ひーはー
Piper
本多劇場(東京都)
2007/07/26 (木) ~ 2007/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
特に序盤の展開が見事
冒頭の作者口上(というより言い訳?)から「大王ワールド」全開のドタバタコメディ、ひたすら笑って楽しむ。ただ、序盤で伏線が次々に開花して事態がころがり始めるのが非常に上手くて、そのために後半がただのドタバタに見えてしまうというのは惜しい
夜叉狩斬十郎
0 BEAMS
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/08/03 (金) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
早くも続編が待ち遠しい
初の時代劇は一件落着していつつも、実は壮大な物語の序章という感じで早くも続編が待ち遠しい。場合によってはスターウォーズ・サーガ的展開にもできるしスピンアウト作品も作れそう、などと妄想したりもして、今後のシリーズ展開に期待
真夏のちょっとコワイ話
CLIE
劇場MOMO(東京都)
2007/08/08 (水) ~ 2007/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★
持ち味の異なる3編
比較的オーソドックスな怪談、霊は出るがウイットに富んだウェルメイド、霊の類が出ず「怪談」よりは「ホラー」という持ち味の異なる3編、それぞれ面白い。
偶然とはいえ、B→C→Aの順になったのは結果ラッキー。
2回観に行けるのであれば「BC」をまず観て、次にAの含まれるものを観るのがベストか?
また、1回しか行けないのなら稲川淳二系のBが含まれるものがオススメ!
ストラルドブラグ ~魔神邂逅~
R:MIX
SPACE107(東京都)
2007/07/23 (月) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ドラマチックな120分
従来の中世・近世から現代へと移行したが、歴史の流れに弄ばれる男達の骨太なドラマという基本部分は踏襲し、戦火の下でめぐり会った3人に生ずる“擬似家族”的な愛情を加えて、生きるとは?幸せとは?人間らしいとは? などの問いかけもまぶすという盛りだくさんな内容を、キチンと2時間のワクに収めたのは見事
GO☆GO☆STRAIGHT!!
SORAism company
シアターブラッツ(東京都)
2007/07/27 (金) ~ 2007/07/30 (月)公演終了
満足度★★★
夏合宿的な雰囲気の人情系コメディ
主人公一行(一味?)の犯行動機が弱く、たとえ未遂に終わりその後に善行を施したとはいえ警察官が見逃しちゃイカンだろという文句もありつつ、夏合宿的な雰囲気の人情系コメディ、凝った装置や見事な照明とともに楽しむ
ひょ~いドン!
OFFICEBLUE
小劇場 楽園(東京都)
2007/07/24 (火) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ツボ2箇所への同時攻撃
この世に想いを遺した霊、という好きなテーマに親子の愛情も加えて、ツボ2箇所への同時攻撃とは卑怯な!(笑) 彼岸と此岸の父娘が再会(?)する場面と事故の当事者同士(生き残った側にとっても悲劇なのだ)が和解する場面が特に良いし、笑えるパートの配し方も絶妙
朝食と組曲と二匹の猫
はらぺこペンギン!
OFF OFFシアター(東京都)
2007/07/26 (木) ~ 2007/07/30 (月)公演終了
満足度★★★
終わり方の匙加減が絶妙
プロローグが2段構えでモタつく感があるのと狂言回し役の「心の声」による状況説明が多いのは気になったが、ヘタレ男3人がそれぞれ立ち直るという「ネオ人情噺」的ストーリー、ひたすら「めでたしめでたし」では終わらないその匙加減が上手い
ATT ROCKET LIVE
ATT
アイピット目白(東京都)
2007/07/22 (日) ~ 2007/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
新ワザ、新ネタ、新趣向
他とは一線を画す独特なアクション(新ワザあり)にお得意(?)のショートコントつるべ打ち(新ネタあり)を挟み、さらに大喜利のような新趣向まで加えて楽しい。常に新たなものを取り入れて楽しませようとする姿勢が嬉しい。
沈黙の自治会
演劇ユニット象さんのふかづめ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2007/07/25 (水) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
必見! 伝説の名作、復活
団地自治会への無関心なんてところから始めて、団地を日本から独立させるという突飛な展開を通じて日本が抱えている諸問題を痛烈に皮肉るという構造が非常に見事。
ほとんど初演時のままでの上演なので、一部ピンと来にくい部分もあるが、逆に初演から15年(再演からでも14年)経っているのに日本は根本的に何も変わっていないということもさらに皮肉に感じる。
また、序盤で語られるある一家の家庭内状況が、後半での国家的状況とシンクロするあたりも巧い。
さらに、終盤の父の台詞にはかなり泣かされる。やはり齢を重ねた結果そのテのことに弱くなったのか?(爆)
ただ、音楽で心情などを説明しすぎるのは玉に瑕。そんなに音楽を流さなくてもわかるところはわかるのになぁ。
犬目線/握り締めて
tsumazuki no ishi
ザ・スズナリ(東京都)
2007/07/19 (木) ~ 2007/07/23 (月)公演終了
満足度★★★
長めなのはちとキツいが、観た甲斐はアリ
ひねくれた愛、ねじ曲がった愛、いびつな愛の博覧会的様相を呈しつつ、笑える部分も少なくないのは意外で、特に某有名アニメの名台詞集のようなシーンでは大笑いしたが、やはり休憩なし155分はちょっと長い。
一方、旧い集合住宅独特の入口近辺での残響を表現した音響効果、パースを強調したエイムズの部屋か騙し絵のような装置、最後のシーンで2人が手にした2通の手紙の由来の見せ方などはさすがで、観た甲斐はあったというもの。
おんわたし
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2007/07/20 (金) ~ 2007/07/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
以心伝心
大きな事件や劇的な展開はなく、言葉少なで静かな演劇だというのに、登場人物の心情や考え方、あるいは劇中では詳しく語られない背景などが手に取るように伝わって来るのがフシギ。
まさに心を以って心を伝える演劇という感じ。
また、初演に近い星組を観ながら「この役をあの人が?」などと思いながらもいざ月組を観たら「それもアリ」どころかしっくりハマっていることに感心。
がしかし、薄味ながら良い食材を使って一流の職人が仕上げた味の如く、しっとりした旨味がじわじわしみ出てくる、というスタイルなので、中・上級者向けかも?
