満足度★★★★★
不道徳さに、ドキドキ、憧れ、女子高生トリオのギャグやダンスも何ともかわいらしく可笑しくって良かった!
不道徳さに、ドキドキ。
ここだけの話、憧れも…。
物語は、時間が前後に錯綜しながら進む。
誰が誰を見たのか、手を怪我したのはいつか、
だんだん時系列がわからなくなってくる…。
しかし、相変わらず岩松さんの書くセリフは面白い。
そして今回、岩松さんのいつもの芝居には無い要素である、
女子高生トリオの友達同士のギャグや踊りが何ともかわいらしく可笑しくって良かった!
こういうシーンを絶対楽しそうに演出してる、岩松さんを見てみたいものです。
満足度★★★
岩松流「不道徳」
川端康成の「みずうみ」をベースにしたそうで、高3女子と恋愛に落ちる「不道徳」教師が、道で擦れ違った風俗嬢(?)と語るシーンから始まって、高3女子にありそうな展開を含めつつ、岩松了の世界が展開される。ストーリーはそれなりに分かりやすいものの、言葉の選択が岩松ならではの味を持ち、独特の雰囲気を醸し出している。強烈に面白い、とかではないが、何だか不思議な2時間弱。
女子高生役の女優陣はなかなかいい。
満足度★★★★
当日券で観劇
チケット予約したにも拘らず、入金締め切り日を間違えてしまい当日券で仕切り直して見に行った。
川端康成の「みずうみ」が発想ということだが、昔「みんなのうた」で聴いた大貫妙子の「みずうみ」みたいな世界観かな、と勝手に予想していたら、当たり前だがそれは関係なかった。
が、岩松作品にしては比較的分りやすく、都会的な現代文芸作品を見たような印象。面白かった。
いかにも山の手にいそうなリセエンヌ風の女子高生3人組、制服姿も似合ってて可愛かった。
舞台にいる二階堂ふみさんは、白目を剥いて滝修行してても違和感ない貴重な女優さんだ。毎回思うが、おそろしい子‥w!
満足度★★★★
濃蜜
現国の教師にあこがれる女子高生。先生に思いをはせる女子高生。…。そして変態教師??理事長に媚びる教頭…。
謎の女性。そして見えない男。とにかく濃密な蜜の味!癖になりそう。「悲劇喜劇」に戯曲が載っているのでまた何回か読み返したいと思う。
満足度★★★★
余韻が長く続いて幸せ
現代日本語の親しみやすそうな会話劇…では全くなく、説明ゼロでさらりと時空を超え、迷子になったまま最後まで抜けられない。最高。二階堂ふみさん…確かに「恐ろしい子…!」だった。演技も声もいい。十代なんて信じられない。古典戯曲もやって欲しい。
私もパンフ(800円)とてもおすすめです。岩松さんと高橋源一郎さんとの対談があるのです。これが…すごい。ああ、やはりあの場面がクライマックスだよね!と、一人納得(勘違いの可能性最大)。
満足度★★★★
幻想のような現実、あるいはその逆
岩松了の作・演出作品は初めてで、意外な印象を受けた。幻想的というか、詩的な空気感。時間軸の交錯も多く、付いていくのが大変だったが、必死で付いていきたいと思わせるもので、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていく。台詞の一つ一つが、実に丁寧に練り込まれている。工夫が凝らされた舞台装置も見事。役者陣では、大森南朋はもちろんだが、二階堂ふみの狂気と存在感にも驚かされた。趣里、大西礼芳も、黒川芽以も単なる引き立て役ではない。
ただ、一般向けの娯楽作品というよりは玄人向けのアート作品。クスリとさせられる場面も少なくないが、難解さのほうが先行する。ミーハーな気分ではなく、覚悟をもって観に行くべき。パンフレットは800円と手頃な価格設定にもかかわらず充実しているので、これは購入必須。