ささみの観てきた!クチコミ一覧

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【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★

話し方がみんな同じ
女性たちの口調がみんな似た感じだったためか(激高すると同じ話し方になるので)「歪んで」いるというより全員が微妙におバカちゃんな感じに見えてしまいました。
そしてなにかがちょっと古い。その古さが普遍的なものにつながっているかというと……どうだろう。
「女の童貞はこじらせると男のそれより、質が悪い」。
そこまで質が悪い感じもなかったのでもっと本気の歪みや質の悪さを見たかったような、でもこの程度のほうが見ていて一般受けするのだろうかと悩むような……。

誰にも感情移入はできなかったのですが、勢いでラストまで楽しめました。
姉妹のちょっとしたやりとりは、いいなと感じました。

ネタバレBOX

ネタバレというほどじゃないんですが、教師役の人の靴が、黒いスーツに合つてないなあと最初に感じ、ここから衣装替えがくるのか、それともあのアンバランスさで「趣味が悪いんだけど、ヒールのある靴で女らしさを示したいという性格の表現」なのかとチラッと考えてしまいました。着替えてからも靴が服に合ってないんで、そういう趣味の人っていうことなんだろうか。
売れないアイドルの妹が不倫相手からの電話で「刺される」などということや、そこにまつわる会話が「ここは慰謝料とられることを気にするべきだし、あんな返事ではあまりにもいわゆるドキュンだし、相手にいいように転がされる隙だらけの返事だけど、ドキュンであるキャラの表現なんだろうか」とも考えました。
親子や学校の教師の対応も「いかにも」なんですが、ここまで言質取られる、そしてうまく対処できない教師ばかりってどうなんだろうとか。
そのへんはどうでもいいことで、類型的なキャラを出すことでなにかを表現したかったのかなあ。

そしてどうでもいいことですが、ビールのツマミにヨーグルトはないよな。
未来という名の昨日を連れて

未来という名の昨日を連れて

東京アンテナコンテナ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

お笑いの部分に満足しました
話のオチは途中で読めてしまいます。けれど三人のオッサンたちの話芸に引きずられ「ストーリーについては、まあ、いいか」と思いました。
思ったが、それでいいんだろうか。笑ったから私はそれでいいんだけど。

主役のことを私自身が最後までどうでもよかったのが、見終えてから気になりました。

ダンスは普通に上手いですよね。でもあんなに踊る必要があるのかというか……ダンスの部分は主役たちを「見せる」ためのものじゃなく、ダンスと歌を見せるものになっていたような。
でもとにかく私は笑えたので満足です。
オッサンたちのトリオだけをもっと見たいと感じた部分は、劇団の皆さんとしては、意図したものなのか、それとも「そっちじゃないんだけどなあ」なのかがちょっとだけ気になります。

シレンとラギ

シレンとラギ

劇団☆新感線

青山劇場(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★

安定のおもしろさ
少し古めの楽曲とギャグを、大人が胸にこっそり抱く中二魂が底上げし、かっこいいところはとてもかっこよく、くだらないところはとてもくだらなく、切ないところは切なくと、安定したいつもの新感線。
星は四つだけど4.5ぐらいな感じです。

ネタバレBOX

さすがの安定度で楽しめましたが星五つじゃないのは、息子持ちの母親として、ちょっとこれは気持ち悪いな~っていうのがテーマだったため。
ギリシヤ神話のモチーフで定番とはいえ、いくら可愛らしく素敵な永作さんといえ、ちょっと抵抗が……。
マタイ【アンケート即日公開中!】

マタイ【アンケート即日公開中!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★

現実ってこんなかなあ
善人でもなく悪人でもないのが現実の人間で、出来事にしても悪でもなく善でもなく表裏一体が現実で、そう思うと「世の中ってこんなもんかなあ」と感じさせるし、ある部分ではこの芝居は「現実を映し出して」もいるのでしょう。
ただ、私は、現実を見にいきたいわけじゃなく、芝居ならばこそもうちょっと劇的であって欲しいし、人物の輪郭もくっきりと描いて欲しく感じました。

