じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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サンタクロースの作り方

サンタクロースの作り方

G-up

OFF OFFシアター(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/29 (水)公演終了

満足度★★★

オチが不服
それぞれ心に傷をかかえた者たちが、ADの勘違いからCM撮影でサンタ役を演ずることになり…なクリスマス系ファンタジー。
若干強引な展開ではありながら、75分というコンパクトなサイズにまとめた「オトナのためのハイテク時代のクリスマスファンタジー」としてなかなか良いが、大半の人物に しあわせ をもたらす人物が、それが起こる直前に亡くなっていた、というオチは不服。
あまりにもありがちな「優」霊譚だし、クリスマスにそれを持ち込まなくても良かろうに…。
一方、使われる音楽がビートルズ・ナンバーそっくりなイントロに導かれる新旧のクリスマス・ソングというのは多感なローティーン時代にビートルズがしみこんだ世代としては非常に面白い。
また、中心となる人物のツイッター(ってか携帯?)依存ぶりに他人事ならざるものを感じる。気を付けなくちゃだわ。(爆)

ボーナストーク

ボーナストーク

ホチキス

王子小劇場(東京都)

2010/12/24 (金) ~ 2010/12/31 (金)公演終了

満足度★★★★

リピートして観劇納めっっ!!!
魔界の王子が人間界で魔王になるための試練を受けるという荒唐無稽な設定につき基本はコメディ。
王子をガイドするエージェントと魔界の女王の出落ち気味のメイクに始まり、意外なカタチで達成されてゆく「罪」や天使とエージェントの禁断の関係とか、さらに日替わりゲストが何らかのキャラに扮して登場するコーナーなどで笑わせる笑わせる。
が、終盤、大罪も残すところあとわずかとなったところで明かされる条件に「対象となる人物の命と引き換えに」があることで王子が難色を示すあたりから色合いが変わり、そんなバディの友情的なものを経て、祐三と妻・恵の夫婦愛で締めるところがニクいと言おうか上手いと言おうか。
あちこちで「これが観劇納めで良かった」という感想を見かけたのも道理。だもんで自分も30日にリピートして観劇納めとしたのであった。

ネタバレBOX

天使の矢によって、見ていた雑誌のE老蔵に恋をした恵が祐三に別れを告げる時の「もう好きじゃないのに何で涙が出るんだろう?」から、ある人物にただならぬ気配を感じて戻り祐三をかばって凶弾に倒れる恵、最後の願いを「妻を幸せに」とする祐三など、弱点を突かれまくりでホロリ。
また、その直前にある「やらなくてはならないこと=生きること」というメッセージも◎。
さらに、夢オチかと(祐三に)思わせてからの締めは、お約束ではあるのだけれど、であるからこそ画竜点睛を打つ、な感じ。
こ こ ち  り【ご来場ありがとうございました!!】

こ こ ち  り【ご来場ありがとうございました!!】

miel(ミエル)

atelier SENTIO(東京都)

2010/12/23 (木) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

満足度★★★

様々なスタイルでの表現が面白い
1編目で、3人の群読を微妙にズラした上にバックに日本語の歌まで流す(ワカってはいるものの無意識的に歌詞も聞き取ろうとしてしまい気が散るんだな)という意図してテキストを聞き取らせまいとする演出の意図がわからず先行きが不安になったものの、2編目以降はそんなことはなく胸をなでおろす。

で、リーディング寄りのもの、芝居寄りのもの、むしろダンス系のものなどいろいろなスタイルでの表現が面白く、また、どれが誰の作品かを推測したり(2編しか当たらなかった:終演後に作品順を別紙で渡すアイデアも◎)しながら楽しむ。

聖月夜ノ演奏会

聖月夜ノ演奏会

箱庭コラァル

グッドモーニングララ(東京都)

2010/12/26 (日) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

1日遅れのクリスマスプレゼント
前半は「星の王子さま」をぐっと圧縮したものにクリスマスにちなんだキャロルの演奏を絡めた55分。ウワバミの絵から始まりヘビとのアレまで、めぐる星を減らすなどうまく端折って、それでもスジを通すのが上手いやね。また、観ながら10月に観た Project Nyx 版を思い出したりもして。
休憩を挟んだ後半(50分)は11月の赤月夜ノ演奏会と同様のスタイルながら、バルトークやラフマニノフ(意外とポップなのが好み)が加わり、それぞれ特徴が出ていて面白い。
2月の赤月夜ノ音楽会の選曲も楽しみだにゃん♪

パレード

パレード

激団リジョロ

シアターシャイン(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/27 (月)公演終了

満足度★★★

「終わり良ければすべて良し」的な?
東京旗揚げであった第4回公演作品を、15周年を記念してここまでの軌跡も加味して改訂したとのことで、近年の硬派なタッチとは異なるファンタジックなオモムキ。

前半はアニーとプチがどうやって生計と立てているか全く見えない…どころか想像すらできず、説得力に欠けるというのが大きな欠点ながら、メインとなる2女優の演技が良くてトントン、な感じ?

