満足度★★★★
実力伯仲
各人の一人芝居1編ずつとほぼ即興の合作1編という構成。この合作が単に2人の共演というだけでなく、それぞれが演じた作品のキャラの共演でもあり、一方の後日譚、もう一方の前日譚という複数の意味でのジョイント作品で、そのアイデアにも感心。
で、結局追加公演も(やや遅刻して)鑑賞。
なお、「どちらともいえない」なのはネタがマニアックなので、観る人を選ぶため。
満足度★★★
マニアックな世界!
ぶっつけ本番的な要素満点の・・・ってか、ぶっつけだよね?(・・)
この芝居を観る観客ってそーとーマニアックな勢いあり。
以下、ネタバレBOX
呪われている。
呪われています、私が。
そもそもは早稲田に向かっていたのです。いつも高田馬場から歩いて向かいます。そしていつもは四車線道路の「右側」を歩くのです。でも何故か今日に限って「左側」を歩きました。理由はありません。あえて言えば、呪い。しばらくして「あぁ、そろそろタナトスが近いな」と思った頃。一方的にお姿を存じていて失礼ではあるのですが、正にその付近にてじべ。さんのお姿を発見。その瞬間に「…まさか!」と閃いてタナトスの入り口へと目をやりました。張り紙。「決斗、高田馬場~久堂秀明対吉田ミサイル~」。うわーーーーー!!!今日か!!どうする?早稲田のを観てから戻ってきてもきっとまだやっているだろう。でも初めからちゃんと観たい。そして観る事にしました。申し訳ない、観るはずだった団体のフレッシュな若人達よ。私はモンスターに魅入ってしまったのだ。何しろ呪われている。
何を記してもネタバレになりかねないし、観なければ真意がまるで伝わりません。最もライブ特性にある演劇がこれだと思います。その場のノリで芝居の色味がまるで変わるのです。やる側のパワーも凄いし、観る側のノリも凄い。ここまで好奇心豊富な客層は他で見た事がありません。なんならミスを観たいだとか、演劇じゃないものが始まったりする事を期待している様な雰囲気。なんだこれ。あぁ、分かった。コロッセウムだ。行った事ないけど、多分あそこで闘牛を見てる感覚に近いのかもしれない。
御酢!演劇亜種異種親善試合!
吉田ミサイルと久堂秀明の一人芝居対決。
両者が1時間ずつの一人芝居を披露した後、
最後は時間無制限でセッション(エチュード)する内容。
俺は吉田ミサイルの世界の照明でした。が、観てきました。
何故なら、台本を読んでプランを組んだのが当日午後。
一度も通さずに本番を迎えたからです。
オペしながら観ました。
そして、最後のエチュードでは、何故かスタッフなのに
いきなり出場機会が与えられ、出演しました。
過激派で知られるアバンギャルド劇団、
北区うかおうへい劇団の演出家という役を考案して演りました。
いろいろ疲れる現場ですが、ライブの空気は秀逸。
今回が良い意味で親善試合だったからでしょう。
対戦相手のクドヒデさんは楽園王などで長いキャリアの
あるベテラン。大変やんちゃですが良識のある狂いっぷり。
俺はこのショウは演劇ではないと思っているのですが
大きなくくりでいえば演劇です。演劇公演でコール&レスポンス
が起きてるのって初めて観たかもしれない。
最高にピースでした。会場は4時間半、爆笑の嵐でした。
しかし、吉田ミサイルの世界の一観客として思うのは
吉田ミサイルの世界の真骨頂は今回のような
「瞬発力頼みのサブカル演芸」じゃないのではないか
ということです。もっとドープに作品をつきつめて欲しい。
台詞を覚えて舞台に立って欲しい(笑)。
それと、台本が前日には欲しい(切実)。
吉田ミサイルの世界は、イキウメよりファンタジックになれるし、
庭劇団ペニノと肩を並べるほど奇想に満ち、
ポツドールより人間賛歌を歌える可能性があるカンパニーだと思います。
……ちゃんと稽古すれば(笑)。
とゆーわけで、関係者としては☆☆☆☆☆、
観客としては☆ってとこでしょうか。
※残席情報※
6月29日(日曜)も18:30から追加公演があります。
残席ありますので、気になる方は是非!
料金はカンパ制ですのでいくらでもOKです☆