じべ。の観てきた!クチコミ一覧

4161-4180件 / 4326件中
地下室/夏の終り

地下室/夏の終り

MK-Box

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2007/08/24 (金) ~ 2007/08/24 (金)公演終了

満足度★★★

実験的な公演
MK-Box版『レザボアドッグス』のような『地下室』はともかく、外部作家による『夏の終り』は恋愛系ということもありMK-Boxとしては異色で多少の違和感と収まりの悪さアリ。が、実験的にいろいろ試みるのは面白い。

銭に向け叫ぶ

銭に向け叫ぶ

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2007/08/23 (木) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「合同ユニット」のメリット最大限に
未見だったホチキスの米山和仁による脚本は併行する複数のエピソードがクライマックスに向けて収束するカタチで面白く、少年社中のメンバーがいつもとは違うキャラクターを演じていたのも新鮮で、「合同ユニット」のメリットが発揮された公演だと思う。

history

history

劇団偉人舞台

ザ・ポケット(東京都)

2007/09/05 (水) ~ 2007/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

タイムパトロール系
本能寺の変の隠された真相や、歴史の改変とその修復など、第一級の時間ものSFなストーリーにほど良く笑いをまぶして意表を突く結末まで、その見せ方(演技・演出)も良くて飽きさせず大いに満足。

眉村卓原作の劇場用アニメ『時空(とき)の旅人』がお好きな方は万難を排してでも行くべし!

輪廻は斬りつける(再)

輪廻は斬りつける(再)

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2007/08/16 (木) ~ 2007/08/21 (火)公演終了

満足度★★★★

「ありがちな結末」へのアンチテーゼ
終盤で複数のエピソードをまとめる方向に行くかと思わせてどんどんワキ道に逸れて本筋を放置したままという終わり方が「ありがちな結末」へのアンチテーゼになっており斬新。また、前説や休憩もアソビ心たっぷりで楽しい。

また、音楽担当者が舞台下手に常駐してナマでキーボードを弾いていたり、オープニングやエンディングがミュージカルナンバーっぽいのもツボ。

5時には家に帰ろう

5時には家に帰ろう

トリのマーク(通称)

ザ・スズナリ(東京都)

2007/08/18 (土) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

コラージュというかモザイクというか
ザ・スズナリを思わせる場所を訪れる人々の点描というかスケッチというか、それらによるコラージュというかモザイクというか、とにかく他にあまり類を見ない作品。

時に笑いもあり、観客の想像に委ねたまま最後まで明かされない謎もあり、な中、全体を通してのストーリーは特になし…なので延々と演られるとちょっと参るけれど、約90分というほど良い長さと、個性的なキャラのおかげで楽しく観る。

ロールシャッハ

ロールシャッハ

Oi-SCALE

シアタートラム(東京都)

2007/08/16 (木) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★

145分はチト長いか?
いつもながらのトリッキーなツクリだったが、今回はこちらの観劇疲れ(自業自得爆)もあってかやや難解に感じる。終盤で解明のヒントは与えられるが、そこまでの時制が今一つわかりにくい(あのオチならさもありなん?)のが一番の原因?

が、アヴァンがあってタイトルが出た後のシーンが左右対称であるとか、動物園のシーンの見せ方とか、随所にアイデアの光る面白い部分がある上に、04年5月の『ヒミズ』に客演した村田充と05年12月の『サイゴ』、06年6月の『キキチガイ/KIKITIGAI』に客演したさとうやすえが揃い踏みということもあり、それなりに満足。いやしかし、145分はチト長いか?

何んにも伊右衛ん門

何んにも伊右衛ん門

劇団阿佐ヶ谷南南京小僧

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2007/08/17 (金) ~ 2007/08/23 (木)公演終了

満足度★★★★

八艘跳びならぬ「発想跳び」
一応四谷怪談(の前半部分)を下敷きにしていながら、連想ゲーム的に思いついたものに食いついてあっちに行ったりこっちに来たりという、八艘跳びならぬ「発想跳び」ってところでしょうか。何でもアリでこの劇団の本領発揮?

