じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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走馬灯秋麗

走馬灯秋麗

Nojimaji

d-倉庫(東京都)

2009/10/29 (木) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど三大戯曲の1本
長谷川伸三大戯曲のうちの1本と言われる「中山七里」をほぼそのまま(←関係者談)上演したそうで、しかし古さを感じない…と言える一方でいかにも昭和の時代物、な雰囲気(様式美?)もアリ。
まず表面的な部分では、前半の江戸での物語は基本的に前面のみを使い(下手後方の紗幕を使ってイメージショットを見せるのも効果的)主人公が逃亡した高山を描く後半はすべて屋外(峠かな?)ということもあり奥まで使うというステージの使い方や、大工である主人公が仲間と普請をする場面で柱を立てたり障子戸を設置したりして次のシーンの装置を組み立てるのが面白い。
そんな演出で語るストーリーは全体に切なさが漂い、ヒロインが自らの命を絶つのは哀しいが、元凶たる男は殺されるし(ちょっと過激)、その手先となった岡っ引きは根は悪いヤツではないことが判明する(どころか気の毒な一面もある)し、一旦は逃亡した主人公が最終的には自らお縄にかかる結末も道徳的だし、なるほど三大戯曲の1本だけによくできている、みたいな。

ドラゴノクエスト

ドラゴノクエスト

ノーコンタクツ

シアター風姿花伝(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

時間の経つのがアッと言う間
奇しくも月初にこの劇場で上演された芝居もバーチャルリアリティ系RPGゲームのデバッグにゲーム経験のない主人公が(「も」の方が的確か)起用されるという基本部分がカブっており、その偶然にビックリ。
もちろん学園ものとアドベンチャーものというゲーム内容はもちろん、テーマや表現もかなり異なっているワケなのだが。
で、タイトルにもなっている元ネタ及び関連ネタの「お約束」を使って思い切り遊びたおした(笑)内容はもちろん、細かいギャグとツッコミによって生み出されるリズム感とテンポの良さによって、時間の経つのがアッと言う間。 
また、そのツッコミが間髪をいれず的確なので、噛んだことへのツッコミも演技に見えてしまうのは流石!(爆)
また、その開発中のゲームには「手紙を処分する」「指輪で封印する」などのミッションがあり、そのバックグラウンドには開発者の乙女ゴコロがあるという発想もイイ。
さらに、主要キャラ以外を…いや、一部の主要キャラでさえ(!)出演者が早替えで演じ分けるという演劇ならではの手法や「カメハメ矢」などの表現、それにダンスシーンも◎。

父産(とうさん)

父産(とうさん)

劇団印象-indian elephant-

吉祥寺シアター(東京都)

2009/10/30 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★

ここの特色なの?
惹句には「ドタバタコメディ」とあったものの前作に比べればそちら系とはいえ、やはりシュールな感覚が前面に出されており、ここの特色なんだろうなぁ、などと思いながら観る。
そんな中で先に逝ってから20年(あるいは25年)もの間、遺した娘のことが気になって成仏できない父親、なんてσ(^-^) の弱点を突くキャラがいて「ヤられたぁ」みたいな…(笑)
ただ、その成仏できない父親たちの件が放置されたまま終わるので若干の消化不良感は残る。
また、連れ子のある母と再婚して父になった男の血がつながっていない息子に対する愛情(どちらにも解釈できるが…)にもホロリ。

セブンピーポー

セブンピーポー

チェリーブロッサムハイスクール

劇場MOMO(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

前日に続き夢野久作を連想
気がつくと出口のない部屋に閉じ込められた7人の男女が、あるルールに従って1人を選ばなくてはならない、という出だしの状況こそ劇団BOOGIE★WOOGIEの『REVOLVER』(04年)にちょっと似ていながら(そういえば銃が1丁あるのもそうだな)アチラのサスペンス系とは異なり、コチラは時としてユーモラスであったりもする不条理系。
もちろん何故閉じ込められているのかという謎もあり、しかも真相は一般的な想像を遥かに超えるもので、それが明らかにされた時にはその発想に度肝を抜かれ口アングリ。
で、後からいろいろ考えていて、「ドグラ・マグラ」に出てきた(んだと思う)“胎児の夢”説(胎児は生れ出るまでの間にそれまでの生物の進化を夢で体験する…的な?かなり記憶が曖昧で、そもそも本作とは発想が逆だし)も思い出す。
それにしても「この劇場ってこんなに間口が広かったっけ?」な使い方にちょっとビックリ。

