アマヤドリ2014三部作「悪と自由」のシリーズvol.1 風姿花伝プロジェクト「プロミシング・カンパニー」特別企画ロングラン
人はそれぞれのマジックミラー号に乗って
実演鑑賞
シアター風姿花伝(東京都)
2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水) 公演終了
休演日:04月07日、04月15日
上演時間:
公式サイト:
http://amayadori.sub.jp/
期間 | 2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水) |
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劇場 | シアター風姿花伝 |
出演 | 笠井里美、松下仁、糸山和則、渡邉圭介、小角まや、榊菜津美、中村早香 |
脚本 | 広田淳一 |
演出 | 広田淳一 |
料金(1枚あたり) |
0円 ~ 8,000円 【発売日】2014/02/17 【一般】 前売/当日 2800円 【フリーパス】 3800円 【学生】 2000円 【高校生以下】 1000円 【タダ観でゴー!】 0円(枚数限定・劇団予約のみ) 【プレヴュー価格】 2500円 【プレミアム・フリーパス】 8000円(別途特典あり!) 全席自由 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | 2014年04月01日(火) ★19:30 2014年04月02日(水) ★19:30 2014年04月03日(木) ★14:00/★19:30 2014年04月04日(金) ★19:30 2014年04月05日(土) ★15:00/★19:00 2014年04月06日(日) ★15:00/★19:00 2014年04月07日(月) 休演日 2014年04月08日(火) 19:30 2014年04月09日(水) 14:00 2014年04月10日(木) 19:30 2014年04月11日(金) 19:30 2014年04月12日(土) 15:00/19:00 2014年04月13日(日) 15:00/19:00 2014年04月14日(月) 19:30 2014年04月15日(火) 休演日 2014年04月16日(水) 19:30 2014年04月17日(木) 19:30 2014年04月18日(金) 19:30 2014年04月19日(土) 15:00/19:00 2014年04月20日(日) 11:00/15:00 2014年04月21日(月) 19:30 2014年04月22日(火) 14:00/19:30 2014年04月23日(水) 14:00 ★…プレヴュー期間 |
説明 | 【あらすじ】 舞台は「自由」が大いに拡大され、刑務所までもが半民営化されたリバタリアンの行政特区。日本でありながら、今の日本とはちょっと違う、そんな場所。 派遣労働のソーシャル・ワーカーとして重罪を犯した受刑者たちと向き合う「夫妻」を軸に、被害者の親族や受刑者のおかした罪とその内面を巡って物語は進む。「心からの反省」を促すべく活動を続ける「夫妻」とその会社のメンバーたちと、自らの罪に向き合うことを拒絶するかのような言動を続ける受刑者たち。と、そんなおりに「夫婦」の間にぬきさしならない大問題が発生し、ふたりの関係は大いにゆらいでいく……。 ストーカー殺人、安楽死殺人、死刑廃止論、結婚制度、出産前DNA鑑定など、現代人の抱える答えの出ない問いを丁寧で濃密な会話劇で展開します。アマヤドリのお家芸ともいえる群舞を封印し、音響効果も最小限に抑えて極小空間での対話劇に劇団員のみで挑みます。悪と自由の三部作、第一弾を飾るにふさわしい、スリリングな会話劇! ぜひお見逃しなく。 【ごあいさつ】 2014年度、アマヤドリは三部作に挑む。「悪と自由」の三部作、というのである。なんだか大げさなタイトルだが、なに、大抵の人間はどこかに悪と自由の問題を抱えているんだから何を書いたって大きくテーマから逸れることはあるまい。自由に書くには悪くないタイトルだ。 悪について書きたい、と思ったのはあまりに自分が善人でイヤ気がさしてしまったからだ。いや、冗談ではない。本気で言っている。嫌なヤツだと思われることは簡単だが、そうと知りつつ悪を行うのは臆病な人間にとってそんなに簡単なことではない。少なくとも善人を演じていたほうが社会というのは過ごしやすくできているし、おかげで僕は、良いと信じて善を行うのではなく、過ごしやすさのために善を選んで生きている。 どうせ書くなら絶対的に悪い、とんでもなく悪いヤツを書いてやろうと考えた。そいつはきっと孤独なヤツだ。なにせ悪なんだから友達なんかいない。