その「ハチャメチャさ」ゆえに観る者を選ぶとは思うけれど、個人的には好きだなぁ。

ネタバレBOX

また、ここの特色である段ボール製(!)の装置&小道具がいつもながら見事。まずは「そんなモノまで段ボールで作りますか!(笑)」な小道具に感心していると、一見壁だけだった装置からあんなモノやこんなモノまで「飛び出す絵本」方式で出るわ出るわ。しかも四谷怪談だけにちゃんとそれらしいシカケまであるし…

それにしても冒頭でモーツァルト(だと思う)、劇中ではラフマニノフやブラームス、そしてクライマックスに芥川也寸志(「赤穂浪士」('64年)のメインテーマ)を使うとは、しかもそれが合ってしまうということに恐れ入りましたぁ!(もちろんお得意(?)の歌謡曲もガンガン使用)
リュウカデンドロン

リュウカデンドロン

黒色綺譚カナリア派

ザ・ポケット(東京都)

2007/08/15 (水) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★

「ライトな桟敷童子」?
昭和の香り、サーカス小屋の持つ独特の雰囲気、「美しき天然」が持つものと同種の華やかさともの哀しさなどがよく出ていて、時流に抗うことができずに押しつぶされる庶民(?)を描いているところなど「ライトな桟敷童子」という感じ

ネタバレBOX

終盤で13年前の場面から一気に(劇中の)現在へ飛ぶ時の超短時間で無駄のない転換や、その後の強風に煽られるテントの表現などはいかにも演劇的で巧いし、リアルなテント小屋系サーカスの舞台を再現した装置もステキ
S [複数形]

S [複数形]

and Me

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2007/08/16 (木) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

リアリティのある自然な会話
とある病院の屋上での看護師、食堂のオバちゃん(おねーさん?(笑))、女医、入院患者、見舞い客たちによる会話劇。台詞の量がかなり多いにもかかわらず、説明台詞が一切なく、すべてリアリティのある自然な会話なのが巧い。

会話の中に出てきた「?」な部分は、文章の場合にダッシュで挟んで挿入する説明句のように、演技を挿入して説明するというのが斬新。
これ、そのパートの人物が舞台に登場する時はスローモーション、「挿入演技」の間は本来のパートの人物はストップモーション、照明も変えるという風にキチンと分けて見せてくれるし。しかもこの挿入部分は、後で本来のパートとしてその前後も含めて出てくるワケで、その構造が何とも面白い。

また、昼・夕方・夜をキッチリ見せる照明と蝉や虫の声の音響も見事。

※ 16日の初日と19日の大楽、2回観劇

仕込んでいこう!

仕込んでいこう!

円盤ライダー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/08/21 (火) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇ファン必見!
シアターグリーンでの仕込み当日、2つの劇団がバッティング?な状況から始まるワンシチュエーションのバックステージコメディ。
かつての劇団BOOGIE★WOOGIEの『BACK from BACK』と同様、コメディでありながら後半では舞台に対する作者(そして演者)の愛情がひしひしと感じられて、笑いながらもホロリ。
舞台関係者はもしかすると他人事ではないかも知れないけれど(笑)、芝居好きなら観て損はない…どころか必見!
なお、客席通路や入り口ドアも演技エリアなので、E列やD列のセンターブロックがオススメ(全席自由)

きみは死んでいる/その他短編

きみは死んでいる/その他短編

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2007/08/15 (水) ~ 2007/08/20 (月)公演終了

満足度★★★

Aバージョンのみ鑑賞
「きみは死んでいる」のシュールな感覚やコミューンのブキミさ、「変な穴」の不条理さもさることながら、「×」での各登場人物の関係が次第に明かされつつ収束するという語り口の巧みさが特に印象的

残存エゴイズムクラブ

残存エゴイズムクラブ

Not in service

千本桜ホール(東京都)

2007/08/09 (木) ~ 2007/08/19 (日)公演終了

満足度★★

閉塞感と悪夢を見ているような雰囲気
閉塞感と悪夢を見ているような雰囲気が非常によく伝わり暗~い気持ちにさせる上に、ボソボソ言っている台詞がリアルではあるが時として聞き取りにくかったりするのが難点。「Don't think, feeeel!」ってことか?

