sbunshunの観てきた!クチコミ一覧

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#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2021/12/14 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『売春捜査官』、開演から目が離せません。パワー全開、「木村伝兵衛部長刑事」大滝樹の立て板に水を流すような流暢な台詞が良い。勿論、容姿もステキです。女優なら、演じてみたい芝居だと思いました。共演の「熊田留吉刑事」草野剛、「大山金太郎」井手大稀、「万平刑事」木村明弘も熱演。様々な芝居がありますが、初演当時の反響は想像を超えた盛り上がりだったでしょう。

音楽劇 百夜車

音楽劇 百夜車

あやめ十八番

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2021/10/29 (金) ~ 2021/11/02 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

生演奏の音楽劇、舞台美術も興味深い。ただミュージカルやオペラ、大部分は話が単純。音楽を使う理由は感情の起伏を大きく表すためだと思うのです。歌が多いのが良いのかどうか。歌詞が聴き取りにくいメロディやリズムの合唱。その企画は素晴らしく現代的なのですが、私には今ひとつでした。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「妊娠・出産」をテーマに、病院のロビーで待つ男女の物語。産婦人科医に訪ねてくる様々なカップルの実像を追っています。後方の壁を使い、カップルの経歴が最初に映し出され、2人の関係が分かり易く説明されます。その後の2人の会話で、現代社会の問題点があぶり出されるのです。今日はAキャスト。物語が素直に分かりました。でも、ここまで掘り下げて展開する「妊娠・出産」の演劇、作者の力量を感じました。

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜

Who’s it? 〜ニューヨークの日本人〜

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/08/05 (木) ~ 2021/08/10 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今日の天気予報を見て驚きましたよ。最高気温39度、何かの書き間違いでは。。。場所は新宿の小劇場、シアター・ミラクル。マチネの舞台、観に行きたい意欲が暑さに勝ちました。開演前の制作側の前説、真摯な姿勢がとても良い。そして舞台が始まりました。

シリアスな話は素直に観れば良いのですが、コメディは難しい。観る側の感性が試されます。年代差もあるかも知れません。私は最初のテンションの高さに圧倒されたのですが、それが返ってすんなり物語に入っていけませんでした。申し訳ありません。NYを舞台にした英語禁止コメディ、その発想は面白いのですが、次々起こる想定外のことを素直に笑えれば良いのですが、深く考えてしまいました。

約束のチバーランド

約束のチバーランド

カラスカ

ブディストホール(東京都)

2020/10/29 (木) ~ 2020/11/02 (月)公演終了

満足度★★★

カラスカの公演は何回か観ています。テンポ良く進む舞台が好き。出演者は若い美人、イケメン俳優が多い中、客席はおじさんが目立ちます。今日も笑いが多く、雰囲気は良いですね。常連の濃いファンが支えているようです。ただ最近の私、以前は楽しめていたのが、最近はそのリズムについて行けなくなってます。年齢かな。小劇団、物販も貴重な売りですが、ちゃんと1枚、キャストとスタッフの紹介のチラシ、細かな気遣いが嬉しいものです。

十二人の怒れる男

十二人の怒れる男

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/09/11 (金) ~ 2020/10/04 (日)公演終了

満足度★★★

この演劇、12人中11人が有罪で一致しているところ、陪審員8番が無罪を主張し、この劇の流れを作り、中心的な役割を演じます。私はこの芝居を何回も観ていますが、話の筋書きは知っても、陪審員役を演じる俳優の役割が面白く、異なるキャストによるその個性も楽しみになりました。毎回新しい発見があるのも、この作品の特徴かも知れません。個別の俳優に関しては、好き嫌いもあるので、ここでは触れません。

今回の特徴は会場の真ん中に舞台を設けたことです。私はこれは失敗だと思います。この芝居、同時に何組かの陪審員の間で台詞の応酬があるわけでは無いので、普通の舞台のように一方向から観る方が適切。また私の席が舞台反対側だったので、殺人現場の見取図が見えないこと。さらにシアターコクーンは広いので、後ろ向きでは台詞が聞き取りにくい場面もありました。

モスクワ 1980 

モスクワ 1980 

昭和芸能舎

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/07/18 (土) ~ 2020/07/24 (金)公演終了

満足度★★★★★

物語をテンポ良く進める羽原大介の脚本、演出が良い。笑わせ、そして泣かせます。1980年を描いているようで、2020年の日本の姿と重なります、スポーツ選手の頑張り、一方、政治とスポーツとの関係。メディアの役割。薄っぺらな政治、社会批判で終わることなく、熱い家族愛に支えられた上質の人間ドラマ。劇団員の方、ここに参加した俳優陣、素晴らしい。今、芝居が出来る彼らの喜びが伝わりました。ラストは男子シンクロチームが舞台上「水無し」で演技をします。前回の女性陣のフラダンスに負けず劣らず、今回の男性陣のパフォーマンス、必見です。昭和芸能舎としての最後の集大成、目撃しましたよ。

ダンシング・アット・ルーナサ

ダンシング・アット・ルーナサ

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2020/03/01 (日) ~ 2020/03/09 (月)公演終了

