JACROW#29「闇の将軍」シリーズ第3弾
JACROW
サンモールスタジオ(東京都)
2020/10/22 (木) ~ 2020/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/10/25 (日) 14:00
価格10,000円
25日昼に夕闇(通算3度目)、26日夜に宵闇(通算2度目)、31日昼に常闇と日を変えて3話観劇。
3話とも主要人物たちにその後起こることや彼らがしてしまうことを知っているだけに発言などにニヤリとしてしまう。(書く側もそれを知った上で書いているんだから当然と言えば当然か?)
それにしても発端となる夕闇の冒頭場面、70年も前とは改めて驚く。
また、夕闇→宵闇→常闇と進むにつれて女性の担う役割が増えてゆくのは時代性か。
中には被告人となった人物もいるが、それでも昨今の政治家に較べればまだ彼らの方がマトモだったという気がするのはσ(^-^) だけではあるまい。
夕闇出だしの演説の中に「皆さんの生活を良くすることが私の天命であります」という部分があるが、現総理や前総理にこういう意識はあるのだろうか?(反語的用法(毒))むしろ今は「総理として私の生活や諸外国への私個人の印象を良くすることが私の天命であります」ではないのか?(猛毒)
「常闇、世を照らす」
ラストの「父から娘へ」の表現がまさに画竜点睛を打つ感じ。終盤で明かされる「演劇的トリック」にもしてやられた。
終盤と言えば「ゴッドファーザー」のドン・ビトー・コルレオーネの最期も連想。
【ポストトークからのメモ】
初演時は企画・キャスティング先行からの脚本という順だったので政治家たちがモデルに似ているのは「たまたま」だが、宵闇・常闇は脚本が先でキャスティングが後だったので似ている役者を意識したとのこと。
ポストトークの質疑応答によれば夕闇は9割(夕闇の料亭内のことは全てフィクション)、宵闇と常闇は5~6割(記憶不確実)が虚構とのことだが「出発点と到着点が同じでも過程は無限にある」という平行世界論に則れば政治上の史実を踏まえているこのシリーズもパラレルワールドの1つではないか?(笑)
余白の色彩
こわっぱちゃん家
シアター711(東京都)
2020/12/24 (木) ~ 2020/12/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/12/27 (日) 13:00
座席D列1番
価格4,800円
ファミリーレストラン関係者(従業員・客)たちそれぞれの基本シリアスでビター&スウィート、変化球も交えた恋愛譚集。
今期のテレビの恋愛ドラマがベタベタの大甘やら戯画化したコメディやらだった反動もあってこういう(リアルな?)恋愛ものが観たかったという欲が満たされた。
また、あからさまな伏線があって「やっぱりそうだな」と思わせておいて後からもう一段展開するのも巧み。(ネタバレBOXに詳述)
各人のエピソードを「連作短編集」としてそれぞれ独立させて見せる構成もあろうが、同じ時系列の中で併走するものとして見せることで「糸が撚り合わさって太い綱になる」的にテーマを強調する効果も得られたのではないか?
ただ、それは妙案だしそれゆえの長尺も気にならないが、人物/出演者が多く終演後でも誰がどの役だったか把握しきれないのが珠に瑕。
当日パンフレットに相関図のようなものがあれば良かったであろうに……いや、これからでもイイのでHPにでも是非!
あと、ファミレス従業員は店内でマウスシールドを装着しており、店外や客などはマスクをしているのがまさしく「今現在」を表しており、しかも出演者同士の万が一の感染防止にもつながるという一石二鳥なのも良かった。
刹那的な暮らしと丸腰の新選組
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2020/11/26 (木) ~ 2020/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/11/26 (木) 19:30
座席F列4番
価格5,000円
明治初期、老人に斬りかかる乞食のような男……という場面から始まる新選組関連の連作短編集。
しかもそれが出版社の歴女社員が出版を目論む書籍の内容であるという設定により各編を現代パートで繋ぐという構成の巧みさたるや。
そして短編集だけに笑い・殺陣・熱血(?)など各種要素を取り入れて各編に特色を持たせるのも上手い。(松花堂弁当のよう?(笑))
さらに配信カメラへのアピールや出演者自ら…(自粛)…など通常公演では見ることがない演出(?)も楽しい。
グワィニャオンの真骨頂と言えるのではないか?