ちょっと残念。

キャラの誰にも感情移入できないところがつらかったです。

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いました
おもしろかったです。笑いました。
ベタベタなギャグがおさまるところにぴたっとおさまる感じ。
テンポよく進む物語。演出の妙。

ネタバレBOX

反抗期の影武者ヒトラーのあたりがとにかく好きです。
改造されたみんなのどうでもいい機能とやりとりも好きです。

なのであの改造人間たちをメインにして最後まで笑わせてもらえたらなあとちょっと感じました。

シリアスをテーマにしたいならばもっととことんシリアスに、笑いで魅せてくれるならいっそシリアスはなくてもいいような気もしました。
改造ババアが最期に爆発してたぶん死ぬんだよね、あれ。笑いがメインならそこはあははって笑って終わるし、実際、笑ったんですが(服の布地がはらっと落ちてくる演出、好きです。笑)そのあとでシリアスになっちゃうと「え、あのババアが自分を犠牲にしてみんなを逃がしてくれたんだよね。そこには触れず、悼むシーンもなく、だけど主人公の首とその恋人についてはその死をシラアスに想ってねって、ちょっとその切り替えを観客である私に「そういうものですから」って暗黙の了解されるのはなあ」というような微妙な気持ちになってしまった。

シリアスとコメディのどっちに振ってるのか、見てて混乱します。
見てる私の好みの問題なんでしょうが、バランス大切ですね。


「ふたりカオス」(5月)

「ふたりカオス」(5月)

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルさが良かった
がらんとした舞台に「ふたりずつ」キャラたちが登場し「世界的にブームになっている謎の動画」を、スマホで、あるいはノートPCで眺めて、その謎を追及する。
同じ時間軸と世界にいる人びとが、実際に触れることなく会うことなく各々にひとつの「話題」を語りあう姿を客席で私は見ている。

リーフレットに書かれた脚本・演出である松本陽一さんの「ごあいさつ」の言葉のように、私は、「たとえぱツイッターで、あるいはSNSで、それぞれが直に合うことはなくともひとつの話題を話しあっている姿を、私もまた、相手に会うこともなく「この人たち、同じこと話してんなあ」と眺めているような気持ちで」舞台を眺めていた。

ところで第二話の就職浪人生「こういう人いるよな。ねっちゃ腹立つわ」と思いました。笑。

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★

嫁姑問題
安定しておもしろい(というにはまだ鑑賞二回目なんですが)。

マテさんの日本語の発音があれって感じなせいでトートがときどき微笑ましい感じに聞こえました。それもそれで味です。

ネタバレBOX

ゾフィーがもともと好きな私にとってはちょっとつらい内容です。
というか去年はじめて見たときに「え、嫁姑問題を大がかりにしたような話なの?」と驚いたことを今年もまたあらためて思いだした。
そして去年もルドルフがかわいそうだよとルドルフに感情移入して帰ったのですが、今年もやはりルドルフをガン見してきました。
でも、だから楽しんで見られるんだろうなと思うんですよね。
国家の大きな政治の話じゃなく、庶民のいまの私にも「あらあら」と思えるネタがちりばめられているから、わかりやすく堪能できる。
軍鶏307・改訂版

軍鶏307・改訂版

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

なけなしの涙が絞りとられた
等身大の人間が時代の大嵐に飲み込まれながら生きていく、再生と復興の物語。
主役のメンドリさん役の方の迫力に飲まれました。
舞台美術のすごさに口が変な形に半笑いになりました。

気づいたら泣いてました。
スカンピンに乾いてた気がした私のハートですが、ぎゅうぎゅうと力尽くで絞られて、涙がほろり。まだ数滴流れるくらいにはウェットだったかと思いしらされた。