水になる郷 ミズニナルクニ

水になる郷 ミズニナルクニ

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

2日目と楽前日に観劇
上手側1/3弱ほどが室内、残りは「分岐点」を表す装置内で繰り広げられるシュールな物語はσ(^-^) の好きな「胡蝶の夢」やメタフィクションの香りも漂わせていろいろと解釈ができそう。
そのメタフィクションっぽさに夢野久作の「ドグラ・マグラ」を思い出しただけでなく、エッシャーの「版画画廊(Print Gallery)」やクラインの壷も連想。また、終盤での編集者の「世界観はイイ。で、どう終わらす?」という台詞はそのまま観ている側の気持ちだったりもして…(笑)
31日の二度目はオチを知っているだけに、景の姿が1人を除いた他の人々には見えていないことに改めて気付き『ファンタスマゴリア』での「オチを知った上でもう1度観ると…」という想いをここで果たせた、みたいな?(笑)
ちなみに楽前の席はD列7番。

ファンタスマゴリア

ファンタスマゴリア

少年社中

座・高円寺1(東京都)

2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

ヤられたぁ
パリ万博でのショーの最中に忽然と消えたハリー・フーディーニ(中学校の英語の教科書で知ったような…)の行方を彼の友人であるコナン・ドイルたちが捜索するストーリーをメインに、そのハナシを英語から英語に(!)翻訳して読み聞かせることを依頼された現代(2000年)の女性翻訳家のエピソードも加えた物語。
捜索にあたるのがドイルだけでなく、ホームズとワトソンまで加わる(ドイルは彼らの出版代理人というホームズ実在説系の設定なのだ)という着想にヤられたぁ、と…(笑)
また、女性翻訳家が依頼された仕事にまつわる謎は言われてみれば「あ、そのパターンか!」と思うくらいありがち(かつ大好き)なのだけれど、全然気付かず。知った上で再見するといろいろ納得できる演技をしているんだろうなぁ。
さらに、終盤でのフーディーニの亡くなった妻に対する心情が表現されるシーンにはホロリ。

甲賀の七忍

甲賀の七忍

劇団三年物語

ザ・ポケット(東京都)

2009/10/24 (土) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

一人も死なず、殺めず
服部半蔵の対甲賀策により追い詰められ、甲賀の里を出ることにした一行と彼らを狙う伊賀者及び甲賀の下忍、な構図の物語。
もともと『七人の侍』に代表される「メンバーが集まりまとまってゆく」タイプの展開が好きな上に程よい笑いもまぶしたストーリーとあっちゃあたまりませんわな。しかも「初めて観るトコに弱い」σ(^-^) のことですからなおさら…(爆)
そこにラブコメの要素まで混ぜ込んで(「マクロス」かっっ!!!)、追われる側と追う側が刀を合わせた途端に一目惚れだとか、ベタ気味の表現も楽しい。
また、分身の術での分身たちは当然姿カタチの違う役者たちが演ずるワケで、しかしそれを逆手にとり別人格として、コクることに消極的な二番目に他の二人が発破をかける、なんてアイデアには脱帽。
さらに終盤で一行が掲げる「一人も死なず、殺めず」というコンセプトも◎。

- JUN AI CODE -

- JUN AI CODE -

ATTENTION, PLEASE!