小さなお茶会
空想組曲
王子小劇場(東京都)
2007/07/13 (金) ~ 2007/07/17 (火)公演終了
満足度★★★★
苦手意識克服か?
一通り流れを見せてから別の人物の視点(複数)でそれを描いてコトの真相を徐々に明らかにするというシカケで描く「届かない想い」「伝わらない気持ち」「すれ違うベクトル」、時に笑えて時に切なく時にはコワく(?)面白かった。
『アリスの愛はどこにある』とこれでほさかよう作品への苦手意識はやっと克服できたか?
歌姫
東京セレソンデラックス
シアターサンモール(東京都)
2007/07/11 (水) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
東京セレソンDXの真骨頂
昭和30年代前半、高知市内からやや離れた漁師町の映画館・オリオン座を舞台にしたちょっと切ない人情噺系ストーリー、笑いと涙のブレンド具合とか、レトロなムードとか、ここの真骨頂と言っても過言ではあるまい。
花火、舞い散る
椿組
花園神社(東京都)
2007/07/13 (金) ~ 2007/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★
テント小屋ならではの味わい
煙火業を営む一家とその従業員(=花火師たち)や周辺の人々の人間模様を時には笑わせ時には泣かせつつ描き、決して少なくない登場人物たちもそれぞれキッチリ個性を際立たせて描き分けられた脚本と、この野外劇ならではの豪華顔合わせなキャスト陣、さらにこれまたテント小屋ならではの演出がガッチリ噛み合って相乗効果をあげて見せるし魅せるし。
民宿チャーチの熱い夜5
劇団The NeetniK
タイニイアリス(東京都)
2007/07/13 (金) ~ 2007/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
沖縄訛りに心和む
今の沖縄が抱えている問題から始まり、意外にもシリアスか?と思ったら勘違い系コメディになり沖縄風人情噺を経て、反戦や、最近の教育問題、命の重さにも触れて、うちなんちゅー的解決法を示すという構成が巧み。
また、「いちゃりばちょーでー」「ぬちどぅたから」など聞き覚えのあるうちなーぐちの使い方も効果的で、そもそも沖縄訛りって、どこかのどかで気持ちが和む。
ゼイラム THE LIVE
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2007/07/11 (水) ~ 2007/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
文句ナシ、完璧!
原作である映画(OVAは未見)の設定や世界観をキチンと活かしているのみならず、新たな設定・登場人物も違和感なく溶け込んでストーリーにより深みを与えており、内容的にもアクション一辺倒ではなく、兵器開発合戦への批判あり、泣かせる部分ありで素晴らしい。
ショコレ!!!
ACTOR’S TRASH ASSH
しもきた空間リバティ(東京都)
2007/07/13 (金) ~ 2007/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★
今まで観たことのなかった面も
作・演出が3人で7本のショートストーリーオムニバスというスタイル。昨年3月の『キスと半島と残酷』からとASSH歴の浅い身としては、今まで観たことのできなかった面を観ることができたのが嬉しい。
特に言葉遊びや皇室ネタで笑わせた「高湿アルバム」「匿名係長POO」の「おバカ系」具合(笑)と、そこに至るまでの経緯を劇中の会話からシッカリ想像させ、儚さ、切なさの漂った「芥河」が印象的。
BELL SEARCH
KALAMA WAIOLI appearing 工場
ザ・ポケット(東京都)
2007/07/12 (木) ~ 2007/07/15 (日)公演終了
満足度★★★★
一言で表現すれば「上出来の闇鍋」(笑)
そのココロは、単品なら美味いけれど鍋には合わない、どころか煮ても焼いても食えない具もあるけれど、「こんなものまで入っているんだぁ、しかも意外と合うじゃん」な具が多い。
ただ、序盤が粗くモタつく上に登場人物が多くて関係や背景をのみこむまでしばらく芝居内の世界に入り込めないのは玉に瑕。
当日パンフに人物相関図か勢力図を載せて世界観を事前に観客に知らせておけばもっと良かったのではあるまいか?
神様の夜〜プログラムD「さようなら」
KAKUTA
ギャラリーSite(東京都)
2007/07/07 (土) ~ 2007/07/15 (日)公演終了
大ニンゲン展
モノヅクリズム ソラトビヨリ。
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2007/07/04 (水) ~ 2007/07/08 (日)公演終了