脳ミソぐちゃぐちゃの、あわわわーで、褐色の汁が垂れる。
オフィス上の空
シアタートラム(東京都)
2020/09/17 (木) ~ 2020/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/09/19 (土) 13:00
座席H列8番
価格7,500円
従来作品にはよくあった時制の移動などのトリッキーな部分はほとんどなく(あるにはあるが一般的に使われがちなもの程度)まるでど真ん中の豪速球のような恋愛譚。
物語の中心は普遍的で目新しさなど微塵もなく、かつ恋愛経験者の大半に共感を得そうな話であるが、そこに「翳さすもの」が昭和なら先進的すぎ、平成前半でもマニアックと誹られた気がする。
まさしく温故知新、オーソドックスなものをイマに即して仕立て直した「机上の空論流の恋愛物語」ではあるまいか。
BLACK OUT
東京夜光
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2020/08/21 (金) ~ 2020/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/08/26 (水) 14:00
価格3,000円
演出助手の目を通して描いた商業系プロデュース公演の製作過程。
事前に目にした感想に「演劇人として刺さる/痛い」というものがあったが、専業観客(?)の立場としては「演劇あるある」ならぬ「演劇聞く聞く」満載でシニカル、自虐的、コミカルに理想や希望も加味した疑似ドキュメントとして大変「面白い」。
……ではありながら、終盤のある場面ではそれまで観客側として「察する」ことしかできなかった「その時」の当事者の心情を目の当たりにするようで胸に迫るものがあった。
そして「実体験に基づいたフィクション」としてどこまでが事実でどこまでが創作なのか境界が曖昧で、さらには演者の中には実際に似た体験をされた方もいらっしゃるのでは?などと思うともう「第四の壁」がとろけてなくなるようで、それがまたタマラン。
さらに漠然と思い描く程度であった演出助手、舞台監督などの担当職務を改めて認識できて観劇マニアとして有益だった。
スノー・ドロップ
感情7号線
劇場HOPE(東京都)
2020/01/11 (土) ~ 2020/01/19 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/01/16 (木) 15:00
座席F列4番
価格3,300円
16日昼にAチーム、17日昼にBチームを観劇。
事前に伝わっていた情報通り、切ないと言うかビターと言うか、オトナの味わいのパラレルワールドもの。
梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」を舞台化していた頃の演劇集団キャラメルボックスに通ずるモノもあったような。
同じ時間を繰り返してハッピーエンドに辿り着く時間ものがお好きな方はこれを観ると盲点を突かれると言うか新たな発想に眼からウロコが落ちるのではないか? 少なくともσ(^-^)は「そう来たかぁ!」と膝を打った。
散り散り星
のびる
十色庵(東京都)
2020/03/28 (土) ~ 2020/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/28 (土) 19:00
初回である28日19時と最終回である29日11時をフルで視聴、28日23時と29日8時は終盤からアフタートークにかけて視聴。
第一場、というかプロローグ的な場では「ソレ、何?」な部分も多少はありつつ従来と較べていたってオーソドックスな夫婦の会話劇であることに「新境地か?」と思ったが、続くメインパートでの「あのキャラ(とその表現方法)」に「あー、やっぱりのびるだ♪」と。(笑)
とは言え恋愛……と言うよりは(二組の)夫婦の物語、やはり新境地であると言えるか?
で、2回目となった29日11時の回ではそれまで3回のアフタートークや目にした感想の内容、さらに初回で聞き落とした台詞に気付いたりしたことから内容をかなりクリアに把握。これが配信の利点でもあるか。
で、いつか「本来の形での上演」があることを期待。
Don't stop me now!
江古田のガールズ
サンモールスタジオ(東京都)
2020/03/18 (水) ~ 2020/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
大人気の若手イケメン俳優の初舞台である高校野球もの芝居の公演2日目、開演直前からカーテンコールまで次々と襲い来るトラブルを乗り切ってゆく音響・照明スタッフ。
「そんなヤツぁいねーよ!」「そんなこたぁ起こらねーだろ!」な笑いを中心にダメな奴の成長や力を合わせてのピンチ脱出な感動(?)、うまく行くのか?なスリルなどショウ・マスト・ゴー・オン系バックステージもの王道の醍醐味を堪能♪
桜の森の満開のあとで(2020)
Ammo
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2020/03/12 (木) ~ 2020/03/18 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/13 (金) 19:30
価格3,300円
過去3回feblaboプロデュースで上演された作品の脚本家自身の演出による「セルフカバー」。
