廃墟
ハツビロコウ
シアターシャイン(東京都)
2018/03/13 (火) ~ 2018/03/21 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/03/16 (金) 14:00
この劇団は初めてなので、過去の公演は何も知らない。ただ、三好十郎の「廃墟」を上演する熱意と意欲に惹かれて、また、2015年の文化座と東演による新劇合同公演「廃墟」の印象がとても強いために、ぜひ見せていただきたいと思った公演である。小劇場での上演としては、よく工夫されていたし、あの空間が、廃墟にふさわしい雰囲気を醸しだしていて、若い人たちが多いのに、戦後の雰囲気をよく出していた。俳優の熱演のおかげで、予想以上に、面白い芝居に出来上がっていた。
取引
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2017/11/10 (金) ~ 2017/11/20 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/11/11 (土)
大人の男4人の、1時間40分に渡るセリフの応酬、洒落た黒一色のステージで、繰り広げられる「おとり捜査」の一部始終。最前列で出演者の気分で拝見しました。
10分間カセット
張ち切れパンダ
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/05/26 (木) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
初見
プレゼントチケットをいただいたおかげで、また初めての劇団を知ることができました。ありがとうございます。
男性1人、女性3人の、たった4人の芝居で1時間15分と短いものでしたが、結構面白かった。男性のワン・ルームのアパートの一室で繰り広げられる、当世若者の恋愛事情や生活を垣間見せてくれたような、そんなリアルな演技が新鮮でした。スマホが重要な小道具として使われる一方、古色蒼然たるカセットテープが使われる、ぱっとしない乙女の純情を、楽しませてもらいました。
深海のBreath [2016]
劇団 現代古典主義
六行会ホール(東京都)
2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了
満足度★★★
新しい試み
プレゼントチケット、ありがとうございました。おかげで興味深い舞台を拝見出来ました。遅くなりましたが、ブログにまとめましたのでお読みいただけると幸いです。今後のご活躍をお祈りします。
http://andromache.blog.fc2.com/blog-entry-257.html
「季節のはざまで」
『月花抄』
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2016/02/17 (水) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
初めての劇団&公演
プレゼントチケットありがとうございました。おかげで、初めての劇団に出会え、現代演劇としては珍しい出し物を見せていただきました。篠本賢一さん主宰の遊戯空間の様な舞台を想像していましたが、今回のお芝居は、衣裳こそ凝ったコスチュームでしたが、殆ど現代劇と言ってもいいものでした。特に狩衣姿の光源氏と頭の中将の会話は、新宿か渋谷で話をしている現代青年のそれでした。現代青年でもあそこまで女性遍歴はすまいと思われる光源氏の女性遍歴の掘り下げがちょっと甘いかな、と思いましたが、美しい光源氏でホッとしました。美しい衣装をまとった女優さんたちが皆キレイで、それぞれの役どころをキチンとおさえての好演、楽しませていただきました。今からブログ(「季節のはざまで」)に書き始めます。
ラブストーリーはいらない
TOP BANANA
劇場MOMO(東京都)
2016/02/10 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了
初めての劇団
プレゼントチケット、ありがとうございました。こういう機会に未知の劇団に出会えるのは嬉しいことです。最近の芝居には珍しく、暗転とBGMが多用されていて、ちよつとびっくり。まるでテレビドラマか映画のようだと思って調べてみると、脚本と演出が映画監督の方なんですね。納得です。カスミ草に象徴されるように、純愛がテーマだつたんですね。
金の卵1960
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2016/01/28 (木) ~ 2016/02/10 (水)公演終了
満足度★★★★★
だるま座初見
プレゼントチケット、ありがとうございました。その日は偶然のことながら、同じ1960年代を描いた作品をもう1本見ており、興味が倍加しました。1960年代というと、終戦から15年ほどしか経っていないという、今から15年前というと2000年に入った頃のことだと考えると、そんな程度の時間空間だった、と認識を新たにしました。
一方で戦争を知らない世代が、「安保反対」を叫んで国会周辺をデモり、一方で貧困から何とか脱しようと集団就職してくる若者がおり、そのまた一方で、戦争を引きずる大人たちがいる社会だったのだと。
その社会的背景がよく描かれていて、特に、中隊長を演じた俳優の存在が芝居の要になっていると思いました。
飛龍伝 2016
大坪企画
劇場HOPE(東京都)
2016/02/02 (火) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めての「飛龍伝」
