sbunshunの観てきた!クチコミ一覧

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人狼TLPT S『未来への十字架』

人狼TLPT S『未来への十字架』

私立ルドビコ女学院

新宿村LIVE(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/12 (月)公演終了

満足度★★★

それにしても舞台は色々あるものです。気をつけないと「ネタバレ」になってしまうので概略だけをお話します。話のメインは、ルドビコ女学院の登場人物が「人狼ゲーム」に挑むというもので、これに観客が推理ゲームとして参加します。脚本があるようだけれど、その場の流れで演技をしなくてはいけない場面もあります。出演者は大変ですけど、女優陣のファンにはたまらない面白さ。毎回同じではない展開。毎日、毎回観劇する「濃いファン」はいるのでしょうね。私ですか? 女優陣の区別が付かない。推理に出遅れてしまいました。

iaku+小松台東「目頭を押さえた」

iaku+小松台東「目頭を押さえた」

iaku

サンモールスタジオ(東京都)

2018/01/30 (火) ~ 2018/02/04 (日)公演終了

満足度★★★★

とある山間の集落に残る葬送の因習と、ここで育った従姉妹同士の2人の女子高生を中心とした話。最後の事故以外、特に大きな出来事があるわけでは無いのですが、何かとても雰囲気がある芝居でした。このような因習については全く無知なのですが、宮崎弁という方言の舞台が、妙なリアリティを感じました。松本哲也については、「明るい家族、楽しいプロレス」という作品を観たことがあります。この作品と何か共通性を感じました。5月の劇団俳優座の舞台、横山拓也脚本の「首のないカマキリ」にも関心があります。

プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

東京カンカンブラザーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

『ラブシャーク』ですが、舞台は豪華客船『パシフィック・マリン号』。登場人物は多い。乗客たちは問題を抱えている人ばかりで、次々トラブルが起こります。展開は面白い。ただ支配人の女性はしっかりしているのですが、元漁師の船長が頼りない。船長である彼を「笑い」の対象にすると、なぜかテーマである「愛」と「笑い」と「感動」がうまくかみ合わない。シリアスな事件が起きるので、所々に挟む「笑い」がリアリティを損なうものにしてほしくはないと思いました。

いつもいつも君を憶ふ

いつもいつも君を憶ふ

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2018/01/11 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

100年というのは長い。100年経てば、全てが変わる。少なくとも、最初から三代目の時代になっています。時代は大きく変化しているはずです。100年経てば、その100年前を知っている人はいなくなるのです。

その100年という長い時代を描く上で、この家族を見守る客観的な物がほしい。作者は、それを「大きな古時計」で表しました。しかもそれを小笠原良知、84歳に演じさせました。これがこの作品に「命」を与えたのだと思います。

老舗、劇団俳優座の俳優陣、層の厚さを感じます。骨太な作風の文学座・山谷典子が俳優座に所属する全世代の俳優陣にあて書きした新作。そして今、最も勢いのある深作健太が演出。年齢層の高い観客が多い俳優座の舞台ですが、この意欲作、是非、多くの若い人にも観て、社会を、日本を、世界を考えてほしいと思いました。

レンジャー

レンジャー

ミュージカル座

光が丘IMAホール(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

1970年代の、とある特撮番組の制作舞台裏。いきなり「ゴレンジャー」のアクションシーン。「子供番組」の話? そんな雰囲気から始まりました。主役俳優が降板されるあたりから話が面白くなります。スタッフ・俳優たちの人生がその作品のストーリーと重なり合うのです。オリジナルミュージカル、やりますね。藤倉梓作品、期待通りでした。

~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ

~ 上海ラプソディ ~ ミステリアス・ミス・マヌエラ

サンハロンシアター

テアトルBONBON(東京都)

2017/11/29 (水) ~ 2017/12/03 (日)公演終了

満足度★★★★

老人ホームから始まったストーリー。いつ上海に時代が戻るかと期待していました。そして舞台がどのように転換するのかと。なかなか見事だと思いました。しかし、この話が私には分かりにくかった理由は、誰を描いているのかが分からないまま観てしまったことです。フライヤーを飾るベリーダンサー、マヌエラではないのですね。「介護施設での大量殺人事件」についても話題にしていますが、話を複雑にしているだけに感じました。私のもう1つの目的の田宮華苗さんの歌が聴けたことには感謝しています。

