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オセロ[Othello the Shakespeare]
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オセロ[Othello the Shakespeare]
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役者達1
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役者達1
オセロに出演した役者勢揃いです。
衣装は和装洋装MIX
役者達2
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役者達2
オセロに出演した役者勢揃いです。ここから先はオセロの上演を写真と脚本の一部抜粋でお届けします。
生前の罪 否定告白:幕開け
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生前の罪 否定告白:幕開け
物語は船着き場でのある葬儀から始まる。
葬儀場にひとりの男が訪れる。総督オセロ。
彼は生前の罪を否定告白する。
オセロ「私は人を傷つけた事がありませんでした。私は家族に害を与えた事がありませんでした。私は約束の場所で、悪い事をしませんでした。私は悪い仲間達を持ちませんでした。私は悪事をしませんでした。私は召使いに酷い事をしませんでした。私は名誉を欲しがりませんでした。私は私に従うものを手荒に扱いませんでした。私は神を侮辱しませんでした。」
そして生前物語が語られる
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そして生前物語が語られる
この物語は死んでしまったものたちの生きていた頃の回想である。
「葬儀は終わった。すべて夢だった。船はもうじき皆さんを乗せて出航するしかしその前に、裁判をします。さあ皆さんが、生きていたときの事を/つまり。・・・死に続けている間の束の間に見た夢を思い出しなさい。思い出して、そして言葉にして::私に見せてみなさい。その物語を。そう。」
「明かりを、消すね」
会議
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会議
ある国での会議の様子
「オセロ将軍よ。我らが敵を討伐のために、即出張してもらわねばならんことになった。」
「だがその前に流吾、鞆音の父親に、オセロが鞆音に乗り掛かっていると進言したこと、今夜の事件の真偽を弁明せよ。」
流吾の言い分
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流吾の言い分
「手前にとっては亡くなったも同然です。彼女は騙されました。盗まれました。藪医者から買った麻薬で・辱められたんです。鞆音のお父様は私がそれを申し上げますと、わが娘は妖術で惑わされたに違いないと気が狂ってしまいました。すべてこのムーア人めが犯人でございます。国家の御用がこのような男に勤まりましょうか。」
緑の光
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緑の光
裁判中、目には見えない緑色の化け物が鞆音に話しかける。
「夫と、・・・一緒に」
とりつかれたように鞆音が手を挙げて話し出した。
「夫が戦場へ参りますのに私が浮かれ胡蝶かなんぞのように取り残されては、妻となった甲斐もなく辛い事だろうと思います私も船に。戦場に参ります。」
これは鞆音の本心か?それとも化け物の仕業か。
親友の証
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親友の証
流吾「すぐにでも身を投げて死んじまいたい。」
夜光「身を投げる!?子猫やめくら犬じゃあるまいし。ねえ、いったん親友になると言った以上俺は、千切れっこない碇綱でもって自分と君とをつなぎ合わしてしまったんだ。金の用意をして戦場へついてきたまえ。」
そして夜光と流吾も西ノ島へ向かう。
化け物が生まれる
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化け物が生まれる
夜光「俺はムーアが憎いんだ。あいつの副官の地位を奪って、一挙両得の悪巧みを、そうだな、オセロに嘘の話を吹き込んでやる。カシオはあんたの妻と懇ろにしている・と。」
夜光の嫉妬の心を鍵に嫉妬の化け物、緑色の目をした化け物がついに生まれる。
名誉を失った副官
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名誉を失った副官
カシオは西ノ島での宴で夜光に唆され悪い酒を飲み副官の地位を失ってしまう。
カシオは夜光の妻である月華と関係があった。
カシオ「名誉を、名誉を、名誉を!僕は名誉をうしなっちまった!!残ったのは獣にあるものばかりだ!」
月華「名誉なんざ空さ。嘘っぱちの背負わせ物でさあ、」
夜光の毒牙
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夜光の毒牙
月華に鞆音のハンカチ(オセロからのプレゼントである)を奪わせ、カシオに副官の地位を取り戻したければ鞆音に懇願すればいいと吹き込んだ夜光。
