満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/25 (土) 19:00
座席1階E列4番
今の時代だからこそ観るべき芝居で、いつもの劇団カラーを払拭した、意欲的な上演でした。
以前にも、拝見した、林田さんは、この劇団にしては、逸材の華のある俳優さんで、脚立のあしらいひとつ取っても、役者としての仕草に目が離せませんでした。
競泳水着などの小劇場で活躍されていた岡田あがささんの初参加も、新風を感じさせて、成功していました。
長丁場の上演時間でしたが、前半の警察チームのシーンは、もう少し、整理できたのではと思います。
古城さんの翻訳で、「メリケン粉」の表現は、語彙からしても、少し、違和感を感じました。
オリジナル作品なら、絶対目にしないような、シーンがあり、ちょっと、ドギマギもしましたが、うまく処理されていたように、思います。
自分の、連合赤軍事件の記憶をダブらせて、最近の世界事情も、思い、複雑な心境で、舞台を注視した、2時間40分でした。
アガサの人間として、一般の女性としての、心理描写に、胸が熱くなる瞬間もありました。
大変高尚な問題作だったと感じます。