じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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Goodnight

Goodnight

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇空間としての「居心地」の良さ
とにかく劇空間の「居心地」の良いことと言ったら! 客席にいて舞台上で起こることを観ているだけでシアワセな気分になれる、的な。
なので敢えてどこがどう良かったとか理屈での分析はせず、その旨のみにとどめる。
抽象的な表現になるが、「口当たりが非常に良い酒」のようかも?
何の抵抗もなく、すいすい受け入れることができて、いつの間にかすっかり酔っている、的な?
しかもそれでいて悪酔いはしない、みたいな。(笑)

サモン

サモン

ブルーノプロデュース

サブテレニアン(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

満足度★★★★

演劇版「4分33秒」
いわば演劇版「4分33秒」、観客のイマジネーションを喚起するために演者によるモノローグや動作がある、みたいな?
そういえば前回は「言葉による交響詩」のような印象を受けたし、ここの作品って極めて音楽的なのではあるまいか?

ゴドーを待たせつつ

ゴドーを待たせつつ

踊れ場

ひつじ座(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

いずれ元ネタも観なくては
原典は未見だが「あのあたりは原典だろう」などと思いながら観るのもまた楽しからずや。
また、他にも「待つ人」がいたり、メインの2人が冒頭と立場が入れ代わったところで終わったりするのは創作か原典準拠かなどと思いを巡らせながら楽しむ。
いずれ元ネタも観なくちゃなぁ…。

真夏の夜の夢

真夏の夜の夢

㈱メディアゲート舞台制作部

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★

前作には及ばず
沙翁の原典からはパックと惚れ薬を持ち込んだ程度の引用で、あとは副題に重点を置いたほぼオリジナル。
「迷いの森」での有名キャラ達による複数のBL騒動を女性アイドル(とその予備軍?)で演ずるという二重倒錯がキモで、アニメの名台詞引用は楽しい。
がしかし、小川・上田演出が前作『ハムレッツ!』と比べてオーソドックスだったのは残念。
また、演者も前作の方が概して巧みだったような…。

首吊り台から歌ってみせる

首吊り台から歌ってみせる

メガロザ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/09 (月)公演終了

満足度★★★★

「変テコリン」な芝居
うまい具合に力が抜けている感じ?
所謂「脱力系」ではなく程よい抜け具合で、それでいて終盤にさり気なく…どころか無造作に(!)イイ場面や台詞(ネタバレBOX参照)を置いて、良い意味で(好みによっては悪い意味にもなるかも?)「変テコリン」な芝居。
賛否は両極端かと思われるので、初心者は避けた方がイイかもなぁ…どころか誰にでも勧めるワケには行かないなぁ(爆)。
あと、歌詞や有名フレーズがチョコチョコ引用されているのも好み。

ネタバレBOX

子供たちの結婚の真似事や傘を使ったダンス、「じゃあ、キミはなぜ、生きるのをやめないの?」「笑っていられるからかな」というやりとりなどステキ。
DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

smokersバージョン
同状況でのコメディ編…とは言いながらも社長は本当に記憶障害なのか?などの謎も含ませつつ展開するのは広瀬脚本の真骨頂。
そんな中で「家族のあり方」的なものを語って見事。

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

DART’S & smokers [VS]ベンチャースクール

エビス駅前バープロデュース

新宿ライブハウス&イベントスペースLEFKADA(レフカダ)(東京都)

2012/05/29 (火) ~ 2012/06/04 (月)公演終了

満足度★★★★

DART'Sバージョン
大のオトナが砂場で遊ぶという共通点を持つ2本のうちのサスペンス編。
序盤は従来のDART'Sとは趣を異にするので「おやおや?」と思っていたら途中で「あ、やっぱり!」となりウケる。
安心させてのオチもやはり…的な。(笑)

ドロン荒野郷鉄線

ドロン荒野郷鉄線

白昼夢

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

おヌシ、やるな…
一見おバカ大行進(爆)に見えるが、対になったオープニングとエンディング、クライマックス前の「溜め」、1人の役者にだけ複数の役を演じさせるシカケ(?)など、実はしっかりと演劇的手法を駆使している「知能犯」。
おヌシ、やるな…。

THE ICEBREAKER ~その凍てつきし場所で~

THE ICEBREAKER ~その凍てつきし場所で~

ネオゼネレイター・プロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「巨匠による原作をB級作品に仕立てた」印象
毎度のB級SFホラーではあるが、今回は「SFの巨匠による原作を(敢えて)B級作品に仕立てた」ような印象。
人類の次世代への進化の途上の出来事を描いており、哲学的な部分もあるのがその要因かと思われる。
また、程よいユーモアも緊張を緩和するのに有効。

陛下に届け

陛下に届け

ポップンマッシュルームチキン野郎

Geki地下Liberty(東京都)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

実はイイ話
今回も「実はイイ話」を不謹慎気味な笑いやシモ系のネタでコーティングする「照れ隠し」的作劇。一歩間違うと木に竹を継いだようになりかねないところを紙一重の際どさですり抜けるサジ加減はさすが。
ただ、夢の中のシーンが回想と見分けにくいのと、場面の「時期」が即座に判らない部分があるのは惜しい。
あと、たまたま皇室をネタにした芝居をちょっと前に観た(またもやカブりだ)こともあり、もう少し毒があっても良かったような気もしたりしなかったり。

お裁縫とセックス

お裁縫とセックス

海ガメのゴサン

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

それにつけても女性のコワさよ
3人の作家による短編オムニバス。
全体タイトルの元となった1編を分割してプロローグとエピローグ的にしたツクリや、事前にチェックせずとも誰がどれを書いたかワカるほど作家の特色が如実に出た各編が楽しい。
それにつけても女性のコワさよ…(笑)

