mistaの観てきた!クチコミ一覧

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ああ、演劇

ああ、演劇

くによし組

東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)

2017/05/17 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

通常回とディスり回、両方共観劇。満足度はディスり回の物。
演劇の痛みの部分をクローズアップ。演劇は自慰行為なのか、エンターテイメントなのか。凄い餌をぶら下げられている様な架空劇団のお芝居たち。
これに対してディスり回ではゲストが様々な口を挟む
アガリスク沈さんのディスり回を観劇したのだが。元々面白い部分も含めて、ディスりの増幅効果が作品全体にかかっていて何度も会場中が大爆笑となった。イグロさんは冷静なツッコミ、沈さんは感情の入った心配や怒りでバランスが良かった
ディスりが有って完成している作品だとも思えるので、通常回の取扱には困る部分もあるかもしれない。

morning sun 晩夏/初春

morning sun 晩夏/初春

第27班

テアトルBONBON(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

晩夏、初春両バージョンとも観劇。
モラトリアムの終末を迎えた学生達の日常感漂う言葉や関係性。リアルな日常でのおかしさや、非日常での踊りや歌の面白さ、バランス良く楽しかった。誰かと一緒にいることで生まれるものと傷ついていくものを感じながら朝が来るという世界の表現の美しさ
出演している若手俳優の有望株感がたまらない
2つのバージョンは大筋は一緒だが、一部人物や演出が異なっていて、言い方や間のとり方とか役者さん自身のキャラとかでこんなに見え方や笑いが起こる部分も違うのかと感心した。学生結婚夫婦のやり取りがどちらのVerも好き

疚しい理由

疚しい理由

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/16 (火)公演終了

満足度★★★★

疚しいが読めなくて悔しかった「やましい」
50分の3人芝居だが、脚本が面白く、役者さんが素晴らしく、サスペンスなんだけど面白すぎてニヤニヤ笑いながら観てしまった。特に山本沙羅さんがこの役はもうこれだろって感じの雰囲気で観ていて完全に魅入られてしまった
演技も演出もディティールがしっかりしているからご都合主義とか矛盾があっても気持ちよく騙されてしまう。最後まで誰も信用できないサスペンス。リピーター割でまた観たい位楽しかった

犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む

スズキプロジェクトバージョンファイブ

小劇場B1(東京都)

2017/05/09 (火) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★

説明セリフの多さや、大事な設定の矛盾など、物語としての説得力を欠く部分は目立ったが、役者さんたちの素材を活かして力尽くで展開していくタイプの芝居だとは思うのでその部分でなんとか均衡を保っていた。ラップバトルやキャラ付け、掛け合いなど上手く盛り上がっていたと思う
笑いどころはいっぱいあったので、見せ方とかタイミングとかもしくは客側の構成がちょっと変わればもっとドッカンドッカン来るのかも
しっかりとお客さんを騙すためのディティールが足りないのかもしれない

不謹慎な家/佐藤さんは殴れない

不謹慎な家/佐藤さんは殴れない

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

MCRらしい、笑いと感情に溢れた作品2つ
登場人物の吐き出す言葉がとにかく笑える。別にギャグみたいなことやボケ・ツッコミみたいな会話ではないのに、真面目に言っている状況であったり異空間な状況を作り上げる言葉が楽しい。
パンチラインだけで構成された場面もあったり、笑いの残響がこびりつくような言葉があったりする。
今回は笑いと感情の比率は笑いが多めだけど、それでも振り幅あって心が揺らされまくって最高だった
「佐藤さんは殴れない」の方は元ネタ知っていると笑いが2割増しになるが、知らなくても面白い。堀靖明さんのパワーが炸裂していて、不謹慎な家よりこっちの方が一歩ぶっ飛んだ感じ。時々まっとうに感動するような会話の時も絵面がおかしかったり、でもしっかりと受け止めようとすれば感情に作用する。

60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

五輪や高度経済成長と日の出の勢いの時代において夕陽に染まる人達。優しさに包まれた空間の舞台上の様子についつい笑顔になってしまう。とにかく吸引力の有る舞台。テーマを押し売りせず、人の在り方を見せられるから、何でも無い場面でも泣かされてしまう
西尾友樹さんはやっぱり凄い素敵。こんなに可愛げと愛嬌のある役者さんはなかなかいないよね。足立英さんの15歳にも見える朴訥感と子供でも大人でも無い表情が凄い良かった。役者さんの所作や背中姿、言葉の置き方がキッチリしていて素敵