なお、カレル・チャペックの『RUR』をちょっぴり連想。

RED LINE

RED LINE

劇団BOOGIE★WOOGIE

麻布DIE PRATZE(ディ・プラッツ)(東京都)

2007/08/08 (水) ~ 2007/08/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

個人的にはほぼ絶賛
前半はコメディでありながらしかし背景に「戦争の不条理さ」や「分断された国家の悲劇」などが見え隠れして、じんわりとメッセージが伝わってくる…ってか読もうと思うとかなり深読みもできて、胸に迫るモノあり。

さらに終盤、ある展開があってシリアス系に転じそこで強調される家族の絆と、不条理な国境を越えるものがあるとすればそれは…というテーマがイイ。
しかも名台詞の固め撃ちまであって、良かったなぁ。

コメディ部分に若干楽屋落ち気味の部分があったりもするので、評価は分かれるかもしれないけれど(その意味では『BACK from BACK』の方がバランスは良いかも)、個人的にはほぼ絶賛。

Guard of PRINCESS

Guard of PRINCESS

しゅうくりー夢

シアターVアカサカ(東京都)

2007/08/10 (金) ~ 2007/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

結局2度観ることに
『七人の侍』『荒野の7人』などと同様、仲間が集まる過程の面白さと、集まってから力を合わせて(その前にはほぼお約束的に一旦離散したりもアリ)戦うクライマックスの痛快さを併せ持つ構造で、面白かったぁ。

ムーヴィングを使うのが本当に必要な部分のみで「安売り」しないとか、全体的には中世の西欧風ながら日本刀が出てきたりと和テイストも加えてあるとか、主人公の1人が使うムチャクチャデカい刀とか、モロモロの小ワザも利いていて満足度高し。

かくて予定外に14日の大楽もF列6番で観劇。

こけしダンサーズ

こけしダンサーズ

ミノタケプラン

「劇」小劇場(東京都)

2007/08/07 (火) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

結末がさわやか
高校時代の同級生5人が30代半ばにして再会し、それぞれが面している問題が明かされるという「プチ同窓会」的な物語。辛口というか、ホロ苦いというか、身につまされつつ、しかしほど良く挟まれた笑いによって楽しく観る。

まず笑わせておいてからすぐにトラブルを予見させる出だしとか、事態が行き詰まりかかったところで新たな人物を登場させるとか、空気を読めない人物(複数)によって笑わせるタイミングとか、テンポと展開が絶妙で、それぞれが現状打開のキッカケを見出す結末がさわやか。

好敵手あらわる!!

好敵手あらわる!!

不消者(けされず)

ザ・ポケット(東京都)

2007/08/08 (水) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★

反戦メッセージがさり気なく
コメディだけに随所に「なワケねーだろ!」な無理はありつつ、テンポ良く進むので「芝居のウソ」としての許容範囲内?(個人差はあるでしょうが)
で、声高ではなくごく控えめながら、反戦メッセージがさり気なく織り込まれているのに好感。特に終盤での主人公・勝二の台詞が心に残る…

また、舞台上手後方にある窓の外の光で時の経過を表現する照明効果が秀逸。昼下がりから夕方にかけての陽光の色、強さのみならず陽の傾きまで見せるとは恐れ入りましたぁ。

ケンコー全裸系水泳部 ウミショー

ケンコー全裸系水泳部 ウミショー

ネルケプランニング

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2007/08/02 (木) ~ 2007/08/08 (水)公演終了

満足度★★★★

思わぬ収穫もアリ
ストーリーは「しょーもねー!」だが、グラビア系アイドル7人を中心に据え、実力派でワキを固めたバラエティ系ステージとしては楽しくて上出来。また、ワキの実力派はもちろんのこと、アイドルの中にも意外な(失礼!)演技巧者がいて、思わぬ収穫もアリ。

疚しい理由

疚しい理由

カニクラ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/08/08 (水) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

逆転バージョンも観てみたい
途中から一転してブラックなサスペンスになり、どこまでが本音でどこまでがブラフかそして真実はどこにあるのか見極めるために観客側も気が抜けないのが快感。宝積・川田のキャラもよく合っていたが、逆転したバージョンも観てみたい気がする。

リスク

リスク

strange GARDEN

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/08/07 (火)公演終了

満足度★★★

玉石混淆?
主人公の妻関連などでイイ部分もあるというのに、選挙ポスターの件をはじめとして「芝居のウソ」では片付けることのできない部分が複数あり相殺されてしまっているのが残念。

カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

カレッジ・オブ・ザ・ウィンド

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2007/07/05 (木) ~ 2007/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

語り口が上手いよなぁ
初演はTV放映、再演はナマで観ており通算3度目になるが、ほしみの叔父関連の記憶が抜け落ちていたため新鮮な感覚で観て、見事に騙される。語り口が上手いよなぁ。ただ、客演の高部あいにはやや違和感アリ(決してヘタとかそういうことではないが)

ネタバレBOX

なお、終盤のある部分にドラマ「雨と夢のあとに」第2話のクライマックスの原点を見出す。

このページのQRコードです。

拡大