ上の空論
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
満足度★★★★
「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」
確かに、この先、を描いてた。
好き嫌いあると思う。私はあの世界がとても好き。
劇中、ある人のことを久しぶりに思い出して、今、とても、会いたい。消息なんて知らないけれど、会って何したい訳じゃないけど
リジッター企画の中島さんの立ち上げてるユニット、ってことで気になってて、りさこのガチ恋~とかで評判聞いてる新垣さんを見たかったのと、あすぴーとゆかりんが共演してて、クロムの森下さんが居るっていう、割と条件揃ったので行ってきた訳なんだけど。
なんだこの、空間の、繋ぎ方。すげぇよ…
新垣さんの体現力も凄いし、あすぴーの表現力も凄い。ゆかりんの沿い方とかも良くって、語彙力どっか行くわ。
そして、
演劇って、何もない。が、何でもある。になるから凄いんだ、ってことも再確認。もちろんそこにガイドはあったりするんだけど、それでもホンモノは無いから。
どんな舞台も、音響さんや照明さん、演出部さんが、最後のキャストなんだけれど、
ちょっとこれは、音照がガチでキャスト。殺陣のサンプラーに近いというか、息を読んで滑り込まないといけないやつ。見事。
青の凶器、青の暴力、手と手。この先、
キ上の空論
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
満足度★★★★
「青の凶器、青の暴力、手と手。この先、」
確かに、この先、を描いてた。
好き嫌いあると思う。私はあの世界がとても好き。
劇中、ある人のことを久しぶりに思い出して、今、とても、会いたい。消息なんて知らないけれど、会って何したい訳じゃないけど
リジッター企画の中島さんの立ち上げてるユニット、ってことで気になってて、りさこのガチ恋~とかで評判聞いてる新垣さんを見たかったのと、あすぴーとゆかりんが共演してて、クロムの森下さんが居るっていう、割と条件揃ったので行ってきた訳なんだけど。
なんだこの、空間の、繋ぎ方。すげぇよ…
新垣さんの体現力も凄いし、あすぴーの表現力も凄い。ゆかりんの沿い方とかも良くって、語彙力どっか行くわ。
そして、
演劇って、何もない。が、何でもある。になるから凄いんだ、ってことも再確認。もちろんそこにガイドはあったりするんだけど、それでもホンモノは無いから。
どんな舞台も、音響さんや照明さん、演出部さんが、最後のキャストなんだけれど、
ちょっとこれは、音照がガチでキャスト。殺陣のサンプラーに近いというか、息を読んで滑り込まないといけないやつ。見事。
アツサノセイニシテ
メグルキカク
ワーサルシアター(東京都)
2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
満足度★★★
SNSに振り回されて不幸になるか、目の前の人間を見て幸せを選びとるか。それは自分にしか決められないはずだよ、と諭されてる感じ。
全てを観客の心に委ねるラストは、これで終わるの?って驚きといろんな可能性を示してて好き。
全体的なパンチが弱いのは、今後に期待。
メトロノウム
ENG
d-倉庫(東京都)
2017/06/28 (水) ~ 2017/07/03 (月)公演終了
満足度★★★★
前半は物語に馴染めなかった。喋りが早すぎて聞き取れなかったりもした。隣の人も着いていけなかったようで寝てた。中盤でようやく世界を知れた。後半で包括構造の仕組みや能力が分かって、最後は図シリアス万歳。
私は!ああいう!図師さんの!シリアスが!大好きです!そして表裏一体なのが星璃くんっていう贅沢さ。二人のシンクロ場面、素敵だったな。超単純化すると“一役二人”という役が他にも幾つかあって、ヒィと赤の女王の表裏も最高でした。達観と執着の狭間で揺れ動くセクシー担当。美しすぎ!
ヒィ役の、ジンジャー/遠藤沙季さん、知ってたけどお御足が美しくてな…。膝上20㎝のスカートなんじゃなかろうか。それで黒のロングブーツ。ヒール10cm。背高!
衣装系で言うと、白ウサギとサンガツウサギのモフモフが正義でした。あ、シーンによっては沙季さんも黒ウサ耳だ。何故???