「15」

「15」

雀組ホエールズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/15 (水) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトルが「15」、確かに、いろいろ「15」がありました。先ず、15人の役者のキャラが良い。喜劇に登場する人物らしく存在感抜群。でも私は、最初で引っかかってしまいました。銀行強盗の犯行動機。喜劇とは言え、私は未消化のまま、ついて行けなくなりました。嘘でも「リアリティ」がほしい。いろいろ工夫している展開や構成、評価はできます。面白い! うん、もう一皮むければ。。。

グランパと赤い塔

グランパと赤い塔

青☆組

吉祥寺シアター(東京都)

2017/11/18 (土) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★★

東京タワーが建設中だった頃、私は、あまり覚えていません。そして思い出すのは、映画『三丁目の夕日』。その時代は同じです。ともえが祖父から望遠鏡を買ってもらった。この家族の方がはるかに豊か。特に大きな事件が起こるわけでもありませんが、その時代の人たちの様々な想いを描いています。「良い芝居だ」というイメージなのですが、『三丁目の夕日』同様、やはり「きれい」過ぎる。一部の実業家や商人は別ですが、全体としては、もっと貧しい雰囲気があっても良かったのでは無いかと思いました。

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

『50ans,j’yvais!(サンコントン ジヴェ!)50歳の私が20代の彼と結婚する方法』

Sky Theater PROJECT

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/11/07 (火) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★

嘘と勘違いで次々展開していくコメディー。登場人物がマンガのキャラクターみたいで楽しめました。なんであんな所にダルマがと思ったら、重要な話のポイントになっていました。

アレルギー/日曜日よりの使者

アレルギー/日曜日よりの使者

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了

満足度★★★★

2本立て。1本目は『アレルギー』。若い男女の恋物語なのだが。。。2本目の『日曜日よりの使者』はちょっと難しい。まあ、観て下さい。これぞ演劇でしょうか。演出を観に行ったつもりが、「俳優」の演技力を感じました。わずか4人しかキャストがいないのだが、舞台に立つ役割で顔が変わる、「人」が変わる。彼らの実力を感じました。

青の鳥 レテの森

青の鳥 レテの森

ハグハグ共和国

萬劇場(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★

戦わなければ進めない。目的地はコロニーと呼ばれる地点。参加者は童話の登場人物。いろいろな条件を設定して前半が進みます。出演者が多く、次々、物語が展開する面白さがありました。でも、いろいろ意味のありそうな台詞が、私の中では上手くつながりませんでした。

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』

新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』

劇団岸野組

俳優座劇場(東京都)

2017/10/28 (土) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

最近、時代劇といっても、普通の衣装や格好で演じる舞台も多く、今ひとつピンときませんでした。その点、きちんと作ってあるのが好感が持てました。場面転換も簡単な背景ですが、上手く流れていました。話の内容ですが、これは好き嫌いがあります。劇団の作品の作り方もあるので良い悪いは言いにくい。歌とダンスでスタート。てっきりミュージカル仕立てだと思いましたが、良い意味で裏切られました。楽しめる舞台を目指しているのよく分かりました。

青い空の下で

青い空の下で

貴楽屋

ウッディシアター中目黒(東京都)

2017/10/12 (木) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★

私も昭和生まれだが、主人公・貴子は、昭和4年生まれ、かなり上である。やはり戦争が大きな傷になっている。その息子が2010年、50歳を手前に語る母の人生。テーマは良い。うん、気持ちは分かるし、それなりにまとまっている。でも、話が読めてしまうのが残念。居酒屋に集まる人たちも、ありがちなキャラクター、意外性がない。舞台セットも、もう少し工夫がほしい。

死神と9月のベランダ

死神と9月のベランダ

東京カンカンブラザーズ

ザ・ポケット(東京都)