アフタートークでの南さんの弁によれば「彼らの日常を描きたくて」加筆された部分がfeblabo版と較べてコミカルな味わいを出したように思う。
そして南さんが意識した/しないにかかわらず「十二人の怒れる男」を想起させる部分が散見され、あの作品を知っている者の特権か、とも改めて。(笑)
観ているうちに劇中の議論にすっかり引き込まれて「入れ子構造にしなくても十分面白いのでは?」と思ってしまうが、終盤からラストまで入れ子構造による面白さがこれでもかと言わんばかりに押し寄せてくる構造が巧み。(何度観てもそう思う)
また、舞台が「安宅市」なのにもちゃんと意味があり、劇中会議のある人物の名前と相俟っていくつかの部分の伏線になっているのも「ワカるヤツだけワカればイイ」的で楽しい。
しかし「十二人の怒れる男」に出てくる、議論が膠着した時の「あの提案」は劣勢な側がするからフェアなのであって、優勢な側がそれを言い出すのは圧力なのではないか?(本作を含めて3本くらいの会議劇でやってしまっているけれども)
きらめく星座【公演中止3月5日(木)~8日(日)】
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2020/03/05 (木) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/03/12 (木) 13:00
座席3列6番
こまつ座でのこれまでの8回の上演のうち2014年を除いて7回観ておりよく覚えているので、間もなく起こる場面どころか二場も三場も先の場面が思い出されてエラい先読み泣きをしてしまったりする。
ちなみに観ながら過去の演者を思い出して脳内で再生するのはほぼ毎度のこと。
それにしてもやはり五場はスゴい。以前は竹田の「宣伝文」で泣けたけれどいつからかその前のみさをのあの台詞で泣けるようになった……と思って過去の「観てきた!」で確認したら2017年(前回)からのようだ。
また、最終場の日付と各人物のその後の行く先もまた意味深と言うか、終演後に余韻を残すのもさすが。
【余談】以前は新作の初日が遅れることが度々あったこまつ座、理由は違うがまさかここにきて初日を遅らせることになろうとは。
がしかし、過去の経験からか振り替え、払い戻しなどの告知も完璧で予約していた5日(初日)から12日にすんなり振り替えることができたのだった。
なお、この日のアフタートークでの高橋光臣さんによれば、遅らせたために公開しなかった回は舞台での稽古をしており、まさに「無観客演劇」のようだったとのこと。
平山建設
マコンドープロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2020/03/11 (水) ~ 2020/03/23 (月)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2020/03/11 (水) 19:30
価格3,300円
戦後間もなく高知で一人の男が興し、後に親族経営となった建設会社の二代(+α)記。描かれる時代的に言って朝ドラの後半のような味わいだが、終盤でしんどい方向に行くのはあまり好みではないなぁ。
が、全編高知弁の台詞やジオラマなどをその場で写した映像の投影、装置のアイデアなど実験的な演出と演者の熱演は買う。
しかし初日終演後である21時半時点でもここの公演情報の上演時間が1時間0分となっていたのはいかがなものか?(これを書いている時点では訂正された)
なお、受付開始・開場は開演の20分前。(こういう情報がないのも困りもの)
第二回目「よにん」
嶋谷佳恵(劇団肋骨蜜柑同好会)×髙橋紗綾企画ふたり
rusu(ルス)(東京都)
2020/03/03 (火) ~ 2020/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/08 (日) 15:00
最終日に(うわごと)(そらごと)の千穐楽を続けて観劇。
登場人物4人が全てアタマのネジが何本か(or more)抜け落ちているような変人ショーケース。
が、(うわごと)では「お客さん(役名)」の話し方が変なことで「アブダクションによりオカしくなった(あるいはそう妄想している)人が一般人3人の所に加わった」印象。
(そらごと)では逆に「お客さん」以外の話し方が変なことで「変人の巣窟に紛れ込んだ一般人」的な印象になるのが面白い。(繰り返すが話し方にかかわらず実は全員がオカしい)
喩えて言えば、同じ試合を1塁側スタンドで見るのと3塁側スタンドで見るのくらい違う。
バロック
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2020/03/07 (土) ~ 2020/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/07 (土) 19:30
座席G列5番
愛憎渦巻く旧家の一族(いかにも横溝ファンの高木さんらしい(笑))・朽ちかけた洋館・嵐の夜、な三題噺にある種のSFネタ(?)も織り込み、さらに所々ユーモアもまぶした怪異譚。
当日パンフレットの挨拶文にあるようにホラーではないが、怪奇モノのジェットコースター芝居と言えるのではないか?
定評のある重厚で写実感あふれる舞台美術に加えて今回は照明も印象的。
怪奇モノにふさわしく基調は薄暗く、明るいのは逆光(眩しいよ!(笑))という。
逆光と言えば過去の場面を顔の識別がしづらい逆光にしたのは映像での手法の応用か?