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

「オハヨウ夢見モグラ」は少年の話す少し不思議なショートストーリで構成された短編集。寓話的な話や「黒豆」の様なこれぞPMC野郎って感じのエンタ系まであってお腹いっぱい。黒豆での加藤慎吾さんのセクシーさを拝むだけでもチケット代の元取れる感じ

「死なない男は棺桶で二度寝する」は、やけにストレートに泣かせにきた場面や展開も多かったけど、今これ何の時間っていう感じの頭のおかしい時間も良い按配であって、ブラックな笑いも織り交ぜつつ全体的に楽しい印象が残った。総理や横綱の荒唐無稽さがやっぱり真骨頂だと思う

1999の恋人

1999の恋人

NICE STALKER

駅前劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/08 (月)公演終了

満足度★★★★

ノストラダムスの大予言が跋扈する中で思春期を過ごした自分ら世代直撃の話。あの頃僕はぼんやり1999年より未来は無いと思って生きていて、刹那的な考え方は今も僕に影響している。エグみの有る台詞で笑わされ、エモさの香る心情にちょっとグッとなった
すっきりと整理された台本で、登場人物同士のやりとりが心地よい。また、山本光さんの女子高生役があの頃を学生時代として過ごした自分から見ても凄いヤバい程に台詞とか存在感とかリアルで、気持ちごと学生時代まで持ってかれた感。油断すると笑わせてくる作品

チル、幻滅。

チル、幻滅。

しあわせ学級崩壊

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★

4つ打ち演劇と言えばよいのか、劇中内サンプリングが繰り返されていくうちにウロボロスの様に円環を描いていく作品。役者の吐く言葉の効果も劇によって様々だと感じた
「すみません、音楽ください」って言って脳内音楽鳴らすのがマイブーム

僕は僕する

僕は僕する

劇団天動虫

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★

寺山修司の詩を元に繰り広げられるダンス&芝居。こういったパフォーマンスタイプの作品は初めてだったので、表現する世界というものの深さに感心。最近言葉やその中身について考えさせられていて、その流れでこの作品に呼ばれた気がする
何かについて思い考える時、頭の中では舞台上で繰り広げられた光景のように、言葉やその意味が不規則な動きで交差しそのほとんどが答えを出さずに泡のように消えてしまう。舞台上の役者達の表現から何か抽出し一つの答えを出せた気もしたし、夢現の中の思いつきの様でもある
自分は寺山修司の詩とかは見たことがなかったのだが、この作品で流れてきた寺山修司の詩はサーカズムに溢れながらもまっすぐ目を見て問いかけられている様な気になるものだった。音楽と踊り、言葉の表現でそれらが舞台上に設置されると、問いかけの答えを探す僕は、石庭の縁台に座り様々な思案を巡らす人の様になっていた

折角の詩なのに、台詞が聞こえにくい部分がいくつかあったのが残念

Lullaby

Lullaby

キコ qui-co.

ザムザ阿佐谷(東京都)

2017/05/02 (火) ~ 2017/05/04 (木)公演終了

満足度★★★

テーマや人と人の関係性、それぞれの想いが舞台上に所狭しと並び立てられた作品。叙情的な台詞より1対1のやりとりが軽妙に跳ねて良い感じ。生歌生演奏が上手く物語にハマっていた

好き

好き

劇団5454

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/04/21 (金) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

好みだとか、楽しかったとか、泣けたとかじゃなく、この作品を見て叫ぶ言葉は「好き」ってこと。劇王東京Ⅲや、やまだのむら「興」とかで興味を持って観に行ったんだけど、そんな興味を場外まで打ち返すような素晴らしい作品。
感情に対してやや極端な価値観を持った登場人物たちが交わることで、観客側も自分が持つその言葉や感情に対する価値や意味を考える構図。自分も安易に「好き」と言う言葉で、自分の感情を相手に押し付けているだけだったかもしれない。「好き」に返すべき本当の言葉もみつからないと考えさせられた
深く自分に跳ね返る台詞や人物造形もあれば、とにかくやりとりの面白さで笑える部分も多くあったり、テンポの会話が心地よいエンタ心あふれる作品。プロローグ部、エピローグ部が格好良い作りだし、役者さんたちが非常に魅力的に見えるのはやっぱり良い作品の証拠だと思う
予定せずリピートした作品は久しぶり。人生で大切な作品がまた一つ増えた

