第七劇場 日台国際共同プロジェクト Notes Exchange vol.2「1984」
三重県文化会館
三重県文化会館(三重県)
2017/11/25 (土) ~ 2017/11/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
(11/26)三重県文化会館・第七劇場 日台国際共同プロジェクト『1984』、不朽のディストピア小説の世界観を、チェーホフ『三人姉妹』へネット文化を挿入して、私達がいま実際に生活する現実とのリンクを感じさせる。現代の監視社会は私たち自身が基盤に。日中二言語の並行使用が、独特な言語の把握感覚。
灰の糸
水没都市
ユースクエア(名古屋市青少年交流プラザ) (愛知県)
2017/12/22 (金) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★★
(12/23)水没都市『灰の糸』、演出で個性を見せるでなく、会話と出入りで静かに進行。高い技量のシナリオや演技の裏打ち。人が他人を受け入れるという事とは。人間関係が理解しづらい人(私)や、そろそろこういう事に向き合う時期の30~40代(私)にとっては、いい意味ですごく嫌な、身につまされる芝居。
エンジェル・イヴ
劇団テアトロ☆マジコ
千種文化小劇場(愛知県)
2017/12/22 (金) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★
(12/23)テアトロマジコ『エンジェル・イブ』、名古屋で他に類のないビジュアル我が道を行く舞台。諸々不満はあるが、やりたい事は明確だし、場転のテンポが前回よりよくなって一安心(←親か)演技はやはり涙さんが抜きん出ている(面識はまだない)。
今後、サブカル分野に向けてもっと発信してみては?
悪魔のいるクリスマス
ナビロフト
ナビロフト(愛知県)
2017/12/21 (木) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★★
(12/23)ロフトDEクリスマス『悪魔のいるクリスマス』、笑いや哀愁、不条理も交えつつ素直にハートフルな、今のシーズンへの当て書き作品。若い役者とベテランが想さんの舞台で並び立つ光景に、戯曲が時代を越えて生き続ける事とは、と考えた。安心して非コア層やカップルにオススメ(北村想作品なのに)
くじらと見た夢
燐光群
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2017/12/12 (火) ~ 2017/12/13 (水)公演終了
満足度★★★★
(12/12)燐光群『くじらと見た夢』、いつもながら、ストレートな政治・思想の主張と土着的ファンタジー風味が同居する、不思議な作風。作演のエキセントリックさに敬遠する人もいるようだけど、情報の出し方や役者の語りの力、具象と抽象のバランス等、作り手としても見るべきポイントが多い、質の高い舞台。
ヴェニスの商人
ハラプロジェクト
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2017/12/08 (金) ~ 2017/12/17 (日)公演終了
満足度★★★★
(12/13)ハラプロジェクト『ヴェニスの商人』、今までなかったの?と思うくらいしっくりくる、日本的な美と業のラストは、マイノリティ視点のハラプロならでは。美男美女それ以外大勢舞台にいても、やはり原さんの顔や身体や声は誰よりも雄弁で必見(若手ファイトッ)。そして、ジル豆田ファンも必見。
公演は終了しました
削除しました
終了しました(愛知県)
2017/11/18 (土) ~ 2017/11/19 (日)公演終了
満足度★★★
(11/19)劇団カラス『走れメロス』、太宰治の小説をダンスも交え四季的な舞台に。物語やキャラとダンスの関連・必然が薄く、私には効果的に見えず…。前半で幕が開いて民族学博物館の中庭のようなひな壇が現れた時が一番刺激的、それが劇中や第二部のダンスでほぼ活用されなかったのも残念…
おとこしばいおんなしばい2本立て上演 チェーホフ「熊」・ブラッドベリ「霧笛」
A.C.O.A.