王子小劇場(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★

改訂版での再演を熱望
交通事故により全退行性記憶喪失(だったっけ?)となった男と画廊でゴーギャンの「我々はどこから来たのか、我々は何か、我々はどこへ行くのか」のレプリカを200万円で買うことになる男の話を同時併行的に描くのは悪くないが、その2つの関連がなかなかわからないのがちょっともどかしく、まとまりに欠ける感無きにしも非ず。
とはいえ、かつては家庭もかえりみないビジネスあるいは利益至上主義だった男が、言葉さえ失った状態から知識をつけてゆくのにしたがって無垢な気持ち・考え方となり感ずる疑問を通して利益重視の現代社会に対して警鐘を鳴らし批判する狙いやよし。ちょっとディッケンズの「クリスマス・キャロル」を連想したりもして。
そこに文明社会からタヒチへと活動拠点を移したゴーギャンの生き方も重ね合わせているのが巧い。
さらに、癌で亡くなる患者や記憶喪失の男の妻の出産など「生命賛歌」的なモノも加味されて、このテに弱いんだよなぁ…。
また、門奈理沙・美玲・五宝(漢字表記は推定)など、絵画や画家の名を人物名に使っているのにニヤリ。(ちなみに記憶喪失の男と妻の名は「純」と「愛」)
ただ、前述のまとまりに欠ける感に加えて病院内(病室を含む)で携帯を使うナースがちょっと引っかかったので、いつか改訂版での再演を熱望!

 カラクリヌード

カラクリヌード

演劇カンパニー”東京の人”

シアターブラッツ(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★

惑星ピスタチオを連想
若干粗削りだったり未整理だったりする部分はあるも、SFメルヒェン的なストーリーは好みだし、その世界観や表現方法、群読の巧さなどで惑星ピスタチオを連想。(パワーマイムはなかったけれど(笑)
冒頭でクライマックスの一部を見せておくので、終盤でそのシーンが再現された、というよりはそのシーンに辿り着いた時にロクスケがずっと走り続けていたように感じられるというシカケにも感心。

ナノ クライシス ポルノグラフィティ

ナノ クライシス ポルノグラフィティ

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/10/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

芝居って総合芸術なんですねぇ
「なるほどロンドだわ」な構造で、不条理でワケのワカラン恋愛やセックスを浮き彫りにする戯曲そのものの面白さに加えて、翻訳臭を全く感じさせない演出(翻案?)、黒い舞台と白い布を使っていろんなシーンを見せる装置、場転時に見せる本編に関する短い映像、臨場感あふれるS.E.などが相俟って時の経つのを忘れる。いやぁ、芝居って総合芸術なんですねぇ、などと今更ながらに再認識。

似而非~え せ~

似而非~え せ~

劇団伊達組

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★

内容は○だが他で☆2つ減点
描いた「さくら」と亡くなった子供の人形を作るよう依頼された腕の立つ人形師の話・「人形師」という中篇2本でチラシの惹句は「ちょいとふしぎな 二つの江戸ばなし」。
民間伝承や江戸の巷間話に材をとったストーリー、古典文学っぽい雰囲気も漂わせて「世にも奇妙な物語・江戸時代編」みたいな…。
旗揚げ公演『闇に咲く華 GOEMON'S SECRET』の娯楽アクション時代劇とはガラリとオモムキを変えての「サテライト公演」、イイんじゃないっすか?
ただ「さくら」の終わり方、賭けに勝った場合に立たせるのは1日限りだったのでは?
あの後にヒロインが手痛いしっぺ返しを食らうことを暗示しているととるべきなのか? あるいは「生身の人間の方が人ならざるものよりもよっぽどズルくてコワい」というオチ?

なお、☆については受付開始時に予約者票が整理できていなかったことと開演が10分押したことについて一言も触れなかったことで2つ減点

『RING~DESTINY~ 』

『RING~DESTINY~ 』

FEVER DRAGON NEO

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

昭和の熱血スポ根少年マンガかっっ!!!(笑)
時々挟まれる登場人物のモノローグのベタさ加減を筆頭とした「昭和の熱血スポ根少年マンガ(梶原一騎原作とかね)かっっ!!!」なノリは確信犯?(笑)
「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」(いずれもアニメではなく原作)などで育った身としてはそれが懐かしいことといったら!(爆)
8人の選手(うち2人は現役レスラーでもある)はたたきあげのベテランはもちろん、アマレス出身の天才肌、韓国の軍隊出身、アイドル系、負け続きから力をつけてきた者、柔術系、キックボクシング系などそれぞれ個性が描き分けられて見事。
また、彼女たちの団体の社長やトレーナーなど男優陣は主にコメディリリーフというキャスティングも○。
内容はプロレス界では「あ~、あるある」や「ありそー!」なエピソードを絡めつつ年末の大会(の開幕)までを描いており、かつて同じ団体に所蔵していた先輩と後輩の関係などでは『ロッキー』なども連想。
なかなか面白かったわさ。

