バルブはFB認証者優遇に反対!!の観てきた!クチコミ一覧

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禊百景

禊百景

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2015/07/27 (月) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

満足度★★★★★

怒涛の会話劇/約70分
死期の近いダメ男がそれまでの人間関係を清算しようとする物語。
ただ、身勝手なこの男、自分が得するようにしか清算しようとしないので事はなかなか捗らず、周囲と激しい言い合いに…。

こんな話を“めんどくさい思考をさせたら日本一”の櫻井智也が書いたのだから、やり取りは錯雑を極め、ハイテンポで進む会話を追ってくだけでも大変だけど、本作もまた櫻井ドラマらしい理屈の妙と、それが連れてくる笑いが満載なので、最後まで気を抜かずに観切りましたです、はい。

面白かった~っ。

小劇場!中高生!大往生!3

小劇場!中高生!大往生!3

花まる学習会王子小劇場

王子小劇場(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

今年は男性参加者がただ1人!/約140分
稽古期間3日、公演期間3日。中高生らが顔合わせから5日後に楽日を迎える短期集中ワークショップ、その発表公演の千穐楽を鑑賞。
講師の山崎彬さんにより、場数を踏んでも演技の鮮度が落ちない工夫がなされているので、今年も中高生たちのフレッシュな演技が楽しめました。

ただ、去年は2~3人いたはずの男子生徒が今年はなんと1人!
その1人というのが好男子で、彼と2人きりのシーンを演じた女子たちの高揚感が客席にまで伝わってきて、なぜだかこちらまでドキドキ。。。
それはギャラリーとしてシーンを見ていた非番の女子たちも同じだったようで、胸のざわつきを抑えきれずにワーワーキャーキャー、かまびすしい事この上なかったです(笑)。

ネタバレBOX

家族、級友、教師、未来の自分など、中高生が自身にとって身近な人物を演じるのも去年と同様。
いちばんウケたのは、ある女生徒が教わっている実在の女教師を別生徒が演じた寸劇。
男子生徒ばかりを贔屓する年輩女教師がデフォルメたっぷりに生き生きと演じられて、なんとも可笑しかったです。
てか、デフォルメ無しであんな風なら懲戒免職もの(爆)。
彼らの敵

彼らの敵

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/25 (土) ~ 2015/08/04 (火)公演終了

満足度★★★★

良作/約120分
あるカメラマンのジレンマを描いて秀逸。
見込んだ通り硬派な作品だが、砕けたシーンも挟んであり、硬軟が行き来する作風は主人公の揺れる心の反映にもなっていて、とても巧まれた一作でした。
カメラマン役の俳優の演技も見事で、劇の展開次第で軽重を演じ分けるあの名演抜きに本作は成り立ちえないと思った。

ネタバレBOX

主人公のモデルとなったカメラマンは、まだ大学生だった1991年、仲間とともにパキスタンで強盗団に誘拐され、一部週刊誌や新聞で記事にされた人物。
出色なのは、事実を歪めた記事によって主人公らを報道被害の犠牲者にした有名週刊誌の記者たちが、パキスタン大使館員の仲介により主人公らと面会するシーン。
「そもそもなぜこんな記事を書いたのか?」と迫る主人公らに対し、「警鐘を鳴らしたかった」等々ともっともらしい答えを返して罪を逃れようとする記者たちの様子が実にリアルでした。
Phantom Form, Invisible Move

Phantom Form, Invisible Move

Arcairo

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/21 (火)公演終了

満足度★★★★

普通に楽しかった/約75分
「誰もみた事のないマイム」との惹句はやや大袈裟に感じられたが、ネタにも見せ方にもアイデアが凝らされ、かつ、マイムを演じるいいむろさんの技芸は一流。
マイムの芸術性を強調した演出にはあまり惑わされず、上質なエンターテイメントとして普通に楽しませてもらいました。

いいむろさんが「観たい!」ランキングでよく目にする『ギア』のキャストさんだということは、鑑賞前にプロフを読んで初めて知った次第。

ネタバレBOX

チラシで示唆されていた“未知の何かを表すマイム”は終盤にちょっとだけ登場。
面白かったが、チラシの文句からそのテのネタが延々続くと思っていたので、そうはならずに正直ホッとした。

“これはアレを表してるのか!”と気づく瞬間がマイムの醍醐味なのであって、我々の知らないものを表現されてもその喜びは味わえませんからね。。。
メロテスカー、他

メロテスカー、他

あひるなんちゃらの関村俊介が短編集をやるのを味わい堂々の浅野千鶴が見守る企画

スタジオ空洞(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

粒揃いの短編集/約50分
3編中いちばん笑ったのは「先生になりたい」。
田代さんのボケ女優ぶりに磨きがかかってました♪

マドモアゼルはプリンス ムッシュはプリンセス ~桜木邸連続殺人事件~/ダンパチ13・銀

マドモアゼルはプリンス ムッシュはプリンセス ~桜木邸連続殺人事件~/ダンパチ13・銀

ショーGEKI

「劇」小劇場(東京都)