オルギア視聴覚室vol.2

オルギア視聴覚室vol.2

オルギア視聴覚室

上野恩賜公園・不忍池水上音楽堂(東京都)

2017/04/22 (土) ~ 2017/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★

5時間通しで見たが最高に楽しかった
始めてみた団体ばかりだったが、色々収穫があった
それとともに野外ステージ、こういったお祭りだからこその演目もあって
それを味わえたことが幸せだった

はい、チーズ

はい、チーズ

順風男女

OFF OFFシアター(東京都)

2017/04/05 (水) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★★★

順風男女の順風女子コント公演。一切の緊張を持つこと無く、もうずっと笑いながら観られるこういった作品・公演も僕には必要。「謝罪」や「プライオリティ」の今井さんは必見。とにかく楽しい時間を得られて感謝

得て(再演)

得て(再演)

ほりぶん

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2017/03/28 (火) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★

今年一番パワフルな舞台だった。もう、強引に力尽くで両手足五臓六腑抑え込まれて笑わされた感じ。4名の女優さん全員に気圧されて、それぞれ本当にいい顔して真っ直ぐだったり、身も蓋もなかったりするんで参った。語彙力の限界なんでまとめて言うと、とにかく凄え

場違いの一日前

場違いの一日前

電動夏子安置システム

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/03/29 (水) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

時間移動物コメディなんだけど、舞台の作りや時間移動を使った笑いが秀逸。もう一回観たくなる面白い作品だった。比重として時間移動のSFや理論部分は薄めだけど、それをアイテムとして生むコメディ部分の多様性と面白さが抜群。これはお勧め!

3年B組金玉先生

3年B組金玉先生

Peachboys

シアター711(東京都)

2017/03/24 (金) ~ 2017/04/02 (日)公演終了

満足度★★★★

徹頭徹尾、一部の隙も無いくだらなさが素晴らしかった。こんだけ馬鹿馬鹿しい内容なのに、作品的には無駄がなくて合理的な舞台で、ある方向の極地を観た気がする。下ネタ、アニメ・ゲーム・ワイドショーネタ満載でサービス精神も二重丸

その刹那、1/75

その刹那、1/75

奇テ烈と彼女

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2017/03/18 (土) ~ 2017/03/20 (月)公演終了

満足度★★★

第1回公演同様に8本のコント。前回でリミットというかやれる部分が掴めたのか洗練されて素直に面白かった。他では見られない唯一物であるのは確か。コントだけど、漫才のようなボケとツッコミの掛け合いが基本部分あるのが多いのでツッコミ役が重要
井本さん、金渕さん、尾崎さん、小畑さんの4名が前回に引き続き出演。この4人は流石にこなれていて上手くて笑いも多く取っていた。金渕琴音さんのコメディエンヌっぷりがさらに仕上がっていて、今後のお仕事の予定がないのが信じられないと言うか勿体無い

Short cuts3

Short cuts3

劇団ガソリーナ

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★

開演時間が有って無いような小劇場界隈で、ガソリーナの開演時間厳守の姿勢はそれだけで贔屓にしたくなる
AB公演、それぞれ6本の短編集で「2」でも観たのがあったが、座組が変わることによる変化を見るのもまた楽しかった。

ネタバレBOX

「プチプチプチトマト」が好き。人生の一部の時間を公演タイトルの様に短く切り取って見せる事だけでも、切り取り方や角度によって物語は生まれるのだなぁと。犬の尻尾もカエルの卵も砂糖菓子も素敵も詰まった人生がいいなぁ
これは中型の犬ですか?

これは中型の犬ですか?

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2017/03/08 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★

チラシとタイトルの絶妙な笑えそう感に惹かれて観劇したけど凄い面白かった。前説から始まっている面白い空気感。不条理の面白さじゃなくて、そこには必ずちゃんつ突っ込んでくれる人のいる安心感。とにかく笑える雰囲気は言い表すなら「なんちゃら感」
ちょっとおかしな人達が言動も含めた行動で笑いに持ってく感じ。みんなツッコミはするけど解決しようとはしないし、「せっかくだから、まぁみんな楽しくやろうよ」という前説からも続いているスピリットが心地よい空間を生んでる気がする。

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