実演鑑賞
北千住BUoY(東京都)
2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日) 公演終了
休演日:3月7日(水)
上演時間:
公式サイト:
http://elegirl.net/jiensha
期間 | 2018/02/28 (水) ~ 2018/03/11 (日) |
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劇場 | 北千住BUoY |
出演 | 湯口光穂(20歳の国)、鶴田理紗(白昼夢)、上村聡(遊園地再生事業団)、伊神忠聡、蒲池柚番、寺内淳志、中野あき、善積元 |
脚本 | 山本健介 |
演出 | 山本健介 |
料金(1枚あたり) |
1,000円 ~ 3,500円 【発売日】2018/01/28 前売・予約 一般:3000円 当日 一般:3500円 高校生(18歳以下)割引:1000円 ※日時指定・全席自由席 ※当日、別途1ドリンクのご注文をお願いいたします。 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 【上演日程】 * ☆の回終演後、ゲストと山本健介によるアフタートーク(劇後解説)を開催いたします。 * 開場は開演の30分前/受付開始は開演の60分前 2月 28日(水)19:30 3月 1日(木)19:30 ☆佐々木敦氏(批評家) 2日(金)19:30 3日(土)14:00/19:30 4日(日)14:00/19:30 5日(月)19:30 6日(火)19:30 7日(水)休演 8日(木)14:00/19:30 9日(金)19:30 10日(土)14:00/19:30 11日(日)15:00 |
説明 | あなたは私の、ものなのですか。ものは私の、あなたなのですか。私のものは、だれかなのですか ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私達は彼らを「妖精さん」と呼んでいるのだけれど、それは正式名称ではなくて。 妖精さんはある時から、一人、また一人と、この世界に、この国に出現し始めた。今、この庭に仮住まいしている妖精さんは二体で、男女で、二人は兄妹らしい。詳しい事はよくわからない。でも、このまま妖精さんがこの街に住むのは、きっと難しいのではないかなと思う。 妖精さんは我々とコミュニケーションは取れるし、頭だっていい。きっと私たちの言っている事は伝わっている。意味としても言葉としても。でもそれでも、妖精さんたちは「所有」という事が、やっぱりわからないみたいで、万引きだったり、無断で人の物を持ち帰ってしまったり、冷蔵庫の中のおやつをパクパク食べたりしてしまう。 だから私は高校教師だった時の事を思い出しながら一つ一つ、まずは「所有」について、妖精さんたちに教えている。 「名前が書いてあれば」と男の妖精さんは言った。 「分かります。物に、名前がついているという事は、触ってはいけないという事が。なぜ触ってはいけないのかまでは、実はわかりません。すみません。でも、そういう文化なのだといわれたら、それは、そうか、私たちにとっては、聖域にある石と同じような存在なのでしょう。名前が書いてある物に関しては、わかりました、私たちは触らないようにします」 私は、触ってもいいんじゃないか、とは思った。名前が書いてある他人の持ち物に、触ることそのものが悪いのではない。他人の所有物を、尊重しないというか、尊重? 所有とは、尊重のことだろうか? たとえば今私が彼の着ている服を、同意なく脱がせて、奪い取って、持ち帰るのはおかしなことだ。いけない事だ。でも、彼の服に、からだに、私の手が触れる事、それは、そんなにいけない事なのだろうか。 「ハリツメさんには、名前が書かれていない場合の、“物の所有”の見分け方を教えてほしいのです。距離の要素が大きい事は、わかりました。手にしている、身につけている、というものほど、それは“所有”されているのだ、と。でも、時に手を離れて、距離が遠くなっているものも、“所有”されている、ということが、分かりません。物が身体から遠くなったら、それは所有ではないものではないのですか?」 そして妖精さんの彼は、私の体を触る。私は、嫌だ、と言わなくてはいけない。妖精さんは悪気なく、敬愛を込めて私の顔や、肩や、胸を触る。 「あなたには名前が書かれていない。あなたは、触ってはいけない、と言う。名前が書かれていないのに、触ってはいけないのは、なぜですか。」 触られながら私は、なぜだろう、なぜかしら、と考える。どう、教えたらいいだろう。 私の体は、私の物だという事。社会的には、もうあの人の物だという事。お嫁にもらわれた、ということ。もらわれた、という私は、物なのか。人ではないのか。人は、物なのか。あの人の物になって、他の誰にも触られてはいけない私が、いまこうして髪を触られている事は、どうしてよくない事なのか。私はそんな事、教えてもらわなかった。学んでこなかった。教えてほしい。知りたい、学びたい。 私は教師だったのに、何でこんなにわからないんだろう。 |
その他注意事項 | |
スタッフ | 音楽:しずくだうみ 舞台美術:泉真 舞台監督:吉成生子 照明:みなみあかり(ACoRD) 音響:田中亮大 衣装:正金彩 宣伝美術:岡崎龍夫(合同会社elegirl) 総務:吉田麻美 WEB:岡崎龍夫 写真:刑部準也 演出助手: 大塚健太郎(劇団あはひ) 制作:ジエン社、有上麻衣(青年団) |