満足度★★★★

8月の収穫祭(ルーナサ)でダンスを踊ったことを、5人の姉妹がなつかしく語り合っています。そんな過去を当時幼い子供だったその末娘の息子が回想する話。アフリカで布教活動をしていた神父の兄が帰国、でも精神が病んでいます、息子の父親が訪ねてきますが、家族とは調和できません。5人の姉妹の誰もが重荷を抱えています。この暗さは何なのだろう。アイルランドの歴史から来るのか、時代に乗り遅れた家族だからなのか、不安な時代を感じさせるのは、今現在の日本に私が住んでいるからなのでしょうか。

忘れてはいけないのは音楽。ストレートの芝居で音楽の使い方は難しい。テレビや映画のBGM風にしては、台詞が台無しになってしまうことがあります。上田亨の音楽は今日の舞台に相応しい余韻のある調べでした。

苺と泡沫と二人のスーベニア

苺と泡沫と二人のスーベニア

ものづくり計画

上野ストアハウス(東京都)

2020/02/05 (水) ~ 2020/02/09 (日)公演終了

満足度★★

「苺と泡沫と二人のスーベニア」のタイトルもフライヤーも魅力的なので観劇したのですが、違和感がありました。舞台美術は具体的な造りと抽象的なセットが考えられますが、もう少し工夫が欲しい。2件の酒場が概ねの展開。だったら、もう少し飲み屋らしくセットを作って欲しい。入れ替わり何人か女の子が酒を飲んで会話、時々踊ったりして盛り上げているつもりですが、芝居としては物足りないものがありました。

パズル

パズル

A.R.P

小劇場B1(東京都)

2020/01/28 (火) ~ 2020/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった。数多くの古い絵画が飾られた喫茶店。結婚詐欺師、刑事、探偵、マスター、YOUTUBER、くたびれた夫婦など、前半でそれぞれの背景をちゃんと描いている所が良い。私は、コメディというのは演じるのにとても難しいと思っています。変な服装や動作、下ネタなどで笑いをとるのは好きではありません。その点、今日の舞台、感心しました。前半の布石が生きている。そして、一見解決したような雰囲気で終演かと思っていましたが、きちんと登場人物のこれからも整理して終えました。「お笑い」で終わらない、芝居のレベルの高さを感じました。

『国府台ダブルス』

『国府台ダブルス』

filamentz

新宿村LIVE(東京都)

2020/01/22 (水) ~ 2020/01/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

★『卒業式、実行』
展開の意外性、間の取り方等、コメディの面白さ満載の上質台詞劇。政治的な芝居ではありません。コメディです。初演よりかなり進化しました。ちょっとリアリティに欠ける印象も無いわけでは無いのですが、次々現れる個性的なキャラクター。そして土壇場での意外な「解決策」、演劇の「嘘」が「現実」ような錯覚に陥ります。

★『いざ、生徒総会』
脚本・演出の富坂友は国府台高校の卒業生。生徒が主体となって行う学校行事、母校が好きなんですね。この作品、高校生の人間模様を描いた短編4作を積み重ね、見せ場の「生徒総会」に至ります。テレビの国会中継「代表質問」を偶然見て、そこで語られる空虚な日本語に落胆。このコメディは「右」か「左」の話ではありません。「国府台シリーズ」で笑いの裏に隠されて語られているのは、民主主義のあり方そのものなのです。

なにをシェアするハウスター

なにをシェアするハウスター

チームホッシーナ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2020/01/22 (水) ~ 2020/01/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「常識とは?」、「普通って何?」、「男と女の違いは?」など、現代性のあるテーマ。名前を見れば分かるように、皆さん、歌が上手い。従って十分楽しめます。話の内容、会話の展開、女性だからこそ書ける作品ですね。

雉はじめて鳴く

雉はじめて鳴く

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2020/01/10 (金) ~ 2020/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団俳優座と言えば、「新劇」と呼ばれた老舗劇団のひとつ。でも最近、元気があるようには見えません。若い観客が少ない、少な過ぎる。演劇人口が減ったとは思いません。宣伝が上手く有名俳優の出る舞台はチケットが取れないほどの人気なのですから。今日は久々の劇団俳優座の俳優座劇場公演。平日の昼、満席ではありませんでした。良い作品だからと言って客を集められるとは限らない。そんな日本の演劇界の現実を感じるのです。

iakuの横山拓也氏の書き下ろした戯曲を眞鍋卓嗣が演出、昨年の『首のないカマキリ』に続く第2弾。誰もが経験している学校の話。生徒側から言えば、素敵な先生の思い出。先生側から言えば、優秀な生徒より手を焼いた生徒の苦労。ありきたりの話のようですが、父の不在、母子家庭、男子生徒と女性教師、ヤングケアラー、現代性があります。同じく高校が舞台だった畑澤聖悟『親の顔が見たい』(2009年)のような迫力がありました。

