みさの観てきた!クチコミ一覧

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BARAGA-鬼ki- 再演

BARAGA-鬼ki- 再演

演劇集団Z団

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

世は戦国ばやり!
やはり戦国ゲームの影響でしょか、幕末もの公演が多い中、流石に魅せますZ団!
とにかく新鮮組がめっさ、カックいい。で、カックいいだけではありません。刀捌き、セリフ回し、更に立ち振る舞い、流石はプロですな。でもって、近藤勇(末吉司弥)のデカイこと!(・・;)大迫力ですわ。そうして、これらに彩る紅一点、お紋(真山奈緒)の女狐っぷりと堂々とした立ち振る舞い、更に刀捌きにも磨きがかかり、華を添えます。立ってるだけで絵になる。すんばらしい実力派です。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

主役は土方歳三役(根本正勝)、そしてお嬢役に蒼井そら(AV女優)。流石に幕末なので脱ぎません。笑
武士道を貫いた最後の侍、土方歳三の風雲録、史実をなぞった幕末フィクション。勿論、Z団特有のギャグありで楽しめる。芸術的な照明、腹の底から響く音楽で観客の士気も上げるという文句なしの舞台だった。ただ一つ、ふざけ過ぎた部分がちょっと目についた点が実に惜しい。

序盤から字幕つきの解説が何度か入り、観客に解りやすくさせる為の努力をしていたところは、やはり高評価でした。激動の時代を駆け抜け、味方だと思っていた藩が一転二転の寝がえりを繰り返し、最終的に薩摩藩と長州藩が手を組んで幕府に仕える新撰組の時代を終わらせたさまは、切なかった。

時勢に動かされながらも徳川の時代が終わりを告げ、それと同時に会津藩と新撰組は時代に取り残された申し子のようなものだった。「勝てば官軍、負ければ賊軍」のごとく賊軍扱いになった新撰組の最後の一人、土方に観客はどうしても感情移入してしまうが、それだけの魅力溢れるキャストでもあった。

音響担当の門田圭介は相変わらずの職人技でした。日本刀が風を切る時の音響とギャグを吐く場面での音響は絶妙で、いちいち関心した。日本刀に穴を開けて振る度にヒュン!と音が出る刀があるといいよね?あれが一番自然の音に近い。

余談ですが、ワタクシが一番ウケタのは二部前の休憩時間に、なんちゃってマイケルジャクソンが登場してパンフレットを売るシーン。ものすっごくマイケルにそっくりなのだけれど、何故か声はミッキーマウスだった。いあいあ、一人でウケまくって、ニヤニヤしてた。今回のヒットでした。

狂騒パレード

狂騒パレード

メッテルニッヒ

明石スタジオ(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★

コメディにしては笑えない
物語自体に脈絡がなく、序盤から終盤まで飽きっぱなしだった。主軸が何処にあるのか掴めず全体的に散漫で、構成も練が甘かった。突っ込んで言わせてもらえば、笑いにセンスがない。かといってナンセンスな笑いか?というとそうでもない。コメディとして立ち上がってないし、ホラーとしても弱い。しかも登場人物の全員が好きになれないキャラクターなのだ。面白かったのは、ササキとバイト君の蜜月のみ。

Ryoma

Ryoma

ミュージカルカンパニーOZmate

六行会ホール(東京都)

2010/08/07 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★

時代劇を上演するには小粒すぎる
終演後、主宰の挨拶では、「いつかニューヨークへ行きたい。」とちょっとウルウルしながら語っていたから、こうして駄目だしをするのは、とても非情なようで躊躇しましたが、あえて・・・言わせていただきます。そのほうが劇団の為です。

イカはネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

次回公演「Ryoma」の稽古中を描写したもの。だから半分以上が龍馬の幼少の頃から亡くなるまでの物語と稽古の情景を交差しながら芝居は上演された。

まず中国雑技団が使用するような火の鳥ならぬ火の龍の演出は素敵だった。しかしだ、キャストのカツゼツは悪いわ、演技はなってないわ、時代劇に欠かせないチャンバラは下手だわで、びっくりするほど。まず、時代劇を上演するならば、基本、武道の訓練を受けるとかしないと無理でしょ。学芸会じゃあないんだから。

更にキャストの殆どは小柄なものだから、迫力が全くない。きっと時代劇を公演すること自体に無理があるような気がする。だから違った演目ならば、それなりに観られたような気がする。

肝心の龍馬の描写も歴史の上澄みをなぞっただけで、とにかく急ぐように駆け抜けていってしまう。だから、歴史にうとい観客は解らなかったんじゃないか、とも思う。更に公演時間が長すぎ。そうして、極めつけは観客は感動していないのに、演者が自分の演技に陶酔しちゃって、主宰同様、終演後に感涙するという観客泣かせの劇団らでした。

