ハウザーの観てきた!クチコミ一覧

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マナナン・マクリルの羅針盤

マナナン・マクリルの羅針盤

劇団ショウダウン

シアター風姿花伝(東京都)

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

林遊民という役者
実在の海賊をモデルに、大航海時代を描いたファンタジー的な作品。それを、若い林遊民さんが一人芝居で演じる。
東京初日という事もあり、またセリフ以外でも状況説明的なセリフも多く、膨大な量のセリフの為、言い直しや言いよどみが少し目についた。
途中休憩10分を挟み、2時間10分という長時間の舞台は一人芝居では体力的にもきついと思われ、息切れする場面もありました。(アフタートークで一日3ステージするという話もありましたが、少し驚愕です。)

それらを踏まえてみても、実に素晴らしい舞台でした。
壮大な物語に、林遊民という魅力的な役者さんがマッチし、実に見ごたえがありました。前述の部分が改善されればもっともっと素晴らしい舞台になるかと思います。既にファンになっておりますし。

大阪が拠点のようですが、東京での公演があれば、是非他の芝居でも林遊民さんを観てみたいと思いました。




ネタバレBOX

途中、舞台中で水分とエネルギー補給するシーンがありましたが、あれがもし演出なら脱帽です。(少し恥ずかしそうに言う、ウィーダ(号) in 食料 は笑いました)
こわくないこわくない

こわくないこわくない

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

魅力的な役者さん達
客演で観た幸田さんがまた観たく、噂のクロムモリブデン初観劇。
児童ポルノ、ネグレクト、人身売買とダークなテーマ満載の舞台。音響もすごく、揺れる感覚を体験しながら、舞台の世界に引き込まれた。
公演中なので、詳細はネタバレで。

ネタバレBOX

まず、ダークなテーマ満載の舞台であるが、その問題点を残しつつ見事にコメディ化されている。問題と分かりながら、だけどじゃあどうする?と問題の深さをさらけ出す当事者たち。安易な解決策など提示せず、それぞれの問題点に、ひき逃げ&娘の復讐というテーマも加わり、更に物語が加速していく。
面白い、ただただ面白い!
これも、実に魅力的な役者さん達が演じているからだと思う。

全てが看板役者という劇団、クロムモリブデンの底力を感じた。
オーディショナーの方々も、魅力的な方はいらしたが、やはりクロムの方々に比べると差があるように思えた。演技力なのか、クロムという舞台での経験の差なのかはわかりませんが。
その中で、川村さんは劇団員に負けず劣らず、良かった。役柄の純真さを感じるみずみずしい演技でした。
クロムの劇団員さんはどなたも良かったが、特に武子さん&とかげさんの夫婦は良く、夫婦間の問題もありますが応援したくなる感じでした。
葛木さんには、驚かされた。舞台上でセリフがないシーンでの動きや表情を含め、実に上手い!登場シーンの電話の場面だけでも演技力の高さを感じました。
そして、幸田さん。やはり幸田さんでした(笑) 美人の無駄遣いと言われる幸田さんは、良い意味で上手いという表現ではなく、凄いという言葉が一番ふさわしいと思います。ダンスシーンは必見です。

今、書いていても色々なシーンが思い浮かびますが、葛木さんの登場の電話のシーン、宇野さんが殺処分屋に電話するシーン、物語の終盤で舞台上に全員が揃い、順々に冷凍されていくシーンが特に好きです。(あのダンスもたくさん見れますし(笑))

最後に、役者さん達が舞台を横切り、次のシーンに関係する人だけ残る場面転換は初めて見たので、とても面白いと感じました。

時間が取れれば、もう一度観たいです。








キスミー・イエローママ

キスミー・イエローママ

ゲンパビ

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

変わっていく人達
死刑執行の為の、電気椅子の導入を軸に、電気屋の兄弟とその周辺の人々の心情や関係性の変化を捉えた良作の舞台でした。



ネタバレBOX

色々なエピソードを絡め、たんたんと物語と時間軸が進んでいく感じですが、
一つ一つのエピソードが後のエピソードに絡む感じで面白かったです。
ただ、最後までよく分からない部分もあり、観客の想像に任せる部分も多い舞台でもありました。
登場人物の心情が変わっていく物語でしたが、悲しい方向へ進んでいく人が多く、それも現実的なのかなとも思いました。
全体的に悲しい物語ですが、役者さん達の演技もその心情の変化を良く
表していて、個人的には、蓮根さんと三澤さんの演技と役がこの物語を上手く支えていたように思います。