2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団初見。サービス精神みなぎる好団体♪/約110分
「おバカミステリー」のフレーズに偽りなし!
どんな手を使ってでも客を楽しませようと頑張る劇団の姿勢に好感!
楽屋オチ満載、遊び心に満ち溢れた、とても楽しいミステリーでした∈^0^∋

もちろん、謎解きでも魅せてくれる。

役者では、小林こずえさんと廣田朱美さんが光っていました。

ネタバレBOX

ただ、個人的には、動機の解明をもっと丁寧にやって欲しかった。
そこのところが急ぎ足なので腑に落ちるところまでいかず、少しモヤモヤ。。。
ハイリスクHighSchool 改訂版

ハイリスクHighSchool 改訂版

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/07/19 (日)公演終了

満足度★★★

ハジけっぷりがもうひとつ/約120分
事なかれ主義の現代教育を皮肉った学園コメディ。

全体の構成もいいし、イジリーさんは華があって面白く、お遊び的シーンも盛ってあって、楽しく鑑賞しました。

ただ、コメディとしては少し爆発力に欠けるなぁ、というのが率直な印象。
これは、物語が1日の出来事でなく、日が変わるごとに暗転&ナレーションが入り、盛り上がりがその都度リセットされてしまうせいなのか、それとも、生徒たちが個人主義的でサバサバしている現代っ子という設定のため、集団ではっちゃけるシーンが作りづらかったせいなのか? 私には、その両方に思えました。

トランスイマー【満員御礼。ありがとうございました!】

トランスイマー【満員御礼。ありがとうございました!】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★

内容が平明すぎる/約95分
夢と現(うつつ)が入れ子になった複雑な構成で、鑑賞中は頭が混乱気味だったが、観終わって思い返すと筋自体は単純この上なく、これならば複雑な夢理論や睡眠理論を援用せずとも同様の話は作れると感じた。
込み入った学説を取り入れたからには、もっともっと複雑怪奇で脳がクラクラするようなストーリーにして欲しかったです、個人的には。

玉子物語

玉子物語

Q

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/15 (水)公演終了

満足度★★★

表現の幅が広がった?/約95分
生き物としての人間の営為を中二病的ペシミズムでもって嘲笑うような作風が持ち味だったこの団体。
でも、作・演出家が思春期から日々遠ざかっているせいなのか、本作では中二病的幼さがいくぶん和らぎ、表現が成熟、その表れとして表現の幅が広がっている印象を受けた。
長々と独白を続ける役者勢が作・演出家の思いの丈を代弁しているかのような私演劇的性格も弱まって、本作では作・演出家よりひと世代上とおぼしき女優による独白も。
身ごもっている設定の彼女がくぐもった声を震わせながら思いつめたように妊婦の胸の内を語るくだりは、独白の内容はもとより話しぶりにも切実味があって、吸引力大。
ひと世代上の女優が作・演出家の今現在の生(なま)の思いとは少しズレているに違いない胸の内を語るということは、中二病的ミーイズムに満ち、悪く言えば独善的でもあった従来のQの公演ではありえなかったこと。
これは、作・演出家が年輪を重ねて成長し、“自分とは境遇の違う誰か”がどんな思いで日々を生きているかに思いを馳せ、同情する余裕を持ち始めた証なのだと好意的に解釈したい。
これまでの公演ではあまり感じることのなかったエロティシズム(なまめかしい生気、といった意味で用いたい)が匂う場面が多かったのも、これまでは中二病的タナトスを強く打ち出してきた作・演出家が成熟した証なのだと考えたいところ。

とはいえ、中二病的タナトスや中二病的ペシミズムもまだまだ色濃く、玉子から多方向にイメージが広がってゆく当公演でも、命の源としての「卵」よりも、食べられたり割られたりする消費財としての「玉子」のほうが強い筆圧で描かれ、タナトスやペシミズムが(タナトスの反対語としての)エロスに依然勝っている印象。
私にはこの、タナトスとエロスが相克する様子が観ていて面白かった。

次々生み出されてゆくイメージが統べられないまま放置されて取り留めを欠く上、過去作品よりも笑いが薄い本作に私が三つ星をつけたのは上の相克が面白かったことに加え、ネタバレに記す二点が印象深かったことによる。