ENGは戦う男性陣がカッコいいんですけどね、戦う女性もカッコ良くてですね!!!
筆頭がユニコ役の、サファイア/内山智絵さん。芯が強い、素早い、脚の打点が高い。体幹スゴい。なのに乙女!セイウチの旦那が、元の世界での旦那でキュンキュンした。だからユニコの死も、セイウチの死も泣いた。
戦う男性は、石部さん、太田さん、竹内さん、門野さん、澤田さんの5強のアクションがレベル高くて!狭い上に段差の多い舞台面でよくまぁあんなに動けるもんで…。個人的には初見の太田さんに圧倒された。前置きの動き無しで回転繰り出すってどうなってるの!
CRさんのハンプティ可愛かったなー!
今回の公演で、というか、今回もスタッフワークが良かった。テクニカルはもちろん、ロビー周りもね。
票券が翼さんで、運営面に登紀子さんだもの鬼に金棒だよなぁ。d倉庫、そんなに使い勝手がいいとは思えない小屋だけど、気を配ってた感じはあった。
そんなこんなで4,500円は安いよなぁ。
プレイヤー
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2017/08/04 (金) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
満足度★★★
藤原竜也主演、前川知大作、長塚圭史演出、「プレイヤー」観劇。
何なんだこの、惹き付けられるのにもやっとしたものが残る感覚は。
境界線があるのに、突然なくなる。
科学でも非科学でもない。
とんでもない脚本。
私にはこれを咀嚼する能力が身に付いてない。
ただ、ものすごく繊細で大胆な舞台だった。
新宿☆アタッカーズ season2-熱海殺人事件-
UDA☆MAP
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/14 (月)公演終了
満足度★★★★
宇田川さんが考え、松本さんの描く火サス。愛・憎・涙・崖。全部あった。
まっつんの振付が素敵で、丸々一曲ダンスなのに場面が変化して区から、飽きないし引き込まれる。踊りながらの表情もいいね。
ツッコミを封印した亜音さんの、旅芸人・雫と、それを支えるだてさきちゃんの滝飯の絆が、涙腺に攻撃を仕掛けて来るんですよ…。サスペンスなのにぃぃぃ。
主役三姉妹のバランスも良くて、キャスティングが絶妙。ゆりんぎ・たみしょーは最早演劇爆弾だった。。。
舞台版ハコオンナ
聖地ポーカーズ
ブディストホール(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★
舞台版ハコオンナ 前楽公演観劇。ちゃんとホラーでした。心理ホラーというよりも物理ホラー。そしてなにより、ちゃんと #ボドゲ でした。戯曲に落とし込むの上手いなぁ。拡張の灰色の男もしっかり存在してたし、遊んでみたい。
カテコは撮影可。
洋館セット、好みでした。
主演の凛太郎さんも良かったし(特にラストの真実からの変化)、語り部で孤軍奮闘してた田渕くんも秀逸でした。途中から手元で何作ってるか、何者なのか解ってきたのでニヤニヤしちゃった。
田渕くん、新演出版の男おいらんぶりかな?いろいろと見たい作品はあったんだけど、行けずじまいだったから。ご自身のゲームイベントとかもやってたから今回は楽しかっただろうなー。
イリクラ ~Iridescent Clouds~
イリクラ製作委員会
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★
ヒーロー青春活劇ミュージカル #イリクラ2017 ~Iridescent Clouds~観劇。4度目?の再演らしく、脚本の良さは折り紙付き。戦隊ヒーローものだから『仲間』が軸。
そこに夢麻呂さんとカドショーくんの熱さが加わるから、遠心力が強い。心をぐわんと持っていかれるね。
石部さんがかっこよすぎて辛い。見惚れる。あさちゃんと結ばれてるとかズルいあだつこと安達さんが、けなげで可愛い上に歌上手い!
グリーンちゃんのギャップ萌え要素完璧。
緑谷の中川さんが、姉御かっこいい。美しくて歌も上手くて笑いも取れるなんて非の打ち所ないわよ…。
日替りゲスト、高田ずんさん。登場した瞬間からアクション満載で、しかも太田さんが相手だから二人とも速いし、容赦なく攻め技!眼福。これ、塩様も見たかったな。
しかも緑谷と縁が深い役どころだから、中川さんとの絡みが!打ち合わせなしで、あのシンクロ具合すごくね?超人か!?