少し残念だったのは、海外設定(アメリカ?)の割に、バーのメニューが紹興酒だったり温泉の話題が出たり、登場人物がほぼ日本人にしか見えなかったのは少し違和感がありました。

ラストシーンは、救いのある展開でも良かったのではと思う反面、この舞台には相応しいとも思いました。
赤と黒=RED&BLACK

赤と黒=RED&BLACK

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

エンターティメント
初観劇でしたが、歌、踊りが随所に入り、エンターティメント性が強い舞台でした。ストーリーは、「満州」、「赤と黒」、「サロメ」を混ぜた芸術性の高いもので、魅力的な女優さんも多かったです。
ただ、女優さんを魅せる舞台でしたので、観劇後は歌や踊りの部分しかあまり残らなかったですね(笑)

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

私の嫌いな女の名前、全部貴方に教えてあげる。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2014/08/22 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

内面の暴露
5月のスズナリ、7月のバ-公演に続き、3回目の月刊「根本宗子」の観劇。
通路にお客さんを座らせる位の満席。 客層も狙い通りか?女性客が多かった。さて、本編の方であるが結果から言うと、非常に楽しめた。正確には、楽しめたというより、観て良かった。
以下、まだ公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

舞台を上下に使い、下をメインのカラオケルーム、上を役名そのままの根本宗子さんの部屋という設定。メインのカラオケルームだが、人気バンドボーカルとの合コン、女性5名に対し男性2名。カラオケ店員やバンドの狂信的なファン等も加わり、この女性達の心情、駆け引きが物語を進めていく。
この会話や仕草が実に細かく練られており、笑いを誘う。役者さん達の演技力の高さと誰もが経験したことがあるような情景だからであろう。
だが、最初は笑いながら観ていたが、途中から心の内面をさらけ出すようなセリフが続き、途端に苦しくなった。嫌いな女とあるが、男女問わず各登場人物の誰かに近い部分があるのではとも思う。
そして、合コンが終わり、今度はそれから3ケ月後の上の根本さんの部屋にメインが移る。この時の彼氏と会話が実に秀逸で惹き込まれる。作・演出のイメージが強い根本さんの役者としての技量の高さを改めて感じました。
この後、衝撃のラストにつながるのですが、このラストシーンには賛否両論あるかと思う。個人的には、心情的には分かる部分と、やりすぎではと思う部分もあるので。
(結依子さんも連帯責任?あ、やっと仲間入りか(笑))
いずれにせよ、感情移入して観られたので、私にとって大変観て良かった舞台でした!

公演後の根本さんの啖呵も、色々波紋があるかと思いますが、上を目指している人だから言える言葉だと思いますし、これだけの脚本を書ける人が、その影響を考えない訳がないかとも思います。
誰もが納得する、次の根本宗子さんの最高傑作が早く観たいです!





JOKERS

JOKERS

[DISH]プロデュース

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★

お祭り
演劇中にお祭りのシーンがあるが、これがこの舞台を見事に表していると思いました。そう、お祭りなのです。ダンス、歌、どじょうすくい練習風等、まさに商店街のお祭りに近い。言い方が悪いかもしれませんが、「ヘタウマ」な感じです。(本当にダンスが上手い方も、何人かいらっしゃいました!)
ストーリー的には、少し矛盾する所や、やや登場人物が多すぎる点等が気になりましたが、お祭りと考えると多い方が楽しいし、細かい所は気にしなくてもいいのかなと。
千秋楽を観劇致しましたが、間違えてやり直す場面やアドリブらしいセリフも見れ、作り上げている芝居の中で、逆jに新鮮に映りこみ良かったです。


【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

【終演しました!】ピンポンしょうじょ→

劇団ダブルデック

OFF OFFシアター(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的熱量
まず、圧倒的熱量を感じた。役者さんがとにかく動くのだ。そして、膨大なセリフ量。正直、圧倒される。95分を走り抜ける感じであり、矛盾しているがそれ以上に長くも感じた。原因は、95分の中でいくつものエピソードを交えて、ピンポン少女が成長というか大人になっていく過程が描かれている。そして、次のピンポン少女にもつながるストーリー。これが、95分に凝縮されている。実に見事で素晴らしい脚本でした。

役者さん達は、激しい動き、ダンス、歌、そして膨大なセリフと正に皆さん全力投球でした。いや、ピンポンなので、カットやショートを使わずに、ドライブとスマッシュの連発という所でしょうか。とにかく、凄かった。
特に、さんなぎさんの演技には良い意味で驚かされた。

全編を通して、笑いながらも色々と考えさせられる素晴らしい演劇でした。

ネタバレBOX

最後のネット放送で、視聴者数が減っていくという演出には、感嘆させられました。
6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

