みさが投票した舞台芸術アワード!

2010年度 1-10位と総評
元気で行こう絶望するな、では失敬。

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元気で行こう絶望するな、では失敬。

パラドックス定数

舞台の端から端まで充分に利用した演出だった。客席は舞台の手前に設置されていたが反対からでも天からでも観られるような構成で教室全体が回転するような動きはあまりにも絶品だった。鳥肌が立ったほど。また観劇後、元気を貰える脚本もグッド。

棄憶~kioku~

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棄憶~kioku~

G-up

セットは椅子のみ。しかしキャストらの吐くセリフの絶望感や苛立ち、隠したい秘密をこれでもか!と叩きつけるような強さに正当な演劇を観た気がした。記憶に残った重厚な芝居だった。

buzz

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buzz

studio salt

序盤から魅せた。観客に息を吸わせないほど、始まってから終わるまで一気に疾走したような舞台だった。内容は暗く重い。しかし人間の本質をえぐり出すような脚本と演出は完璧だった。お見事!という言葉以外に発せる褒め言葉を見失うような舞台だった。

CONVENTION HAZARD 奇行遊戯

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CONVENTION HAZARD 奇行遊戯

TRASHMASTERS

3時間に及ぶ公演だったが、まったく飽きることなくのめり込んで観た公演だった。過去・現在・未来・・と構成があまりにも上手すぎ!

夜のプラタナス

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夜のプラタナス

弘前劇場

3人芝居。脚本の巧みさとキャストに吐かせるセリフのセンスと回転の良さに圧巻した舞台だった。

モグラ町1丁目7番地

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モグラ町1丁目7番地

龍昇企画

何度見ても飽きない芝居。主軸の兄弟のフザケタ生き様もいい。癒し効果抜群の魅力的な舞台だった。ちなみにどんなところが癒されるのか今でも解らないが往年の「寅さん」みたいな癒し効果だった。個人的にはもっとシリーズ化してほしい。

友達が全員死んだ

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友達が全員死んだ

チェリーブロッサムハイスクール

中盤以降の謎解きがあまりにも秀逸な舞台だった。過去の回想シーンでバス車中でのやりとりは今でもその情景を鮮明に思い出すほど。美しくて優しい友情物語だった。

KUNIO07『文化祭』

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KUNIO07『文化祭』

KUNIO

とにかく楽しい!とことん楽しい!盛りだくさんの内容で本当に「文化祭」を楽しんだ。またキャストらも嬉々として演じていた様子が客席にも伝わってきて充分に満たされた。

坂口安吾 白痴

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坂口安吾 白痴

726

主役のキャストの起用が吉に出た芝居。妖しくも幻想的な世界を巧みに抽出していた。本の内容を忠実に描写してあり解りやすく、そしてなにより演出で魅せた!

Water-Cooler

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Water-Cooler

天然果実

今までに観たことがない構成だった。ゲームの世界をそのまま舞台に持ってきたような世界観で物凄い衝撃を受けた。その暗黒の世界で繰り広げられるキャラクターの描写、導入音楽、演出、全てにおいて斬新だった。

総評

年間の多くの観劇数の中からトップ10を選ぶというのは本当にしんどい作業だった。最終まで残った30の公演のパンフレットを睨みながら、2時間も悩みに悩んで睨んでいた。まるで猫が鼠を睨むかのような形相だった。結局、記憶に鮮明に残っている芝居を優先し、また全体の構成力を重視した。次回からトップ20まで選考出来るようにしてもらいたい。要するに絞りきれない苦しさ!笑

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