2バージョンあって日によって演じ手の役者さんたちが違うようです。

ネタバレBOX

私の知らない戦争。
でも祖父母の語りという伝聞で知っている戦争。
個人的に弱い「親と子の物語」「母の愛」が盛り込まれていてツボをつかれて泣きました。

大変な時代を経て、戦後になり、祖父母たちが必死で守って、育んでくれた私たちのいまの日本はこれからどこにいくのかな。
いい方向に向かえるように、私たちがしっとかりしないとな。

そんな気持ちになって、物語を噛みしめて、夜道を帰りました。
【日程決定です】『異説 金瓶梅』

【日程決定です】『異説 金瓶梅』

クロジ

シアターサンモール(東京都)

2012/04/26 (木) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろかったです。
おもしろかったです。

ネタバレBOX

ラストがまさかの「島本和彦さんの漫画風」ながんばった自分賛歌に見えなくもない部分に笑ってしまいましたが、おもしろかったです。
We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

We Love兄さん!!~ボクらの兄さん、イケてなくなくない?~

る・ひまわり

ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/10 (火)公演終了

満足度★★★★

たしのかったです、兄さん!
説明とまったく違うような気がしないでもない。
ラフォーレで、イケメンたちが出てきて「こんなんかなあ」と想像した芝居ともまったく違いました。

反射神経をタメされるギャグシーン、即座に出てくる台詞と場当たり的なギャグの、五回に一回は私のツボにヒットする。笑っているうちに腹腔内に隠された笑い袋の口がゆるんで、普通なら笑わない程度でもくすくす笑ってしまうようになりました。ええ、なってしまいました。

楽しかったです。兄さん!
ありがとう。兄さん! (そしてガガ

通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★

かっこいい
仁左衛門さんの悪人がとてもかっこよかったです。

鶴屋南北が好きで、昔、戯曲集を買ってもくもくと読んでました。どうしようもない悪人が、悪人のまま改心しないで死んでいく筋運びが好きで、でも実際に演じられているのを見たらどうなのかなと(悪人がどうしようもないだめな悪者に見えて、がっかりするんじゃないのかなと)思っていました。
けれど仁左衛門さんの悪人は、悪のままでもかっこうよかった。
それが確認できただけでも私としてはよかったです。

コル・ココル

コル・ココル

劇団わたあめ工場

シアターシャイン(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

人魚姫
人魚姫でした。
もうちょっとひねってるのではと思って見にいったら本当に人魚姫だったことに少し驚いた。全体に素直なお話です。狭い舞台を工夫して使っていて臨場感もありました。

ネタバレBOX

しかし、素直なストーリーなのに必要以上に皆さんがあえいで(苦しむシーンで)いてねそのあえぎが気になってたまりませんでした。全体に冗長で、もうちょっとテンポよく、引き算で見せてくれたほうが、キャラを身近に感じられたようにも思います。
東雲十六夜【ご来場誠にありがとうございました!!】

東雲十六夜【ご来場誠にありがとうございました!!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/03/27 (火) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

あるある!
不幸時に、がらっと人の印象が変わることがあるよな~と思いながら見にいき、お芝居のなかの人たちについても「こういう人いるな」「こういう夫婦いたな」と「あるあるあるある」と思いながら見ていました。

オチは途中でわかります、
けれど「いるよね、こういう人」「わかるわ」という同調があるのでオチが見えてしまうことは気になりませんでした。
誇張したキャラ立ても楽しく拝見しました。

ネタバレBOX

ただ、その途中でわかってしまうオチゆえに全体が無理っぽくなってて、そこが残念でした。

このキャラはなにゆえそんな遺書を用意して彼女に伝えなければならなかったのか。用意周到にしていたぶんだけ「なんでそんなことをしたのか。これが彼にとっては自分の小説・作品だったのか。だとしたら彼は作家になる才能はなかったのではないか。だってこのオチは……なあ」という。

農業少女

農業少女

アシカツ(明日カツ丼!企画)

d-倉庫(東京都)

2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

少女とは
話が進むにつれて「ああ、なるほど」と納得していく仕掛けがいくつか。
テンポよく楽しく見ました。

「いつかはあんなふうになってしまうかも」なおとなと田舎の息苦しい閉じた世界から飛び出た少女は都会の檻に閉じ込められた的な?

