満足度★★★★
表題と説明から受ける印象はミステリーかオカルトですが全然そうではありません。確かにミステリー的な要素もあるのですが謎解きに期待すると脱力します。ああそうなのと軽く受け流しましょう。サスペンス仕立ての社会派ホームドラマというのが近いと思います。
社会と家庭の二つの領域でハロルド(益岡徹)とテレンス(岡田将生)が対決するのですがテレンスはどちらも代理戦争という立場です。本来は地味な話なので家庭の方をおどろおどろしく仕立てて商業演劇として成立させています。
岡田さんと益岡さんはもちろん良いのですが、私の一押しは木村多江さんです。木村さんっていつもはジメジメしたイメージがありますが、この舞台では最愛の息子を亡くしてから10年もひきこもっていた母親という本来ジメジメした役柄を、逆にカラッとかつ積極的な女性として演じていて新鮮でした。
私にはあまり興味のあるテーマではありませんでしたが、脇役の俳優さんの手堅さや重厚なセットなどでも楽しむことができました。
満足度★★★★★
様々な意味で面白かった。何より、後半に明らかになる意外な秘密が、この作品を深いものにしている。息子に男らしさを押し付け、自分の分身を作ろうとした家父長的なハロルド(益岡徹)。不況を乗り切るため、炭鉱主として140人の鉱夫のクビを切って新しい機械を導入しようとしている。合理的だが、それだけに無慈悲な経営者である。それと、対立する炭鉱夫頭のベイリー(立川三貴)、進歩的な青年のケレンス(岡田将生)。イギリスの炭鉱が舞台なので、期待はしていたが、期待以上に労働者と資本家の対立を織り込んでいた。そこに10年前のハロルドの息子の事故死が、人々の生き方のうえで大きな意味を持ってくる。そして、最後には芸術の役割を考えさせる。
舞台は1937年だが、イギリスでの初演は2013年。一見古風だが、それだけではない。現代的かというと、それほどでもない。過去と現在を貫く普遍的な社会問題、芸術論、人間の生き方の問題を描き出していた。セット美術は重厚で、幽霊が出そうなイギリスの古い邸宅をよく再現していた。演出は奇をてらわず、いたって正攻法。俳優七人の少人数ながら、広い舞台を十分に使っていた。俳優は、岡田将生はじめみな好演。ハロルドの妻役の木村多江の、静かな中に大きな動きを秘めた所作も良かった。現代のノラのようであった。照明もメリハリがあって、良かった。
満足度★★
「家族の深い悲しみと再生を描く感動の物語」・・・なんて言われていますけれど、心地よい余韻などは残りませんでした。
昔の脚本なのかな・・・と思っていたら、そうではないのですね。私には、資本主義への批判的な主張がメインテーマのように感じました。
演者は豪華だと思いますよ(^_-)☆⌒
満足度★★★★
イギリスお得意の怪談話の2013年初演の最新作。日本初演。イギリスの荒涼の僻地を舞台となれば「嵐が丘」のような古典から怪談でも「ウーマン・インブラック」のような名作もある。この舞台の設定は1937年。戦前の話である。
道具立てはおなじみのイギリスの地方の豪邸。傾きかけた炭鉱主一家にまつわる怪談で、ジャンル分けをすれば亡霊の憑依ものと言ったところか。炭鉱主夫妻(益岡徹・木村多江)の一粒種の男の子が、沼地の廃坑に転落して助けだせなかった。それから10年。この家には怪しげな霊が出没する。そこへ、当時隣人であったエイブリ―一家(相島一之・峯村リエ)が、事故死した子と仲良く遊んでいた男の子テレンス(岡田将生)を伴って訪れてくる。彼は成人している。時代の不安や過去の不幸で沈みがちな辺地の豪邸の持ち主と、そこに滞在する一家を背景に、テレンスに過去の男の子の霊が憑依する。「ブラッケンムーア!」と、廃坑から呼ぶ男の子の霊の声が・・・。そこまでが、一幕1時間10分。その解決の二幕が60分。休憩20分を挟んで2時間半。三日目の1010は中年女性客中心に満席。