たくさんの悪友に囲まれている悪人なんて大した悪じゃあない。そう、絶対の悪は他人とつるまない。いつも一人で、他人の幸福なんてものを一切考慮しないで生きている。だけど、絶対の悪人は、絶対の孤独ではないはずだ。だって想像してみて欲しい、地球にたった一人で残されちまったヤツに悪事を働き続けることなんてできるんだろうか? かなり難しい。 悪ってのは関係のことなのかもしれない。少なくとも、そいつのことを「悪い」と感じる相手が居なけりゃ悪にすらなれない。したがってこの作品の主人公はとんでもなく孤独で、だけど、しっかり誰かとの関係は続いている、そんなヤツだ。それはきっと僕みたいな、あなたみたいなヤツだろう。 さて、ロングランである。シアター風姿花伝さまのご厚意で約一ヶ月もの長きに渡って本番を打てることになった。フリーパスなんてものも用意したからぜひ一度と言わず何度でも来てやって欲しい。俳優たちもまた、関係の中でしか俳優ではいられない存在なのだから。 作・演出・主宰 広田淳一 【CoRich舞台芸術祭り 「応募公演へのいきごみ」より】 本公演で挑戦することは以下の3つです。 劇作面ではポストドラマ演劇以後のドラマ劇の文体を模索し、少人数による濃密な会話劇を目指します。本作、『ぬれぎぬ』はアマヤドリが2014年に取り組む「悪と自由」の三部作の第一弾。現実を静かに見つめることからスタートして、2014年の世界においていかに「自由」は可能か? また「悪」は可能か? を追求していきます。重罪を犯した個人を物語の核に、共同体と個人が抱える矛盾、言い換えれば倫理と自然の葛藤を描きます。 演出面では、劇団という場で身体にまつわる経験を共有した「劇団員」のみに出演者を限定。最も純化した体勢でアマヤドリの到達点を示します。音響・照明・装置に関しては過去の取り組みを問い直すためにその効果をあえて最小限に止め、俳優と空間の持つ力を最大化することに専念します。さらに「俳優間の相互作用」を表現の出発点とすることにも疑いを向け、個人の記憶、戯曲分析、客席との関係など、複数の角度から俳優の演技/欲望を起動させることを目指します。いや、何言ってんのかわかんないっすね。えーと、つまりドラマ劇をちゃんと組み上げつつ、そこには回収し切れない俳優のノイズをも巻き込んでパフォーマンスとして強度を上げたい、ということです。いや、やっぱりわかんないっすね。 制作面では、シアター風姿花伝の協力のもとで約一ヶ月に渡るロングラン公演に挑みます。観客が純粋に作品そのものだけを楽しむことを大前提としながらも、さらに問題意識を共有していただくことで観劇の楽しさを深めていただこうと思います。つまり、私たちが何に疑問を感じ、何を目指し、何に取り組み、何に挫折し、何を達成していくのか、本番期間中も変化し続ける創作の目撃者になってもらいたいのです。そこで公演期間中は無制限に何度でも観劇可能な「通しチケット」のシステムを導入しました。さらにweb動画による出演陣の紹介、ゲストを招いてのポストもしくはプレ・トーク、千秋楽後にはポスト千秋楽トークをwebに上げるなど、観客と共に作り、楽しんでいく試みを発展させていきます。もちろん、初めてご来場になる方を無料にする「タダ観でGO!」のサービスは今回も継続します! |
その他注意事項 | 【フリーパスとは?】 本作はアマヤドリ初のロングランです。約1ヶ月に及ぶ公演期間中、本作を何度でもご覧いただけるのがこのフリーパスです。何度でもご覧いただけるのに、この価格! 無理、してます。 なにせ演劇は生もの。毎ステージごとに生まれ直します。よろしければ私たちの作品の変化/進化をフリーパスを使って一緒に体験してみませんか? 旅は道づれ、世は情け。1ヶ月の変遷を通じて私たちが何を考え、何に向かって創作を行っているのかを存分に味わっていただければと思います。道中、ご一緒いただける方はぜひともフリーにパスしてやってください! 【プレミアム・フリーパスとは?】 フリーパスにさらに特典がついたのがこちらのプレミアム・フリーパス。過去公演のDVDや特製フォトブック、ポストカードなど、アマヤドリ・オリジナルグッズがついてくるとともに、「アマヤドリはわしが育てた」と堂々宣言する権利がついて来ます。 ※『うれしい悲鳴(再演)』『太陽とサヨナラ』のDVDの発売予定に関しては未定です。 |
スタッフ |
[情報提供] 2014/02/02 09:16 by ヒロタジュンイチ
[最終更新] 2015/02/11 09:59 by 小角まや(アマヤドリ)
舞台は「自由」が大いに拡大され、刑務所までもが半民営化されたリバタリアンの行政特区。日本でありながら、今の日本とはちょっと違う、そんな場所。
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