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観ながら頭に浮かんだのは「アリマス、アリマセン、ソレワナンデスカ」という沙翁「ハムレット」の名台詞の初期の翻訳。 所有に限らず「存在する」とは… https://t.co/4anMYcdcEn end of company ジエン社 #The #物の所有を学ぶ庭 #舞台 #演劇
6年以上前
ジエン社の「物の所有の学ぶ庭」、いろんな所有のカタチがあって最後いなくなってもそばにいて消えないこと、あなたに幸せになってほしいことが書かれていて泣いてしまったな…
6年以上前
身体は出来事を担えない。にもかかわらず、演劇は、どいうわけか出来事を感情という重さにして上演空間で分有させたがる。そうではない、別の演劇表現への信頼が生まれつつあると思えた最近の観劇体験がある。「流刑地エウロパ」がそうだったし「物の所有を学ぶ庭」がそうだったし、
6年以上前
ジエン社の所有をめぐる上演を見ながら考えていたのは、ある重みの分担・共有からの離別だった。リアルさという既存の価値を担うことからの解放の契機を準備する演劇の可能性。
6年以上前
つい先日までは、ジエン社の「物の所有を学ぶ庭」推しだった俺。 現在はキ上の空論の「おかえりのないまち。色のない」推しの俺← ジエン社も評判が評判を呼び後半客入りが伸びたとのこと、キ上の空論も間違いないよ、今ならまだチケット獲れるとのこと18日まで吉祥寺シアターにて是非に!!
6年以上前
ジエン社、範宙遊泳と見て、やはりここにもある共通する身体性があって、見ながらふと「インターフェイス」という言葉が浮かんだ。特に前半。俳優の感覚に入っていけそうなギリギリのラインで、いつもそこをかわされるような感じがする。
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」 無事に幕を下ろす事が出来ました。会場まで足を運び、観に来て下さった皆様、関係者の皆様、有難うございました。お芝居は終わったけれど、あの庭は、まだ何処かに存在して、登場人物達は、あの庭で必死になって生き… https://t.co/SF2ePgFM0j
6年以上前
数年前、仙台で、地元の人たちと芝居を作った。職業も年齢も様々だった。その時に小学生だった男の子がジエン社を見にきてくれた。終演後、声かけてくれて。僕よりも大きくなって、かわいい彼女を連れて。東京に出てきて、お芝居やっているとのこと。演劇続けててよかったなと思いました。
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』 無事に全日程終了しました。 お客様、共演者の方、スタッフさん達、BUoYの皆様、そして主催の山本さん本当にありがとうございました。 https://t.co/9nBq0How1I
6年以上前
(75) https://t.co/js8eEwnpOc ビルヒリオ・ピニェーラ圧力とダイヤモンド花田菜々子出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと山野井泰史垂直の記憶ボブ・… https://t.co/ndGmvbMRTM #読書日記
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』おかげさまで満員御礼の中(お立ち見のお客さまも!)無事全日程を終えました。ご来場の皆さま、ありがとうございました! そして出演者、スタッフの皆さま、BUoYチームの皆さまにも感謝を。のびのびとやらせてい… https://t.co/XXdGI46zUn
6年以上前
昨日はジエン社「物の所有を学ぶ庭」も見た。会場の北千住BoUYが廃虚みたいないい空間。客席と舞台もあいまいで、物語にぴったり。タイトル通りのストーリーなんだけど、考えれるほどにわからなくなる所有というもの。大学の頃コタツやカフェを… https://t.co/ZUifyE7dkt
6年以上前
答えは出ないけど出したいな〜と思って延々考えてしまう。とても充実した公演でした。長いようであっという間だった〜〜 ジエン社「物の所有を学ぶ庭」 みなさま、どうもありがとうございました🌱
6年以上前
BASEを更新しました。 ジエン社「物の所有を学ぶ庭」提供楽曲"「 」の作文" CD-Rが買えるようになりました。インスト入り、歌詞カード付きで500円です、是非ご利用ください。 他にも物販にはない商品があります。 https://t.co/Og51gHa2Ng
6年以上前
【ジエン社第13回公演『ボードゲームと種の起源』への道・16】……というわけで、もし次に作品を作れる機会があれば、こんな話を現時点では考えているが、今は「作品を作れる機会」が、物理的に存在できるのかどうかが、とても大変。お金がなく… https://t.co/unEnOTOwdj
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』無事終演致しました。共演者、スタッフはじめ関わって下さった全ての方、そして御来場して下さったお客様に感謝します。千秋楽は立見が出る程の満席で感無量です。稽古も含め本当に楽しくて幸せな時間でした。 ありがとうございました!