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞

HOTEL CALL AT “杉並演劇大賞”受賞

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/03/16 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
入った途端に目に飛び込む舞台美術や小道具に「お」と思いました。
役者さんたちも巧みで、素直にこちらに気持ちが届き見ていて心地よかったです。
そのぶん、わかりやすすぎてオチが推察できてしまったのが少し残念です。
途中で「こうなるのかな」と思ったとおりにオチちゃったので。

★は五つでもいいのですが、おもしろかったので「次にさらにおもしろいものを見せてくれるだろう」という期待とともにあえて★四つでひとつ減らします。

ネタバレBOX

というのと別に★が減る理由。

シナリオの根幹部分がどうもピンとこなくて。
私の感性の問題で、単に私がこのシナリオの死生観に合わなかったという受け手の問題です。
私は生に無頓着なので「別にそんなに必死で生きたいと争わなくても」と感じてしまって。
そんなしらけた私にも「それならば生きていたいだろうな」と感じさせてくれるようなキャラがいたら文句なしに★五つでした。

死ぬときは静かに死にたいのでもっと静かなホテルにいきたい(笑)
ダンデライオン~飛龍伝より~

ダンデライオン~飛龍伝より~

ThreeQuarter

池袋GEKIBA(東京都)

2012/03/18 (日) ~ 2012/03/20 (火)公演終了

満足度★★★

熱かった
役者さんの脳の血管が切れるのではないかと心配するほど熱演で熱かったです。
熱すぎてたまに滑舌的に聞き取れないこともありましたが、それでもなにかを訴えたい勢いは伝わってきてました。
皆さん、身体のキレが良かったです。

ネタバレBOX

惜しむらくはこの芝居のテーマである安保が私にはとても遠いものだったことでしょうか。
熱演であればあるだけ、すべての行動が「馬鹿なの?」という感想につながってしまって、困りました。

単に私が全共闘世代が理解できず、その残された記録について「みんな高学歴な馬鹿だったんじゃ……」という感想しか抱けないゆえの、私の問題でもあると思います。

そんな気持ちで見ていたにも関わらず、ときどき「ぐっ」と伝わってくる熱気に視線と胸を引き寄せられました。
ありがとうございました。
これからも熱い芝居を……。
モンテ・クリスト伯

モンテ・クリスト伯

Musiko

APOCシアター(東京都)

2012/03/02 (金) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★

演出の妙
みんなが知っている話をどう演じるのかの興味を抱いて見にいきました。
私同様に小劇団のお芝居に疎い知人と共に鑑賞いたしました。
ちょうど知人と「演出の巧みさが重要なのでは」という話をしつつ拝見しスピード感など演出の妙を実感しました。


熱演のあまり声が割れる演者は気になりましたが、それも含めて「熱」を実感しました。そこはこの物語には必須の部分だったかと思います。

おもしろかったです。

君には頭がさがる

君には頭がさがる

電動夏子安置システム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/02/28 (火)公演終了

満足度★★★★

顔芸に笑わされました
友人の「おもしろかった」という感想につられて観てきました。
役者さんの顔芸でけっこう笑いました。
話は、狭いコミュニティのなかの人間関係におけるブラックさがおもしろかったです。

ワンダース・インベーダー

ワンダース・インベーダー

ジャイアント・キリング

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★

楽しかった
笑えるやりとりを交えつつ、だれることなく楽しめました。
テーマなのかなというようなシリアス部分を台詞で説明していて、そこに消化しきれない青臭さを感じましたが、それも味なのかな。

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