満足度★★★★★
ワンツーからのDMで演出のことなど読んでいたので、そうか、ここの演出もグラハムさんが細かく指定してると言うことなのねと興味深く見ていました。
世の中の事件とか差別のことを考える時にいつも思うのは、同じ時代に同じ(ような)教育を受けているはずなのに、どうしてこうも違った考えを持つようになるのだろうかと言うことなのですが、当日パンフを読んだら古城さんも同じようなことを書いていらっしゃいました。なぜ同じ時代に生きている同じくらいの年頃の若者がこうも違った考えを持つに至るのか。しかし、犯人が分かった時の若い警察官たちの乱痴気騒ぎは、真面目で一途な彼らにもこういう一面もあるのだよと言うことなのでしょうか。
満足度★★★★★
警視庁の人が書いた本を最近読みましたが、昔からIRA等のテロのあったイギリスでは、テロ対策用の法整備がかなり進んでるようです(あくまで捜査する側から見て)。日本でも共謀罪なんていうものが成立したので、ちょうどいいタイミングの上演。日本でで捜査にあたる人がああいうことやってるのでしょうか?
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/25 (土) 19:00
座席1階E列4番
今の時代だからこそ観るべき芝居で、いつもの劇団カラーを払拭した、意欲的な上演でした。
以前にも、拝見した、林田さんは、この劇団にしては、逸材の華のある俳優さんで、脚立のあしらいひとつ取っても、役者としての仕草に目が離せませんでした。
競泳水着などの小劇場で活躍されていた岡田あがささんの初参加も、新風を感じさせて、成功していました。
長丁場の上演時間でしたが、前半の警察チームのシーンは、もう少し、整理できたのではと思います。
古城さんの翻訳で、「メリケン粉」の表現は、語彙からしても、少し、違和感を感じました。
オリジナル作品なら、絶対目にしないような、シーンがあり、ちょっと、ドギマギもしましたが、うまく処理されていたように、思います。
自分の、連合赤軍事件の記憶をダブらせて、最近の世界事情も、思い、複雑な心境で、舞台を注視した、2時間40分でした。
アガサの人間として、一般の女性としての、心理描写に、胸が熱くなる瞬間もありました。
大変高尚な問題作だったと感じます。
前半と後半で違う役を演じる際に、どんな役なのかを説明するのではなく、登場人物として存在、反応するのがとてもいいと思います。小劇場で舞台美術の大きな変化を見せてくれて贅沢でした。
上演時間は約2時間40分、休憩なし。てっきり休憩があるものと思っていましたが、ぶっ続けですした。
満足度★★★★
魅力のある若手俳優たちが、骨太な戯曲に挑んだ意欲作。
2役も、その意味付けがはっきりしていて、こちらに訴えかける。
が、やはり長い。
それぞれの人物が見事に書き込まれて、そこに作品の力を感じたが、それでももうちょっと短くできる箇所があったと思う。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/18 (土)
面白かったです。役者たちのレベルがとても高く、舞台美術も素晴らしいものでした。
上演時間は確かに長いですが、無駄に長いわけではなく、確かに必要な2時間40分でした。
長くても、これ程までに中弛みも無く、全くテンションが落ちない作品を他に知りません。
休憩さえあれば、3時間でも良かったぐらいです。
岡田あがささんは柿喰う客の公演で何度も見たことがありましたが、今回は特に良かったです。
終盤の長台詞の場面では、自然と涙が流れました。
心に残る台詞が多く、戯曲の販売が無いのがとても残念です。
満足度★★★★★
怒りの旅団とは1968年頃から71年迄イギリスで活動したアナーキストグループの名であり、今作はこの実話をベースに書き上げられた戯曲である。原題は、The Angry Brigade。今作で極めて面白い特徴は、犯人グループも、犯人を逮捕しようとするロンドン警視庁の特捜チームもほぼ同年輩の若者同士だということである。犯行グループは、資本主義に毒され、毒されていることすら分からなくなってしまった人々の現在までのパラダイムをシフトしようとしている。その為には、破壊も辞さない。(追記2017.3.23:0:51)現代の若者たちの為に当時の時代背景を書いておいた。
満足度★★★★
これは滅法面白いぞ。体を揺すりたくなるような躍動感のあるサスペンス。しかしベテランの役者さんお二人は一体何役やっているのかな。着替え大変だろうな。結構長時間でしたが、飽きずに楽しめました。
いつもオリジナル作品を演るこのカンパニーが、いま何故この翻訳作品だったのか、考えながら観た。前半はワンツーワークスらしい演出も垣間見えたが、後半はあまりここらしくない!?ストレートプレイだった。チャレンジするのは悪くないけど、カラーがはっきりしているカンパニーだけに、観る方にとっては厳しいかも…とも思った。