去り際の『愛だ』は昨日もやったのかな(笑)。
随所にアドリブも散りばめられてて、リピってる人も楽しいんだろうね。ってか、夢さんと石部さんがいて、遊ばない訳がないか(笑)。
ブルーの須永くん、これまで見てるのは確かでどこで見たのか思い出せなかったんだけど、壊れかけの恋唄と愛しのダンスマスター(たぶん再演)か!!!
個人的には、ブルーとピンクの関係性が好み。あと、突然饒舌になったときの喋りがいいね。
モマの火星探検記
少年社中
天王洲 銀河劇場(東京都)
2017/08/09 (水) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
満足度★★★★
目の前に広がる一面のきらめく宇宙空間。憧れと生活、真逆の軸がどう結び付くのか、その道筋が見事だったこと。宇宙飛行士達が逞しかったこと。ユーリが、ユーリとして生きていたこと。何度も胸が熱くなって、涙して、笑って。幸せな空間でした。
openingの全員が順に登場してくるシーン(開始2分とか?)で、宇宙飛行士が次々出てきて、ちえさんがポーズ決めた瞬間で涙腺崩壊だったんだよね。自分でも早っ!て思ったけど。夢が叶う瞬間を垣間見たような気がして。宇宙兄弟を先に観てるからかもしれないけど。
プリステしかり、openingから泣ける作品はハズレが無くて、演出家ってすげーーーーーなーーーー、って思うのです。
人を殺しそうな視線が多い谷口さんが、優しい目をして会話をするのが、最高に温かくて、胸が熱くなる。こういうまさしさんも観たかったから、幸せ。カテコの並びも前後なの、いいよねぇ。
いちばん楽しみにしていたのが生駒ちゃん。めっちゃ役者だった。似合ってたという評価じゃなくて、生駒ちゃんではなくユーリがいた。
井俣さんとのやりとりがすごく自然で、息が合ってて、感情がそのまま出てた気がする。
社中の舞台は、衣装が最高にかっこよくてかわいいんだけど、今回も最高!!!子供達の可愛さも、ロボ達のメカさも、宇宙服のかっこよさも、舞台でしか観られないのが勿体ないほど。
舞台衣装の写真も販売したらいいのに。でも劇場に来た人だけって優越感も捨てがたい(笑)
あとね、こんなにドラマチックな脚本で、見所もたくさんあって、泣いたり笑ったりするのに、
二時間
なんだよ。
そこに納めるってすごく大変な作業で、なくなった台詞もきっとある。でも、このサイズにしてくれて嬉しかったし、意味があると思ってる。
家族百景
七味の一味
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★
家族百景 SP版。
私個人は、どちらかというと”家族”というものに縁が薄い方だから、共感を持って見た部分は多くないけれど、それでも胸がギュッとなるシーンがたくさんあって、笑えるところもちゃんとあって、家族っていいなぁと思うのでした。
GLAYの曲だと、
Father & Son
Precious
SAYYOURDREAM
lifetime
だなぁって、SUMMERDELICSを聞きながら思ったのでした。
平台で組まれた剥き出しのステージで、箱馬だけを使って、30人以上の役者が人生を紡ぐ。家族のいろんな景色を形にする。それほどマイムって感じじゃないんだけど、ちゃんと見える。脚本の妙であり演出の妙だなぁ。
30人超えって、役者居過ぎじゃね?って思っていたけど、必要な人数だった。
たくさんいるからこそ、見せられるリアルがあった。
SP版気に入った登場人物を何人か。
紅葉1の前原さん。かわいい。おちゃめ感とでもいうのか、愛嬌満点。光郎2&紅葉2、最大×最小かな?落差萌え。あ、通常版だとここが1?光郎4、凛太郎さんのがっつりコメディ枠は深いね。表面だけじゃやれない役柄。バク袖も思い出す。
光郎6&紅葉6、沙予さんの押し引きが絶妙で、そこに吹上さんの適確な答えが乗っていく。夫婦ってこうなのかもねっていうリアルが垣間見えて、一番刺さった。
遼の函波さん、場面で目の色が変わる印象。このタイプ好き。
モノトーンズ亜音しゃん。自由で生き生きしてた!笑顔がキラキラにまーっ!
