じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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さらに/ハイ・クオリティー

さらに/ハイ・クオリティー

ナカゴー

王子小劇場(東京都)

2014/03/25 (火) ~ 2014/04/03 (木)公演終了

満足度★★

さらに
往年のにっかつロマンポルノ、中でもK子S介監督が得意とした(?)ブッ跳び系のものに通ずる内容で「エロ楽しい」が、途中で中だるみし、終盤が(例によって)クドくダレてしまい、体感時間が実時間の95分よりかなり長く思われてしまうのが残念。(敢えてこの順で記述)
良くも悪くもナカゴー丸出しといったところか。

ヘヴン・キャン・ウェイト

ヘヴン・キャン・ウェイト

劇団ミックスドッグス

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/03/29 (土) ~ 2014/03/31 (月)公演終了

満足度★★★★

上出来タイムトラベル学園青春もの
BTF風味のタイムトラベル学園青春もの。
観ながら疑問を抱いた点(タイムパラドックスとか)にことごとくタネがあり、終盤で次々に解明されてスッキリ。
それにしても「アナコムギ症候群」の語源が気になる。アナグラムとかかな?
なお、内容から選曲のセンスまで含めて某人気劇団を想起したが、もちろん真似ということではなく吸収・消化した上でのものなので問題なし。
が、「じゅうよんにち」「深い“りゆう”はない」という言い回しがやや気になった。口語的には「じゅうよっか」「深い“わけ”はない」ではないか?

プラトニック・ギャグ

プラトニック・ギャグ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど「シーズン2」
「ホントにそれ、好きねぇ」な冒頭に続いての本編はファンタジックな初恋物語と幼馴染みの男女4人の成長・青春記が併行して語られ、笑いの多いそのあたりまでは従来とさほど変わらす。
が、その両編の関連が明かされた時から「真の主人公」の「もう1つの物語」が姿を現す構成で、この3つめのパートの切ないことと言ったら!
世の多くの男性は共感するのではないかしら?

或る夜の出来事

或る夜の出来事

或る夜の出来事

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/12/25 (水) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

おっさん達の反省会
婚活パーティーで成果をあげられなかった同期入社の四十男4人組の反省会。
もう「同期あるある」満載で、18年にも及ぶ付き合いから来る(無意識的な)甘えややっかみが次々に吐露されて頬が緩みっ放し。
が、観ているうちにそんなおっさん達がたまらなく可愛く見えて来るのは何なんだ一体!(笑)
もちろん紅一点のねもつ嬢も可愛いのでご安心を(爆)。
ただし、おっさん達に比べると出番は少な目なので彼女のファンはそこを覚悟の上で臨むべし。(笑)

遙かなるカトマンズ

遙かなるカトマンズ

暴走乙女ライン

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2014/03/28 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

修羅場コメディ
昼メロが1クールかけて描く内容から核となる部分を抽出して93分に収めた修羅場コメディ。
いささか暗めに始まり心霊テイストもありつつ、次第に加速してドタバタ系に転じ、「あんなキャラ」が「あんなこと」までするとは!(笑)
また、「あること」をダンスで表現したり、ケンカを3通りの方法で見せたり、見せ方のアイデアが多彩なのもアッパレ。
多少のツッ込みどころがないでもないが、片眼を瞑っておくか。(笑)

ネタバレBOX

蕎麦打ちをダンスで表現したり、ケンカをダンスの他、霊がレフェリーを務めるプロレス、さらにはダブルダッチまで使って見せるとか、霊が成仏する時に羽織っていた黒っぽいものを脱いで白に変わるとか、いろいろ楽しかったなぁ。
あと、あの小学生……クククッ
ごめんなさいが言えない人々

ごめんなさいが言えない人々

45歳からのアクターズスタジオ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/03/26 (水) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★

謝罪会見が釈然としないワケ
製品による肌荒れ被害を出した化粧品会社の謝罪会見直前、社長が謝罪はイヤだと言い始めて…な風刺コメディ。
謝罪会見について、会見をする側・観たり取材したりする側それぞれのホンネ(?)満載で、今まで謝罪会見を見て釈然としないモノを感じていたのはそういうコトだったのか、と得心がいった。
また、一部のキャラの背後に劇団6番シードのメンバーが見え隠れするようで、時々ニヤリとしたりも。(笑)