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」全日程終了致しました。みなみなさま、本当にありがとうございました。BUoYとスタッフのみなさんと足を運んでくださったお客様のおかげで毎日きちんと庭でした。 https://t.co/KzP4BEBiZf
6年以上前
●お手伝いさん募集● ジエン社では、今後制作をお手伝いいただける方を緩く募集しております。ジエン社の活動に興味のある方、演劇制作の仕事に興味のある方などいらっしゃいましたら「jiensya★… https://t.co/xGBYxNFK1P
6年以上前
●ジエン社『物の所有を学ぶ庭』● 昨日、全ステージを無事終演いたしました。ご来場のみなさま、お気遣いいただいた多くのみなさまに、心より感謝申し上げます。ご感想はこちらにまとめております。ぜひ、思ったことを、そのままお聞かせください… https://t.co/Sja3yZtoIS
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』観てきました。 会話が交錯する等の各地で音が発生するという技法は、初めて演劇を観た人間にとっては正直難解でした。 しかしながら、それぞれの役・シチュエーションに違いはあれ、全ての音がしっかりと届いてくるのは本当にすごいことだと思います。
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」終演しました。この作品に関われてよかったとしみじみ噛みしめる穏やかな朝です。山本さん、共演したみなさま、スタッフさま、お疲れさまでした。ありがとうございました。観に来てくれた方の、記憶の隅っこも隅っこのほうにでもそっと居座り続けられたらいいなぁ🌱
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」公演終了しました。ご来場いただき誠にありがとうございました。そして、この公演に関わったすべてのみなさま、おつかれさまでした。大変お世話になりました。みなさんとまたご一緒できるようがんばります。また会いま… https://t.co/ocOd3f7V7h
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』コミュニケーションにおける他者の収奪まで射程に捉えた、逍遥する所有論。ひんやりとした世界に生々しい官能性が浮かぶ瞬間がいい。大きな物語を語ってもジエン社は弱いものにいつも優しい。BUoYの地下を活かした美術装置が良かった(懐事情が心配になるほどに)。
6年以上前
北千住で、ジエン社「物の所有を学ぶ庭」。春の夜の夢。物も土地もパートナーも、所有っていうと何か上から目線だけど、時間と距離が解決してくれるものもあれば、失うものもあるよね。
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』観劇。BUoY北千住の特長を生かした舞台美術と音響の効果で、海岸近くの豪邸の庭がそこに出現。そんな舞台で演じられた妖精さんと元教師の、物の所有についての会話が面白く、その言葉が他の人達の会話に飛んで行くところはとても新鮮で大いに楽しめた。
6年以上前
物の所有を学ぶ庭 どうせラジカセから劇中歌なるんでしょとか思ってたら、暗転からの大音量。マジで痺れて泣いたよね。 批判もあるけど、僕の中では最高に良かった◎ありがとう◎ありがとう◎
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』@ BUoY
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」@BUoY北千住アートセンター “価値””所有””教える”と言ったテーマの本作。ビットコインに張り付く大学生とシェアハウスに住んでいた自分には親近感のある問いだった。 あの庭全体を取り巻いていた、危うさ… https://t.co/e3tNnf8pJY
6年以上前
BUoYでジエン社『物の所有を学ぶ庭』、「妖精さん」がしんどくて頭に入ってこなかった
6年以上前
それにしてもENBUゼミの地味な研究生公演(だったのかな今日のは?)が大評判のジエン社よりずっと好感持って見られたとか、舞台はホンマ、見てみないと分からんわ。