また、同様に旧家一族を描いた 「悪魔を汚せ」が「ジトっとしてドロドロ」な印象だったのに対して本作は「スタイリッシュ(ちょっと違うか?)」な気さえするのは舞台が片や日本家屋、片や洋館という違いによるものもあるのではないか?とも思ったりして。
亡者の時代
タテヨコ企画
小劇場B1(東京都)
2020/03/04 (水) ~ 2020/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/03/05 (木) 15:00
価格3,200円
1980年代前半、詐欺まがい……どころかほぼ詐欺な手口が問題となった商社の会長の少年期・青年期から職の変遷を経てそこに至るまで。
リアルタイムで知っている事件の背景はそうだったのか、ということに加えて主な人物以外は役者が複数の役を演ずる技法(あの人の小学生役とかも!(笑))や終盤での少年期・青年期を演ずる役者と会長を演ずる役者が舞台上に同時に居る手法など「これが舞台演劇だ」と言わんばかりの語り口、さらに現在に繋げるエピローグなど、あれこれ堪能。
人人
くによし組
王子小劇場(東京都)
2020/02/27 (木) ~ 2020/03/02 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/28 (金) 14:00
価格2,800円
忍者学校に新たに4人の生徒が編入してきて……な物語。
「〇〇だけれど〇〇でない」という謎の事前情報があったので割と早めに「そういうこと?」と気付き、しかしそれを上回る展開でまさかのXX〇〇〇であろうとは。
ゆうめいの座標軸
ゆうめい
こまばアゴラ劇場(東京都)
2020/03/04 (水) ~ 2020/03/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2020/03/04 (水) 20:00
価格2,000円
#弟兄
演劇青年が中学時代に受けたいじめ被害とその後の高校・大学時代、そして今のエピソード。
初演(2017年2月)がデッサン、再演(2017年9月)が線描、そして今回は色彩がついた、な感じ?
戯曲としては初演からインパクトがあり完成度が高かったが、演を重ねるにつれて演劇としても進化し続けている印象。
三演目となる今回は装置に仕込んだギミックを筆頭に演出や照明も大幅グレードアップ、みたいな。
それにしてもほぼ実話といういじめの描写はやはりエグい。語り口が柔らかいのが救いだが、それって「糖衣錠の毒薬」では?(真顔)(それゆえ「万人にオススメ」とは言い難いのが珠に瑕か)
なお、上演時間は初演が65分、再演と今回が80分。
(他は初演と再演の「観てきた!」コメントをご参照ください)
1224包囲網
希望の星
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2020/02/26 (水) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/27 (木) 14:00
価格3,300円
戦下の兄妹の願いを叶えようと奔走するサンタクロースたち。
戦争とサンタクロースという題材を「ミシンと蝙蝠傘の手術台の上の邂逅」の如く組み合わせて娯楽性と戦争による悲劇を描く。その内容ゆえ手放しのハッピーエンドではなくビターさが残るのもむべなるかな。
基本的には「フィクションなんだからハッピーエンドにしてよ」派のσ(^-^) ではあるが、本作については戦争を描いているので納得。
Butterflies in my stomach
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2019/12/08 (日) ~ 2019/12/17 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/12/14 (土) 14:00
価格3,600円
事前に目にした感想の「演者が7人より多いのでは?」疑惑に賛同し、「あゆみ」を思い出した説には「特にあの場面がそうだな」とこれまた賛同。
77歳までというのは「喜(七十七を縦書きにすると略字の喜:喜寿の由来)」に因んだのかと思い問うてみたが、それは考え過ぎでありました。(笑)
そう言えば後半の方が共感度が高いと言うか身近に感じられたと言うかなのはやはりそっちの年齢側だからか。(爆)
なお、「猫(役)合戦」は青☆組「Butterflies in my stomach」・たすいち「足がなくて不安」で互角か?(笑)
Better Call Shoujo
シンクロ少女
シアター711(東京都)
2020/02/20 (木) ~ 2020/02/25 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/21 (金) 19:30
座席D列8番
価格3,200円
基調は優しい「家族のはなし」ではあるが要所要所を辛辣だったり空気を読まなかったりな発言/台詞でワサビのように引き締めるのがイイ感じ。
ラストの「それでその曲か!」で感動方向に一旦向かってからの「あーそういえばこの人は……」とニヤリとさせる落とし方も良かった、ってか好き。満足満足♪
「河西裕介」短編作品集vol.1『人間賛歌』
sleepwalk [スリープウォーク]
APOCシアター(東京都)
2020/02/19 (水) ~ 2020/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2020/02/24 (月)
価格9,000円
公演半ば、休演日前の24日に通し券で3プログラムを観劇。
基本形な【男】、応用編な【女】、それらを総括した(?)【愛】という印象で、この順でアタリか?
【男】
劇団内や高校の放課後などで「ありそー」「あるある」な日常的なエピソード3話。そんなことは意図していないのに何でそう受け取る?や些細なことから仲違いしたりするのがリアルで(実経験なども思い出して)身につまされる。
【女】
【男】と異なり身近にいそうにない人物や経験しそうにない事が描かれるが、随所に笑いが入りとっつき易い感覚?
で、【男】【女】共通だが、語りすぎず説明不足にならず想像させて余韻を残す掬い取り方が絶妙。短編の醍醐味。
【愛】
甘酸っぱさ+ほろ苦さ、思いっきり裏返し、オトナの分別(?)あるもの、とタイプは違うが愛を描いた3編。
そう言えば【男】【女】【愛】それぞれ含まれる3編に共通性はありつつプログラム毎に味わいが異なるのも巧いところ。