僕はそれを、青と呼ぼう。

僕はそれを、青と呼ぼう。

姫君

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/03/26 (水) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★

REDチーム初日観劇
友人を救いだすべく精神病患者を装い入院した主人公を待っていたのは…な物語。
公表されている内容からケン・キージー原作、デール・ワッサーマン脚本の「カッコーの巣の上を」を連想していたら、やはりいくつかの共通項はあったが、むしろ味わいは「ある小説」(ネタバレBOXに記す)に近いか。
作・演出の高瀬主宰の「結末を知った上でもう一度観るとワカる台詞などを入れた」とのツイートを見ていたので見破ってやろうといろいろ疑って観た結果かなり早い段階で思ったことが当たらずとも遠からず。
こういう見方もアリ、素直に観て騙されるのもアリといったところ?

ネタバレBOX

劇中の用語から帚木蓬生の「閉鎖病棟」を想起したが、「あ、やっぱりそういうコトなのね」な(肩透かしに近い)感覚は乾くるみの「イニシエーション・ラブ」に近いかも。
「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

各団体のカラーが如実に
3団体による「サムライ」をテーマにした40分の短編の競作。
劇団チョコレートケーキは訴えるべきことを、JACROWは演劇技法をそれぞれ前面に押し出し、電動夏子安置システムは作品としての面白さを追求した、という印象。
各団体ともよく観ている身として、冒頭部分からそれぞれのカラーが丸出しと言うか、その団体の空気がその場に広がり「そうそう、ここはこの感じだよね」とニヤニヤしたりも。
なお、このような観客投票によって順位を付ける場合、かつて劇団福耳がA-1グランプリで行っていたように「1人2票として同じ団体には2票入れない」方式にすれば、より公平になるのではないか?(投票を監視する必要が生ずるかも知れないが)

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

santacreep

RAFT(東京都)

2013/12/24 (火) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★

晴れ、ときどき束縛、のち解放
本来ならば緊迫した状況ながら、慣れていない(慣れていよう筈がない)ためにどうしたら良いかワカらず状況をもて余すことから生ずるズレが可笑しいことから「議論の苦手な日本人が「12人の怒れる男」のような状況に置かれたら、と考えた」という三谷幸喜の「12人の優しい日本人」誕生の逸話を思い出す。
また、関係者たちの間柄を活かした落としどころも巧み。

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

晴れ、ときどき束縛、のち解放/アマリリス

santacreep

RAFT(東京都)

2013/12/24 (火) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★

アマリリス
いかにも女子中学生が言いそうな聞きかじりの言葉やら非論理的な会話やらが巧み。
そして「飛び道具」あーぽん嬢を活かしたメタフィクション的な終わらせ方(←「終わり方」では断じてない)のズルいことと言ったら!(笑)
いやぁ愉快愉快♪

フウン

フウン

劇団→ヤコウバス

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★

野田風味アリ
冒頭のスローモーション演技から「ヤるな、こいつら」な漠然とした予感。
そして全体のトーンや序盤の言葉遊びなどは野田風味。
がしかし表面的になぞるのではなく吸収し消化した上で自分の表現として昇華させていることに好感。
また、大小2つの正方形が1つの角を接して並ぶるカタチの四方囲みの舞台(大きい正方形の周囲の焦げ茶色のすのこ的なものの隙間から青空が見えるのもステキ)や渋い色合いの衣裳など美術も良くてなかなかに満足。

(morning sun...)

(morning sun...)

第27班

北池袋 新生館シアター(東京都)

2013/12/13 (金) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★

見え隠れするピュアさに好感
やや雑然とした感なきにしも非ずだが、「トレンディ」とは対極にあるような不器用で恋愛下手な当世大学生達の生態。
そこここに(作家の人間性の顕れか)ピュアさが見え隠れすることに好感。
「なお、この公演は〇〇〇〇の提供でお送りしました」ってか?(笑)

1bitの深呼吸

1bitの深呼吸

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2013/12/10 (火) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

一見恋愛ドラマ風ながらしっかり哲学系SF
シリーズ第1、2弾とはうって変わって一見フジテレビの恋愛ドラマ(「恋ノチカラ」とか)風ながら、哲学系SFもしっかり含まれ、なおかつ「あるトリック」でアタマが心地好く混乱する快感もアリ。
さらに「最後の曲」を知っているだけにイントロで(心の中で)大笑い。面白かったぁ♪