6C×BCS ~夏のショートストーリーズ~

シアターKASSAIプロデュース

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/08/20 (水) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

Cコース観劇
4コースのショートストーリーコースの内、Cコースを観劇。
Cコースは3作品のストーリーであるが、どれも味わいがある。
6番シード&バンタムクラスステージという実力派の劇団のコラボなので、
役者さんの演技力もさることながら、脚本・演出もまた面白い。
公演中なので、詳しくはネタバレで。

ネタバレBOX

幽霊アプリ ~ オープニングの作品なのでドタバタコメディ色が強い感じで始まるが、途中から亡くなった男性の想いが分かり、ちょっといい話になり、最後はしんみりな終わり方。

几帳面独白道化師 ~ 3本中唯一、コメディでは無いシリアスなストーリー。土屋さんの一人芝居に近い話であるが、観客が予想している2脚の椅子からノートへと真相が移るヒネリが面白い。色々と想像力を掻き立てられるストーリー。

バスケットボールダイアリー ~ 個人的には3本中で一番好き。弱小実業団女子チームのハーフタイムに起こる騒動の話だが、実に面白い。プロではないので試合もして仕事もする実業団の実情の一辺が観れた気もした。各人がそれぞれ個性的にキャラ立ちしていて役者さんの演技力もあり、実に魅力的。問題があるたびに、キャプテンを交代させ、ダイアリー調に進んでいく内容も面白い。笑いながら、最後はこのチームを応援している自分がいました。キャプテン、監督、マネージャーさんは特に印象深かったです。

最後ですが、本公演は毎回イベントをされており、観劇の回は大流しそうめん会でした。 これが、実に楽しかった。役者さんとも触れ合いますし、一緒に何かをやるという機会はなかなか無いので、良いイベントだと思います。
観劇90分、大流しそうめん会120分でしたし(笑)
このような劇団や劇場はこれからも是非応援したいです!





『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

『穴の中 或は、■の中』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/08/13 (水) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

個性的な登場人物
不思議な空間の話だが、主人公は至って普通。そのギャップが面白い。
また登場人物のキャラがしっかり出ており、安心して笑える感じ。
これも、役者さん達の演技力がとても高いからだと思った。
表情、長セリフ、セリフが無い時の立ち振る舞い等、実にどの役者さんも素晴らしい。
ストーリー的には、いくつか疑問は残ったが、人間知らなくても良い事があるという事か(笑)

ひとつ、残念なのは悪天候やお盆期間中とは言え、この公演で客席が埋まらない事。実にもったいない!

ハイキングフォーヒューマンライフ2014

ハイキングフォーヒューマンライフ2014

劇団PATHOS PACK (パトス パック)

「劇」小劇場(東京都)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★

前に進む
自殺した人ではなく、残された人達に焦点を当てた名作。自殺そのものを非難するのではなく、その為に不幸になる人がいるのを分かって欲しいとの想いが見えた。やや、私では良く理解しにくいシーンもあったが、最後はそれぞれが前に進んでいく終わり方に共感できた。

おせっかい母ちゃんリビングデッド

おせっかい母ちゃんリビングデッド

ぬいぐるみハンター

駅前劇場(東京都)

2014/08/08 (金) ~ 2014/08/17 (日)公演終了

満足度★★★★

スピード感
役者さんの畳み掛けるようなセリフ、過去の回想への場面転換の多さなど、
実にスピード感ある舞台でした。またアドリブのようなセリフも多く、面白い。

ネタバレBOX

解散ライブ直前の楽屋が中心ですが、過去の回想シーン等が入り、ライブまでの時間だけだが実に上手くまとめられている。徐々に、各人の想いをぶつけていくシーンは切なさが漂う。役者さんそれぞれの熱演も見事。なかでも、、お母さん役の神戸さんの演技は流石。
ただ、ストーリーに関して言えば、主人公の恩太が高校時代から成長していないのがやや不満。これでは、確かに心配で昇天できないか。

新曲聞きたかったです♪
RIVER SIDE  STORY

RIVER SIDE STORY

STUDIO D2

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

確かにミュージカルです!
失礼ながら、ダンススタジオの公演という事でダンス中心で芝居部分はそこそこかなと思っておりましたが、良い意味で裏切られました。ダンスは勿論、芝居部分も違和感なく、予想以上だったのは歌。確かにミュージカルでした。公演後に分かったのですが、今回はオーディションで各分野から集めたとの事。納得です。確かにそれぞれ得意部分とそうでもない部分があったとは思いますが、(特にダンスシーンは技量の差が出ますね(笑))全体的にまとまっていて、とても楽しめました。