ネタバレBOX

本作を観て最も印象深かったのは以下の二つ。

一つめは、二階建ての舞台装置の二階部分に整然と列を成し、感情をほとんど表に出さずに黙々とテレビを観たり本を読んだり手作業に励んでいるほっかむり姿の女たちの存在。
人間の女の姿をしていながら鶏卵を産む設定になっており、自由の小さい金網張りの小部屋で産卵を続ける彼女たちは、“産むのが仕事”のブロイラーに人間の女をなぞらえたものに違いなく、笑うのはためらわれたが、その飽くなき大人しさが可笑しくてならず、細長い小部屋に開幕から中盤過ぎまで居ずっぱりの彼女たちにたびたび目を転じてはニヤけてしまう私なのだった。

二つめは、妊婦の独白の一節。
「生まれてくる子供には、交尾をしたいと思わせる子になって欲しい。体に色をつけたり、高露出な服を着たりもしないのに、不思議と異性が寄ってくる、そういう子に育って欲しい」
作品冒頭にて切々とした調子で述べられる、大筋このような意味のセリフがなぜだかとても心に響いた。
恋 其之弐

恋 其之弐

吉野翼企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★

演出と内容が好相性/約110分
妖しさを強調した演出によりこの世ならざる雰囲気をたたえた舞台に、アイデンティティを求めてさまよう亡霊のような男女の話が見事になじんで、実に見応えがありました。

ネタバレBOX

惜しまれるのはギターの弾き語りによる最後の歌。
内容が通俗的で岸田世界に合わず、私には蛇足に思えた。
掉尾を飾っていることもあり、劇全体があの歌へと収斂され、矮小化されてしまった印象。

ところで、あの歌の詞は岸田の作なのだろうか?
直感的に他人の作だと私は感じましたが、もし間違っていたらごめんなさい。
ごめんなさい、ニューヨークから来ました

ごめんなさい、ニューヨークから来ました

フロム・ニューヨーク

OFF OFFシアター(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

いつになく和やかな公演/約85分
良くも悪くも客を身構えさせるブルー&スカイ作品。
でも今回は気心の知れた市川訓睦さんと中村まことさんと3人きり、しかも小箱での公演とあって気張らず創作に臨めたのか、緻密に作り込まれたいつもながらのナンセンスネタの合間合間に楽屋トークをそのまま再現したような駄弁的やり取りが挟み込まれ、これに客の心もリラックス、ブルー&スカイ作品としては稀なことに、クスクス笑いやヒソヒソ笑いでなく、ゲラゲラと野放図な笑声の絶えないホットな作品に仕上がっていた。
男だけの座組とあっていつになく下ネタが多かったが、これが客の心をさらに和ませ、気がつけばこの私も爆笑している客の1人に。。。
楽しみました♪

ネタバレBOX

チラシにあった、「ニューヨークから来た3人組という設定」は全く生かされていませんでした(笑)。
売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

【売春捜査官】約100分
作品初見。
ヒロインのオットコ前ぶりにシビれました!!

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

売春捜査官/カム・ブロォ・ユア・ホーン

モウムリポ(ポップンマッシュルームチキン野郎課外活動)

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/06/24 (水) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★★

【カム・ブロォ・ユア・ホーン】ニール・サイモンによる原戯曲がいまひとつ/約95分
原作の妙味をしっかり味わってほしかったのか、ポップン流のアレンジはほどほどに抑えられ、わりあい原戯曲に忠実に作られていた印象。
ニール・サイモン初体験の身としてはその作風が分かってありがたかったが、私には、この著名な喜劇作家による脚本がそこまで秀逸だとは思えず、少々不満が残りました。

ネタバレBOX

裕福な家庭に育った女ったらしの放蕩息子が、金づるの親を欺くため嘘を嘘で塗り固めるうち様々な騒動を招き寄せるドタバタ・シチュエーションコメディ。
話は息子が改心して真人間になり、大団円を迎えて終わるが、この改心がいささか唐突な上、それまでに起きた騒ぎの多くが結末に向けての伏線として機能しておらず、私にはあまり上等な脚本だとは思えませんでした。
悪い芝居 vol.17『キスインヘル』

悪い芝居 vol.17『キスインヘル』

悪い芝居

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/06/26 (金) ~ 2015/06/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しいぃ〜っっ!!/約140分
アホらしくて妖しくて思索的で、バンドを従えての生歌もあって、今回もめいっぱい楽しみました!

