engin版 品川心中
engin
六行会ホール(東京都)
2010/07/30 (金) ~ 2010/08/04 (水)公演終了
満足度★★★★
原典に忠実である上にさらに工夫アリ
一部を膨らませつつも原典に非常に忠実なばかりでなく、今まで観た落語の舞台化で感じた「サゲの一言でスパッと終われない」という弱点をカバーすべくオリジナルのオチにした脚色(とそのシーンの見せ方)が秀逸。
これが第1回公演だそうだが今後の公演にも期待が持てる。
パーティーが始まる
TOKYO PLAYERS COLLECTION
王子小劇場(東京都)
2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
「裏・競泳水着」的な?(笑)
タイトルの意味が劇中に留まらず現実の当ユニットやこの年の佐藤佐吉演劇祭にもあてはまり「外に向けて広がる」終わり方であることや、劇中の1エピソードが全体の構成を暗示するメタフィクション風であること、さらに主人公が二人一役なことなど、劇団競泳水着では使わないであろう手法を駆使しながらも根底に流れるのは上野イズム、いやぁ面白い。
『DREAMS7』
project ON THE ROCKS
銀座みゆき館劇場(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★
ベテランの味
7編からなるオムニバス短篇集。
ベテラン脚本家の作だけに、派手さやインパクトはないがジワリと滲み出てくるような余韻あり。
中では落語の「長短」を思わせる「花火」と初演(厳密にはテレビ放映)時に好評だったという「真珠」が特に気に入る。
また、作家役をストーリーテラーにした構成も○。
バラシて終わりと思うなよ
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど、それで…
解散公演千穐楽後、退館までの90分間をリアルタイムで見せるバックステージ系コメディ。
公演中や公演直前までを描いたものは多々あれど、終了後のバラシを描いたものがなかった理由がよくワカった。毎ステージで組んではバラす手間はさぞや…(笑)
また、戯画化された人物たちのKYぶりが極端で、危うく本気でイラつきそうになったりもする。
新宿黄金狂詩曲
演劇ユニット・リッチ
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
歌舞伎町っぽさ満載
3人の作家によるオムニバスコメディ。
3編それぞれ歌舞伎町っぽさを漂わせつつ、色合いが異なりオムニバスの面白さを堪能。
また、ちょこまかとした場転も愉快。
ガールズトークアパートメント
UDA☆MAP
劇場MOMO(東京都)
2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
軽快な娯楽作
女優系目線で見て「ドリームチーム」的な布陣によるハウスシェアリングコメディ、各人に合った(合わせた?)個性的なキャラ設定や春夏秋冬を描いた連作短篇形式によるテンポの良さも相俟って、軽快な娯楽作な仕上がり。
「シーズン2」もあればイイのに。
きみどりさん
東京ネジ
OFF OFFシアター(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
そこにあるのは日本の家族の姿
変則的な上にシュールでさえあるのだが、そこにあるのは確かに日本の家族の姿。実際のエピソードがベースだからということだけではあるまい。
また、「嫌いだけど好き」なアンビバレントな感情に奥深さがあってそのリアルさに共感。
ジングルの如く度々入るタイトルコールもアクセントとして面白い。
お肉体関係
ぬいぐるみハンター
王子小劇場(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
一言で締める幕切れも印象的
ラブホテルでの様々なカップルの生態を見せて行く趣向かと思いきや、トンデモ系の要素も加えて風呂敷を広げ「おぉ!」な感じ。
それを鎮静化させての静かな会話を経てCoda的な賑やかな場に入り、「あの一言」で締めくくる構成も鮮やか。
蟹
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
今回も土着的パワーが炸裂
時代背景は比較的新しめだが、庶民が秘めた土着的パワーが発揮されるクライマックスはいつもながら圧巻。
また、冒頭から半端ではない量の本水を使うのはいかにも夏向き?
少女仮面
座・高円寺
座・高円寺1(東京都)
2010/07/24 (土) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★
唐作品も2〜3本目
アングラ色濃厚な作品をおシャレな劇場で上演というミスマッチ感が面白いが、ステージが広い分、あれこれ仕掛けが見えて予測できてしまうのが残念(さすがにラストのあそこまでは予測できなかったが)。
なお、内容的には今一つ好みに合わず。
で、テラヤマと唐十郎を混同したのは、少し前に目にした『星の王子さま』のインパクトゆえか?(爆)
くちづけ
東京セレソンデラックス
シアターサンモール(東京都)
2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
泣ける芝居であることに間違いはない
結末は反則も反則、大反則ながら、そんなところや「飛び道具」的な人物(笑)も含めてここの持ち味なんだから致し方あるまい(爆)。
そういう手口をよく知っていてもホロリとさせられるのだから、「日本で一番」かどうかはともかく、泣ける芝居であることは間違いないか?