エッツ?これで新作?と聞き返しそうになる怪談話だが、さすがに細かく時代に合わせた工夫はある。怪談そのものの実在を問う心理学と医学の葛藤。その裏側にある科学技術の生活への浸透。それが炭鉱のようなエネルギー産業を揺るがしている(幕開きと幕切れは、炭鉱主と労働者の人員整理交渉である)。子供を亡くした家族と、そこから逃れられた家族の10年の歳月は家族の意味や、子供の成長の時間を考えさせられる。同時にそれは隣人と言う人間関係も、その中で生きていく人間の悲しみも変えていく。ドラマはそういう細部を取り込んでいるが、そうなると、現代と設定した1930年代末ごろ、とのギャップが出てくる。
怪談へ総てを集約するには随分盛り沢山な内容で、すっきりまとまりきれていない。よく聞いていると、原文にはいろいろ怪談的、サスペンス的引張の台詞があるようだが、まだ開いたばかりで、舞台の空気が、まとまっていない。観客を怖がらせるところまで、演出も詰め切っていないし、俳優にも余裕がない。まだ開いたばかりだが、そういうところはこれだけ達者な連中が集まっているのだから改善されるだろうが。
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ブラッケンムーア戯曲ポチりました
約5年前
阿部サダヲさん、岡田将生さん、「ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン」舞台シーン+レビュー、3ページを掲載!【4】 「ステージスクエアエクストラ'16」セール中です♪ https://t.co/S0X6B3BDEy #岡田将生… https://t.co/N4VIpHo5EM #岡田将生
約5年前
バタバタしている間にブラッケンムーアが終わっていた... お、お疲れさまでした
約5年前
2019.09.01(Sun) ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~大千穐楽、観劇してきました。 初めて観た多江さんは本当にお美しくて華奢で…だけど力強いお芝居をされていました。 笑顔で手を振ってくださった多江さん。 あの優しい笑顔と… https://t.co/7Iw1syK4O8
約5年前
こないだブラッケンムーアで岡田くん見たときも思ったけど、本当彼も結衣ちゃんも色白だな😍
約5年前
ブラッケンムーアの戯曲(英語版)がKindleにあるのを発見したのでポチって読み始めてみたーよー。
約5年前
今東宝のDVDの件炎上してるね💦 ブラッケンムーアのDVD化望み薄いんだろうなぁ
約5年前
なんでブラッケンムーアの舞台写真に、パジャマ姿のテレンスないんだろ パジャマ姿好きすぎた
約5年前
眠れんなぁと寝転びながらブラッケンムーアのパンフレット読みつつ余韻に浸って早1時前🌛
約5年前
岡田将生さん演じるテレンスが12歳のエドガーになりきるシーン。お父さん、お母さんの語尾が上がる感じ、座った時の背筋が反り返っている感じ、細かいところからもしっかり少年だった。ブラッケンムーアの底で泥だらけで苦しみ祈るシーン、エドガーの恐怖が伝わってきて心底悲しかったな
約5年前
遅れました ブラッケンムーア大千秋楽おめでとうございました! 本当に好きな舞台でした 一人一人の表情等細かいところが綿密に計算されたようなお芝居で 何度観ても色々考え楽しめた舞台でした 全員の演技がすごくて 既にロスですが、余韻に… https://t.co/VCWME3M2X0
約5年前
シナリオ本を手したにも関わらず語学力不足の私。テレンスの台詞に注目した訳です。イコン画は知っていても背景や歴史知らず💧調べるうちエドガーと同じ東方を目指した因果が序盤で描かれている!とプレ初日から勝手に思い😣こんな事、私の無学が露… https://t.co/U7ltAu3V2C