ちょっとシビアな感想だけれど、感じたままを書きました。次回は精進してください。

ノクターンだった猫

ノクターンだった猫

ニットキャップシアター

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了

満足度★★★★

幸せボケしたごまのはえ(笑)
どうやら究極に幸せらしい。舞台で嫁さんのネタも登場させるくらいで、男女の上下関係も如実に現われている。たぶん実生活半分、うそ話半分なのかと・・。物語は幾つものエピソードが断片的に重なり合って、また、そのカケラが散らばっていくような感覚。どちらかというと、イマ風で童話的だ。

以下はネタばれBOXにて。。あとでUPします。

ネタバレBOX

舞台の頭上に透明な球体が下がり中にはメダカが泳いでる。照明に照らされてメダカの側面がキラキラ光ったりユラユラ蠢いたり・・。どうやら海中をイメージしているようだ。

物語は地球滅亡でもしたのだろうか。幾千年もの時を超え、場面は海の底。人間は船を浮かべて生活している。潜水艦にやってきた一人の潜水調査員は床に揺らめく沢山の衣服を発見する。そうして調査員はその中の美しいドレスに恋をした。ここまでは童話的で美しい物語だ。

一方でニットキャップの練習風景をも描写する。つまりは今回の物語の練習場面だ。主宰こと、ごまのはえが指導してる展開はなぜか笑える。そして、たぶんここは笑っていい箇所だ。観客の笑いを計算しての場面。この時に嫁と主宰のやりとりの情景を映し出すも、強気な妻に対してどこまでも低姿勢で引き際を心得ている男だ。笑) 本人はバランスが大切なんてのたまうも、ただただ、弱腰なだけだ。笑

中途半端な作家生活も、金も、背も、イケメンといわれるマスクも、ないないづくしの主宰だが、「幸せです!」と公言する楽天さに非常な敬意を感じてしまう。笑

話は戻って、今回の舞台は男と女の恋愛物語だ。男と女の間には猫が登場して居座っていたものの、男と女は直接的な愛に目覚め猫を忘れてしまう。男と女に必要とされなくなった世界中の猫は眼の前の川に次々と飛び込み居なくなってしまう。まるで海に飛び込むレミングスのように・・。

一方で物語は男と女を別れさせる「別れさせ屋」を主軸に本気の恋か否かを断片的にコメディタッチで描く。しかしそういった人間のいざこざはちっぽけなことなのかもしれない。

海の中では巨大イカが潜水艦を飲み込むごとく美しいドレスも飲み込んでしまうのだから、やっぱり舞台は童話的なのだ。きっと、ごまのはえは幸せのあまり壊れたのだろうと勝手に思い込んでいる。笑

つまりは全て妄想の世界!
初心者向きの舞台ではないので「お勧め」マークはつけません。
「エコア」 ECHOA

「エコア」 ECHOA

TACT/FEST

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

半分コメディ!
はっきり言ってダンスやパフォーマンスの分野は苦手だ。だけれどこれはものすっごく楽しめた。身体能力バツグンの2人の打楽器奏者と2人のダンサーだ。この4人が後半は融合して新感覚パフォーマンスを繰り広げる。動きはミーヤキャット!笑)

以下はネタばれBOXにて。

ネタバレBOX


序盤は機械体操のような動きのダンス。表情がひじょうに豊かでセリフはないものの物語性を感じることが出来る。目の動きもしかり。舞台バックの色鮮やかな原色カラーがキャストらをより一層映えさせる。

そのうち、コミカルな動きに変わったかと思いきや、その情景はコメディそのもの。笑)   動物たちの天国、サバンナを彷彿させるような動きと雄叫び!しかし4人はライオンとか豹とかといった類の百獣ではない。どちらかというとキョトキョトしながら逃げ惑う側の小動物だ。笑

合唱するシーンも美しい。歌でも魅せる。釣りのシーンでもこれまた魅せる。終わってみれば大満足の舞台だった。
サーフィンUSB

サーフィンUSB

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

絶妙なタッチで笑いのツボを突いてくるナンセンスさ
本多劇場という広さを上手く利用した巧みなセットでオープニングの意外性と夏らしい風景が素敵だ。全員のキャストらのセリフもマイクを使用していた為か聞き漏らすことなく始終、楽しめ、更にサーファーらの単純馬鹿さ加減に顔が緩みっぱなしでとにかく面白い。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