千秋楽を観劇しましたが、最後の主催の挨拶はお人柄が出ていてとても良かったです。

ネタバレBOX

兄弟でなぜ、禁断の愛と歌ったのでしょうか(笑)

ベリーダンスは必見です!
祀(MATSURI)

祀(MATSURI)

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

時代劇とDJは・・・。
初見の劇団さん。開演前から、DJの生演奏や浴衣のスタッフさんの誘導など、夏祭りの様相。 
七福神と江戸の大火を題材にした時代劇でお囃子や太鼓などの和の演奏もあり、楽しめました。

ネタバレBOX

前半はやや説明部分も多く、かなり緩い感じでしたが、主人公の独健が武蔵の森を離れ、江戸に行くあたりから面白くなりました。ストーリー的には、面白いとは感じたのですが、登場人物も多いせいかやや個々の人物の描写が少なく感情移入するまでには至らなかったです。例えば独健が平家の末裔である必要はあるのでしょうか?
そして、気になったのは、DJブースの存在。基本的に舞台中央の奥にあり、生演奏が聞けるのですが、時代劇には不釣り合いでは?面白い試みとは思いますが、DJさんはTシャツに帽子ですからね(笑) 見える機会も多く、場面転換でも演奏が長過ぎると感じました。
ミュージカル「ミス・サイゴン」

ミュージカル「ミス・サイゴン」

東宝

帝国劇場(東京都)

2014/07/21 (月) ~ 2014/08/26 (火)公演終了

満足度★★★★

大迫力
エンジニア:市村正親さん、キム:知念里奈さん、クリス:原田優一さんの回を観劇。生オケ、迫力のダンスシーン、役者さん達の熱演及び熱唱、どれをとっても満足できる舞台でした。  

   追記)市村さんの病状の回復を祈念致します。

ネタバレBOX

話題のヘリコプターシーンも圧巻です。
休憩25分で、2時間40分程。
次回は別のキャスティングでも観てみたいかな。
河童

河童

DULL-COLORED POP

吉祥寺シアター(東京都)

2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

独特の世界観
独特の世界観の演劇でした。万人受けする舞台ではなく、観客に色々考えさせる舞台です。ダンスシーンは見応えがあり、役者さんの技量も高いのは分かるのですが、正直私ではよく理解できませんでした。その為、感情移入も出来ず単に舞台上を眺めるだけになってしまいました。残念ながら、再度観れば、分かるという感じでもないです。

夕-ゆう-

夕-ゆう-

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/03 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

名作
宅間さんが脚本された作品が好きで、今回名作「夕-ゆう-」をやるとの事で、何とか時間を作り、観に行きました。率直な感想はやはり「名作」です。

ネタバレBOX

主人公たちの高校生~30代と徐々に年月が流れていきますが、反感しながらも絶えず家族・近所で支えあうアットホームな舞台です。大好きな元弥にどうしても告白できない夕、夕の気持ちに気づいて何とかさせてあげたいと思う周りの人達、基本的に皆、自分の気持ちは大事にしたいが周りにも気を使える人達ばかりです。だからこそ、応援したくなり、歯がゆくなるのでしょう。
会話も演出かアドリブか分からないシーンも多く、これも魅力です。
上原さんに向かって、SPEEDの中にとても可愛い人がいるというシーンは必見です(笑)

好きなシーンは多々あるのですが、個人的には再入院する静の事で落ち込む夕の為に、元弥が宝物を上げるシーンと亡くなった後の宝箱に坂田が間違えて書いたチラシが入っているシーンには泣かされます。

素敵な役者さんが多かったのですが、その中でもやはり宅間さんの演技力は実に素晴らしい。高校生時代から大人まで見事に演じられておりました。

途中の撮影タイムや終演後のダンスなどもあり、まさにフェスティバルでした。
0号 -2014-

0号 -2014-

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

王道エンターテイメントの神髄
人気のゲキバカ、初観劇でしたが、芸劇でほぼ満席、客層もバラケテおり公演前から様々な人に受け入れられているのが分かりましたが、公演を観て納得致しました。
「分かりやすいのに奥深い王道エンターテイメント」というフレーズに期待してましたが、まさにその通りでした。
奥深い脚本、実力派の役者さん、ダンス、殺陣等どれをとっても期待以上でした。