6年以上前
ジエン社『物の所有を学ぶ庭』、一番興奮したのはペンの所有権の所在をめぐるエピソードで、どれくらい所有者の手を離れたら所有権が移転するのかについて素朴な議論が交わされ、占有による取得時効が妖精さんの手にかかれば時間操作系の魔法にも思えてくるという。
6年以上前
ジエン社見た。没落する庭という設定だけではなくて深い部分でチェーホフだと思った。善積くんがとてもいい働きをしていた。
6年以上前
同時発話を劇団の「武器」として使っていくつもりなのかしらね。それは時間を手っ取り早くワープさせるんだけど、一定の場所に張り付いてないと、なかなか人間の強度が弱いんだよな。まそれも狙いかもね。ふわふわ幽霊みたいだもんねいつもジエン社の人物は。でも結構今回声の強い感じがあったような。
6年以上前
「所有」という概念がわからない「妖精」が2人いて、これが、やや最近発見されたマレーシアの民族やイトー計劃好きにはチェチェンの民族とかも想起させる。興味を誘う概念にややソフトなファンタジーが導入され、ジエン社独特の同時多発発話さえクリア(許す?)すれば、人物の持つ悩みまで肉薄する。
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」、本日までということでもう宣伝にもなりませんが、面白かったっす。作者本介こと(まだその名義で言う俺)山本健介も、「わかりやすいといわれる」と話した時言ってたが、その通りでわかりやすい。そもそもタイトルからしてまんまで、そこがいい。
6年以上前
ジエン社、おもろかったやんけ!
6年以上前
つまりBUoYの可塑性が「スタイルをもつ劇団の借景」として使われてたことが不満なんだな多分僕は。可塑性があるとはいえ空間には空間の息づきというもんがあるのであって、都合よく切り取ったら毀損になると思うんだ。ましてジエン社の主題は「… https://t.co/8ZyfAVekUI
6年以上前
ジエン社「物の所有を学ぶ庭」前に見た時より、演出や台本が分かりやすくなってて、そういう変化も含めて面白かったが、分からないものに対する対話がよかったので扱っている問題についてはもっと突っ込んでもよかったのに、と思った。妖精さん、というので「人類は衰退しました」を思い出した。
6年以上前
物の所有を学ぶ庭、とても綺麗で印象に残る佳作だった。ジブリ映画を観てるような。もっとたくさんの方に観てほしいな。はるばる北千住まで来た甲斐があった。
6年以上前
②ジエン社『物の所有を学ぶ庭』/ (計算の内かもしれないけど)流れが速いからズルいと思った。理解しようとすると蹴落とされる感じ。字幕をつけるか、演劇ではなく漫画でやって欲しい内容。
6年以上前
ジエン社。所有に関する議論が尽くせない原因が所有なるものの本質にかかわることなのか、あるいはある一定階級の人しか出てこないために客観性を欠いてるためなのかが、最後まで整理されなかった。おそらく後者だろうと思うんだが(でないと辻褄が… https://t.co/jtZc1PX2bH
6年以上前
①ジエン社『物の所有を学ぶ庭』 (@ BUoY北千住アートセンター)を観劇してきました。「所有するってどういうこと?」というテーマで哲学対話しているような演劇。 https://t.co/pomernbBjO
6年以上前
BUoYでジエン社。気持ちは分かるが、不徹底な議論と必然に乏しいロハス感が一緒になるとめっちゃ鬱陶しいという印象が強すぎて、ちゃんと鑑賞・読解する気持ちになれませんでした。うちも3度にわたってチロルの秋やってきて知らずにこういうモ… https://t.co/0GtsZ2Z6mq
6年以上前
ジエン社、序盤中盤概念を教えるのが下手だなと思ってて、でも出てくる人が教えるの下手なんだと納得できてもやもやが消えた よかったです、儚くて
6年以上前
ジエン社と小田尚稔を観る3.11。
6年以上前
ではジエン社へ。
6年以上前
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私達は彼らを「妖精さん」と呼んでいるのだけれど、それは正式名称ではなくて。
妖精さんはある時から、一人、また一人と、この世界に、この国に出...
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