自殺するために海を仰ぐ廃墟ビルにやってきた女子一人。そこに海から次々に這い上がってくるボードを抱えたサーファーらの姿がやけに眩しい。笑)
しかし、ここに登場するサーファーらは筋肉隆々ではない。色白やデブや筋肉のカケラもないような輩たちだ。デブのサーファーなどはボードがやけにちっさく見える。笑

彼らは廃墟ビルを勝手に占拠して住まいとしちゃってるのだけれど、そんな場所に紅一点の自殺志願者が来たことから、サーファーらは、死なせないように仕向ける。しかし女子はハナカラ自殺しようなどとは思っちゃいない。更にサーフィンを教えて欲しいと言い出す。教えてくれなきゃ自殺すると言って彼らを脅す。

その身勝手な言動や自己中加減はイマドキ女子だが、そのうち女子も彼らの仲間となり四六時中、サーフィンに明け暮れるのだった。そこに人魚が醤油をもらいにやってくる。人魚といえば人魚姫とすぐさまイメージでき、その出で立ちはアフロディーテのような美しく儚い女神を想像しがちだが、ここで登場する人魚はうす汚れてて貧乏くさい。笑

ああ、貧乏という言葉は何と切ない字面をしているのか。貧しく乏しい。しかも上半身はこれまた汚れたTシャツを着ているのだから、まったくもってナンセンスだ。そして普通に人間の言葉をしゃべる。どうやら人魚はサーファーらのペットのような存在だ。だから名前を付けるとしたら、ポチだ。

そんな薄い雲が棚引く夏の天高くを大きなカモメが羽を広げ風に乗って舞っている情景を想像すると美しい限りだが、その下の岩では廃液で泥まみれになったポチがサーファーらに醤油や食べ物の物乞いに来るのである。

そんな折、秋葉原屋の従業員が廃墟ビルにやってくる。サーファーらに「サーフィンUSB」のうんちくを説明し商品化する為だ。しかしアナログ派のサーファーどもはUSBのうんちくが理解出来ない。データ変換やらバーチャルリアルティーやら端末やらネットワークの言葉自体が解らない。そこで彼らに疑似体験させて商談成立まで持っていく営業マンらの吐くセリフが面白い。

やがて、個々の「サーフィンUSB」のダウンロードの回数を競うようになったサーファーどもは本来のサーファーとしての心得を忘れて、数字に翻弄されてしまう。今まで自由気儘に好きなようにサーフィンしていた輩が、血みどろになっても命をかけてもカウントされる数字に拘り自らをがんじがらめに縛ってしまう。まるで企業戦士だ。笑

焼肉屋の優待券に食いつく単純さも、数字に翻弄される単純さも五月の空に泳ぐ鯉のように風によって向きを変えるさまは滑稽でツボだった。笑)  かつては社員だった女子だけが冷静な目を持っていたという風景も絶妙で可笑しい。

金もない。頭もあまりよくない。約束された将来もない。ないない尽くしなのに能天気にやっている彼らに非常な敬意を感じた瞬間だった。



新明治仁侠伝

新明治仁侠伝

劇団め組

吉祥寺シアター(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

時代と死す
藤原習作の岩倉には参った!毎回の藤原の役柄から逸脱した飛びっぷり!笑)・・・しかも意外に似合うじゃん!笑)、でもって菅原貴志の牡丹っぷり!
いあいあ、お見事!カマ風味の釜めしでも食したくなったほど。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

西郷隆盛の死によって、西南戦争の幕は閉じたものの、西郷を師と仰ぐ晋之助は西郷を裏切った大久保利通を殺すことを誓う。同じく明治維新によって禄を失った士族達を徳川への郷愁、明治への恨みを利用し、大久保義明(利通が産ませた妾の子)が明治政府転覆に向けて動き始める。義明は自分と同様の出生の秘密を持った徳川の子・狂四郎を操り、士族達に大久保利道暗殺を指令する。義明の目的はただただ、実父・利通への恨みを晴らすための企てだった。

新しい日本、新しい時代の為に明治を作った男達の生きざまが巧みに演出されていた作品だったと思う。舞台上では師を失い生き残った士族らが自らの誇りをかけて死んでいくさまを演出し、その上段では死んだ坂本龍馬と西郷隆盛が天から今の世を見降ろして自分たちの夢が一つになって明治が生まれた経緯を話す。明治を作った男達は夜明けとともに消えた形になったが、終盤に龍馬が吐くセリフが素晴らしい。

また、一方で「明治は徳川の腹から生まれて来た」という明言で観客の耳を魅了しながらも、この時代を勝海舟と伊藤博文が受け継ぐ形で終盤を迎える。「劇団め組 」の公演で忘れてはならないのが毎回、花を添える女性キャストらだ。着物を着用した際の身のこなし方から舞台を去っていく仕草までが実に美しい。