約5年前
@puyopuyo031 はじめまして、突然すみません。ブラッケンムーア、ハムレットの感想ツイートを拝見し感銘を受けました。フォローさせていただきます。🙇♀️
約5年前
ブラッケンムーア、岡田将生さん目当てで見に行ったけども。あな番に出てらっしゃる木村多江さんと峯村リエさんの絡みが西国によかった
約5年前
@cheeandA テレンスパパ自身、テレンスが大学辞めて放浪の旅にでたりとかもあって彼に手を焼いた時期があったと思います。ハロルドに再会するにあたり、なんらかの対立、何かやらかすだろうというのは想定内だったのでは?と。だからチー… https://t.co/CppcTw90S4
約5年前
ブラッケンムーアの感想を観てるとああ!!!なるほど!!!って思うことが多いしやっぱり私はバカなんだなぁって思う🤔岡田くんファンの知り合いがいないからいつも1人でふわって行ってふわって帰るだけだからなぁ🤔みなさんツイートしてくれてありがとうございます🙇♀️(笑)
約5年前
転職おめでとうブラッケンムーア戯曲買っていいかな?どうせ買うよお前はそうですねポチ👇🖱
約5年前
ブラッケンムーア終わって(私は東京で終わりでしたが)舞台では描かれてない部分を色々妄想するの楽しい😁これはハムレットの時のハム&ホレイシオでもやってたけど😅みなさん、解釈は色々だけどこれこそ正解はないから誰も口出しは無用😢まずはお… https://t.co/cjrtH2ud7H
約5年前
#ブラッケンムーア ‼️ネタバレというか個人の感想‼️ テレンスとエドガーの運命の分かれ道は父親の息子に対する許容力だったのかも。テレンスとエドガーがある種の恋愛感情を持っていたらしいことは多分双方の父親はわかっていた。だが宗… https://t.co/bUvJkaSjzF #ブラッケンムーア
約5年前
昨日のブラッケンムーアの感想は岡田将生がかっこよかったですおわり
約5年前
岡田将生の舞台観に行きたかったな〜ブラッケンムーア、、
約5年前
ブラッケンムーア、東京も大阪もラストはカテコ5回でしめたのね🎵
約5年前
ハムレット感とブラッケンムーア感がある岡田さん!!!!
約5年前
ブラッケンムーア8月31日昼、9月1日観てきました!また感想画描けるといいな。
約5年前
【20190821 シアタークリエ】久しぶりの観劇。 いくらでも暗く冷たく重く出来る内容なんだろうけど、たぶん、優しい人達が作り上げた舞台なんだろうな。切なくて優しかった。 https://t.co/CE9DAivsOq #ブラッケンムーア
約5年前
ブラッケンムーアの夏、岡田将生 生誕祭が終わりまして、録画ハムレット殿下へのお目通りも叶わず どっと落ち込み 夜も眠れず 乱心のあまり空港ラウンジで朝からカレーを貪り食べる ちなみに食欲減退、気力喪失はない(笑)いってきます✈️
約5年前
岡田くんの舞台を見続けて昨日、終わった瞬間、大阪に居た時からかも知れない、舞台を観る前の自分とは何かが変わった。 私はエリザベスがラストシーンで言った言葉こそ=ブラッケンムーア だと思ってる。観た事でたくさんの人の何かが変わって欲しいな。ヘルプマーク無事新しいの手に入れた。
約5年前
ハムレットでのあの全身全霊、もう倒れてしまうんじゃないかと毎回感じさせ、これは岡田くんがなのか、それともハムレットなのかと心を揺さぶられてからのブラッケンムーア は、経験を積んだ安定感なのか、ベテランの中に染まっていたからなのか、私が思う岡田くんらしさはほんと緩やかに現れて
約5年前
あ、あとブラッケンムーアの舞台写真集……(私欲)
約5年前
もうテレンスやエドガー、ハロルド、エリザベス、ヴァネッサとジェフリー、アイリーンやベイリーさんやギボンズ先生に会えないと思うと寂しい… DVD、Blu-ray…なるといいな… #ブラッケンムーア
