満足度★★★★
鑑賞日2020/03/07 (土) 19:30
座席G列5番
愛憎渦巻く旧家の一族(いかにも横溝ファンの高木さんらしい(笑))・朽ちかけた洋館・嵐の夜、な三題噺にある種のSFネタ(?)も織り込み、さらに所々ユーモアもまぶした怪異譚。
当日パンフレットの挨拶文にあるようにホラーではないが、怪奇モノのジェットコースター芝居と言えるのではないか?
定評のある重厚で写実感あふれる舞台美術に加えて今回は照明も印象的。
怪奇モノにふさわしく基調は薄暗く、明るいのは逆光(眩しいよ!(笑))という。
逆光と言えば過去の場面を顔の識別がしづらい逆光にしたのは映像での手法の応用か?
また、同様に旧家一族を描いた 「悪魔を汚せ」が「ジトっとしてドロドロ」な印象だったのに対して本作は「スタイリッシュ(ちょっと違うか?)」な気さえするのは舞台が片や日本家屋、片や洋館という違いによるものもあるのではないか?とも思ったりして。