今回の主役は晋之助と考えていいと思う。今回、ちょっと遊びを加味した舞台だったが、それはそれで楽しかったし座席が前の方だった為か、聞き辛いセリフもなく、すんなりと耳に入ってきたのも良かった。更に終盤での侍達の立ち位置が美しいシルエットとなって視覚も魅了された。「7人の侍」を彷彿とさせるそのシルエットは、照明と音楽で最高潮に達し、まるで一枚の絵画のようだった。

ついでに言わせてもらえば、義明の髪形が似合わない・・。苦笑!
更に言わせてもらえば、狂四朗が強そうではない。苦笑!
トップ・ボーイズ

トップ・ボーイズ

劇団フライングステージ

OFF OFFシアター(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

2編オムニバス
彼と彼の結婚を祝うパーティに歴史上の有名なゲイたちがやってくる、というキャッチに登場したのは・・

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ハーヴェイ・ミルク、オスカーワイルド、春日源助、三島由紀夫、マルグリット・ユルスナール、フレディ・マーキュリー、アラン・チューリング、ジャン・ジャコモ・カプロッティ、モーリス・クリストフ・ホールら。つまりはゲイ、またはゲイに関する著者。彼らが大きなテーブルを囲んでの「死の晩餐会」みたいにあの世での食事の会話劇。

正直申し上げて、こちらより後半の芝居のほうがめちゃくちゃ面白かった。とある社内で付き合っているゲイらの結婚から別れまでの物語。ゲイのママ?が織り成すスナックの風景がそこはかとなくオモロイ。いあいあ、ゲイの友達が欲しいなー。なんか楽しそうだー。。

蝉の穴

蝉の穴

13号地

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「蝉の穴」とはあの世とこの世の狭間
序盤、不審な男が現れるシーンから。しかし、この男が靴を履いていないという演出からこの世のものではないと察する。物語は「蝉の穴」を異次元の空間、狭間と例えて「蝉の穴」を上から覗いた場面とその穴から上を見上げた場面を交差させながら不思議な世界に誘う。相変わらず、観客に想像させるという構成は秀逸です。

以下はネタばれBOXにて。。(公演後、酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ~♪)


ネタバレBOX

とある高層マンションの出入り口付近に不審な男が現れる。この男は地面に這いつくばって、かつて焼夷弾で焼かれた自身の記憶をまさぐる。そして地から天を仰ぎ「まるでここは穴の底みたいだ、空が丸く見える。地上には、こう、穴が空いていてここがその中だ。どうしてもそう思えてしまう・・」と呟く。この男は何度も死んで何度も人生を繰り返した為に、記憶が曖昧で解らない。

一方で家族のために自殺した男・田中とその男の娘、そして娘が慕う車椅子生活の女(タバコ屋のおばさん)がこの穴の中で不思議な体験をする。この穴が、時間軸の狂った世界で生きてる娘と死んだけれどこの世に想いを残す者が交差して思い残したものを、あるいは父の死に疑念を抱いていた娘の感情を昇華させていく。

父が娘を思いやる心と、娘が父の死因に確信がもてなかった思いをまるで「蝉の穴」のようなのっぺりとした仄暗い空間の中で癒して癒されていく。そう、こうして二人と、この二人に関わる者達は、まるで一筋の光を求めて這いあがる蝉の幼虫のようだ。そうしてこの幼虫もやがて蝉となって世界を飛び回るのだ。しかし、その飛び回る一瞬より暗い穴ぐらで過ごす6年は幼虫にとっては案外、楽しいのかもしれない。

あなぐらがこの世とあの世の狭間なら、その空間で交わす四匹の川蝉。
女の罪

女の罪

ブス会*

リトルモア地下(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了

満足度★★★

はっきり言おう。
脱ぐシーンはありません。まったくない。ポロリとも出さない。つまりは防具服に固められたモビルスーツのようなもの。笑
もう一回言おう。フライヤーは裸ですが、そんなシーンはオクビもなく脱ぎません。ついでに言おう。当日券の方は全員、見づらい場所での立ち見です。公演時間70分。入れない場合は並んだ挙句、帰ります。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX

スナックに集ったそれぞれ訳ありの女たち。真理亜は風俗に勤めホストに入れあげている。そのホストが最近、冷たい。一方でギャル好きの夫が浮気をしていてセックスレスな妻・弥生。不満に思ってる弥生は出会い系サイトで知り合った男と一回だけエッチしたという。

スナックの従業員のしのぶは妻子持ちと不倫し、キャバ嬢は夫の稼ぎが悪いため、子供を夫に預けて夜の蝶と化す。そんななか、キャバ嬢は自分の夫とスナックのママが不倫しているのに気づいてママを罵倒するも、ママは居直る。

やれやれ・・。なんだか、メンドクサイナ、と思った。世の中には男と女しか居ない訳だけれど、登場人物の誰もが誰かに依存して寄りかかってる描写だ。だから、どいつもこいつも自分の人生を生きていない。誰かの人生にへばりついてるパラサイトだった。

物語の中で真理亜に吐かせるセリフが面白い。「ピンサロに勤めると顎を痛めて終わるよ。」とか「フーゾクなんて殺伐としてるよ。」とかが、苦笑!
まあ、それなりに楽しめるけれど、それだけ!


モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

モダン・ラヴァーズ・アドベンチャー

架空畳

テアトルBONBON(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

屁理屈と理屈の合間に。笑
相変わらずの架空畳の世界。たぶん、ユーザーが何を言おうとこれで突っ走る気だ。その表現は数年前と何も変っていない。変っていないから、観客がついていくしかない。笑


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

先に申し上げておこう。ファーストこと加藤のカツゼツが悪い。しかも噛みまくる。セットは流石。あの画を描いた美術さんに拍手!パチパチ・・

超問題児童、高校十年選手の25歳三鷹ロダン君は童貞だ。
「いきなり、みささん、ナニ言いだすんですかっ!」とロダンの声が聞こえてきそうだが本当だ。童貞だから故に妄想が激しく恍惚するなか、ロダンはハリコの扱い方が良く解らない。ハリコは「女の染め上げ方を1からレクチャーしてあげる。」なんてにじり寄り、ロダンは「手練手管を教えて欲しい。」なんつって童貞らしいセリフを吐く。

一方で修学旅行に行けなかったロダンは誰もが修学旅行の前夜に夢想するような「あんな~こと~、こんな~こと~♪」と想像しているうちに瞼の中では、その修学旅行の道程が完璧だったものだから、すっかり行った気分になって消化してしまう。

全てはロダンの妄想の中で世界が始まり世界が終るのだが、ここで重要なキーは、ロダンが何故、覗きのプロになったのか?だ。それはロダンが幼少の頃、悪さをして母に叱られ押し入れに閉じ込められたのがきっかけだった。閉じ込められたロダンは押し入れの隙間から美しい母を覗くのが好きだった。その母がロダンの様子を見に押し入れを開けると寝たフリをするロダン。そして心配そうに見つめる母の顔を薄目を開けて見ると、どこまでも美しい母だったのだ。

近親相姦したいほど母を慕い、彼の中で母の存在はいよいよ大きくなり「マザー」と呼ぶに相応しい壮大な軸に発展してしまう。つまりはマザコン。だから、プロの覗き屋になったのも留年の達人になったのも問題児童のままで居たかったのも、少女ハリコやモダン嬢も全てはマザーの残影。

やっぱ、本をもう少し解りやすくベタにしてあげた方が良いと思うよ。これじゃあ、観客は理解出来ないでしょ。もう少しベクトルを下げた方がいい。特に初心者には解りづらい。

蟹

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

水族館劇場みたいなセットだった「蟹」
本水を使用したスペクタクルな作品舞台という言葉通り天井から落ちる水滝。それらを受ける池はどうやら海に繋がっているらしい。会場入りして、滝のように落ちるセットを見たときに、「をを~、水族館劇場だ~。。」などと心でつぶやく。ま、規模は水族館劇場には適わないが・・。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

捨て子を拾って育てる集落があった。その子らの面倒をみてきた婆。人は属性によってその生き方が決まるといわれているが、この物語は廃炭鉱を住まいとする住人らと、その廃炭鉱の奥にある陸軍・山田部隊が隠匿したといわれているお宝を奪おうとする「博多築港社」の雇われヤクザとが織り成す情景を描いたもの。

廃炭鉱の奥の海に続く底には無数の蟹がまるでお宝を守ってるかのように張り付いている。その蟹を食べる廃炭鉱に住む酔っ払い女のボウボウ。そしてこの蟹の好物が人間の死体という。なにげにリサイクルだ。笑)

そして今回はこのボウボウが顔に馬鹿殿みたいなメイクをしてコミカルに演技する。今回の桟敷童子はコメディかしら?と思ったほど、ボウボウが吐くセリフで笑いをとる。だから、今までの桟敷童子とは毛色が異なるが、これはこれで楽しい。案外、コメディもイケルんじゃないかとも思う。

セットに1年前に使用したトロッコが登場した時にも、ちょっとした懐かしい感動。ただ全体的に桟敷童子特有のあの世とこの世の狭間で織り成す不思議色ロマンがなかったように思う。だから毎回導入する、これまた独特のあっちの世界のような歌が聞けなかったのもちょっと残念。