死すべき母の石

死すべき母の石

劇団桃唄309

テアトルBONBON(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台上に音響ブース(!)
久々に実家に帰ったら母が殺されていたフリーターや、寸借など小規模の詐欺を行うグループなど、複数の話をザッピング感覚で見せるスタイルで、黒を基調とした舞台と直線的かつ抽象的な装置、場転時に流れるリズムを強調した音楽、時として「逆回転再生」もあるダンスっぽい雑踏シーン、それに一番大きな特色であるところの舞台上に設置された音響ブース(!)などからクラブDJイベントのような雰囲気が全体を包んでいるのが斬新。
また、使用曲の「レフト・アローン」や「はいからはくち」にもツボを突かれる。

ペンパル狂時代

ペンパル狂時代

B-amiru

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/20 (火) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

コント集+中篇コメディ
まずオープニングに登場するのが「さそり」と「おろち」だし、オープニング・クレジットに「short drama live」と表示されるし、ということで基本的にはショートコント集のオモムキ。
もうホントに「しょーもねー!(注・貶しているのではない、ウケているのである)」笑い満載で小難しい理屈とは無縁、ひたすら「あは、あは、あはは」と笑っていればイイという。
そんなコント集を経ての中篇コメディ「ペンパル教」で、それまでに出たネタ(の一部)を拾いつつ、憧れのおねーさんに近付きたくて正体を隠してそのペンパルとなり次第にキモチがエスカレートして行く女子中学生ナツメを描いて締めくくるのが鮮やか。教祖とその信者がナツメの幻想だったというオチも◎。

Equal

Equal

進戯団 夢命クラシックス

萬劇場(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

反戦系のテーマを娯楽性も持たせながら
中国の「南方大ソウ国」と「東方キン国」の戦のさなか、そこには戦を終結させようと考えている者もいて…という史劇系ストーリー。
単純な勧善懲悪ではなく、どちらが正しいという二元論では語れない国同士の戦いというスケールの大きな物語を、対立する両陣営に反戦グループも絡ませた3つの勢力をうまく使いながら全体の流れを制御するストーリーテリングが巧み。
そんな大きな動きの中に友人や仲間を想う気持ちもシッカリ織り込んでいるのも上手い。
初見であった『花音 -canon-』(07年6月)や『ブロッサム セレナーデ ~よしのと魔王~』(08年4月)もそうだったように、反戦系のテーマを娯楽性も持たせながら語るのが本当に巧い。
また、南方の四神獣(だったっけ?)と呼ばれることになる反戦グループの4人の衣装の基調色が朱・黒・白・青(緑)という小ワザにツボを突かれる。
もちろん、それぞれ異なったオリジナルの武器を使うことにも、その武器デザインも含めて感心。

渡辺美弥子一人芝居:ある女4

渡辺美弥子一人芝居:ある女4

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/22 (木)公演終了

満足度★★★★

友近の芸をもっと芝居寄りにした感覚
10分程度の短編を3編。バーのママ、合コンに臨む女性、店の常連の図々しい老女をそれぞれコミカルにデフォルメしつつ描いてオチまで付けるのは友近の芸をもっと芝居寄りにした感覚で大変楽しい。

