今日もいい天気 公演情報 今日もいい天気」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★★

    ほのぼの…「猫の恋、昴は…」に通じる世界
    畑澤さんが昴サードステージに書き下ろした「猫の恋、昴は天にのぼりつめ…」につながる世界を感じました。満足です。 宮越さんの芝居が見られてとてもよかった。

  • 満足度★★★

    やや消化不良
    あいかわらず気持ちの柔らかい部分をくすぐるのがお上手で
    あれよあれよというまに終わってしまうほどのめり込めるけど
    意外にさらっと幕が引かれて、もう一歩踏み込んだやりとりを
    観たかったという希望も。60分程度の短編なら似合いそう。

  • 満足度★★★

    ふんわり
    たにしく、見させていただきました。
    個人的には、もう少し、刺激が欲しいかな

  • 満足度★★★★★

    入江たか子も真っ青
    誰もがしっているにっぽんむかしばなしと
    誰もがしっているにっぽんのこわいおはなしを
    足して2で割ると、これになる、
    といえばそれまでですが、
    芯がシンプルで一本、
    ぴしっと入っているので、
    泣けるし笑えるのはもちろんですが、
    シンプルなだけに
    役者さんの体温によって、
    この芝居、全然かわっちゃうんだろうな、ということで、
    まさに生もののお芝居!
    賞味期限&消費期限一発勝負度がだんぜん高いわけで、
    「お芝居見たぞ」の実感がものすごくしました、はい。

    ネタバレBOX

    化け猫といえば
    細くて、目がきりっとしているのが定石ですけど、
    丸顔でどんぐりまなこの
    化け猫は、生まれて初めて見た。
    しかも、ちゃんと化け猫になっている。

    これはすごい! 発明だ!
    入江たか子も真っ青だ。
  • 満足度★★★★

    今日もぬぐタマる
    きっと、いろんな客層に届けようとしているんだろうなあ。そんな思いが場内に染みわたって生まれたあたたかさが、とても気持ちいいのです♪

    ネタバレBOX

    一番恩返ししたい人に喜んでもらえないタマの表情をみたときから、もう切なくなってしまって。見てはなりませぬ、と夕鶴に重ねるのは卑怯だと思う(笑)。3時にはもどる理由もすてき☆挙げ句の果てには、もう使わないからとカツオ節を最後まで使いきり、その袋を丁寧にジップロックしようとするも気づいて乱雑にまるめてしまう右手だけで泣けてきてしまう始末…。でも、ずっと、幸せな気分だったりもするんだけど。
  • 満足度★★★★★

    空腹時の鑑賞注意
    ここしばらく重いテーマが続いていたので、ちょっと拍子抜けするくらいにふんわりしてました。このまま終わってしまうの?え、いいの?? そう、よかったんです。セットがまたいいです。食べ物の匂いも芝居の一部、あまりお腹空いた状態では見ない方がよろしかいかと...ぐーぐー鳴りそうです。開演時間より早めに席に着くこともお奨めします。あ、もう明日が千秋楽だった。もう一度みたい。

  • 満足度★★★★★

    密度が高まるほどに和らぐ空気
    エピソードの一つずつから感じられる
    家族それぞれの視点。
    物語の仕掛けにも気持ちよくやられて。

    丁寧に描かれるが故の軽さと
    淡々とした色に
    ゆっくりと深く心を染められました。

    ネタバレBOX

    物語の筋立てがとてもしたたかだと思うのです。

    ごく前半のシーンで、
    まるで舞台装置を見せるように家族を紹介し
    さらには、飼い猫のたまの姿を暗示。
    そのスキームで物語を見せることで
    日々の生活描写だけでは見えない家族の心情が
    手に取るように観る側に伝わってきて。

    少しずつ崩れるように残った男たちの心情が
    お試し家政婦との会話の中からやわらかくあぶりだされてくる。
    お試し家政婦というか、たまに残された時間がなくなり、
    舞台の密度がじわりと高まっていくなかで、
    かえって家族の過ごしてきた「いつも」の和らぎのようなものが
    増してくる不思議・・・。
    見よう見まねの碁のエピソードから伝わってくる
    にゃんとも秀逸な視線の作り方に、
    観る側の心がやさしく満たされて。

    お坊さんを登場させてからの、
    物語の膨らまし方なども本当にうまいと思う。

    別れを悟った上でのわがままとその答え方から、
    一緒に暮らしたものへの惜別の気持が、
    きちんと描きこまれたが故の軽さで伝わってきて、
    なにかが降りてくるような感じで、目頭が熱くなってしまいました。