照明が特に素晴らしい。そして今回も「精一杯生きる」という言霊のようなバイブルを突きつけた舞台だった。
日常茶飯事

日常茶飯事

スミイ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2010/07/27 (火) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度

理解不能
いあ、全く持ってでんでん解りません。カテゴリは「演劇」となってるから脚本家は「演劇」とみなしてるようだけれど、ワタクシは「パフォーマンス」だと感じた。ただ、パフォーマンスの部類でもやっぱり理解不能。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

物語性はない。ピースをばらして繋ぎ合せないで放ったままの状態。ワタクシの中の「演劇」とは観客を楽しませて、あるいは、感動させて、あるいは、笑わせてナンボの世界だと考えているから、ただただ、作家が表現したいものだけを公演するような独りよがりの舞台は好みではない。

更に、観客を置き去りにしてしまって良い訳がない。第一、料金を払ってるのは観客だ。正直申し上げて、この舞台で料金はとれないと思う。
魔法の公式

魔法の公式

とくお組

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/04 (水)公演終了

満足度★★★

コメディといえるほどのものでなし
前半はそこそこ緩く楽しめる。しかし後半は全く笑えず。本題より、むしろ10分程度の「クッキング」のほうが笑える、とはどうゆことか・・。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

慶応大学の研究室での一こま。
前半はナンセンスな笑いを含め、研究室での情景を映しながら、楽しめる。相変わらずだな、と期待感もありドキドキワクワクしたのもつかの間、後半からは、殆どアポロの映像を使用しての説明に徹してしまう。

その後、シュミレーションとかいってアポロ13号の着陸船と司令室、機械室の機能を解説したかと思うと、キャストの5人がどーでもいいようなシュミレーションごっこを始めちゃう。とにかく本がイマイチ。

前作の公演もユーザー評価はイマイチだったけれど、脚本家は真剣に勝負してるのかが疑問。後部座席の3列ががら空きという解りやすい状況は、ここいらへんで巻き返さないとやヴぁい!

お肉体関係

お肉体関係

ぬいぐるみハンター

王子小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

チュッチュ!!な世界観!
感覚としてはキッチュでポップな感じ。オープニングのコミカルなシーンも可愛ければ、キャストらの衣装もきゃわいい!でもって、なんつったって間に間に吐かれる役者の、お茶目でこじゃれたギャグの連発がサイコーな舞台。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

渋谷の街に蔓延とはびこるゾンビら。こやつらは、相撲好きの夫婦がマイケル愛用のサプリメントをばら撒いた事に起因していたが、一種の性病と断定した門松(神戸アキコ)とルール(佐賀モトキ)が「そいつぁ、セックスしてうつるんじゃね?」なんつってラブホに潜入し、あーでもない、こーでもない!と大きなお世話を繰り広げる物語!笑

独自な愛を囁き合うカップルを回りは暖かく見守る中、時には背中を押したり、はたまた、ここぞとばかり小突き回しながらも、「そうね、愛っていいわね。」みたいな空気感が漂う。そんなだからラブラブな二人はこれから~~なんだけれど、まだエッチまでの道のりは遠そうだ。だからチュッチュまでの関係。

イチモツとモナカの恋愛はチンパンジー好きのイチモツがカンガルーみたいな顔して、熱く一方的に語るシーンから始まる。笑)  はたまた、マーチとヨコシマの恋愛は不思議な国のアリス風だし、どの恋愛組にもそれなりのキャラ立てがしっかり息づいてる。

そこへ全く恋愛なんかご無沙汰ですわ!みたいな様子の門松とルールがいちいちチョッカイを出して「脱ぐのかやるのか、はっきりしろい!」みたいな、云わばデバガメ風味なのだけれど、この二人の絶妙なチョッカイがなければ、この物語は、でんでん面白くない。二人は俗にいう汚れ役だ。笑

そうして終盤、このお祭り騒ぎを一掃するかのように、「永遠に二人で宇宙を漂う」とか「二人で共有できる孤独は幸せ」なんつって一世一代のコクリを言うカップルを前に、門松が「ゼンゼンわかんねー。」なんつって水を差す。

とにかく面白い。どんな風に面白いかを一言で表すなら「パタリロ」リボン版といったところ。初心者向きではない。

いいんじゃね。すごくいいんじゃね。そんだけー!!