が、冒頭の伏線を受けてアニー自身も気付かなかった真実が天使(!)によって明かされてからは、事態の進展を「うまく行けば良いが…」とハラハラしつつ見守る気持ちによって引き込まれる。

そうして迎えるラスト、まだ幼いプチに、別れの理由を海外に行くことにしようとする周囲を押し切って真相を伝えるアニー…。
う~ん、「泣かせ逃げ」じゃないか、それはズルいぞ。しかも大いに泣かせた後にこっそり涙をぬぐうための暗転すら配さないとは何たる配慮の無さ!
そんな終わらせ方、絶対に認めないからなっっ!!!(笑)

とはいえ、天使と共に去る前に壁があるハズのところを天使とともにアニーが通り抜けることによって「そっちの世界」に行ってしまったことをさり気なく表現する演出や、そのアニーに対して歌うジュリー(最初に登場した時は痩せたディヴァインかと思った(爆))の歌をバックに登場人物たちが一礼をしてハケるラストなども良く「終わり良ければすべて良し」的な?

可愛い怪物

可愛い怪物

劇26.25団

駅前劇場(東京都)

2010/12/24 (金) ~ 2010/12/29 (水)公演終了

満足度★★★★

25団的『BTF』?
ふとしたことからタイムスリップし、中学生時代の自分と対面する主人公を描いた25団的『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
母・茜が再婚するキッカケとなるエピソードと、1年少々後の08年の正月のエピソードを連作2編、といった体で見せる構造、基本的にはコミカルでそれぞれ面白い上に、ラストが絶品。
また、暗い部屋でテレビを観ているシーンや、深夜に冷蔵庫を開けた時などの照明効果も◎。

ネタバレBOX

深夜、その2年後に母が亡くなることを知っている大学生の香が、中学3年生の香に「自分に素直になって母に謝れ」と諭すところでホロリ。
さらに、口論になったところで水を飲みにキッチンに来た母に気付かれ、暗い中で中3の自分のふりをしつつも見つかってしまい、「誰?」と問うた直後にそれが香であると認識する母にもホロリ。…ってか弱点直撃だぁね。
蛇ヲ産ム

蛇ヲ産ム

日本のラジオ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

カジュアルなギリシア悲劇
現代口語でカジュアルなギリシア悲劇、オレステイアが、愛人と共謀して父を殺した母・クリュタイメストラに復讐するまでをこんなにもわかりやすく(事前情報により Wikipedia で直前予習をしたのも役立ったが)約70分にまとめるとはお見事。
また、復讐の女神・エリニュスをストーリーテラーとして、出番の少ないヘレネ、イピゲネイア、カッサンドラ役をも兼ねさせたアイデアもイイし、クリュタイメストラ以外は皆現代のラフな恰好にした衣裳も◎。

ku-gu-tu/カイライ

ku-gu-tu/カイライ

進戯団 夢命クラシックス

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

『KU-GU-TU』
『カイライ』の前日譚と言おうか「エピソード1」であり、開発されたくくりをめぐる陰謀…な物語。
それゆえ「くくり」とはどういうもので誰がどんな目的で開発したかなどもしっかり語られる分、アクションよりもドラマの比率が高い、的な。
その色合いの違いを喩えて言うならば、劇中(どちらも)台詞の中に出て来る『ターミネーター』よりも『エイリアン』に近い感じ?(110分と135分という時間もそうか?)
その味わいの違いもあってどちらも面白かった、やはり観る順はこの逆の方が良かったか。コマの関係でこの日しかなかったのがちょっと残念。

ku-gu-tu/カイライ

ku-gu-tu/カイライ

進戯団 夢命クラシックス

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

『カイライ』
設定上は現代ながら、自らの判断で独立して動く自動人形「くくり」が登場するのが近未来的な一方、「くくり師」が糸操りのように「くくり」を操ると真の力を発揮できる(逆にくくり師が未熟だと真価が発揮できない)というあたりはレトロなニオイがするし、舞台が上海なこともあって全体がカオス、な独特の雰囲気がイイ感じ。
そんな中で動き回る登場人物たちも善・悪・脇それぞれに個性豊かに描き分けられていて魅力的だし、アクションもたっぷりの娯楽作。
ただ、135分はちょっと長いかな。

Wonderful World

Wonderful World

賞味期限

劇場HOPE(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

2連勝
ごくオーソドックスな勘違いや嘘が累積されて行くタイプのコメディながら、各要素の組み合わせ方が巧みでテンポも良く、90分がまたたく間。
特に終盤でいろいろなトラブルが次々とうまく片付いて行き、パクリ疑惑のあるあのマスコットネタを使ったオチは絶品。
ここを観るのはまだ2度目ながらともにウェルメイド系で2連勝。

EVE~歴史の傍観者~2012

EVE~歴史の傍観者~2012

amipro

ザ・ポケット(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

小気味良いアクション
前半は若干(or more)無茶があるものの、クライマックスでアイコのグループと彼女たちを支持する男子高のグループ、それにアイコたちをライバル視していた生徒会グループが一丸となって秘密結社にあたるのはアツいし、炸裂するアクションも小気味良い。
06年6月の X-QUEST 版を観ていたものの、かなり記憶が薄れており、しかし観ているうちに当時のキャスト(の一部)を思いだしたりして、それもまた楽しからずや。