    カレーの匂いに、
    ふっと夢から醒めたような
    いつもの日曜日の夜がやってくる。
    同じ色の時間のなかで
    少しずつ変わっていくものへのいとしさや切なさが
    深く伝わってきたことでした。
  • 満足度★★★★

    化身
    青森市郊外にある一軒の家では猫と4人の男が暮らしていた。主の富平(80)、その長男・和也(35)、富平の娘婿・万次郎(56)、万次郎の長男・亨(22)。
    一家の太陽であった万次郎の妻であり富平の娘であった幸江は7年前にこの世を去った。

    そんな男ばかりの所帯に・・・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    毎回、思うことだけれどここの劇団って抱えてるキャストたちの年齢の幅があるから、物語に見合った年齢のキャストを登場させることが出来る。だから違和感なく観られる。素晴らしいよね。東京の劇団は年齢の高い役者を探すのに四苦八苦してるというのに・・。

    そんな男ばかりの所帯は和也が主婦代わりをすることで、どうにか回っていた。しかし、幸江を失った喪失感は常に4人の中にあり、なんとなく覇気がない。

    そんなある日、笹原めぐみというモニター家政婦がやってくる。4人は幸江が生き返ったのかと勘違いするほどにめぐみが幸江そっくりだったことから、最初、戸惑い驚くが、やがてかつての家族の肖像を取り戻すごとく、富平も万次郎も亨も、家政婦の手伝いをがぜん張り切る。そうして一家は幸江が居たころのように明るさを取り戻していく。ここでのめぐみは幸江本人であり猫の化身としてこの家にやってきたのだった。和也だけがめぐみの存在を疑心暗鬼になりながらも冷静に眺める。

    そこへ僧侶が訪ねてきて化身を見破り、「しんだ人間は帰ってこない。そうやって人の心を乱してなんになる。」と意見するも「その体じゃ、長く持たないだろう。いよいよという時になったら寺に来なさい。私がちゃんと送ってあげる。」と進言する。

    めぐみはいよいよという最後の時に、「亨を大学に入れて、万次郎さんの弁当は毎朝、自分が作る。父さんの面倒もみる。といったのは貴方じゃないの!だったら最後までやりなさいよ。頑張ったね、御苦労さんだったね、なんて私はぜったい言わないからねっ。」と和也に喝を入れながら、遠まわしに労う。

    こうしてめぐみは消えてしまったが、残された家族は一時の夢をみて緩やかな日常に戻るのであった。

    舞台のセットを見た瞬間に心が和らぐ。白い壁にマジックでタンスやカレンダー、棚などが書いてある。劇中、富平の甥の登場で会場を笑わせる。大阪商人のような言葉と絶妙な早口とギャグ!笑
    そうして気弱な万次郎がめぐみに吐くセリフがいい。いつも笑ってた、笑いの絶えない家庭を作り上げてた幸江を想う心情の吐露がズンっ!と響く。

    今日のようないい天気の秋、空いっぱいに飛ぶトンボの群れの風景を想像させる。その群れはススキの上空を同じ方向に飛んでいる。そうして、やがて夕暮れに空が染まるころトンボはいつの間にか居なくなる。
    青森の方言はいつにもまして心地よかった。
    太陽のように明るい女性って、やっぱ、良いよね。(^0^)

  • 満足度★★★★★

    とってもとっても幸せになれる時間。
    どうしてこんなにも温かい気持ちになれるんだろう。そこに人がいて、世界が出来上がって、っていう本当に普通のことを、普通にそこに置いておいてくれている。俳優さんたちは演じているというより、そこに生きている。