7/28~8/1「ON THE WAY HOME」(松本雄介演出)

7/28~8/1「ON THE WAY HOME」(松本雄介演出)

(株)喝采企画

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

演出家違いで二度目の観劇
演出家が違うとこれほどまでに変ってしまうのか・・。と実感!今回は後半部分がガラリと変る。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


今回の桜木役のキャストに山口勝久を起用。これが今回の公演に年齢、雰囲気他共にひじょうにマッチしており、山口が小野田少尉みたいな格好で登場したときには震えたほど。軍人そのものの情景。

今回のセットは船の操縦室をイメージしたもの。中盤に桜木が3人に手枷足かせした板と機関銃は前回のものと同じ事から使いまわししているよう。そして今回、残念だったのは太田役の吉田が練習不足だったようで、山口の貯めて吐き出す絶妙な間合いゼリフを封じてしまうかのような先走ったセリフミス。つまりは自分のセリフは覚えているものの、対峙する相手のセリフを完璧に覚えていない様子でこれを何度か繰り返してた。

また迫田の母が登場するシーンは脚本にあったのかどうか解らないが、こういった「母の登場」シーンは、やはり、グッとくるものの、相応の年老いた年齢のキャストが欲しいところ。

残影

残影

演激集団INDIGO PLANTS

d-倉庫(東京都)

2010/07/27 (火) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦うものたちよ


照明、導入音楽、構成、キャストらの演技力、どれも素晴らしい。終盤に押し寄せてくる郷を守る民の良心に触れて、号泣しハンカチを片手に目を赤くして見入った公演だった。夕役の関田豊枝が怪我のため降板したが、関田といえば泣く子も黙るほどの正真正銘アクション女優だが、交代した保利雅子の演技力と強い眼差にも魅了された。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


所は北越長浜藩。時は幕末1868年。
新政府の軍資金として隠し金山を提供することで長浜藩の安泰を願う長浜藩筆頭家老・馬渡元安は同じ藩に住む下級武士・伊坂源吾を使って日影沢の金山を奪取しようと企む。その為に「誰もが笑って暮らせる新しい時代の為には小さな犠牲は不可欠だ」などと伊坂に尤もらしいことを吹き込んで躍らせる。

戦闘の武士と化した井坂はその最中、胸の病に伏していた妹美鈴を失い、その結果、感情のないまるでガラス玉みたいな目をして戦っていた。その戦い方は何も映っていないかのような目をしながら真っ暗な穴を彷徨う一匹の鬼のようだった。

一方で、これを阻もうとする馬廻り筆頭・五明重佐と夕と郷の農民は一丸となって井坂らに対抗し、五明重佐と佐伯の説得によって心が動かされた井坂はどちらに真実があるのかと悩んでしまう。

また人の世の絆や温もりを抱いて生きている農民らや夕の心に触れて井坂は今更ながら、「光ある所には影がある。その影を知りたかった。」とかつて美鈴が好きだった美しい夕焼けを見て自分の進むべき道を確信するのだった。

やがて、守るべきものを守る為に井坂は長浜藩の逆らい日影沢の為に命をかけ、井坂の幼馴染の水間は井坂の遺言を守り、悪家老・馬渡元安を倒す。こうして有志らの命の犠牲の上に新しい夜明けがやってくるのだった。

光と影に彩られたエンディングの照明も美しい。まさに残影だった。

ああ、こうして日本は戦うものたちのお陰で今があるのですね。学校でも会社でも戦うものたちの姿は美しい。
バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いきなりバラシの場面から!笑
説明どおり、舞台セットをバラシながら劇場が空になるまでをリアルタイムで上演したもの。これが実に面白い!今回のフルタ丸はワタクシが過去に観た公演の中で最高傑作でした。

ネタバレBOX

まず、舞台左に設置された時計が90分から始って76:26とか45:55とか、残り時間を刻んでゆく。これが実にいいアイデアだ。舞台はイトウの号令でバラシながらも照明やら、コンパネをバラシていくわけだけれど、照明担当とイトウでちょっとした小競り合いがある中、スズキのボケが功を奏する。笑)

一方でタカハシという女子劇団員がまったく使えない存在だが、唯一、劇団の紅一点なことから今彼のサトウ、元彼のタナカ、その前彼のスズキと、男子劇団員を総なめにしてきた強者でもある。このキャラクターの立ち上げ方も絶妙だ。仕事の出来る一見、気の強そうな元劇団員のナカムラよりも、とかく男子はタカハシみたいなユルキャラ女子が好みという一般的なモテキャラを取り入れながらも、観客は刻々と秒針を刻む時計を睨めっこしながら、ワクワクドキドキしちゃうのだ!笑

物語はこの公演を最後に解散する劇団の、理由や情景を表現しながら30歳前後になると考える人生の分岐点や、劇場側のコバヤシが放つ、シビアだけれどもっともな意見にも考えさせられる。これらは案外リアルだ。劇団が常日頃、考えてるような状況をそのまま、舞台化したものといっても過言ではない気がする。