ネタバレBOX

最初現代から始まるが、オープニング早々から、舞台から降りて観客に話しかける、ある意味タブーな出だし、そして物マネとすぐに観客の心を掴む。ここまでは演劇というよりコントに近い立ち上がり。そこから2人の老人に会い、昭和初期の回想シーンへと入っていくがこの入り方も見事。昭和初期の活気あふれる状況が描かれる。大スターや大監督、そして大スターに憧れる若者達、また撮影所近くの定食屋さんや新聞記者達と、実にみな生き生きと描かれている。それぞれが、夢を持つ姿に心が打たれるのだろう。だからこそ、その後の戦火に徐々に巻き込まれる様子が涙を誘うのだろう。実際に、赤紙が届いた後藤と菊田の会話シーンは秀逸で泣かされた。個人的には、望月少佐と幸田のシーンも好きです。
千代子が後藤からの手紙を読むシーンも訛りが途中から出てくる演出や二人の名前だけが漢字で書けるという所はまさに涙腺のツボでした。
また、ケンちゃんや遠山が笑いのアクセントを上手くつけており、笑い・涙ありの王道エンターテイメントを実現していました。
これも各役者さんの技量の高さが秀でているからであり、素晴らしい演技力と素晴らしい脚本の作品だと思いました。
最後は、ある程度予想できましたが、本当に奥深い王道エンターテイメントでした。

Get a Life(ご来場ありがとうございました!)

Get a Life(ご来場ありがとうございました!)

613

劇場MOMO(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

観劇して本当に良かった。
精神科医、カウンセラーという少し重いテーマの作品で重厚な人間ドラマを期待して観にいったが、率直な感想は観て本当に良かった。
感動という言葉は恥ずかしくてあまり使いたくないが、素直に感動した作品でした。

ネタバレBOX

前半では、それぞれが抱える悩みを、後半ではその悩みに対して答えを出していく、見事な構成の舞台でした。
特に後半の、沢村医師に末期ガン患者の小峰さんが本音を言うシーンやその後の小峰夫妻の散歩シーンには泣かされました。
登場する人、それぞれが悩みを抱えており、それをどの役者さんも見事に演じておられました。
個人的には、沢村医師と看護婦の蒼井さんの関係が素敵で微笑ましかったです。

ダンス、映像等を使わずに、見事な脚本と役者さん達の熱演で作られた正統派の素晴らしい作品でした。

また、道案内メールや来場の御礼メール等も頂いてしまい、細かいお気遣いを頂いた制作の方々も含めて本当に素晴らしい作品だと思います。
owl children

owl children

株式会社Legs&Loins

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/07/16 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★

期待通りの再演
見事な舞台セット(写真撮影OKなので劇場で是非写真を)に加え、戯曲が全国出版されるにふさわしい内容で実に見ごたえがあった。

ネタバレBOX

多重人格者の連続殺人と、開演まもなくわかるが、後半にもうひと捻りあるのがお見事です。最初の方のセリフで、表に現れない人格や裏に潜む人格等の話があったので、ある程度は予想していたが、良い意味で予想外でした。
イケメンな方々が多く、女性ファンが多い劇団ですが、演技の方も予想以上で人気があるのが分かりました。客演の方々も多彩で、特に坂井さんの熱演は素晴らしかったですし、オオトモさんは流石に上手い。

一つ、残念だったのでは見事な舞台セットではあったのですが、大きな障害物もあり、見えづらかったです。入口入って左右、舞台横、舞台後方があり
私は入口入って右側で観ました。ただ、他の席でも見づらいような・・・。
「6月のパンティ」

「6月のパンティ」

モーレツカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の優しさ
あらすじとタイトルに魅かれ、観にいきました。
コメディですが、人の優しさがあふれた良い作品、人の優しさには、男性も、女性も、オネエも関係ない、素敵なお話でした。
観終わった後に、暖かい気持ちになれました。

ネタバレBOX

登場人物が基本的に良い人ばかり。
おかまBarを中心に、そこに出入りする人たちが家族のような関係になっている。自分の為ではなく、人の為に何かしてあげたいと思う人ばかりで、
「絆」を感じさせ、泣かせられる。
出ている役者さんたちも、素敵な人が多く、次回以降も観てみたいと思いました。舞台も両サイドを上手く使い、暗転も少なく、2時間の公演も長くは感じませんでした。

一つ残念だったのは、運営の問題かとおもいますが、当日パンフがなく、出ている役名と役者さんの名前がつながりませんでした。役名は観たのでわかりますが、それがどの役者さんか不明。初見の役者さんも多く、他作品で観たいと思える役者さんがいただけに悔やまれます。 
有料パンフがあったのですが、それを買わなければいけないという事でしょうか? (後で調べましたので、大体はわかりましたが。)

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