日替わりネタ、 「ぞ」で始まるあいうえお作文って、鬼だな(笑)!
通常版とSP版の両方を見ることができた #家族百景 だけど、配役が変わってすごく見え方が違っていたのに物語の印象が変わらなかった。上手く言葉にできないのだけど…。泣くとこ同じだったんよ。やっぱり脚本がしっかりしてるのかなぁ。役者の力量も平均点以上だったよなぁ。素敵な一味だったなぁ
仁美おかーちゃん、いや、仁美総長役の亜音しゃん。
夜露死苦!って勢いなのに、めっちゃ悦郎命でラブラブで可愛かったんや…。
そして、立派に”母親”になってて、視線が優しかったよ。
いい作品を見るといい役者を発掘できる法則。 家族百景 で一番の収穫は、函波窓 @kannami_mado くんかな。
今日の通常版を見ても、こいつやるな…!感が。調べてみたら団体主宰で作・演もやってるとか、才能溢れすぎでしょ…。
トレーディングライフ
ピウス
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/07/12 (水) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★
トレーディングライフ観劇。やっぱり広瀬さんの脚本はすごいぞ!キャストも上手い人多いから安定してるし、みどころ多い。
良子さんが、the良子さんな役で痺れる。
ウチクリさんの足首がエロい(座席的に拝みまくりだった)。虎こと増田さんもかなり良いぞ…。これは複数回観ると味変わるやつだ…
広瀬さんの演出作品で見る長橋さんは、どんどんいい女優になっていってる。今回のトレーディングライフもだ。他ではどうなんだろうって気になるから、少し前のハッチ演出の作品見たかったな。
衣装可愛くてにまにましてた。杏里さんGJ!
ウチクリさんの衣装で、
杏里ちゃん、よくわかってる!!!
ってなるのは、足元周りです。
トレーディングライフ。
アンダーは、佐藤優次、ですってよ!
そーゆーの、分かると嬉しいんだよね。
髑髏城の七人 Season鳥
TBS/ヴィレッヂ/劇団☆新感線
IHIステージアラウンド東京(東京都)
2017/06/27 (火) ~ 2017/09/01 (金)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/15 (土)
当日引き換えでもらった席が、目の前通路だし、脇は通路だし、グランドレベルだし、当たりでした…。
森山未來と早乙女太一の殺陣を、小劇場みたいな距離で観るとか、今後ないだろな。身体能力すごいです…。
花の時、後方で引きを楽しんだので今回前でよかったし、チケット代の元を取るどころか、倍くらい浴びた気がします。
おるつと狸のペアが大好きでした!!!
どっちもかわいすぎるでしょ!!!