約5年前
ヴァネッサの声と存在感も素敵でした。 エリザベスを元気づけようと必死に明るく振る舞うヴァネッサを観ていた観客は皆何て良い人なんだろうと思わされた筈。 それが大切な息子の危機に取り乱す姿も凄く人間的できっとロンドンの人気者なんだろう… https://t.co/dKRWhpV411
約5年前
ジェフリーの人畜無害感も好きでした。 「木の葉みたいに震えてた…」の台詞が妙に好きで聞くのが楽しみだった。 相島さんの声と存在感がジェフリーという人間をああいうキャラクターにしていたのかなとも思い、やはりこの舞台は俳優が作り観客が… https://t.co/zdjITNEHmM
約5年前
エリザベスの出てきた瞬間の存在感と不気味さは毎回息を飲みました。 10年の歳月で心を苛まれ、『神秘的なもの』に縋ろうとしてしまう悲しい母の姿を的確に伝えてくれる芝居だったように思います。 「違う!違う違う!」と叫び慟哭する姿には毎… https://t.co/OCareXfwun
約5年前
テレンスにもベイリーさんにも他の皆にも色んな話をされて一生懸命聞くのに誰にも自分の話しは聞いてもらえないハロルドも大好きでした…。 傲慢で頭の固い人だけど、どこか愛らしく見えたのは益岡さんだったからでしょうか。 最後の方はハロルド… https://t.co/dbI9IAVG2Y
約5年前
プレビュー公演から地方公演を経て再び東京、そして大阪へ。 クリエでは岡田君の芝居の熱が高ぶり続け、エドガーが乗り移った芝居の部分は瞬きをするのも勿体無いくらいでした。 テレンスの純粋過ぎる残酷さと幼さを私は終始感じていて、岡田君さ… https://t.co/8LabX1lIq0
約5年前
大楽お疲れ様でした! シンプルな話の中にどんでん返しがあり、登場人物の心情は俳優の演技と観客の感性で決まる芝居だったと思います。 テレンスは難しい役だったと思うけど、岡田君、素晴らしい芝居だった。 岡田君だったからこそテレンスに息… https://t.co/MrL6QgrQOv
約5年前
@aijima_kazuyuki 相島さん 大千秋楽おめでとうございます。 ブラッケンムーア は台詞が言えちゃうくらい通いました😄 私はジェフリーが大好きです。 理想の父親像です✨✨✨ 寝る前にチーズは🧀食べないでおこうと思います 笑 素敵な舞台ありがとうございました😊
約5年前
人生、、人生を取り戻す😭 登場人物の心境が次々変わっていきそれを語る、それぞれのシーン響いた やっぱりエイブリー夫妻好き、そしてアイリーンさんのなんやろう〜素直な感じ私は好きだと思った 私なりに、考えさせられる作品やった 良い作… https://t.co/mgPS5q3zoC
約5年前
久しぶりの舞台観劇。 大千穐楽行ってきました。 生の演技、素晴らしかったです。 カテコが合計5回、岡田君と益岡 徹さんが固く抱き合ってるのが印象的でした。 前回は藤原竜也さんで今回は岡田将生君。 …STコ… https://t.co/h8XGw4DGv7 #ブラッケンムーア
約5年前
The last show of Bracken Moor in Osaka received 5 curtain calls. Congrats, team! https://t.co/oqnBKfxav2 #okadamasaki #masakiokada
約5年前
お帰りの場内放送後も拍手が鳴り止まず5回のカテコ。惜しみない拍手を送る。 この数ヶ月で難易度の高い役の舞台を2本こなし、益々 魂を揺さぶる演技に磨きがかかる。 今週の朝ドラは土曜まで出番がないのでロスは必至。大河の主演報道くらいな… https://t.co/azt1ZMxsGo
約5年前