女優(おんなやさしい)

女優(おんなやさしい)

ろりえ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/12/22 (水) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★

終盤に快感っっ!!!
かなりベタな青春ドラマ系の基本設定に時々踏み外したようなおバカな笑いや毒が入るスタイルで進行(もちろんそのバランスも◎)するも、終盤の「リフォーム」以降、ダムが決壊したように思い切りナンセンスに転ずるのが快感。
それはあたかも往年の東映任侠映画のクライマックスの如し(笑)
また、装置の仕掛けにも少なからず驚く。無茶するなぁ(笑)

晦

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/23 (木)公演終了

満足度★★★★

tsumazuki no ishi テイスト満載
現代人が抱える心の病巣を前面に出していながら、ファンタジー色とユーモアでくるんでソフトタッチにしているのが独特。
また、心の病み方(の一部)に他人事ならざるものを感じる。

それにしても寺十吾の演出、冒頭の薄暗い場面や「コタツ女」の出現シーンを筆頭に tsumazuki no ishi テイスト満載だな。(笑)

GADGET collection vol.2

GADGET collection vol.2

拘束ピエロ

BULLET'S(東京都)

2010/12/19 (日) ~ 2010/12/23 (木)公演終了

満足度★★★

粗削り(=若者の特権?)な感もあり
オリジナルと原作ものの二話構成。
「人・間」のヴィヴィッドな会話や冒頭の海のS.E.の手法、「青い鳥」の現代的かつシニカルな味わい、それぞれ特徴的だが、ベテランや中堅の芝居を3本ほど観た後につき、粗削り(=若者の特権?)な感もあり。

S.W.A.T! 大忠臣蔵

S.W.A.T! 大忠臣蔵

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2010/12/10 (金) ~ 2010/12/23 (木)公演終了

満足度★★★★

楽しいったらありゃしない
現代口語訳で注釈も付いた2時間弱の忠臣蔵、今までワカったような気になっていた部分・用語なども改めて教わる。

また、実は演ずる側もよく知らなかったことや少人数で複数の役を演ずること自体を逆手にとったものなど笑いもたっぷりで存分に楽しむ。

YMO ~やっとモテたオヤジ~

YMO ~やっとモテたオヤジ~

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/12/18 (土) ~ 2010/12/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベテランの味
まさに「ベテランの味」、抜群の安定感がありつつそれでいて決して守りに入っていない脚本をオールスター的な役者陣が演じて完璧に近い。

ネタバレBOX

全面的にハッピーエンドではないが「男のロマン」を感じさせる結末もさすが。
嫌な世界

嫌な世界

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2010/12/17 (金) ~ 2010/12/31 (金)公演終了

満足度★★★★

アンビバレント・コメディ
今から数十年(?) は先の未来でありながらも昭和色満載(「未来の昭和」、な感じ)で、可笑しいが油断していると不意にペーソスが顔を覗かせるという「アンビバレント・コメディ」。
後から「裏テーマ」を耳にして、観ながら胸中を過ぎったものが当たりだったことにニンマリ。

ネタバレBOX

また、冒頭のシーンの「いかにも夢」な脈絡のなさも楽しい。
なお、「裏テーマ」というのは、夢落ちで始まるダメな兄としっかりものの妹が中心となり、町工場ネタも出てくるある映画シリーズのこと。
ゴール

ゴール

劇団電劇

俳優座劇場(東京都)

2010/12/16 (木) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★

惹句の通り役者が馬に見える
トルストイ作品を原作に音楽に深町純を迎え、(かつての)ヒノデロ(役)とユタ(役)が再度共演を果たすという実は豪華なミュージカル。
惹句の通り役者が馬に見える演出・演技、ヴァイオリンと(電子)ピアノによる生演奏、最後に組み上がる大きな馬のフィギュア、知人の出番が多かったことなどで小劇場芝居2本分(!)の料金にも一応納得。
が、悲劇的な結末は微妙…。

赤月夜ノ演奏会 一弦

赤月夜ノ演奏会 一弦

箱庭コラァル

グッドモーニングララ(東京都)

2010/11/23 (火) ~ 2010/11/23 (火)公演終了

満足度★★★★

会場の雰囲気…
…も相俟って、あたかもホームパーティーに招かれたかのような雰囲気が心地好かったっす。

続・白夜月蝕の少女航海紀

続・白夜月蝕の少女航海紀

月蝕歌劇団

風紋(東京都)

2010/12/05 (日) ~ 2010/12/19 (日)公演終了

満足度★★★★

レトロ感満載!
正編の10年後を描いた35年ぶりの続編。
全体を支配するレトロ感を堪能したのはもちろん、終盤のどんでん返しの連続に片岡千恵蔵の多羅尾伴内シリーズを、ラストに『明日に向って撃て』を連想してニヤリ。

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