ネタバレBOX

舞台となるオフィスがデート商法の会社だという設定が秀逸。
この設定が、愛の真贋を問う物語をツルッツルのスケートリンクのように快調に滑らせていて、たいへん面白く鑑賞。
最後は前作同様、観客総立ちのライブショーへとなだれ込み、楽しげに歌い踊る役者陣(とりわけ田中良子さん!)を見ていたらこちらまで浮かれてきて、気がつけば踊っていました∈^0^∋
恋 其之壱

恋 其之壱

ユニットR

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/06/25 (木) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

随所に落語的趣を感じた/約105分
岸田理生がものした恋の劇。想像通り、倒錯的な恋が主として描かれ、取っつきづらいところもあったものの、なんのかんの言ったところで修辞を尽くしたセリフの数々は美しく、また、舞台が長屋とあって落語的な滑稽味もあり、総じて面白く鑑賞。
ユニットRは1年ぶり、2回目の観劇でしたが、簡素な舞台装置とその上に立つ役者同士の位置関係に独自の美学が感じられるスタイリッシュな諏訪演出を今回も堪能。
岸田理生作品は華美な舞台装置がお似合いに思えますが、工夫を凝らせば、こういうシンプルな舞台にも馴染むものですね。

いつでも君を

いつでも君を

劇団一の会

ワンズスタジオ(東京都)

2015/06/23 (火) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★

今作も宮崎弁は封印/約95分
作者がツイートしている通り、悪ガキどもが大人たちと交流する劇。
筋は全然違うかもしれませんが、湯本香樹美さんの小説『夏の庭』を思い出した。
和みましたぁ〜。
夏にこういう芝居を観ると、心がほぐれますな。

ネタバレBOX

不意に寂しさに襲われたのか、ガキ大将的位置にいる子が途中から大人しくなり、拗ねたような態度を取り出すところがなんともリアル。

子供あるあるですね。

その子が終盤、恥じらってなかなか言えず、友達づてに一同に伝えた言葉が「最後にみんなでトランプしよう?」だったのがツボでした(笑)。
だるい女

だるい女

劇団あおきりみかん

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

一級の心理ドラマ
タイトルや案内文からユルめな劇を想像して火傷を負った。
巧妙に作り込まれた物凄い作品でした。。。
そのうえ笑いまで挟んであって、実に濃い約105分でした。

ネタバレBOX

要所要所で鳴り響く弔鐘のような鐘の音が多大な効果を上げていました。
やぶれた虹のなおしかた

やぶれた虹のなおしかた

こゆび侍

駅前劇場(東京都)

2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

木皮成さんの仕事にも注目!/約130分
超常的な体験をした特殊な男女のお話なのに強い普遍性が感じられて、どっぷりのめり込みました。

ネタバレBOX

学生時代に心が入れ替わり、お互いに成りすまして人生を送ったすえに中年期を迎えた男女の話。
ラスト、“再入れ替え”を試みるも失敗した二人が別れ際に交わす言葉、「さようなら…」が切なすぎて、胸が締めつけられるようでした。
二人は、相手のものになった自分の体や人生に未練を、愛惜を感じながら、これからも生き続けてゆくのだなぁ。。。
燃えるゴミ

燃えるゴミ

シティボーイズ

東京グローブ座(東京都)

2015/06/19 (金) ~ 2015/06/29 (月)公演終了

満足度★★

期待しすぎた/本編約100分+終演後あいさつ
飛び道具的ギャグと駄弁的やり取りから成る約100分。
脚本の構築度が低く、私にはあまり楽しめませんでした。
ギャグが散発的で線を、流れを成していない。
それでもトータルで四、五回くらいは笑いましたが。。。
カーテンコールで大竹さんも言ってましたが、お客さん、あったかすぎます!

ネタバレBOX

モナリザのやつは飛び道具に頼りっきりで全く笑えず。
なぜあんなネタが篩いにかけられずに残ったのか理解に苦しむ。

いちばん笑ったのは、きたろうが長年かけて作った泥団子を大竹まことがボーリングの球でぶっ潰す話。
あれは前段のやり取りも含めて面白かった。
エンドロール

エンドロール

トム・プロジェクト

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/17 (水)公演終了

満足度★★★

木村多江ひとり芝居/約100分
分かりやすくイイお話ではありましたが、ちょっとばかし普遍性に乏しい印象。
そう感じたのは、映画がらみのマニアック(って程でもないんでしょうが、映画に暗い私にはそう思えました)なジョークが相次ぐせいだけではないように思えました。
もっと根本のところ、話の基本的なこしらえに一考の余地があったような…。

その悩みが些末に思え、ヒロインに強く共感できなかったのもあまり評価できなかった理由の一つ。

木村多江さんの美しさ、可愛らしさ、演技力は堪能しました。

ネタバレBOX

自力で就職した気でいた映画配給会社に入れたのは、実は社長と知り合いだった母の計らいによるものだったー。

それに気づいた主人公は正規入社じゃないと判って思い悩み、後ろめたさから辞意を告げるが、“そこまでのことかぁ〜?”というのが率直な思いでした。
縁故だろうと何だろうと、ずっと憧れだった映画会社に入れたのだし、そこで一所懸命頑張れば良いではないか。

まぁその後いろいろあって辞意は撤回、ヒロインは勤務を続けることになるのですが、辞意を固める場面には強い違和感を覚えました。

そもそも、縁故云々は、話を盛り上げる材料としてちょっと弱い。

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