ベター・ハーフ
ニッポン放送/サードステージ
本多劇場(東京都)
2017/06/25 (日) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
本多劇場で「ベター・ハーフ」観劇。
久々に自分の語彙力が足らなくなる作品に出会えた。たくさん泣いた。刺さったことも感じたことも知ったことも色々あるけど、何より満足感が凄い。4人芝居だから技量が顕著に出るものだと思うけど4人とも凄かった。もう一回観たいし、観て欲しい。
風間俊介さんは、前橋ヴィジュアル系っていう映画(http://www.maebashivisual.com )(今見ると凄いキャストだな)で見て以降、気にかけてて、昨年は映画・少女椿でもドラクエのテリーでも好演してて、ますます好きに。嫌な奴って観ながら思うのも含め、今回の役も人間らしさが素敵。
松井玲奈さんは、SKEとしても、鉄道BIG4としても気になる存在ではあったので、本多で4人芝居っていう贅沢な環境は逃したくなかった。
公演は再演で、彼女以外継続キャストっていう、大きな違いがあった上で、体当たりしてとんでもないセリフ言って魅了してくるんだから凄いなぁ。
中村中さんは、芝居も当然上手いのだけど、そこにさらに説得力をもたせてるのが歌の力で。ピアノの弾き語りスタイルなのにものすごいパワーがあって、世界が広がってて、心に寄り添ってくる。いや、ザクザク刺さってくる。
片桐仁さん。ラーメンズの人、っていうくらいの知識しか持ってなくて、だけど絶対この人面白いし芝居上手いよね、って確信があって、すごくタイミングよく観られた。笑いのセンスが良くて、だけど、しっかり芝居で、とても計算してるんだろうなぁと思う。私自身に近い要素も多くてたくさん共感した。
家族百景
七味の一味
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/07/16 (日)
家族百景 SP版→通常版。
私個人は、どちらかというと”家族”というものに縁が薄い方だから、共感を持って見た部分は多くないけれど、それでも胸がギュッとなるシーンがたくさんあって、笑えるところもちゃんとあって、家族っていいなぁと思うのでした。
横道にそれるけど、
GLAYの曲だと、
Father & Son
Precious
SAYYOURDREAM
lifetime
だなぁって、SUMMERDELICSを聞きながら思ったのでした。
平台で組まれた剥き出しのステージで、箱馬だけを使って、30人以上の役者が人生を紡ぐ。家族のいろんな景色を形にする。それほどマイムって感じじゃないんだけど、ちゃんと見える。脚本の妙であり演出の妙だなぁ。
30人超えって、役者居過ぎじゃね?って思っていたけど、必要な人数だった。
たくさんいるからこそ、見せられるリアルがあった。
あと、モノトーンズの日替わりシーンも楽しみ。
SP版気に入った登場人物を何人か。
紅葉1の前原さん。かわいい。おちゃめ感とでもいうのか、愛嬌満点。
光郎2&紅葉2、最大×最小かな?落差萌え。あ、通常版だとここが1?
光郎4、凛太郎さんのがっつりコメディ枠は深いね。表面だけじゃやれない役柄。バク袖も思い出す。
光郎6&紅葉6、沙予さんの押し引きが絶妙で、そこに吹上さんの適確な答えが乗っていく。夫婦ってこうなのかもねっていうリアルが垣間見えて、一番刺さった。
遼の函波さん、場面で目の色が変わる印象。このタイプ好き。
モノトーンズ亜音しゃん。自由で生き生きしてた!笑顔がキラキラにまーっ!
通常版とSP版の両方を見ることができた家族百景だけど、配役が変わってすごく見え方が違っていたのに物語の印象が変わらなかった。
上手く言葉にできないのだけど…。
泣くとこ同じだったんよ。
やっぱり脚本がしっかりしてるのかなぁ。
役者の力量も平均点以上だったよなぁ。
素敵な一味だったなぁ。
仁美おかーちゃん、いや、仁美総長役の亜音しゃん。
夜露死苦!って勢いなのに、めっちゃ悦郎命でラブラブで可愛かったんや…。
そして、立派に”母親”になってて、視線が優しかったよ。
いい作品を見るといい役者を発掘できる法則。
家族百景 で一番の収穫は、函波窓 @kannami_mado くんかな。
SP版だけでなく通常版を見ても、こいつやるな…!感が。
調べてみたら団体主宰で作・演もやってるとか、才能溢れすぎでしょ…。
ペーパーカンパニーゴーストカンパニー
OIL AGE OSAKA
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/06/14 (水) ~ 2017/06/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日観劇。お世辞なしの本気のダブルカーテンコール。
早い展開の中にしっかり笑いがあって、物語が高まった終盤は涙無しでは観られない。ハンカチじゃ足りない。脂の乗った大人達の熱演を是非!
キャストについて。
ヒロイン的役柄っていうのかな。訳あり若奥様。黄色いエプロンの兵藤さん。初めて観る方だったけど、「ギア」に出てるだけあって表現力があるなぁ。声を出してしゃべってない演技でも、声が見える感じを受けた。
あー、ギア観たいんだよなぁ…。
白髪混じりのおばあちゃん。中の人は若いんですよね???な石井さん。締めるところとボケの差!