プレゼントチケットでこのような面白い芝居、しかも最前列とはありがたいやら嬉しいやら。客席は小なりといえど一杯、連日盛況のようで、そんな中でのプレチケという大盤振る舞い、感謝。
もう少し大きい劇場で、もっとたくさんの観客とともに、と想像すればあの熱気がもっと増大するだろうに、と思うけれど、小さい空間ながら、黒一色の素舞台で、男たちの乱闘、汗の滴り、つばの拡散、客席まで飛んできそうな血しぶき、と独特の疾走感と矢継ぎ早の台詞。特に大坪さんの流れるようなセリフ回しに、酔いました。
ありがとうございました。また寄せてもらいます、今度はお金を払って。
ティーチャーズ・ルーム【ご来場ありがとうございました!!】
劇団マリーシア兄弟
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/01/27 (水) ~ 2016/01/31 (日)公演終了
満足度★★★
「職員室」を拝見して
プレゼントチケット、ありがとうございました。初めての劇団をこういう形で見せていただき、現在の小演劇の裾野の一端を見せていただく良い機会となりました。「職員室」の雰囲気と俳優の教員を演ずる雰囲気はよく出ていたと思います。が、「職員室」をテーマにして、ナニを仰りたいのか、よくわかりませんでした。
細かなことですが、学年の教員たちがいる部屋を「職員室」とは呼ばないだろうし、また「学年会」を「職員会議」とも呼ばないだろうと思うのですが。
愛しきは
劇団 きみのため
テアトルBONBON(東京都)
2015/04/15 (水) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
「かなしきは」
プレチケ、ありがとうございました。
ブログにまとめましたので、感想とさせていただきます。
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月の宴『ヘッダ・ガーブレル』新人公演『桜の園』
演劇集団アクト青山
APOCシアター(東京都)
2015/04/07 (火) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ヘッダ・ガーブレル
「誰かの人生に多大なる影響を与えたい」などと思うこと自体が大変な思い上がりだが、主人公のヘッダの苦悩が、とても近い客席にいるにもかかわらず、なかなか伝わって来なくて、残念。
狭い空間を上手く使って、四角いステージの上での上演、お見事でした。客席の数が41,2とは少なすぎですね。
タイトルが「ヘッダ・ガーブレル」だけれど、劇中ではみなさん「ヘッダ・ガブラー」とおっしゃってましたね。
プレゼントチケット、ありがとうございました。
完熟リチャード三世
柿喰う客
吉祥寺シアター(東京都)
2015/02/05 (木) ~ 2015/02/17 (火)公演終了
贋作リチャード三世
女性だけによる、いつもの換骨奪胎80分シェイクスピアシリーズ第7版「リチャード三世」ということだが、これはもうシェイクスピアとは別物の、シャープでスタイリッシュなモンロールウオークの女性陣によるショーのようなもの、ですね。
「蛍よ……妖しの海を翔べ」
劇団ギルド
座・高円寺1(東京都)
2015/01/29 (木) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
意図は酌みたい
「義経伝説」をひも解いて見せてくれたが、弁慶の人物造形と3人の影武者の描き方は興味深かった。弁慶を「袈裟と盛遠」のエピソードに当てはめるのはちとやりすぎ。また、貧乏な小せがれたちの軍団でしかなかった義経主従の浮き沈みに、当時の学生運動の学生たちをオーヴァーラップさせたい気持ちは分からないでもないが、あまりピンとこなかった。
35年前の作者の熱い気持ちと、義経主従を熱く、熱く演じる若い役者さんたちの健闘を称えます。
「一本刀土俵入り」
椿組
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2014/10/15 (水) ~ 2014/10/21 (火)公演終了
満足度★★★★★
アングラ劇拝見
長谷川伸の「一本刀土俵入り」に「瞼の母」、それに「ゴドーを待ちながら」を加えて、ごった煮の世界を、東京の場末的イメージの街に描く。「愛のケロイド男」と「インテリ」のとめどもない会話も妙だけど、そこに登場する「鉄腕アトム」もおかしい。戻ってきた平和橋建と葛飾のトルコ風呂の「金指お兼」のからみも凄まじいが、4人組のトルコ嬢は、可愛すぎちゃって。
宵闇に咲く雨
GEKIIKE
シアター風姿花伝(東京都)
2014/10/03 (金) ~ 2014/10/14 (火)公演終了
新感覚時代劇!
初見。
華のある主人公・龍源地紫乃介役の樋口夢祈に、渋い和興がサポートする、なかなか面白い劇団。樋口夢祈、まだ若いのに、座長の風格さえ感じさせて、堂々としたものでした。時代考証など細かいことは言いません。オールメールの、不思議な魅力を備えた若者たちが、アクションあり、チャンバラあり、歌あり、踊りあり、と娯楽色満載のショーのようなお芝居でした。
狭いステージで、よく稽古したであろう殺陣を披露するのは、なかなかのものです。もう少し広い舞台で、のびのびと動かせてあげたいわ。
夏の砂の上
作戦会議
Ito・M・Studio(東京都)
2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
見応えのある芝居
(観劇日当日のtwitterより)
作戦会議第4回公演「夏の砂の上」拝見@Ito.M.Studio 代々木上原。代々木上原東口を出て、まっすぐ、しばらく坂を登りきったところ、右折、住宅街のまん真ん中に、小さなスタディオ!50人程で一杯、補助席も出る盛況。2時間20分、休憩なし。こういう劇場があるのか…。