1
愛を語る資格
ブートレッグ
少年犯罪における被害者と加害者、そして傍観者。 それぞれの心の葛藤を描いた物語。
秀逸な“脚本と演出”を与えられ、化学反応を起こした演者の好演と相まって素晴らしい作品となった。
意外なエンディングにも作者のセンスを感じた。
2
痕跡 〈あとあと〉
KAKUTA
“子を想う母”、そして“関わる者”とのドラマに終始引き込まれた。
そして、肩の力が一気に抜けるようなエンディングを迎え、
私の心のざわつきは平静を取り戻した。
ストーリー、演出、台詞、演技、そして円形舞台の使いかた、どれをとっても素晴らしい作品。
3
夜食の時間
張ち切れパンダ
序盤から中盤にかけては、コミカルに物語りは進むのだが、
徐々にシリアスな展開になり、物語の核心が姿を現してくる。
たたみ掛ける様な衝撃的なエンディングで、タイトル「夜食の時間」、サブタイトル「食べることは、難しい」の意味を知ることになる。
4
通る夜・仰げば尊し
劇団芝居屋
昨今、ギミックを多用した脚本や過剰な演出の演劇が多い中、
シンプルなストーリー、わかりやすい問題提起、自然な演出と芝居が逆に新鮮に感じられた。
役者さん達の、“役を演じている役者”という感じではなく、
その人物そのものに見える芝居は、“劇団芝居屋”ならでは、なのだろう。
5
六悪党
トライヲンズ
手を伸ばせば、役者に触れられるぐらいの距離での観劇という舞台。
その迫力はまるで3D映画を観ているかのようだった!
ストーリーを展開していく役者たちの、
正に“真剣勝負”といった感の演技や殺陣がとても素晴らしく、
どっぷり芝居に浸れた!
6
赫い部屋
深夜ガタンゴトン
「今、描けるものを描いた」と、“裕本恭”
「やりたいものをやる」と、“うでもげる”
という二人の意欲作!
引き込まれるストーリー、細やかでエロチックな演出、衝撃的!なエンディング、観劇後の充足感、
すべてを満たしたすばらしい作品。
7
First Contact
ハム・トンクス
とにかく、涙が出るほど笑った作品。
コメディは人によって“笑いのツボ”が違うので、賛否両論はあるだろうが、
私の“ツボ”には見事に嵌った。
笑うこと、泣くことは健康に良いらしい。
観終わった後は確かにちょっと元気になったような気がした。
8
嘘つき歌姫
office HOMME / team Genius bibi
「嘘つき歌姫」(M)を観劇。
“おとぼけ”や“すかし”の笑いをふんだんに取り入れた“えのもとぐりむ”さんの脚本は私好み。
たっぷりと笑わせていただいた!
舞台と客席の一体感は演者の力によるところが大きいでしょう。
9
宵闇に咲く雨
GEKIIKE
イケメンが揃った劇団で、観客の約9割が女性客だったのだが、男性の私でも、とても楽しめた!
独自の表現による“新感覚時代劇”、とでも呼べばよいのか、ストーリーも面白く、とても魅力的な時代劇だった!
アクションあり、殺陣あり、そして随所に織り込まれる笑いのセンスが◎!
10
自己中カルテット
カミナリフラッシュバックスと、まの。
<草チーム>観劇。
“ニシオカ・ト・ニール節”、どストライク&ツボに嵌りまくりました!
人は誰しも少なからず“自己中”なもので、あることをきっかけに、自分の立場を守るため“自己中”が炸裂する様を描いた作品。
とても楽しめました!・・・が、
私自身、“自己中”にならぬよう気をつけたいものです(汗;)