で、やはり中心となる金田明夫と加藤貴子が特にイイ。
『女探偵 vs 怪奇探偵』~Case File:鬼~
しゅうくりー夢
ザ・ポケット(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
満足度★★★★
千穐楽スペシャルっっ!!!
東映戦隊モノのバーサスシリーズよりもずっと自然に2大シリーズの主人公の世界を融合させた上に、お約束のジュリーのみならず弘田三枝子の歌や76年当時の流行りものもたっぷり盛り込み、それらがほぼ(すべて?)ワカった身として面白さも二倍三倍、千穐楽スペシャルで拡張バージョンとなった150分を存分に楽しむ。
エーデルワイス
feblaboプロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/30 (金)公演終了
満足度★★★★
もしも「その時」を迎えるならば
この会場の活かし方を知り尽くしているだけに、状況設定やツクリが巧み。
また、最後に明かされる「衝撃の事実」に某映画を連想してニヤリ。
さらに、もしも「その時」を迎えることがあった場合はあんな過ごし方をしたいものだ、などとも思う。
暖かそうな場所 【ご来場ありがとうございました。次回は12月クリスマス】
ろりえ
nakano f(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
境界線上を駆け抜ける笑い
微妙に芯を外した笑いが独特で、一歩間違うと単なる悪ふざけにもなりかねないところを寸止め的にギリギリの紙一重でとどめ、境界線上を駆け抜ける感覚。
また、歌・ダンス(アノ曲の振りだったとは!(笑))に加えて生の楽器演奏まで!?なパフォーマンスも◎。
なお、ウワサの「エアコンオフ」は開演時からではなく途中からとやや緩和されており、ちょっと残念かも?
反重力エンピツ(再演)
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★
初演は未見につき…
併走する2つのシーンの関係やいかに?で引っ張りながら終盤でのヒントに続く種明かしに「やっぱりそうか」とに安心して気を抜いたら、最後に仕掛けられた落とし穴にものの見事にハマった、的な。
しかしそれは鮮やかに騙され「してやられたァ!」な快感で…って、何と良い観客なんだ(笑)
猫目月
ゆめいろちょうちょ
シアター風姿花伝(東京都)
2010/07/23 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
優しさと切なさ満載のファンタジー
ツッ込みどころもいくつかあれど、優しさあふれる切ないファンタジーぶりにホロリとさせられては文句は言えまい(笑)。
…ってか冒頭の「今ある幸せを当たり前のことと思っちゃいかん」という老人の言葉から心をワシ掴みにされていたと言っても過言ではないってくらいで。
また、宮嶋みほいのナチュラルな優しさ(あるいは包容力)と三輪友実の10歳ぶり(!)が特に印象的。
[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!
オッセルズ
シアター711(東京都)
2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了
満足度★★★★
実は計算したクレバーな構成
バカバカバカ、バカ丸出しの大バカ(決して貶しているのではなく、逆に褒めているつもり)…に見せかけておいてアヴァンパートでタイトルの解題はするわ「オムニバスなので筋は追うな」と断りながらもちゃんとタテ軸の通った連作にしてなおかつ変化も付けるわとかなり計算したクレバーな構成に感心。
僕の東京日記
劇団伊達組
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台上が39年前にタイムスリップ
戯曲そのものに舞台美術、衣装、メイク、演技が加わって、40年前の高円寺の下宿屋が舞台上にタイムスリップしてきたよう。
芝居のスタイルが「昔観た芝居ってこうだったよなぁ」な極めてオーソドックス(=奇をてらわず基本に忠実)な感じであることに加えて1971年には物心がついていたのでモロモロ懐かしく、140分の上演時間を存分に楽しむ。
エソラカラア
空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/07/19 (月) ~ 2010/07/21 (水)公演終了
満足度★★★★
深読み、誤読のし放題(笑)
「新・ピノキオ」「眼の濁りは心の濁り」「胡蝶の夢」「輪廻転生」などのモチーフを組み合わせて語る寓話。
ストーリーに多面性があるために解釈の余地が大きく、深読み、誤読のし放題なところが好み。
また、言葉遊び的なものは控えめながら、詩的な美しさのあるモノローグはやはり野田気味か?(笑)
椿版『天保十二年のシェイクスピア』
椿組
花園神社(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/07/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
3時間近いとは思えず
沙翁のあれやこれやを実に巧く組み合わせ、そこに落語風味(あるパートはまんま人情噺では?)も漂わせて見事。
終盤での借景は恒例だが、まさかあんな手法やそんな手法もここで使うとは、なサプライズ的な演出もあって存分に楽しむ。3時間近いなんてとても思えん。