2017/10/11 (水) ~ 2017/10/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

1997年から現在まで時代が進みます。スーパーマーケットの娘・若葉が、幼稚園生から大人になるまでの物語。舞台セットも素晴らしく、きちんと練られた脚本。人生を感じるドラマでした。笑いを散りばめらながら、愛情溢れる展開、この劇団のファンになりました。

寺島浴場の怪人

寺島浴場の怪人

シアターキューブリック

墨田区・寺島浴場(東京都)

2017/09/30 (土) ~ 2017/10/11 (水)公演終了

満足度★★★★

下町の銭湯での演劇、初めての経験。皆さん、裸、もしくはそれに近い格好で出演。なぜか、「オペラ座の怪人」のような仮面を付けている。でも彼らがリコーダーで奏でる曲は「エーデルワイス」。歌も上手い。風呂場だからこその反響が心地良い。時代がタイムスリップする音楽劇。50分という短編だが、不思議な世界に連れて行かれたような感じがした。

BLUE ~龍宮ものがたり~

BLUE ~龍宮ものがたり~

teamオムレット

新宿シアターモリエール(東京都)

2017/10/04 (水) ~ 2017/10/09 (月)公演終了

満足度★★★★

スタートは確かに「浦島太郎」。でも話はかなり発展します。童話や民話には隠された意味がよくありますが、これは脚本家が「浦島太郎」の形を借りて、人間の「心」を描いていました。初日なので、ややこなれていない場面もありましたが、多少、笑わせながら最後の意外性も面白い。楽日まで、日々進化していくことを期待します。

かっぽれ!〜締〜FINAL

かっぽれ!〜締〜FINAL

green flowers

シアター風姿花伝(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★

最近、落語をテーマにした舞台をよく見掛けます。落語はそれが完成されたもの。演劇化するには+αが無いといけない。このgreen flower、実力派の劇団です。きちんとした舞台セット、正面から取り組んでいます。落語「宿屋の仇討ち」を、立体的に劇中の中で演じました。上手い! 引き込まれました。

笑顔。(すまいる)

笑顔。(すまいる)

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

先ず、劇場に入って驚いた。うどん屋のお店のセット、丁寧に作られている。小劇場では、ほとんどセットらしいものがない舞台もよくある。そこで「ほっこり」。女主人が認知症を患う、今、現実的な家族の話。詳しいストーリーは観て下さい。個性的な俳優が舞台を盛り上げ、ダンスもあったり、暗い話なのになぜか「ほっこり」。そうか、どこにも「悪人」はいない。このような舞台を作った作者、脚本家の優しさを感じた。今回、劇団のメンバーも大きく替わったらしい。脚本担当も初めての人。色々な意味での再スタート。でもこの「ほっこり」感は劇団の大切な柱だと思った。

【第29回池袋演劇祭参加作品】『落語の国のアリス』

【第29回池袋演劇祭参加作品】『落語の国のアリス』

ラチェットレンチF

萬劇場(東京都)

2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

落語を舞台でやるというと、落語自体が完成されたものなので、落語以上に面白いものになるかどうか難しいと思っていました。でも前回観た『落語萌エ』で不安を吹き消してくれました。今回の『落語の国のアリス』も良く出来ていました。でも、なぜ「不思議の国」が今一つ分からないか?落語のしゃべりをすべて落語としてやるのでは無く、複数の役者が立体的に演じています。今日は「アリス亭白兎」の小笠原さんの活躍が光りました。話の内容も、現在と江戸時代が交錯する面白さ、個性的な俳優陣、ちょっと複雑な構成で分かりにくいところもありましたが、良い舞台でした。

追放選挙

追放選挙

SANETTY Produce

新宿村LIVE(東京都)

2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了

満足度★★★

ゲームの舞台化なんですね。どんなキャラクター、どんな衣装で登場するのだろうか、と思っていたら、それなりの格好です。皆殺ししたいとはとてもおっかない話なのですが、現実離れしているので、返って興味深い。まあ終わってみれば多少欲求不満。私が年寄りなのでしょうか? ついて行けない。。。なあ。

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