眼鏡スーツの早田さん。先月のお調子者とは逆の堅物マジメな役。あー、こーゆー人居るいるー、ってなる。
白ジャケット眼鏡のキレる(Wの意味で)女、まゆゆこと福田さん。瞬発力で魅せきるパワー!
赤チェックのマタニティーワンピ、谷野さん。ザ・関西!ってイメージを丁寧に体言してて、芯のしっかりした役。七味の一味、大阪公演にでるそうな。見たかったなー。
アロハ(カッコイイ)。大阪のお喋り番長早川さん。早田福田ペアに対峙する時のかっこよさ!正にOIL AGEの筆頭だよね。
仕事の出来るデスク。スーツの似合う宇田川さん。膝丈のスカートから伸びるおみ足が美しい(フェチ)。デスクだけに芝居全体の調整ポジにある時が多めかな。でもコメディは整えていかないと単なるハチャメチャだから大事なポジ。
黄色のインナー、一番汗かいてる人。椎名さん。この方の女優魂を見るのが本当に好き。一番困って、お節介焼いて、駆けずり回って、大切な事を貫く。それだけでも大変なのに、演技のスイッチを入れ替えなきゃいけない。
こんな鬼なホン書いたの誰だ!(笑)
でも、役者が大変で全力だと輝くよね。
主演。フツーのスーツなのにかっこいい福地教光さん。撮影会ではおちゃめだけど、劇中は正反対。冷徹さ、ドライさの裏にあるものは…?ずーーーっと熱量を抑えた演技が続く(これかなり大変な筈)から、それが溢れ出るラストはこちらも引っ張られる。こういう渋いポジションやらせると本当にハマるよね
白ヘルメット(大)。体を張りまくった演技に定評のある結束さん。全力のコメディだからこそ、ちゃんと計算されてるんだよなぁ。今回もいい背中をごちそうさまでした!!!(フェチ)
”漢”という字が似合う背中が大好き。今回の演目をもって役者活動を一旦停止しちゃうので、見に行けてよかった!
言及できてないキャストさんも、みんなみんな素敵だったのですよ。
全員で芝居してて、パス回しあって、山登ってて、誰も欠けちゃだめなんだなって思える作品でした。
個人的にはFAXさんの仕事っぷりがお気に入りです。裏で誰がどーしてるのか気になる。
ミュージカル『悪ノ娘』
amipro
あうるすぽっと(東京都)
2017/06/04 (日) ~ 2017/06/11 (日)公演終了
満足度★★★★
価格8円
ミュージカル #悪ノ娘 観劇。
昼公演で初日幕開けという珍しいスケジュールの組み方。
ボカロ曲を原作として、2010年にX−QUESTトクナガさんが脚本化、自劇団で上演(高田・大野は客演)。今回はミュージカルとしての初演。
とにかく主演のれいなちゃんがスゴイ。田中れいなちゃんの、一流アイドル仕込みの歌唱力と表現力が、主役として作品全体を引っ張っていってる。エネルギーが半端ない。\さぁ、跪きなさい/って言われたら従っちゃう。
対を成す山本和臣さんは、男性なんだけど女性っぽいというか中性っぽい。それがこの作品で大きなフックになる。
中村ゆかりんの美声と可愛さは群を抜いてる。木田くんの(個人的に)意外なポジションに新鮮さを感じたり、ハリポタみを嗅ぎ取ったり。
渡辺克己さんが出ることを忘れていて、途中で気づいた瞬間の「!!!」感。彼の芝居、好きです。渋くてかっこよくて悲哀を滲み出せる方、なかなか居ないよ!
ごろさん・王子・太久さんの動きは安定で安心で俊敏でした。音に合わせた剣舞の場面は、アンサンブル含めた全員の揃わなさ具合に失笑したけど。アクション手練れ達は、動作自体は早くないけど剣の動きが早く見える動かし方をしてるから余計にね。せっかくのダンス部分だからもっと合ってほしいな
このメンツに対し、MAMORUさんが振付して、六本木さんが殺陣を付けてる、っていうところに、事務所系のプロデュース公演っぽさを感じたり。ちなみに美術は青木さん。
そういえば、ひとみすは今年からamipro所属になってた。どうりであの位置の役が付くわけだ。好演してたよ!