オセロに鞆音とカシオの関係を遠回しに語り、嫉妬を芽生えさせようとする。
「私は閣下を敬愛しております。そして、私はカシオを誠実な男だと思っています。多分、人は見かけ通りの者ではございませんね、もしそうでないのがありや、そう見えないようにしたいもんで、それは人間ではありません。」
ハンカチを拾う
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ハンカチを拾う
そして鞆音が落としたハンカチを、月華は拾い上げた。
生前の罪、否定告白
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生前の罪、否定告白
ひとのものを盗んだ事。それが彼女の生前の罪
「船での葬列/手前には正義の秤/死者の良心である死者の心臓と羽根がそれぞれ秤に掛けられている/心臓は死者の良心/羽根は法と真実の象徴/ふたつが釣り合わなかったとき/死者は有罪となる/犬の顔をした係員が目盛りが動くのを待っている私は人の財産を奪いませんでした」
証拠の要求
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証拠の要求
嫉妬を覚えたオセロは夜光に証拠を要求する
「おれは!まだ幸福だったんだ・知らずに・さえ・いたなら!もう!永遠に心の平穏は去ってしまった満足は去ってしまった、野心をも・軍隊をも、目覚ましい戦争をもさよならだ!」
恐ろしい大砲よ
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恐ろしい大砲よ
嫉妬に狂いそうになり夜光を手に掛けようとするオセロ
「ああ!もう!さよならだ!高い嘶きをする馬も、鋭い警笛の音すらも、耳を貫く戦笛も、名誉の戦争に付き物のあらゆるあの特質・さらばだ・貴様は・恐ろしい大砲よ、粗暴い喉でもって、不死不滅のカラスのもの凄い雄叫びの真似をしよる大砲よ!」
証拠はハンカチ
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証拠はハンカチ
オセロ「証拠を出せ、出さねば貴様ともここでお別れだ、」
夜光「証拠を。お見せします。・ところで奥さんの苺のハンカチーフをご覧なった事はありますか?そのハンカチで・奥さんのに相違ございませんか?・カシオが、髭を拭いておりました」
ハンカチの所在
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ハンカチの所在
鞆音はハンカチをなくした事に気づくが、
温かい手
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温かい手
「これは情が深くって、気が大きい証拠だ。
あたたかいな。
あんたのこの手は、決して我が儘をさせないようにしなけりゃいけないよ。こういう手には血気盛んな悪魔が宿って、悪い事をする・・・」
ハンカチを出してくれ
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ハンカチを出してくれ
「持ってません・・・」
男は神様じゃない
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男は神様じゃない
鞆音「考えて見りゃ、こっちが悪いのよ。(笑う)疑われるような理由なんかありゃしないのに。」
月華「邪推と言う化け物なら、つい濁り手に産まれるものなんです。」
愛する人のハンカチ
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愛する人のハンカチ
カシオは副官に戻して欲しいと鞆音に何度もお願いするが、叶わなかった。
最後に、鞆音の大切なハンカチを取り出し…
副官さん
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副官さん
カシオは愛人である月華に、愛する鞆音の落としたハンカチの写しを取ってくれと懇願した。
そして月華に別れようと告げる。
自分が夫に渡した鞆音のハンカチをカシオが持っている事で、月華は夫の計画を知るのだった。
混乱の中、月華は別れを承諾する。
「結構よ。じゃ、仕方ないわねえ。」
死人は皆嘘ばかりだ。
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死人は皆嘘ばかりだ。
緑眼玉は、あの世とこの世の境からこの物語の中で唯一生きている流吾に語りかける。「すべて夢だ。生きているという事は死に続けているその束の間のうたた寝で見る夢のようなものだ。」
夜光がオセロを追い詰める
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夜光がオセロを追い詰める
とうとう夜光がオセロを追い詰めていく。
「ハンカチなんてのはやっちまやァもう妻のモノなんです。妻のモノである以上それを誰にやろうと勝手だろうと思いますね。貞操てものは目にや見えないもんでさ、持ってない奴が持ってる事も折々あります。ですがハンカチは・・・?」
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