新任のスクールカウンセラー藤堂智絵(保亜美)が物語を分かりやすく解きながら展開し、主人公舞原健(深堀啓太朗)の家出へと話が進みます。担任教師浦川麻由(若井なおみ)が優しく接します。舞台は抽象的なセットですが、回り舞台を上手く生かしています。舞台を回し、照明を変えることで、一瞬にして「場」を変える。上手い。緊張感が途切れないのです。前回『首のないカマキリ』と全く異なるキャラクターを演じた健の母親役の清水直子。どんな芝居でも存在感抜群の劇団桟敷童子の板垣桃子と重なります。私が驚いたのは、同じく前回に続いて出演の後藤佑里奈。潔癖性の強い今時の女子高校生役がぴったり。本公演の連続出演、とても嬉しいのです。

開演前から悩みを抱えた健が舞台にいました。物語のスタートラインを明確にしているのが良い。タイトルですが、雉は「ケーン」と鳴くのですね。「健」とのつながりなのでしょうか。そして最後の「えっ!」と誰もが思うまとめ方。素敵な作品に仕上がっていました。是非多くの若者に観てほしい。もちろん若くない人にも。高校生を対象にした演劇鑑賞会でも、衝撃的ですが、人間関係のあり方を考えさせる適切な作品だと思いました。

昭和芸能舎版フラガール2019

昭和芸能舎版フラガール2019

昭和芸能舎

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

何があっても諦めない、女性の逞しさを感じます。キリッとした美人、稲村梓が素敵です。高校生役の池内理紗の成長物語、休憩無しの2時間を駆け抜けます。福島が「フクシマ」と呼ばれるずっと前。時代の変化に困惑する炭鉱町の人々の話です。

はるかの夢と母の娘の未来を思う気持ちが最後まで「対決」。とことん引っ張ります。4か月の猛稽古、最後の圧倒的なダンスシーンが感動を呼びます。ダンサー全員の顔が生き生きとしています。それまでの役の顔ではありません。美しい、美しすぎます。「炭鉱の娘たち」が、努力して、努力して、努力して、プロのダンサーに成長したのです。

最後の伝令 菊谷栄物語

最後の伝令 菊谷栄物語

劇団扉座

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★

浅草のレビュー小屋。座付き作家の菊谷栄の人生。私の知らない昔の話でしたが、浅草には馴染みがあります。楽しく、哀しく、懐かしく観劇できました。演劇ファンにも、ミュージカルファンにも視野に入れた舞台。客演の柳瀬亮輔も大活躍。華やかなダンスシーンがあり、エンターテインメントとして十分楽しめたのですが、それがストレートの芝居としての深みに多少影響したようにも感じました。

燦々

燦々

劇団BLUESTAXI

テアトルBONBON(東京都)

2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

大劇場では感じることが出来ない、小劇場だからこその繊細な芝居。1997年結成から第33回、丁寧に積み重ねてきた良い舞台でした。脚本、キャスト、とても良い。

スリル14/スリル7

スリル14/スリル7

ショーGEKI

ワーサルシアター(東京都)

2019/11/19 (火) ~ 2019/11/24 (日)公演終了

満足度★★

演劇は「嘘」の世界。でも、その嘘にリアリティがあるから面白い。密室に置かれた時限装置。その赤と青の導線のどちらが危険なのか。密室で14人の見知らぬ男女でその答えを探そうとする話。残念ながら、その世界に入り込めませんでした。何故なのでしょうか。多分、その「設定」を私が理解できなかったからだと思います。プログラムにある「〇〇〇らしい」14人の人物。それぞれの人物の実像との違いをもっと生かせば、その展開に面白さを感じたかも知れません。

DreamNights

DreamNights

ねくすぽすと

d-倉庫(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

舞台はこれだから面白い。期待して行ったのが、あれ! 偶然観た舞台が、何だ!この面白さは! 正に後者。全体的にはミュージカルにありがちなストーリー。でも、歌やダンスのレベルが高い。それぞれのキャストに見せ場もあります。直球!!直球!!直球!!のパワー全開の舞台でした。

8人の女たち

8人の女たち

T-PROJECT

あうるすぽっと(東京都)

2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ミステリー。謎解きが楽しい。素敵な8人の女優陣なのですが、その緊張感が今ひとつ。原作の問題なのか、演出の問題かは分からないのですが、もっと面白くなって良いはず。もうちょっとテンポを速くして、コメディ色を強めれば良いのかなあ。素人の感想ですが。。。

糸瓜咲け

糸瓜咲け

URAZARU

上野ストアハウス(東京都)

2019/10/02 (水) ~ 2019/10/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

真面目な芝居、俳優陣の熱演が嬉しい。子規の妹、律が案内役を兼ね、分かりやすい導入。登場人物に個性があり、125 分、飽きさせない展開でした。敢えて言うと、ラストは引っ張りすぎ、もう少しあっさり終わって欲しいと思いましたが、あくまでも私の印象。2017年文学座で正岡子規の青春を描いた『食いしん坊万歳!』が印象的な良い舞台でしたが、今日の作品、演劇に真摯に取り組む姿勢に心が打たれました。

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