名古屋市民芸術祭2008参加作品。
2008年11月、七ッ寺共同スタジオにて上演。
この物語には2つの世界が登場する。
ひとつは、若手小説家松島香苗の日々、もうひとつは、彼女が執筆中の小説の世界だ。
物語は執筆中の小説の世界、探偵ゴローの事務所に、彼のアシスタント”人の嘘がノイズ混じりに聴こえる”ヒナタが、失踪した友人の姉ヨシノを連れてくるところから始まる。
2つの世界の中でそれぞれ日々をもがき重ねる登場人物たちが、10の椅子で区切っただけのシンプルな舞台の上で生きていた。
それそれ背を向け合って壁を作る椅子たちは、
時に空間をつくり、時に心の中を描き出した。
よこしまブロッコリーがこれまでに見せなかった一面に挑んだ意欲作。