『白キ肌ノケモノ』

『白キ肌ノケモノ』

ACTOR’S TRASH ASSH

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/08/03 (水) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

「悲劇の系譜」を感じる
正編である『刻め…』も含めギリシャや沙翁に通ずる「悲劇の系譜」を感じる。今まではラストの痛快さに惑わされていたのか?(笑)
また「死ぬというのは身体の死だけを言うのではなく身体は生きていても心が死んでいる【死】もある」的な台詞が心にしみる。

学生服を脱がさないで

学生服を脱がさないで

KENプロデュース

アイピット目白(東京都)

2011/08/06 (土) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

120分を楽しく過ごす
学園もののお約束満載な上に「成井豊先生、今日もよろしくお願いします」「演劇部に参加しているとバレたら校内の笑い者になる」などの台詞、80年代後半(?)のあれやこれやや愛知訛りなどにツボを突かれて120分を楽しく過ごす。

隅田川の線香花火

隅田川の線香花火

遊戯空間

浅草木馬亭(東京都)

2012/06/26 (火) ~ 2012/06/29 (金)公演終了

満足度★★★★

いつもの小劇場系とは異なる劇空間
素舞台とはいえ会場そのものが装置みたいなモンで三遊亭圓朝師の半生記な内容によくあい、随所に落語的語り口や落語ネタがあり、いつもの小劇場系とは異なる劇空間を堪能。
ところで2回も「押しも押されぬ」が台詞の中にあったけれども、当時は「押しも押されもせぬ」と正しく言っていたのではないか? それともあの当時から既に誤用されていたのか? てかそんな考証以前に正しい日本語として「押しも押されもせぬ」にすべきではなかったか?

正義について (公演終了・ご来場御礼)

正義について (公演終了・ご来場御礼)

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/03 (火)公演終了

満足度★★★★

考えさせられることしばしば
正義に関する価値観の違いや正義を貫くことに伴うリスクを提示されて観ながら「うむむ…」と考えさせられることしばしば。
また、一件落着しつつも今後の波乱を予期させる終わり方もイイ。さらにそれでいて笑えるし…。
上演時間105分。
ちなみに仮題「笑わせるな」は、当初案では笑いのないものを想定したため「(客を)笑わせるな」だったが、「どうしても面白く(=可笑しく)なっちゃう」ので現タイトルにしたとのこと。(アフターイベントより板垣さん談)

パンザマスト【ご来場ありがとうございました】

パンザマスト【ご来場ありがとうございました】

青春事情

駅前劇場(東京都)

2012/06/27 (水) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなかに見事。満足っっ!!!
同窓会の三次会で母校に深夜忍び込んだ面々の物語。
伏線の張り方・回収の仕方や小人数での会話にする時の他メンバーのハケさせ方など自然で巧いし、用務員さんを筆頭としたキャラ造形とその表現も良く、90分という程よい尺ににまとめたことも含めて、なかなかに見事。満足っっ!!!

サルエン

サルエン

賞味期限

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/06/28 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

基本に忠実なシット・コム
大きな勘違い1つを軸に据えてそれを中心にいくつかのエピソードを絡ませた「基本に忠実なシット・コム」なので安心して観ていられる。
また、ベンチ1つだけという極端にシンプルな舞台美術には眼からウロコ。
さらに人生訓的な幕切れと井口千穂嬢のコメディエンヌぶりも◎。

笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】

笑の神様【連日満員御礼!ご来場誠に有難う御座いました!】

江古田のガールズ

シアター711(東京都)

2012/06/21 (木) ~ 2012/06/25 (月)公演終了

満足度★★★★

狂気と笑いは紙一重
タイトル、チラシ、客入れBGMの選曲、さらにはオープニングシーンまで使って喜劇系であると観客を謀っておいての驚くべき内容に口あんぐり(←もちろん良い意味で)。
が、「狂気と笑いは紙一重」を身を以て示して見事。
また、漠然と某有名監督が某人気作家の作品を原作にして撮った映画を連想。

雷神ウツボ

雷神ウツボ

ひげ太夫

Geki地下Liberty(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

本筋はもちろん小ワザも見どころ
毎度お馴染みのダイナミックでスケールの大きい「スペクタクル組体操絵巻」な全体像はもちろんのこと、小ワザ(「vPad」とか)や恒例となった「有名キャラの顔」ネタも楽しい。

教室短編集

教室短編集

劇団「14歳」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/06/19 (火) ~ 2012/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

次いでクローバー・ハート組(+総論)
ダイヤ・スぺード組と同様、1編目がキャピキャピ系(←私見)で2編目はじっくり、な組み合わせ。
チームクローバー(三浦演出)は4編中一番コミカルなこともあり、スピードやリズム感を持たせようとしたのだろうが、早口の台詞はともかく「間」がないのでせわしないどころか薄っぺらに感じてしまう。
また、吉本新喜劇風を狙ったようなコケも思い切りが悪く「みんな揃って倒れただけ」のようだし…。
とはいえ劇中のメンバー紹介に重ねた各人の挨拶はイイ感じ。
続くチームハート(中村演出)は4編中最もシリアス。
クラスメートを喪った哀しみを1年間に亘って(←これも他と比べて異色)描き、迎えるラストの切なさよ。
なお、こちらも各人それぞれを印象付ける演出があり感心。

総じて言えば、4編それぞれに色合いが異なり(良くも悪くも)特徴的なので観た甲斐はあり、2編ずつの組み合わせや上演順、誰がどれを演出するかなどの「内幕」はどうだったか?を想像すると楽しい。

それにつけてもこういう企画ならセット券か半券割引が欲しい。

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