深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

コミカルなタッチとSF的世界の融合
基本的にはコメディながら、前回公演『Perfoemen IV ~Inferno~』とは味わいが異なり、四次元系SFのテイストやルーレットに関連した法則・ルールも加えて、さながらアタマの体操…どころかアタマの中距離走みたいな。(笑)
このコミカルなタッチとSF的世界(およびそれに付随した心地好い理屈っぽさ)の融合というのは奇しくも前々日に観た『純真回路』と通ずるものアリ。こういうの、好きだなぁ。
その一方で、触ると外見と中身が入れ替わってしまう(ここで入れ替わる方々の演じ分けと言うかなりきりぶりと言うか、それもまた見事)だの、近づくと互いに引き寄せあうだの、他者の心の声を口に出してしまうだの、理屈っぽさとは無縁のひたすら笑わせるためだけの設定もあり、この取り合わせが何ともオカしい。
結末は事前情報通り6種類あり、どう考えてもあと5回も観に来ることはできないので、上演台本を購入。
思った通り途中までのルーレットの出目は台本指定ながら、終盤で分岐点が2箇所あり(ここでのルーレットはガチとのこと)最初の分岐点で3つに分かれてからさらにそれぞれ2つに分かれるシカケになっていて、σ(^-^) の観た回は分岐Bルートから結末4にたどり着くパターンでありました。

VOYAGER ボイジャー

VOYAGER ボイジャー

無頼組合

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/19 (月)公演終了

満足度★★★★

ダイナミックな構図がイイ
「無頼組合<番外編>無頼十番勝負 四ノ巻」と銘打たれており、ハードボイルド系の本公演とは違った味の芝居を見せるシリーズ、今回は3話オムニバス…と言うか、同じ時間の中で3つの異なったストーリーが同時進行する(しかし互いにリンクするワケではない)スタイル。
この3つの取り合わせが巧く、動的な女性ラリードライバーの話と静的な喫茶店内の客とマスターの会話劇を併行して描き、さらにその遥か上空の月では宇宙飛行士が救援(あるいは死)を待っているというダイナミックな構図がイイ。
また、地上で展開される2つで、特殊な血液を時間内に届けるために一刻を争うドライバーと、かつて別れた息子との永い年月のギャップを埋めようとする実の父親を描くことで「速度」と「長さ」という「時」の2つの性質をクローズアップしているのも上手い。
さらに、喫茶店の親子だけでなくドライバー側の物語にも血液を盗んだ青年やそれを追う女性刑事などの親子関係を絡めていて○。
そんなこんなで千穐楽スペシャルで役者紹介もあったカーテンコールを含めて130分のチョイ長の上演時間も体感的には長く感じず。

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

後半にはどっぷり引き込まれる
学生自治会が使っている部室からの退去を命じられたことから始まる現代の学園紛争と、部室に残されていたかつての学生運動華やかなりし頃の闘士のノートにまつわる物語。
学生運動もかつての政治的闘争から学費値上げ反対なんてものを経て今やほとんど「コップの中の嵐」的なものになってしまったのね、な目線で観ていながら、ノートの主であり、現在の闘争もひそかに支持している「モロトフカクテル」の存在が次第に大きくなってくる後半にはどっぷり引き込まれているという…。
かつての闘争の中心であった2人の人物も登場させ、時として現在とクロスさせたり共同作業をさせたりする演劇的手法も○。
そうしてさらにあさま山荘事件との関連をも明かし、実は以前は逃げ出していた「モロトフカクテル」も立ち上がる結末は骨太で、1年ちょっと前に観た(初見)『ボクコネ』とはガラリと異なり、どちらかと言えばこちらの方が好きかな。
しかし最後の曲は「この広い野原いっぱい」(漠然とエヴァを連想)よりも「友よ」の方が合っていたのではあるまいか?
また、お目当ての広澤草は「寝ている部分も含めて」(本人談)ほぼ出ずっぱりで、その意味でも満足度高し。(おまけに3列目の中央という非常に観やすい席だったし)

純真回路

純真回路

OZab

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2009/10/14 (水) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

心地好い理屈っぽさが独特
心理学実験の被験者として男女4人が30日間の共同生活を送った最終日(プロローグは初日・初対面の様子)に2人の侵入者(?)が加わったことで広がる波紋を描いたもので、何故か学生服(やけに似合っている(笑))やセーラー服(ほとんどお約束?(爆))それに髷(!)など、被験者4人のうち3人が妙な扮装をしていることからも推測できたように基本的にはコメディ。
が、後半で記憶の操作・移殖(というより転送?)などP.K.ディック的なSF要素が加わることで心地好い理屈っぽさ(笑)が加わって独特の感覚になるのが面白い。
また、開演を告げる曲が電気グルーヴの「モノノケダンス」だったことにもツボを突かれる。

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