    立ち姿を思い出すだけでひどく泣けてくる作品ってなかなか出会えないと思います。

    ネタバレBOX

    一家の太陽、サザエさん的存在を失った男ばかりの4人家族のちょっと不思議な一日。シンプルな物語だけでも味わい十分。

    男4人の侘しい雰囲気から、謎の女が入った華やぎがいとおしくなります。

    食べるシーン、リアルにカツオ節やカレーの匂いを客席へ。この辺りも五感をくすぐられ幸せ。
  • 満足度★★★★★

    ジーンとすること
    家族を失った後の、空虚感。
    信じまいとしながら、再会?を待ち望む気持ち。

    ジーンとするってこういうことかなと思いました。

    繰り返される食事シーンが秀逸で、食べ方だけで色々と
    感情を語っているのが、めちゃいい!です。
    ベテランも、初舞台の若手もそれぞれ名演でした。

  • 満足度★★★★

    【笑顔で帰れる芝居】
    重い芝居が続いていたなべげん。今回は雰囲気がガラリと変わり、とても温かい。テーマは別なのだが、観ながら昨年の『どんとゆけ』を同時に思い出す。「あの」階段がまた出てきたからだ。「家族」というものを対比して観ていたように思う。
    穏やかに話しは進んでゆく。謎の新人?吉田唯サンがイイ味を出している。くすくす笑ったり、ホロリとさせられたり…大人の童話な内容。次回作も楽しそうだ。反面、もっともっとドロドロしたなべげんも観てみたいと思う。

  • 満足度★★★★★

    山田百次本領発揮
    昨日の初日に引き続き、
    ダブルキャストで高坂明生にかわり工藤良平が出演するステージを観て来た。

    全体に、昨日より自然な感じで、
    完成度が上がった感じがする。

    キャストが一部違うせいもあるだろうがそれよりも、
    ステージ毎にどんどん進化する「なべげん」の特性と、
    出演者スタッフの苦心と努力の賜物か。



    ネタバレBOX

    山田百次は、昨日より俄然自然な感じと元気さが出て、
    文句なく初日より好みの芝居だった。

    工藤良平もまさに、いまどきの生意気な若者といった感じで良かったが、
    好みとしては、
    この状態のステージで、高坂明生が出演するのを観たい気もした。

    工藤由佳子がやや初日に比べて押さえ気味で、テンポのメリハリもトーンを落している事や、
    牧野慶一が初日よりキツめの表情になってる事が、
    初日の方が好きだなぁと思っていたが、

    工藤由佳子ラストシーンのテンションや、
    牧野慶一ラストシーンでの温かみへ繋ぐための、伏線であることを考えれば納得。

    いずれにしても、
    昨日観て、内容知っているのに、同じ場面で、また泣けた。
    すばらしい。

  • 満足度★★★★

    夢の競演
    山田百次と工藤由佳子、高坂明生の競演は、好きな人間にとってはたまらない。
    こんな日が来るとは。

    欲を言えば、
    序盤にちょっと硬さがあったかなぁ、
    山田百次はもうちょっと、シンプルな元気さがあった方が好きかなぁ。
    田中耕一も、もうちょっと、力みを抜いた自然さがあっても良かったか。

    と、
    思ったり思わなかったり。

    ネタバレBOX

    「下地」というか、「骨組」や「部品」、伏線として、
    「鶴の恩返し」と「サザエさん」が随所に組み込まれている。

    さしずめ、
    「タマの恩返し」といった言い方もできると思う。

    死期間近の飼い猫「タマが」、
    最後に大好きな飼い主家族に、恩返し?をするため、
    その家族が大好きだった、不慮の事故で既に亡くなっている、
    家族の主婦の姿に化け、
    家政婦としてやってきて家族を喜ばそうとする話。

    ちなみに、亡くなっている主婦は、
    主にとって娘、
    長男にとって姉、
    娘婿にとって妻、
    孫にとって母である。

    さつない下地ながらも、
    ほのぼのとした暖かい愉快さが小気味良い進行を作り出している。
    要所要所で泣かせるが。

    個人的に好きな場面は、

    笑いとしては、
    長男と孫との電話の争奪戦、
    激しいバトルがアグレッシブに楽しい。
    と、
    主の甥が、食事をたかりにやって来た時の場面。
    関西弁の軽くてテンポ良いながら、いい加減で自分勝手だけど潔癖症な、妙な愉快さ。

    泣きとしては、
    家族の墓がある寺の住職と化けた「タマ」が対決する場面、
    使命感から化け猫となった「タマ」をお払いしようとしていながら、
    「タマ」が最後の命を懸けて純粋に恩返しと別れをしたいだけな事を知り、
    見逃した上、「タマ」を弔うことにした住職の暖かさ。

    挨拶に来た長男の恋人と「タマ」の場面。
    「タマ」がまるで、我が子をその恋人に託す母親のよう。

    もう限界がきて「タマ」が去ろうとする時の、長男と「タマ」の場面。
    姉への思いのたけをぶつける長男、
    主婦亡き後一番自分を愛してくれた長男へ、主婦(姉)になりかわり、叱りつける「タマ」。

    全体的に、
    笑って良いんだと思うが、
    愉快さのしたの暖かさと切なさで、
    どうしても泣けてしまった。

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