客席のまあまあ真ん中の位置から観たけれど、これ後方席まで熱量届いてる?と疑問になる人が居たのも確かで。演技が完成してないというのとは違うんだけど、力不足を嗅ぎとれてしまったんだよなぁ。初日の緊張であることを願おう。
個人的にイチオシなのが、 #ジョセフィーヌ 🐴役高田さん。推しであることを差し引いても、蹄跡(爪痕)残しすぎでしょう。
二足歩行の人間が、4足歩行の動物🐎を演じているのに、リアリティがあるんですよ。そして、馬なのに王子なんですよ…。見てもらえば納得してくれるはず。
「市と惣左の恋ひ慕ふ」
OG-3works
遊空間がざびぃ(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
小川細川企画『 市と惣左の恋ひ慕ふ』千秋楽観劇。
やっぱり細川作品は映画みたいな面がある。今回は任侠映画。賭場に生きる娘を取り巻く物語でした。
手練れの役者は渋く締めて、レア出現役者も色を残して、若い子達も足跡残して、女はいつも芯が強くある。ふとした時に涙が流れてしまうなぁ。
やっぱりさゆりんはすごい。二十歳であれだけの芝居が出来て、人を惹き付けるんだから。ドスの効いた声で、しばかれたい。←
そして、まさかの柔らかい図師さん!海鮮問屋の病弱な次男坊だなんてズルいよ。コメディは封印してないけど自重気味で、色気がある優しさ。こんな図師さん初体験だよ…
そして、これは小川細川企画。小川大悟さんの男っぷりが最高に良かった!守ることも、攻めることも、全力で。
個人的には、レアキャラ3人見れて幸せ。久しぶりの早田さんの賑やかさ、役者として初めてみる鈴木区鈴木さんの渋い狡さ、脚本としてしか存在を知らなかった麻草さんの小気味いい腹黒さ。
怒号が飛び交う場面もあるのに、言葉が聞き取れないシーンは無くて、横に長く天井が低い”がざびぃ”の舞台面を3分割したり1つにしたりして場面を作り、がっつり和物の世界なのに、劇伴曲にクラシックを持ってくるのが細川さんの演出のニクいところだよなぁ。
あと、杏里さんが衣装だったからお着物が完璧で眼福。
morning sun 晩夏/初春
第27班
テアトルBONBON(東京都)
2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了
満足度★★★★
第27班 morning sun 晩夏チーム観劇。
若くて青くてあたたかくて、じんわりする物語でした。
当日券チャレンジで滑り込めて良かったなぁ。曇り空で朝陽は拝めてないけど、早起きは三文の得、でした。
当日券で入って、当日パンフの文や相関図を見れないままの観劇だったので、たまーにナオユキってどいつだ?(笑)ってなったりしていたけど、物語迷子になることはなくついていけたかな。
転換は無いけど段差とかの区切りで場所が分かれて遷移するタイプ。だからどっちかというと映画的かな。
"いわゆるフツーの大学生"らしからぬ、病気だの結婚だの妊娠だの同性カップルなんかも出てきたから、創られた物語であることは明らかだけど、ちゃんと引き込んでくる力はあったなぁ。突然の乙女ゲーム部分はビックリしたけど面白かった。し、ちゃんと回収されたからいいんだけどね。
ゲーム内で出てきた大沼さんのクマノミ、イケイケ?な性格でかっこよかったなぁ。あんな沼さんはなかなか観れない(笑)。本人とも役とも真逆のキャラをやらせたかったんだろうな。
本役のシノハラは、歳くった大学生かと思ったくらいフランクな先生で、優しくて、舐められてて、人情味溢れてた。
脚本演出の深谷さんの脚本はエビスで以前見てたから、演技も見てみたかったなー(逆班出演)。
そして、あの長閑で凡庸としたキャンパス(笑)を知っている身としては、なんでこんなに複雑な物語を描いた/書けたのか聞きたい。でもまぁ、大学生のころって色々拗らせる時期だよね(苦笑)。