四天王寺スクエア(三重県)
2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★
(11/11)A.C.O.A「おとこしばいおんなしばい」、『霧笛』、予想外なテイストの舞台化。男たちの語りや動きに、夢の話のようなあやふや感。『熊』、このしたやみの同演目よりテンポよくコミカル。女優陣の彫刻感たるや。どちらも、変形舞台を縦横無尽に、歌と演奏が根底にある創作。
短編集「ふたり、目玉焼き、その他のささいな日常」
空宙空地
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
(11/12)空宙空地『短編集 ふたり、目玉焼き その他のささいな日常』、団体のこれまでの積み重ねを結晶させた珠玉の短編集。巧みな構成や語り口で、死と寄り添う人生を見つめる優しさやせつなさをたたえる話たち。一人芝居の形式化を最大限に活用する演出。客演含み役者もみな見事。
大山曼陀羅 -オオヤマンダラ-
プロジェクト大山
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2017/11/10 (金) ~ 2017/11/11 (土)公演終了
満足度★★★★
(11/10)プロジェクト大山『大山曼陀羅』、ダサかっこよさとビミョーなエロス満載の身体バラエティー。昨日のWSでやった独特な動きが次々と。振りがかなりの割合で私の身体感覚にマッチ(あのシーン、絶対腸投げてると思った)。名古屋でまず見かけないダンス
バットシェバ舞踊団/オハッド・ナハリン『LAST WORK - ラスト・ワーク』
愛知県芸術劇場
愛知県芸術劇場 大ホール(愛知県)
2017/11/03 (金) ~ 2017/11/03 (金)公演終了
満足度★★★★
(11/3)バットシェバ舞踊団『LAST WORK』、個人と集団の総合力。振付されつつ各ダンサーに根ざすムーブメント、ズレから次第に関わりが強まる関係性、次から次へ出る手札の謎と解釈の余地の大きさ。ラストのテープのシーンは目が潤みそうに。プレミアム席は舞台を見上げて観にくかったのが無念、、、
『授業』
双身機関
揚輝荘聴松閣(愛知県)
2017/11/01 (水) ~ 2017/11/03 (金)公演終了
満足度★★★
(11/3)双身機関『授業 イヨネスコ「授業」より』日本バージョン、語りとマイムで分けた意図はよく分からず。教授・生徒・女中それぞれの一人芝居でもありかも。白塗りの生徒がオートマタみたいで妙にかわいかった(そういえば昔七ツ寺で静岡の劇団渡辺『授業』を観た。オートマタ狙いの演出)。
ハピネス3
劇団アルデンテ
御浪町ホール(岐阜県)
2017/10/27 (金) ~ 2017/10/29 (日)公演終了
満足度★★★★
(10/28)アルデンテ『ハピネス3』、「ハッピー」を価値観の基準にしたプリ○ュア。PSゲーム『キャプテン・ラブ』を連想(こちらは「ラブ」)。物語もキャラも見せ場も丁寧に作られたエンターテイメント。敵トップ2の役者が特にステキ。主役が、表情といいしゃべり方といい、サーバルちゃんとしか思えない…
『それからの街』
愛知県芸術劇場
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2017/10/21 (土) ~ 2017/10/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
(10/22)AAF戯曲賞『それからの街』、最初15分眠かったが、それ以降俄然明晰な意識で観れた。既知の台詞が次はどうなるかに興味?体がこの舞台の観方を会得した?繰り返される言葉のダンスに伴う身体。身の詰まった質の高い有意義な不可解。美術は見えるものも見えないものも見せる、抽象の極致。
アナウメ
廃墟文藝部
千種文化小劇場(愛知県)
2017/10/13 (金) ~ 2017/10/15 (日)公演終了
満足度★★★★
(10/13)廃墟文藝部『アナウメ』、演劇というか文学というか、むしろ寓話的。非現実的に繰り返される鬱ループ。ポーを思わせる滅びの安らぎ。全体の光景は男の幻視ビジョン?女の現実認知の壁に『MOON』も思い出す。人物同士がそんなに触らないのに溢れる肉感。ふみのさんが完全に身体表現者。
コンブリ団Re:sources「夏休みのばあちゃん家」
コンブリ団
ナビロフト(愛知県)
2017/10/09 (月) ~ 2017/10/09 (月)公演終了
満足度★★★
(10/9)コンブリ団『夏休みのばあちゃん家』@ナビロフト、子ども視点で思い起こすあの日々。役者が次々役を換わり合うミキシング感が、あやふやな記憶を思い出す感じ。原点回帰の誠実な良作ではあるが、これというキャッチーさに欠けたのは残念…(飛び出し看板はよかった)
振って、振られて
光の領地
ナビロフト(愛知県)
2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了
満足度★★★★
(9/29)光の領地『振って、振られて』、政治問題に真っ向から切り込みかつユーモラスな、愛知ではまず見ない部類の骨太な舞台。主人公らを翻弄・プチ洗脳するきらいすらある人物の、桝田省治のゲームに出てきそうなサイコパスっぷり。何かを背景に旗を振る全体主義の、危険な気持ちよさ。
劇王Ⅺ~アジア大会~
長久手市文化の家
長久手市文化の家 風のホール(愛知県)
2017/09/15 (金) ~ 2017/09/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
(9/16)「劇王ⅩⅠ」Cプログラム@長久手市文化の家、香港代表、日本と異なる価値観の提示と磨かれた役者の身体のよさ。北海道代表、台詞が回収されるカタルシスと今そこでやる役者の存在感。甲信越代表、コントから演劇へもう一歩か。中国代表、定番のアングラ感がかえって印象薄く…
鈴木忠志の世界 昭和篇『北国の春』
SCOT
利賀芸術公園 利賀山房(富山県)
2017/08/25 (金) ~ 2017/09/09 (土)公演終了
満足度★★★
(9/2)利賀・SCOT『北国の春』、このシリーズは、去年に引き続き私にはよく分からなかった、、、(柱でよく見えない所もあった)。チンドン父母の配置は仏壇的で造形的には好み。
鈴木忠志の世界 昭和篇『世界の果てからこんにちは』
SCOT
利賀芸術公園 野外劇場(富山県)
2017/08/26 (土) ~ 2017/09/09 (土)公演終了
満足度★★★★★
(9/2)利賀・SCOT『世界の果てからこんにちは』、もう何度観たか…今年は、傘のシーンと同時に雨・霧から現れる異形の集団・霧に消える花嫁と、気象の妙。円形に広がる銀河・散華する自分の魂を見上げる人々・静かに語る一筋の炎と、花火の演出も違って見えた。僧侶や女の動きやポーズも構成的に鑑賞。