終盤、これで解散してしまう余韻を残すのは余りにも残念だという劇団の主張で「動物愛護」に関するお芝居を劇場ロビーで公演するも、残り時間は15分もない。ワタクシは公演が無事に終わるのか?バラシはその後に持ち越して大丈夫なのか?追加料金は払えるのか?などとハラハラしながらも、全てを時間内に終わした時には、妙な達成感を味わうことになる。笑

犬のぬいぐるみの登場といい、個々のキャラクターの設定といい、緩く可笑しい。失笑!みたいな笑いどころは随所に散りばめられて、観劇後に満足感のある舞台だった。どのキャストも自分のポジションをしっかり演じていたと思う。だからこそ舞台が楽しかった!
ブルースな日々「あぁガス欠!」

ブルースな日々「あぁガス欠!」

(有)パン・プランニング

時事通信ホール(東京都)

2010/07/24 (土) ~ 2010/07/30 (金)公演終了

満足度★★★

とにかくネタが古すぎる
笑えないギャグの連発!まるで夜空に華開きそうな花火がパスty!なんつって湿気こんだ香り。前半は流石に帰ろうかと思ったほど。しか~し、後半でどうにかこうにか巻き返す。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

売れない劇団のお話。ああ、こんな寒いネタじゃあ、売れないのもしょがないです。なんつって本気で帰ろうと考えてたけれど、あまりにも後部座席ががっら~~ん!!としているのをみると留まりました。そうともさ。

ああ、やれやれ・・なんつって布団でもかぶって寝ちゃおうかしら?と心は居眠り体制。しか~~し、劇団にも意地があったーーー!!

後半から巻き返す、巻き返す。
ポンコツトラックに載った3人はガス欠になり団長の離婚騒ぎにもあたふたと対応すること数分間。つまりは公衆電話の通話料の10円コインが分かれ道。そんな大事な人生の運命を握るは10円玉という情けなさ。

なんだか、個々のキャラクターがいつも観劇している小劇団の団員と重なってしまい、観てるこっちも頑張れ~!!なんつって応援したくなる。金もない、家族もない、将来の約束もない、ないないづくしの団員たちは当然のことながら、このままでいいのか?と自問自答する。ひとつの事を続けていくには努力や根性なんて関係ない。ただひたすらそのことが「好きだ!」というだけでいい。と締めくくる。

ミュージカル風な舞台だったけれど、これをミュージカルにしようとした時点で無理があった。ミュージカル調に説明した舞台だったからだ。

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

めちゃめちゃ面白いやんかぁああ!(^0^)
全く好みのコメディ。今年一番のヒット!いあいあ、追加公演するのも解る。冒頭でキャストの紹介があるけれど、この方法は物凄く利がある。解りやすい。
舞台は確かに無駄なエネルギー溢れるコメディだけれど、大声出して笑った、笑った!!オムニバスという説明だったけれど、コマが全て繋がってる。物語はオッセリア島に社員旅行に行った社員らの風景。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

コマのタイトルはないから、勝手に付けたタイトルは
「バイク族」
女性キャストがバイクになってそこに乗り込む野郎たち。

「セレブはジャンプがお好き」
レストランでの3人のセレブらの会話ネタがドラゴンボールと筋肉マンという少年ジャンプがらみ。実はワタクシもべジータ好き。そして亀仙人も。笑(亀仙人が解らない人は映画「酔拳」の酔っぱじじいのようなもの)

「皇族のおなり~」
買い物に訪れた皇族の方たちのスロモーなしゃべりと値切り方。

「お好み焼き風ナンパ術」
お好み焼きを待つ間に3人の女のうちの2人をナンパしようと企んだ男2人に食いついてきた目的外おんな。この会話がエゲツないがバカバカしくて可笑しい。

「入れさせて」
男が女の部屋に行って告白するかと思いきや、ただセックスがしたいが為のくどき文句。

「瀬戸内寂聴相談室」
女は35にもなって結婚が出来ない。この相談に訪れるも、ゴキブリのように増えていく瀬戸内坊主。

「マクドナルドVSケンタッキー」
ケンタッキーを神のように崇め奉る種族をマクド側に引き込むために脅すマクドレンジャー。

「トレッキング」
トレッキングに行った社員はそこでアナ恐ろしいドンキーコング風声を聞く。

「告白」
好きな女子社員に告白するもこっぴどくふられるゲロ男。


全てのコントがお好みだった。とにかく緩くバカバカしい。バカバカしいにも程があるのだ。なのに確信をついたコントは、これでもか、これでもか!と襲い掛かるように大きな渦となって襲ってくるのだった。次回も観たい。ひっさしぶりに大笑いした舞台。

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