「夕焼けの唄」

「夕焼けの唄」

カワグチプロヂュース

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

王道ホームコメディ+α
長男夫妻と下肢に障害を持つ長女、高校生の次男、さらに次女夫妻も押しかけて来ている家に起こる騒動…な王道の昭和ど真ん中ホームコメディ。
…でありながらも、不妊・避妊に関する部分や長女の障害などは現代的。
そんな部分がただ笑えるだけの甘い作品にしない佳きスパイスとなっていたと言えよう。

ネタバレBOX

なお、終盤で「あの長女も将来デヴィ夫人のようになったりしないだろうか?」と危惧したが、エピローグでそれが杞憂とワカり安心。(笑)
ホーンテッドラブ(2014年Ver.)

ホーンテッドラブ(2014年Ver.)

in企画

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2014/03/20 (木) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★

ユーモラスで優しく、ファンタジックな物語
オカルト雑誌の記者2人が取材で訪れた廃屋で…な物語。
所謂「優霊譚」、ユーモラスで優しく、ファンタジックな物語は好みだし良くできているけれど、回想シーンの過去の人物(=現在の人物を演じている役者が演じ分ける)が輪廻転生の中なのか外なのか判別し辛いのが惜しい。
終盤のシーンから、それぞれの「相手」は輪廻の外と思ったが、合っているかしら?

男の60分 -2014-

男の60分 -2014-

ゲキバカ

王子小劇場(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしき少年小説的世界
母の死により今は弟が住んでいる実家に帰った脚本家が昔書いた作文を見つけ、東京から大阪・摂津に越してきた小学生時代の夏を思い出す…という今江祥智や山中恒、古田足日らの作品を彷彿とさせる懐かしき少年小説的世界。
差し詰め死体を見に行かない日本版「スタンド・バイ・ミー」と言ったところか。
途中に出てくる「ごっこ遊び」のシーンなども楽しい。

ネタバレBOX

なお、初演時は日替りゲストのパートがなく(よって60分に収まった)、今人さんとハルニさんの役が逆だったと終演後に伺って納得。(ちなみにハルニさんはイチローだったとのこと)
フォアローゼス

フォアローゼス

ゲキバカ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2013/09/12 (木) ~ 2013/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

なるほどノワール
借金を棒引きにする代償として構成員連続殺人の犯人探しをすることになった私立探偵の行き着く先は…?なゲキバカ流ハードボイルドあるいはテアトル・ノワール。
出だしはコミカルだが次第にシリアスに転じ、本筋部分はかなり救いのない結末を迎えるが、ストーリーテラーが「巻き込まれた男」であることと、定年退職する老刑事の人情味とで緩和されるのが上手い。

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

カンロ 【ご来場いただきまして、誠にありがとうございました!】

鳥公園

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/10/25 (金) ~ 2013/11/02 (土)公演終了

満足度★★★★

モーフィング+トランスフォーム
会話の回想部分にその当事者が直接介入してくるなど、舞台演劇ならではの技法が面白い。
1つの場がモーフィングのように滑らかに別の場に変容して行く様から M,C,エッシャーの「メタモルフォーゼス」を連想したりも。
また、後半で装置がトランスフォームするのもアッパレ!

月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

soulstory

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

雄弁な身体表現がさらに万人向けに
虫、鳥、人間など転生する度に出逢う2人の物語。
元々雄弁と言おうか物語を綴るダンスな上に今回は初の試みとして各場の前にストーリーの朗読を入れたことで内容が丸ワカり。
より万人向けになったと言えよう。

VS(ヴァーサス)

VS(ヴァーサス)

演劇チーム 渋谷ハチ公前

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ほろ苦ぁーいブラックコーヒーの味わい
職もなく故郷に帰り、妻の収入が頼りの元ボクサーの物語。
どちらかと言えば暗めの話でハッピーエンドとは言えないのに110分をしっかりと見させ、なおかつ後味も「悪いばかりではない」のが独特。
謂わば「ほろ苦ぁーいブラックコーヒー」か?

ネタバレBOX

ラストでボクシングを教わっていた元チンピラが、ボクサーになったことを示唆するのが救いであり、世代はこうして代わっってゆく、時はこうして流れてゆく、な印象を残すのがいいな。

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